2009/09/19 - 2009/09/23
39位(同エリア102件中)
ロバ耳さん
2009年世界中を震撼させた鳥インフルエンザの発生地メキシコをためらうことなく訪れたある勇敢な男の話。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
思えば流行に疎い生き方をしてきた。
歯向かってきたといってもいいほどに・・
タマゴッチもビックリマンチョコも、ナタデココもイチゴ大福も、小室哲也もモー娘も。
ぜーーーーんぶすっきりスルーしてきた。
ガラスの10代はとうの昔に過ぎ去り、
情熱の20代を突っ走り、
迷走の30代も後半戦に差し掛かっている今、
実りの40代、
微笑みの50代と自分の人生を美しく昇華させていくためには、ここらで一丁『流行』と言う奴に身を任せてみることも必要じゃ無いか?
『流行』の軽薄な荒波に身を任せたっていいじゃないか。
男はその時思った。 -
で、その時に流行っていたもの、は・・・
メキシコ発『鳥インフルエンザ』・・
と、言うわけで男は飛行機に乗り込んだ。
選んだのはグアダラハラという町。
メキシコ第二の都市である。日本で言えば差し詰め大阪みたいなものだろうか?
土曜の夜の便で現地に到着。
テキトーに停まっているタクシーに乗り込み、テキトーに地図を見せ、テキトーにホテルに到着。
深夜ということもあり、レストランやバーに行くことは諦め、2ブロック先にあるというコンビニでビールを調達しその日はささやかな旅の初日の宴とした。 -
さて、次の日の朝。
ロビーに行き早速交渉。
「テキーラ作ってる所見たいんだけど」
「それならバスツアーがあるですよ、シニョール」
ということでバスツアーに参加することに。
こんな感じに連れ立ってぞろぞろ行く。 -
「こっちだよ。遅れないで」
-
結果的にバスで片道2時間近くかかったのでけれど、行くときにはどういうわけだかよく分からない村だか町だかに寄った。
別に日本のバスツアーのように契約店舗に寄ってお土産を買わせようとかそういう意思でもないらしく、ただだらだらと30分ほどの時間を過ごした。
僕とすれば初めてのメキシコの町ということもありそれなりに結構楽しめた。 -
わざわざ停まるくらいなのだから、この場所はこの場所で何かしら由緒正しい場所なのだろうが、こちとらそんなことは知ったこっちゃ無い。
自由行動→では解散→で大聖堂の方へ向かう一団に背を向け、普段着のメキシコを探しに行く事に。
日曜日ということもあるのか、大聖堂の前にはこんな風に屋台がでていました。
屋台って何となくいいですね。幼き日の夏祭り、を彷彿させてくれます。 -
大聖堂の前の兄妹(きょうだい)
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「パパ、あの日本人、信仰心が無いのかな?」
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「しっ!ほっときなさい!!」
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犬も嬉しそう
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おっ、神父さん発見!
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何だかな〜
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すごいのが近づいてくるぞ
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風船売りのおじさんでした
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メキシコ版、焼き芋屋さん風、だろか?
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ムーチョアカン印のアイスクリーム屋さん
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酔拳の銅像
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遠くを見るおじさん
う〜〜ん、決まってる〜 -
と、そんなこんなで再びバスに乗り込み、一路目的地の「テキーラ村」へ。
ん、どこかでみたことある文字が。
メキシコでもやっぱり公文式 -
しばらく走ると辺りは段々荒涼とした風景に。
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途中サッカーをしている人たちや、その脇でBBQしている人たちや、
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焼き鳥屋さんを通り過ぎ、
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線路を越え、
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メキシカンバイカーを越え、
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到着したのはこんな場所。
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近所の子供たち
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そんなこんなで辿り着いたのはとあるテキーラ工場。
展示品は展示品で小奇麗に飾ってあって、いかにも観光用、観光客慣れしたところが少々むかつくけど、まぁしょうがない。
さすがに僕も、メキシコのテキーラ醸造所を飛び込みで訪れ中を見させてくれと頼めるほど情熱も厚かましさもない。
ここは大人しく観光客然として従っておくことにしよう。
しかしこの車はクラッシックカーオークションに出したら結構な値が付くのではないか?などと本気で考えてしまった自分が浅ましい。 -
で、導かれるままついていった途中にあったのがこれ。
多分テキーラを熟成させている過程のもの。 -
これがテキーラの原料『アカベ』
何となくでっかいマツボっくりみたい。
ここ重要だから試験に出るよ! -
工場内は基本撮影禁止。
これは工場に走りこむ子供の写真 -
日差しが強かった為か、工場入り口の写真を取ったら何となく幻想的な写真になってしまった。
輝ける場所への入り口、みたいな。 -
話は前後するが、工場内に入るときには衛生面に気をつかってか、このように情けないビニール帽を着用する。
みんなが普段飲んでいるテキーラが、このような衛生的環境で作られているという事に一抹の安心感を感じる。
(日本人で普段からテキーラ飲んでる奴って、やっぱりどこかこれまでの人生間違っていたのではないかと反省するべきだと思う(まったく個人的見解)) -
かろうじて撮れた工場内。
見学コースの所々にテキーラ試飲コーナーがあり、厚かましささえあればいくらでもテキーラを飲むことができる。
でもあれってそんなに量いけるものじゃない。
厚かましさと酒好きを兼ね揃えた僕ですらそう思った。 -
テキーラは基本3種類あるらしい。
上、中、下、と。
熟成の度合いによって違うらしい。
濃い茶色、薄い茶色、無色透明と熟成具合によって色が違う。
熟成期間の長いものはウイスキーのような色をしている。
当たり前だけど良いものほど塾生期間が長く濃い色をしている。 -
樽がいっぱい。
-
昔ながらのテキーラの造り方の壁画。
スペイン語組みと英語組みに分かれて説明してくれる。
僕はどちらにも属さないけど、どちらかというとと言うことで英語組みに入る。
「おっさん、テキーラ風呂かよ!優雅だな!!} -
さて工場見学も一通り終わり、後はビデオ上映がありますよ、という所でフローズンマルガリータが振舞われる。
刺すような日差しのメキシコの夏に、よく冷えたマルガリータが大変有難かった。
わたせせいぞう氏の名作、「ハートカクテル」に出て来るピザ屋のジェシーを彷彿させるダンディーでニヒルなおじさんがサーブしておった。 -
優雅な夏の一時
-
交通整理をしていた警備員だか警察官だかのおねえさん。
「写真できたらメールで送ってね」
みたいな事を言われた。 -
さてさて、この後はしばし自由時間ということで。
この店でお土産を買うと安くなるよとか、食事だったらここがお得よとか、観光産業臭のプンプンするアドバイスを後に、テキーラ村の散策に出かける。
聖堂があって広場があってと、町のつくりはスペインの影響がモロでている。 -
しゃぼん玉売りがしゃぼん玉を吹き、人々が日陰で涼を求める。
幻想的な世界 -
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街にたたずむ人も、ウン、何となくキマッテル〜
-
日本でもお馴染み。
お祭りの定番「焼きとうもろこし」
よくわからんままノリで買ってみる。
よく焼いたとうもろこしに何かしらスパイシーなソースをかけていた。
味はと言いますと、可でも無く不可でもなく、と言うところですか。 -
「○×〜★!&%☆△!!」
と、録音された子供の声で何かまくし立てていて、その周りに人だかりができている。
行商の魚屋さんでした。 -
子供ってそういうもんだよね。
-
さて、散策も一通り終わりその日のランチはと言うと、結局バスツアー指定の清く正しいレストランで済ませた。
他に魅力的な選択肢が無かったというのが一番の理由なのだが。
で、これがその時のメニュー。
トルティーヤに何かを巻いたものとビール。
このビール。ボヘミアクラシコはメキシコ滞在中はモチロン、アメリカに帰国してからも暫くはまることになる。 -
帰りのバスにて
百合子さん。連絡してやってください -
そのセンスは無かったわ
-
さて、中途半端な時間(夕方5時前後)にホテルに到着しまずした事は、と言うと
「ルチャ・リブレ(プロレス)!」
「ルチャ・リブレ(プロレス)!」
と、旅の恥は掻き捨てとばかりにホテルのフロントで叫んだ事だ。
最初全然通じないので、最後には部屋に戻ってガイドブックの写真を見せてやっと理解してくれた。
部屋に戻り暫くするとフロントからの電話。
親切にもタクシーを呼んでくれたらしい。
会場まで行く道すがら、昔アメリカに出稼ぎに出ていたと言う運転手と拙い英語で会話をした。
「日本の国旗の色は赤と白。それに緑を足したらメキシコの国旗の色と一緒だよ」
と、一生懸命に両国親善の為に説明してくれた。 -
さて、会場内は残念ながらの撮影禁止。
持ってきたカメラも受付に預け(若干の不安はあったがちゃんと帰ってきた)、訳の分からん内に勢いだけでチケットを購入し席に案内されて観戦する。
僕の席には空席と見たのか母親に連れられうら若き姉妹が陣取っていたのだが、ゴメンゴメンと言いつつ席を譲ってもらい、自由への戦い、メキシコ名物ルチャ・リブレを観戦する。
6人タッグマッチ6人全員覆面や、髪切デスマッチ、覆面剥ぎデスマッチを堪能するが、何が凄いかって隣の美人姉妹が美しい顔を歪ませながら悪役レスラーに対して汚く罵る事、それに対して悪役レスラーの方も本気になって罵詈雑言を浴びせる事が一番感心した。
今更ながらに気付いたが、プロレスって悪役レスラーでもっているんだなって。
そう言えば僕が子供の頃、プロレスが熱かった頃のプロレスって、悪役レスラーが怖くって、そして物凄く強かったよなって。
悪者が目立つほどヒーローも際立つんだよね。
写真は終了後のホール出入り口。みんな大満足。 -
行きのタクシーの運転手は実に親切な男で、
「この先は危ないから決して行ってはイケナイヨ。会場前からタクシーを拾って良い子にして帰るんだよ」
と、教えてくれたこの先に屋台がでていた。
良い子では無い、良い子であった試しも無い僕は迷わずそちらの方に歩き出した。
屋台では何やらモツ煮のような物を提供していたが、さすがに写真を撮ることはためらわれたのでそのままスルーしてきた。
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