2011/08/17 - 2011/08/21
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JIC旅行センターさん
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去る8月17日(水)より21日(日)まで(※16日は報道関係者のみ公開)、2年に1度の、モスクワ国際航空ショーMOSCOW INTERNATIONAL AVIATION AND SPACE SALON(MAKS)が開催されました。前回2009年に引き続き、私どもジェーアイシー旅行センターでは、2度目の観覧ツアーを実施し、私が今回も添乗させていただきました。
会場は、モスクワ南東に位置する、ジューコフスキー市にある「ラメンスコエ飛行場」です。モスクワ市内の宿舎から専用バスで1時間半ほど。ジューコフスキー市に近づくと、「MAKS」と黄地に青で書かれた案内看板が随所に見えてきます。ジューコフスキー市に入ると、随所に交通整理の警官が立っています。17日と18日は「トレードデー」として、航空機産業やバイヤーなど関係者のための日程になっていて、来場者は限られるはずですが、それでも駐車待ちの長い車列ができていました。
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事前に確保していた、入場ゲート近くのバス専用駐車場から会場を眺めると、広い会場にたくさんの展示機が並んでいます。早速ゲートに進むと、まず飛行機に搭乗する時のような、入念なセキュリティチェックを受けます。飲料水などは、すべて一度口にするように求められました。チェックを抜け、入場券を提示すると、「トレードデー」らしく、入場者全員に、名前と所属会社・組織名が書かれたネームプレートが発行されます。
やっとの思いでゲートを抜け、会場を進んでいくと、まず、ロシア製の民間輸送機ツポレフTu-204CMやイリューシンIl-76LLなどがあります。大型輸送機アントノフAn-124は機首の積み込み口を大きく開けて、中ではドリンクなどが振る舞われています。それらと共に、アメリカのボーイング787や欧州のエアバスA380も飛来しています。それらと共に、カモフKa-32A11やKa-52、ミルMi-28NEといった民間用・軍用のヘリコプターも駐機しています。 -
民間機・ヘリコプターが展示されているゾーンを抜けると、今度は数多くの戦闘機・爆撃機などが見えてきます。ミグMig-29KやMig-31、Mig-35D、またスホーイSu-27やSu-30MK、Su-34などの戦闘機・攻撃機と共に、戦略爆撃機ツポレフTu-95MSやTu-160も、その大きな翼を並べています。
それらのロシア製の機体と並んで、親善訪問で飛来している、アメリカのF-15E戦闘機、B-52H戦略爆撃機、A-10攻撃機やC-130H輸送機、フランスの戦闘機・ラファールなども仲良く駐機しています。
特にB-52Hは、ロシア人たちに大人気のようです。東西が厳しく対峙した冷戦時代、B-52Hは、当時のソ連を攻撃する核巡航ミサイルを積んで、いつでも出撃できる態勢にあったことを思うと、とても感慨深いものがあります。
基本的に展示機は外から見るだけなのですが、Su-30MK戦闘攻撃機の前で物欲しそうな眼をしていたところ、偉そうに見えたのか、はたまた熱意が通じたのか、VIP客扱いをされて、特別にコクピットに乗せてもらうことができました。 -
今回のショーの目玉として、かねてよりささやかれていたのは、昨年1月に初飛行したばかりのロシア製ステルス戦闘機・PAK-FA/T-50が初めて一般公開されるらしい、というものでした。
初日17日に、プーチン首相が会場を訪れるという話は直前に伝えられており、それにあわせたのか、デモフライトのスケジュールも直前まで二転三転しました。午後になると、会場の警備がにわかに厳しくなり、警官隊が突然警戒線を引き始めたりしました。ほどなく、会場に政府専用機イリューシンIl-96が飛来。着陸してしばらくすると、突然デモフライトが始まりました。
いくつかのヘリコプターや民間機のフライトの披露の後、戦闘機スホーイSu-35が驚嘆するほどの高い運動性能を見せ付けてくれました。そして、いよいよお待ちかねPAK-FA/T-50の登場です。試作機2機が編隊で飛来、続いてのデモフライトでも力強い姿を見せてくれました。ロシアの最新鋭戦闘機の初お披露目を、ロシアの首相と共に観覧できたこと自体が大変感動的でした。 -
飛行機の地上展示やデモフライトの他にも、会場には航空機メーカーや、ミサイルその他の搭載機器、またロケットや宇宙服のメーカーなどのブースが並び、コンパニオンの女性がほほ笑みながら、カラフルなパンフレットを手渡しています。そうしたブースに、軍服姿の各国の駐在武官や、スーツ姿の男性が、興味深く足を止めている姿が見られました。
展示ブースに設置された、ミサイルメーカーの大きなスクリーンには、悪役に仕立てられたアメリカのFA-18E戦闘機やイージス艦(国籍は架空のもの)を、こちらのミサイルがやっつける、リアルなCG映像が繰り返し上映されていました。
19日?21日の金・土・日は、一般公開日「パブリックデー」となりました。入場料も4分の1になり、多くの親子連れなど、一般市民がつめかけました。シャシリク(串焼き肉)やプロフ(中央アジア風ピラフ)、みやげ物屋などの屋台も並び、子供たちのための遊具が設置された広場なども作られていました。
そして、ショーの主役は、軍のアクロバットチーム「СТРИЖИ」や「РУССКИЕ ВИТЯЗИ」などの華やかなデモフライトになりました。子ども達が飛行機を見上げて歓声を上げる中、連れて来られた感のお父さんたちは、夏の青空の下、飛行機よりもビールやシャシリクの方に関心が向いていたようです。
今回のMAKS観覧ツアーについては、前回同様、企画段階から多くの皆様のご助言をいただきました。そして、多くの皆様がご参加下さり、無事故、大成功で帰国することができました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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