2011/10/20 - 2011/10/20
262位(同エリア808件中)
みやさこさん
【交通】
行き:新宿駅〜甲斐大和駅〜バスで大菩薩嶺登山口〜徒歩で上日川峠
帰り:ロッヂのおじさんの車〜大菩薩嶺登山口〜甲斐大和駅〜新宿駅
いろんな出会いのあった単独登山。
ロッヂのおじさん、年配団体者、単独登山のお兄さん…
真っ白な景色からの大絶景…
1人だから感じられる幸せをかみしめた。
2回目の単独登山。1人っていいもんだなって思えた。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
大菩薩嶺登山口行きのバスに乗っていたのは、私を含めて4人。そのうち登山者は3人。
バスを降りるなり、登山者の1人はすぐに用意を完了させ、登り始めた。
残ったのは私と、推定私より5つ位上の男性。
ストレッチをしながら「どこまで行くんですか?」と話す。
男性は「丸山峠から大菩薩嶺に行き、奥多摩の方に抜けます。」
適当な場所でテント泊をするらしい。
確かに大荷物。
「テント泊は1年前くらいから始めました。」
「この前は槍ヶ岳に登ってきました」
超本格派だ!
私がこの先の道が不安ってこと言ったら
「そっか、僕は丸山峠からだからな…」
同じ道だったら、教えてくれていたのかな。
なんて優しいんだろう。
でも、知らない人と一緒にいくとペースの気をすごく使うからね。
先にストレッチを終えた私は、大回りの丸山ではなく、上日川峠バス停を目指した。
登山道と車道の分岐点で道を間違え、車に乗っていたおじさんが正しい道を教えてくれ、無事登山道へ。
しかし、登山道も分岐。
しかも、看板の方向は、全く手つかずのような荒々しい自然道。
ほんとにここでいいの? -
意を決して、荒々しい登山道へ。
何者かわからない動物の声や、何かがガサガサ動く音がして、めちゃくちゃ怖い。
早く脱出したいよ!
自然と足取りが早くなる。 -
途中、展望スペースを発見。
第二展望台って書いてある。
第一はどこにあったんだろう!?
第二展望台からは、絶景が広がっていた。
ずっと薄暗い林の中を歩いていたので、開けた景色を見られた安心感と言ったらとてつもないよ。 -
登山口から登ること1時間、上日川登山道に出た。
10月下旬〜11月上旬は毎日駅からここまでバスが出てるんだけど、この日はまだ出ていなかった。
だから、自家用車で来る人が多くて駐車場には車がちらほら。
みんなはこれから登るからウキウキしてる。
私は、怖さとハードさでぐったり。
ここからが本番なんだよなー。登れる体力あるだろうか。 -
登山道〜上日川峠の登山道に比べ、道も広く、明るい。
それに人がちらほらいて、安心。
山小屋もちらほら登場。
ほうとうで有名な福ちゃん壮から、上日川峠と唐松尾根コースの2手に分かれる。
私は体力に不安があるので、唐松より時間はかかるが比較的なだらかな上日川から登る。 -
さっきまで青空が見えていたんだけど、たちまちガスに包まれた。
空は真っ白。
景色も見えない。
それでも、美しい紅葉は健在。 -
途中で一瞬ぱらぱらっと雨が降ってきた。
ほんの一瞬だったので濡れず
なおかつ紅葉の色が雨によって鮮やかになるというありがたい出来事が。
苔も水けを帯びて輝いている。 -
霧がどんどん濃くなってきて、景色が幻想的に。
物語の中にいるみたい! -
平日だったので、途中ですれ違う人の顔を覚える勢いなほど人が少なかった。
-
今年は夏の暑さが例年よりも短かったため、紅葉しながら枯れていくというちょっと残念な景色。
それでも、色づいているときれいだよね!
枯れるのが早い分、葉っぱのじゅうたんがたーくさんありました。 -
-
-
大菩薩峠の入り口。
ここでお昼に。
1人でお昼の準備をしていると、近くにいた団体のおばさんが
「こっちのほうがあったかいわよ、こっちにきたら?」
と促してくれた。
1人だと優しくしてもらえるのでとてもありがたい。
楽しみにしていた展望は真っ白で見えず。
しょげていたら、カメラをぶらさげていたおじさんが
「自分なりの景色を描けるからいいんじゃない?」
とかっこいいことを言ってくれた。ありがとう! -
暖かいお味噌汁とお弁当でおなかを満たす。
暖かいものがあると幸せ〜!
景色が見えないけど、頂上まで行くぞ!
気合を入れて登り始める。
すると、福ちゃん壮前で見た団体さんが。
向こうの人が「あ!さっきの」
と言う。
そして
「山ガール!」
「わあっ、山ガール!」
団体さんご一行が私を見て超盛り上がり始めた。
「一人?おじさんがボディーガードでついてってあげるよ」
「それが一番危ないわよ」
ボケ突込みまで入る。
なんだかアイドル気分だわ笑。 -
しばらく登ると、石がたくさん積んである場所に出た。
宇宙人でも出てきそうな不思議な空気が漂ってる。 -
岩場を登っているときに、対面から来たお兄さんが私を見て「あっ」と言う。
?
あっ!!朝会ったお兄さんだ!!
まさかまた会えるなんて!
お兄さんはすでに日焼けしてて
めちゃくちゃさわやかですごくかっこよかった。
「真っ白ですね>_<」でも「頑張りましょう!」
とちょっとお話してそれぞれの頂上を目指した。
きらきらとしたお兄さんの爽やかさに元気をもらい、再出発! -
もう今日は景色見えないや。
そうだ、今日はポートレートを撮るために3脚持ってきたのに撮ってなかった。
ここらで撮ろう。
あれっ。D3ってどうやってセルフタイマー使うんだろう?
わからず岩の上でしばらく苦戦。
すると、なんとなく、目の前が明るくなるような
なにかうごめくような感じがした。
顔を上げると…
今まで完璧に景色を隠していた雲が、さーっとものすごい勢いで晴れていった。
うそ…
景色が…見えた!!!! -
それからしばらく見えて、またうっすら隠れて、また見えて。
私の後から登ってきた男性も「やったー!!」と喜ぶ。
「晴れましたね!」と、その男性と喜びを共有した。
単独登山は、知らない人とも感動を共有できる。
これ、素晴らしいことだ。
時間がなかったので歩きながら、左手の富士山の景色を確認しながら歩いていたら
さっきまでうっすらかかっていた霧が、完全に引いてきた。
そして、くっきりと景色が現れた。
すごい…
信じられないタイミング。
岳のサントラを聞きながら見る絶景。涙があふれてきた。
こんなことってあるんだ。 -
シャッターを押しても押してもまだ押すよ。
ちょっとした角度の違い、見え方の違い、いろいろ残したい。
今まで見えなかったから、景色が見えた時のありがたみがはんぱじゃない。
ありがたみが全然違う。
だから、はじめは白くてよかったって素直に思えた。 -
夕方に向かい、空が赤くなってきた。
太陽も下がってきた。
雲がきれい。 -
しばらく岩場からうっとりと景色を見ていた。
下にも、富士山を狙うカメラおじさんが。 -
もっとずっとこうしていたいんだけど、時間がない。
まだ頂上についてないから、とりあえず頂上に向かわなくては!
景色が見える場所から進み、頂上と唐松尾根の分岐点に来た。
もちろん頂上の道を進む。
景色が見えなくなり、一気に樹林に入った。
それまで開けていたのがウソのよう。
薄暗く、道も濡れていた。 -
やっと頂上到着!
見晴らしはないので、さっと写真を撮って戻る。
しかし、戻りかけたところでまた頂上に引きた。
だって、ほんとに写真撮っただけで戻っちゃったから。
なんとなく、頂上1周はしておきたくて、
そして、我がトレッキング部杉井隊長が毎回登山でやっている
「頂上から出るときに一礼」
をしたくて。
どちらも終えてすっきりし、下山道へ。 -
唐松尾根から下山すると、目の前にダイナミックな富士&紅葉を見たままで歩くことができる。
なんて贅沢なんだろう。
この上ない絶景。
早く降りなきゃ時間がないんだけど、写真をぱしゃり。 -
もう少し下ると、山梨の街を見晴らせる。
これもきれい。
見とれていると、いろんな場所からシカが泣く声が聞こえてきた。
そういえば人も誰もいない。
これは本気でまずいのでは… -
走るように、でも慎重に、さささっと下山。
あーーこわかった。
しかし!調べていた17:30のバスには乗れなそう。
それに、また朝の怖い登山道を通って下山か。
あの道はもう通りたくない…
ダメもとで、上日川峠の入り口にあるロッヂ長兵衛のマスターに
バスってもうないですか?
と聞くと、まだあることが発覚。でも1時間も待つらしい。
すると
「私もうじき帰るから車乗ってく?」
とマスター。
えええーー!!!いいいいんですか!?
願ってもない話。
ということで、ちゃっかり乗せてもらった。 -
マスターはすごく気さくな人で
人に興味を持ってガンガン話を聞いてくれる。
実は朝道を教えてくれたのもこの人。
会社を辞めてロッヂの経営をしてるんだって。
一番きれい という山の見上げポイントを通る時はゆっくり通ってくれたり。
おじさんに会いに今度は泊りに来たいな。
バス停に着くと、ちょうどバスが来ていたのでお礼を言って全力ダッシュでバスに乗れた。
そこでまさか、スマホを落としていたとは…
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
27