2011/10/14 - 2011/10/19
26位(同エリア56件中)
れんさん
最終目的地の敦煌は中国滞在中に是非とも行くべきところとして前々から候補に挙げてました。でも、6月初旬に西安に行った時にとーんでもなく暑くて、街歩きをしてもヒーヒー音を上げてました。
これじゃ西域の街は夏に訪ねてもヘばると思い、ガイドブックにも「秋が良い」と推奨されていたこともあって、この時期を選んで行ってきました。
甘粛省への入口、蘭州はもうすっかり晩秋の気配で、夜になると虚空に青々と月が輝いてました。
乗り換えの基点として当初あまり知らなかった嘉峪関が思いの外素晴らしく
良くて、旅の気分も一気に盛り上がりました。
敦煌の莫高窟は、もう少し事前に勉強をしてから見学すれば面白かったかも知れません。
それでも鳴沙山の茫漠とした風景にも圧倒され、これまで訪問した中国の都市のなかでも甘粛省のこの3都市は
トップクラスに面白い場所でした。
旅程概要
10/14午後上海(空路)→蘭州
10/15 蘭州市内散策後、蘭州(空路)→嘉峪関
10/16 長城第一墩、嘉峪関訪問後、嘉峪関(バス)→敦煌
10/17 莫高窟訪問後、敦煌市内散策
10/18 鳴沙山訪問後、バスで嘉峪関、夜、嘉峪関(鉄路)→蘭州
10/19 黄河、甘粛省博物館訪問後、夜、蘭州(空路)→上海
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 飛行機
- 航空会社
- 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
上海からのフライトは順調で、蘭州の中川空港にはほぼ定刻に到着。
ただこの空港、蘭州の市内から70Km以上離れています。
空港バスで1時間と書かれてましたが、本当に1時間で着くものやら。。。。
と思っていたら、高速道路を突っ走って本当に1時間で着きました。
初めての街でバスが、さて何処に着いたものやら?
日本人の感覚で汽車の駅から近いだろうとあたりをつけて歩き始めましたが、
結構歩きました。
途中人に聞き聞きしながら30分ようやっと駅に到着。 -
機内食は出ましたが、期待するようなものでもなく。
蘭州と言えば、何を置いても蘭州拉面。
と、言っても既に時間は9時を回ってます。
ホテル向かいの食堂が開いてました。
小姐が「10元と20元のものがある」と言ってましたが、まずは10元で。
牛肉が別皿で出てきました。 -
もちろんこれは丼の中へ投入。
実は蘭州拉面あまり期待してません。
不幸なことに、これまで中国で食べる拉面に美味しいものに出会ったことがないので。
で、食べてみると・・・・まぁ、思ったよりも美味しい。
日本のラーメンのようなこってりした味の濃いものではないが。。。 -
翌朝起きてホテルの窓から外を見ると、なんと!
でーんと岩山が。
昨日ホテルを探す時に駅員に反対側に行きたいと言ったら、
「何もない」と言われた意味が分かりました。
地図で見ても蘭州の街の片側は山で遮られています。 -
駅前は、何処の街も同様に建設ラッシュ。
-
甘粛省の省都だけあって駅はそれなりに立派。
でも、駅前はあまりごった返したような雰囲気はありません。
快晴ですが、結構寒いです。
駅ビルのケンタッキーで豆乳とコロッケハンバーガーの朝食。 -
昨日の宿、敦煌之星。
蘭州だけど敦煌之星。
まぁこれから行く街の名前で、雰囲気は盛り上げる?
1泊135元、駅から徒歩3分。
シャワーはトイレとの仕切りがないので、ちょっと難儀しますが、
それでも清潔で寝るだけであれば十分。 -
駅前にもあった馬が疾走する像。
今日の真っ青な空を本当に駆けるような像です。
これは、漢の武帝が欲したという汗血馬のようです。
と言うのも、その馬をモデルにしたと言われる馬の銅像「馬踏飛燕(ばとうひえん)」が甘粛省の蘭州と嘉峪関の間の武威市で発見されているそうです。
馬の産地は大苑(フェルガナ)で、今のウズベキスタンですが、西域との接点であった甘粛省のこの辺りを語るときにも汗血馬の存在は大きいのでしょう。 -
再び蘭州市内から空港まで戻って嘉峪関まで移動です。
蘭州市内から空港までのバス移動は1時間、30元です。
今日もきっかり1時間で着きました。
これまでいくつもの街の空港バスを利用していますが、市内から70km超を1時間で走るのはとても優秀です。
嘉峪関まで800km弱、ずーっと砂漠です。 -
ただ、同じような砂漠でもよく見るとその表情は少しずつ違います。
岩山が所々に顔を出します。 -
砂漠を流れる川を発見。
-
嘉峪関まで1時間ちょっとのフライト。
定時に到着。
嘉峪関の空港は市内まで13Kmと近い割りに、バスは乗客をズルズルと待って
結局市内に着いたのは5時前。
それでもこの明るさ、抜けるような青空です。
この嘉峪関は上海からざーっと2,500kmほど離れてます。
普通に行けば2時間くらい時差があっても不思議じゃない距離です。
が、中国国内は公式には時差がないので、こんな感じになるのでしょう。 -
今日の宿は長城賓館。
何処の街にもありそうなありふれた名前ですが、ここ嘉峪関の長城賓館は由緒正しい雰囲気を持ったホテルです。
何故なら、この嘉峪関は長城の西の果てなのです。
ホテルは1泊198元。
室内はとてもきれいで、これまで中国で泊まったホテルの中では5指に入ります。 -
砂漠の街の印象がありますが、街中は結構緑があります。
-
西へ西へ向かってきましたが、その更に西へ大きな日が沈んでいきます。
-
夕食はホテル近くの川菜の店へ。
昨日の夜が蘭州拉面。
今日の朝食がKFC。
お昼は機内食。
嘉峪関についてからお腹が減ったので途中でおやつに焼き芋。
と、言うことで夕飯はちゃんと食べることに。
ビールが欲しいところですが、若干風邪気味なので今日は控えめに。
困った時の青椒肉丝 16元 -
好物の魚香茄子 12元
それに米飯 2元
旨かった〜 -
翌朝も快晴。
荷物をホテルに預けて、8時にホテルをチェックアウト。
昨日のうちに購入しておいた敦煌行きのバスの出発時間は14:30。
それまで効率良く嘉峪関を回るには、タクシーをチャーターした方が良さそうなのでホテルを出て流しのタクシーを捕まえる。
運良く女性のドライバー。
おそらくチャーターするには女性の方が安心。
嘉峪関、長城第一墩、懸壁長城の3点セットを5時間100元でと交渉。
運転手は「時間は十分、大丈夫」「でも料金は150元」と言う。
130元にしてとお願いするものの「無理よ」と言われ、交渉している時間ももったいないので、150元で手を打ち、出発。
このお母さん運転手が良かった。
まず向かったのは長城第一墩。
遠くに祁連山脈と思われる雪山が見えます。 -
既に9時前なのでそれほど朝早くもないのですが、訪れる人はまだ1組、2組。
空気はピーンと張りつめていて真っ青な空には月も。 -
ここは映画の撮影に使われたセットをそのまま再利用しているようで、中国の古代の戦闘武具などが展示されてます。
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この光景を見たときにあっと驚きました。
バックりと大地が裂けています。 -
この川は討河と言うそうです。
-
左側の崖の上の真ん中のちょっと出っぱった部分が長城第一墩です。
墩とは小高く盛り上げた所で、見張り台や狼煙を上げる櫓のようなところです。
この亀裂でぱったりと長城は切れるのです。
川とこの断崖が天然の要塞になっています。 -
吊橋で対岸へ渡れます。
結構スリルあり。 -
まわりは四方砂漠です。
ポツンとあるという感じです。 -
この第一墩から嘉峪関へ長城が続いています。
-
嘉峪関との位置関係はこんな感じです。
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次に訪ねたのは懸壁長城です。
写真真ん中の岩山のてっぺんまで登ります。
45度もの急勾配を登らなきゃならないので、このような名が付けられたようです。ただこの長城は明代のものですが、現在の長城はほとんどが復元です。 -
-
-
櫓にのぼりきると、一方は砂漠。
もしこの先に一歩踏み出したら。。。。
と思うと、やはり怖いものがあります。 -
一方は岩山。
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着た道の向こうには嘉峪関の街が見えます。
-
長城が築かれているのはこんな岩山です。
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なかなか雰囲気はあります
-
最後は嘉峪関城です。
時間は11:00。
予定通りです。
第一墩と懸壁長城がほとんど独占状態だったのに比べ、こちらはメインだけあって人が多いです。 -
スプリンクラーで撒いた水が凍ってました。
おそらく朝方は氷点下まで下がるのでしょう。 -
この城壁の中に入るのですが、レンタル自転車のおじさんに聞いたら
「左右どっちでもOK」だと言われ、入って左手側を歩いていたら、
結局行き止まりのようでした(だいぶ遠回りすれば行けたかも?)。 -
こちらが入口。
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城壁の中は、なんと緑が豊富。
往時はこうではなかったとは思いますが、少なくとも城壁の外のカラカラに乾いた風景よりは潤いのある場所ではあったと思います。 -
いくつもの門と壁で頑強に守られています。
門と言っても厚さは10m近くあります。 -
城壁の中にはこんな感じ。
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人の大きさからこの城壁の規模が分かると思います。
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一番奥(西側)の門を出たところ。
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門を出たところでラクダがお待ちかねです。
ラクダに乗るには約10分で20元。
そこら辺をおばちゃんが手綱を引いて廻ります。
普段こういうのには一切乗らない私も今回は乗りました。
おばちゃんがサービス精神旺盛で写真をバシャバシャ取ってくれたのと
ラクダの乗り心地も良かったです。 -
嘉峪関の門を出てすぐのところに博物館がありました。
時間があまりなかったのですが、30分ほど見学しました。 -
西域と言えばこの人。
今で言うグレートジャーニーの先駆者。
漢代の張騫像です。
西安でもこの絵見かけました。 -
嘉峪関の城壁は明代(1372)からの建設ですが、街自体は秦漢の時代から東西交通の要衝だったので、古い時代の出土品も展示されています。
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午前中からの3点セットの観光を終え、無事ホテルに戻って荷物をピックアップしてバスターミナルへ。
時間の余裕があったのでタクシーの運転手さんに聞いた近場の美味しい食堂へ。玉葱肉炒15元を注文したら玉葱9割の肉炒めが出てきました。
まぁ味は悪くはなかったですが。 -
ひたすら砂漠の中を西へ、西へ400km走り続けます。
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瓜州に入った途端に、本当に哈蜜瓜の路上販売が。
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ホントに真西へ向かっていたので、日もフロント前面に沈んでいきました。
途中訳の分からない渋滞があって、敦煌には5時間かかって19:30に到着しました(続く)。
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