ジェイミー＆ベン 自転車で南極へ31　旅を始めて約一年。シンガポールまでやって来た

2006/02/04 - 2006/02/04

2月4日（土曜日）
旅を始めて約一年。シンガポールまでやって来た

穏やかな金曜日の午前11時18分。ジェイミー・マッケンジーとベン・ウィルソンは、マレーシア・シンガポール・セカンドリンク（第二連絡橋）を渡り、晴れてFWEとして自転車の旅に出てから1周年を迎えた。

マラッカではワニ園やヘリコプター遊覧やゴルフやマジックショーを堪能し、最高にリラックスした時間を過ごせた。そして水曜の早朝に出発。眺めの良い国道5号線を南下し、シンガポールを目指した。わずかな起伏があるだけのなだらかな道路で、心身ともに充実した僕らは力強くペダルをこぎ続けた。小さな村々をいくつも通り過ぎながら、ひたすら食べて飲んで眠って、そしてまた自転車を走らせた。そうして木曜日の夜遅くにGalang Phalatに着く頃には、シンガポールまであと40マイル（約65キロ）の距離まで近づいていた。

エリア シンガポール(シンガポール)

• 同行者: その他
• 交通手段: 自転車

金曜の朝、アラームが鳴り、夢から引き戻された僕らは、日の出前にはサドルにまたがっていた。朝日があたりをオレンジ色の川のように染めるなか、北の方角から穏やかな風が吹いてきた。E3号線を軽やかに流していたら、昼過ぎには目的地の玄関口に到着した。

マレーシアを出国し、ふたつの国を結ぶコンクリートの橋を渡れば、ついに10カ月目にして「シンガポールへようこそ」と書かれた標識の下を通ることになる。

きっと、自転車でイギリスからシンガポールに到達した人間よりも、月に行った人間のほうが多いに違いない。僕らはそう確信した。