2011/06/04 - 2011/06/06
19位(同エリア124件中)
jun2さん
前々から行きたいと思っていた『龍門石窟』。
今年の初めに行った『莫高窟』で感動を受け、中国にはそれ以外に3大石窟として『雲崗石窟』と『龍門石窟』があり、なんとなく行きたいと思っていた。
そして『少林寺』に行きたいと言う人と話していると、これらが近いことが分かった。
と言うことで、河南省旅行が決まった。
『莫高窟』はそれぞれの窟がひとつのの部屋になっていて、外気にさらされること無く維持されている。
それに比べ、ここ『龍門石窟』は、そのままの状態で天候にさらされているにもかかわらず、その雄大な姿が維持されているのはすごい。
『少林寺』は、個人的にはすごい山奥の苦行僧をイメージしていましたが、そこにあるのは近代的な観光地でした。
それでも目の前で見る少林寺武術の迫力は見事。
移動時間が多いものの、見ごたえのある日程となりました。
◆日程
6/4 深圳⇒鄭州 空路移動。
その後チャーター車で『少林寺』観光へ。
泊りは平頂山市の魯山縣。
6/5 龍門石窟移動途中で中原大仏観光。
その後、『龍門石窟』観光。
鄭州⇒深圳へ
- 旅行の満足度
- 4.0
-
深圳空港から河南省鄭州空港に向かう。
地方の空港と言うイメージとは程遠く、非常に近代的で綺麗な空港。
名前を調べたら”鄭州新鄭国際空港”。
...国際空港だったんだ。 -
現地合流するローカルメンバーと落ち合い、頼んであった車で移動。
鄭州空港からは、昼食時間を入れても約3時間ほどで少林寺到着。
高速を降りる頃から少林寺の武道をモチーフにしたモニュメントややっぱり”少林寺”と名の入った看板を見るとわくわくして来る。
少林寺のある場所はもっと山奥かと思ってたら、山のふもとだった。
しかも近代的な建物も多く、ちょっと予想外。
写真は入り口付近にある牌楼。
『崇山小林』と書かれている。 -
入り口は抜け、奥に歩いていくと敷地内に学校がある。
この中で拳法を教えているんだろうか?
そういえば市内を通過中、”少林寺”と名の付いた学校を目にすることが多い。
この少林寺の施設中にも学校が多く、小学生から大きな子供まで沢山の子供たちを見ることが出来た。
でも期待していたような拳法の修行なんかは、見られませんでした。 -
中に入ると結構広い敷地となっている。
入って正面の川沿いの道をどんどん歩いていくと、牌楼が見えてきた。
『天下第一名刹』と書かれている。
ドラゴンボールの『天下一武道会』を思い出してしまった。 -
牌楼を越え少し歩くと右手側に少林寺が見えてきた。
495年北魏の時代に創設された少林寺。
インドから中国に渡来した達磨による禅の発祥の地と伝えられている。
歴史はそうなんだろうけど、建物は新しく立て替えられたものだろう。
長年の歴史を感じるには、少しばかり新しすぎるな。 -
建物は新しくて少し興ざめしてしまうけど、ここで有名なのは少林寺拳法。
ここがその発祥の地なんだろうな って勝手に思っていたのですが、嵩山少林寺の武術と少林寺拳法は別物と言うことを後で知った。
ちなみに少林寺拳法そのものは日本で創始された物。 -
少林寺の境内を歩いていると目に付くのが、木に空けられた穴。
どうも修行僧が木に向かって指で突いていてこうなったと言うのですが...ほんとかなぁ? -
そのまま歩き続けると、『大王殿』が現れる。
ちょっとした門になっているのですが、その中にはご覧の大王が入り口左右、出口左右に居る。
入り口側は『金剛力士』、出口側は『四天王』とのこと。
少林寺と言うことなのか? どちらも筋肉もりもりで強そうだな。 -
一番奥にあるのが、『西方聖人殿』。
内部には、仏教画などが書かれているけど、一番目に付くのが床の窪み。
ここも修行僧が修行している際に足元の床がくぼんできたと言う物らしい。
これがホンとなら、すごい鍛錬なんだろうな。(時間的にも力的にも) -
少林寺の中は、こんな感じ。
修行僧が汗水たらして修行しているわけでもなく、山奥の秘境にあるわけでもなく、こんな観光地っぽい作りになっている。
作りも新しいから、少林寺の歴史を肌で感じようと思っている人には合わないかもしれないな。 -
そんな中にも楽しみは少しずつある。
ここは壁になっている部分の下段部分。
力強い修行僧が土台を支えている感じの彫刻
他では見たことなく、なんとなく少林寺らしい。
ちなみに頭の上にあるのは龍の首。
排水溝になっているのは、良く見かけるもの。 -
こちらは、『小林薬局』。
その名の通り、薬が売っている。
やっぱり目に付くのが、”湿布薬”。
打撲・捻挫にものすごく効きそうだもんな。 -
少林寺を出て更に奥に行くと、仏塔が並んだ『塔林』が見えてくる。
この塔林は、少林寺の歴代僧侶のお墓。
唐代から清代に掛けて作られた物。
全部で230座ほどあるらしい。 -
レンガで造られた塔が多いけど、中にはこんな感じで彫刻された仏塔もある。
これ見ると、「あーやっぱり少林寺だなぁ」と思ってしまう。
車で移動しましたが、高速道路の壁面などにもこんな感じの彫刻もあったなぁ。 -
塔林の向かいの山にリフトが掛けられているのが見える。
右の山に一本、手前の山に一本。
なんとなく乗る人が多そうな手前側のリストに載ってみる。 -
のんびりとリフトに揺られて到着したところにあるのが、『二祖庵』。
下界の近代的な少林寺の設備と比べるとこちらは歴史が感じられる物。
観光客も極端に減り、更に山の上で静かなこともあってこちらのほうが数段雰囲気は良い。
ちなみに中は撮影禁止。
注意されちゃいました。 -
さらに上に上に登っていくと、山の間を縫うように遊歩道が作られている。
帰ってから調べると、達摩洞や向かいのリフトの上にも道があるらしい。
時間があればここ散策するのも楽しそうだ。
山の中を歩いていると、修行僧に出会い話しかけられる。
まあ時間もあるから、話を聞いていると、なんとなく難しい言葉になってきた。
どうも説法を話してくれているんだろうけど、話半分も分からない。
でも話している熱意と手を取って話してくれるんだけど、その手の分厚さと大きさに驚いた。
ちなみに最後にお布施を催促されますが、自分が感じただけ払えばいいと思いますよ。 -
山の中でのんびりしていると、そろそろ少林寺演舞の最終が始まってしまう。
急いでリフトで下山し、入り口近くにある『少林寺武術館』に戻る。
上演時間は30分。
以下の時間で演舞が予定されている。
09:30〜10:00
10:30〜11:00
11:30〜12:00
14;00〜14;30
15;00〜15;30
16;00〜16;30
17;00〜17;30 (夏季のみ)
なお、6月の行ったときは、最終の17;00公演を見ました。 -
入り口両側には演舞している僧侶の像が並んで建っている。
・・・当然のように仏像の前でしっかりとポーズをとって写真を撮っている人が沢山居る。
なかなか様になっている人は居ないですけどね。 -
中は思った以上に綺麗な舞台。
本当に観光地化していることがここでもよく分かる。
時間ぎりぎりに入ったせいで席が無い。と思っていたら舞台と観客席の間に通された。
最前列の前の特等席、地べたに座ってみることになったけど、そんなのは構わない。 -
というのも、本当にここは特等席。
演舞者の息遣い、汗も飛んできそうな最前列で見た演舞は迫力満点です。
特に演舞の際に聞こえてくる音(手がぶつかったり、胸を叩いたりするときの音)がすごい。 -
これもすごかった。
2本指倒立。
腕の筋肉がぴくぴくしてる。
陰に隠れて見えづらいけど、逆立ちしている人の表情は真剣そのもの(多分最前列の前でないと見えない)。
ちなみに舞台の合間にCD−VIDEOを売っているが、これは面白い。
多分海外公演の少林寺演舞のビデオだけど、とっても楽しめる。
しかも10元だから、失敗したと思っても大丈夫な金額。
入った瞬間から自分の思い描いていた少林寺との格差を感じて、あまり楽しめなさそうだったのですが、最後の最後、この演舞を見て本当に来てよかったと思えた。 -
今回の旅行は知り合いの友達(中国人)と一緒に今回の旅行を回っている。
で、その知り合いの住んでいる町で泊まる事にしたんだけど、ここはどこ? っていう場所だった。
少林寺からは南に100Kmくらいの場所。
平頂山市の西側、魯山縣と言う街だけど、多分2度と来ないんだろうな。 -
2日目の観光のメインは、『龍門石窟』。
その移動途中『いいところがあるので、見せたい!!』と運転手が言うのでいくことに。
S88武西高速の終点(2011年時点)で降りてしばらく進むと、視界が広げ、とてつもない大仏が見えてきた。 -
大仏の名前は『中原大仏』。
1997年から建て始め、12年間12億元を投資して作られたこの大仏。
高さなんと208m、黄金108Kg、合金銅3,300トン、特殊な鋼材1500トンで作られたと言う。
とにかく川の反対側から見ているのに、その姿は巨大。
遠くなのに見えている姿がかすんでしまうほど。
Googleで以下参照。
http://maps.google.co.jp/maps?q=%E9%BE%8D%E9%96%80%E7%9F%B3%E7%AA%9F&hl=ja&ie=UTF8&ll=33.774501,112.451999&spn=0.004932,0.010568&sll=33.719771,113.620605&sspn=2.526481,5.410767&vpsrc=6&brcurrent=3,0x0:0x0,0&hq=%E9%BE%8D%E9%96%80%E7%9F%B3%E7%AA%9F&t=h&z=17
ちなみに入場料も破格。
でもドライバーが交渉したら1人当たり1/3の価格になってました。
でも竜門石窟がメインなので入場せず(だって時間が無かった)。
せっかく交渉したのにと、ドライバー機嫌悪そう。
そんな状態で車を動かした物だから、いきなり車を鉄塔にぶつけてる。
ここからトラブル続きの1日になった。
なお、高速移動中に道を間違えて逆走開始。(まあ良くあることだけど)
すると案の定、警察のご厄介に。
し・か・し、ここからがすばらしい。
交渉できないと分かると速攻でお金をつかませている。
なかなか受け取ろうとしなかった警官もはっきり行って根負け。
お咎め無しで、この場を離れた。
中国で生きていくにはこういった機転が必要なんだなと改めて関心した。 -
途中寄り道しながら、3時間ほど掛かって龍門石窟に到着。
駐車場に入れると、タクシーの運転手が近づいてきて『ここから入場門までは遠いから、車使え』って言われ、金額も人数割りすれば安いので乗ることに。
よく聞き取れなかったのが悪いけど、連れて行かれたのが『廣化寺』。
龍門石窟の南側の少し高台にあるこのお寺、1000年くらいの歴史があるようで、奥には天王殿と言う立派な建物や『五百羅漢洞』という沢山の仏像が並べられた洞に入ることが出来る。
入る際に何か?占いのようなことをされ、番号札を受け取り、その番号にあった仏像を見つけると言うもの。
まあまあ時間つぶしにはもってこい。 -
その後運転手が龍門石窟に安く入れてやるとか言い出して、車で連れてかれた。
でも中に入れるわけではなく、まったく持って時間の無駄だった。
で、いろいろあったけど龍門石窟の入り口にたどり着いた。 -
入場すると、伊河沿いの遊歩道を歩いていく。
左手に川側があると、右側の壁に小さい穴が無数に空いた石窟が続いている。
写真は最初に入った『賓陽三洞』。
小さな穴の中に小さな仏像が彫られたりしている。
大きな物は、北から『賓陽北洞』、『賓陽中洞』、『賓陽南洞』となっていて、中央には少し大きめの仏像が掘られて、両側には菩薩増などが複数体彫られている。
ただ彫られているだけでなく、天井・壁などに朱色っぽい色で絵が描かれているのが特徴的。
『賓陽北洞』と『賓陽南洞』は、北魏に作られ始め、出来たのは唐の時代(650年〜683年)、『賓陽中洞』も北魏の時代(500年〜523年)に造営されたので、約1500年前のものになる。
敦煌の莫高窟の初期(北涼⇒北魏⇒西魏⇒北周)の物とほぼ同時期になる。 -
これは『蓮花洞』。
中央の仏像の上に大きな蓮の花が彫りこまれているのが特徴的で、名前の由来にもなっている。
北魏時期の代表的な石窟だから、こちらも千年以上前に作られたものになる。
『莫高窟』では一つずつの石窟が強固な扉で守られており、1日の間で鑑賞できる石窟も限られている。
一部には更に有料でしか見れない石窟もある。
でもここは、外気に開放されているからほんとの意味で千年以上の長い歳月を経て現存していることになる。
作られている岩山が強固なんだろうな。
ちなみに『莫高窟』の作られた地形は結構もろい岩山だった。(周りは砂漠になっている) -
『龍門石窟』でもっとも有名、写真などで紹介されるときには必ずここが写されている『奉先寺洞』。
岩山の山腹に幅33.5メートル、奥行38.7メートル、高さ40メートルの空間を切り開き、2階層の上段部に巨大な仏像が掘り出されている。
中心には、高さ17.14メートルの盧舎那仏が鎮座し、その両側に4体ずつ計9体の仏像がある。
上段部に登って写真を撮ろうとしても全体が入らないくらい巨大。 -
切り開かれた空間には3面の壁があり、写真は右側の壁に掘り込まれた部分を写した物。
掘り込まれた仏像、ただ大きいだけでなく、その表情も豊かで、吸い込まれるような感覚を受ける。
個人的には右端の金剛力士像が、そのいかにも強そうな表情、しぐさ共に好み。 -
少し下がって撮ってみる。
人の大きさと比べるとその大きさがよく分かる。
残念ながら正面左側にも天王と金剛力士像が彫られているのだけど、特に顔の部分が崩落してしまっているのは、惜しいな。
一部破壊されているのは、文化大革命の際に破壊されたとの事。
でもどうして一番巨大な仏像群は破壊されなかったんだろう? -
龍門石窟の中で最も古く493年に彫り始められたのがこの『古陽洞』。
北魏の時代の代表的な書法である "龍門二十品" のうち19の作品がこの洞に納められているとのこと。
中央の釈迦牟尼像を囲むように、両側に沢山の仏像が掘り込まれ、後ろ側の壁には、朱色で描かれた絵がうっすらと残っている。
中央の仏像に目が行きそうだけど、その仏像の左右には横を向いた状態の菩薩像が彫られている。
この2体の仏像の横向きの表情や、やさしそうな手が見事に掘り込まれていて、見ていても穏やかな気持ちになる。 -
龍門石窟の一番端まで行ったところからの写真。
川沿いに道があり、人の小ささからもこの龍門石窟の規模の大きさが分かる。
石窟沿いに道が備え付けられているけど、この辺りまで登るのも結構大変で、息が切れる。(他の人たちは下で休憩中) -
この写真のように、文化大革命の影響なのか?、長年の外気にさらされてなのか? 崩落してしまっている石窟も多いけど、地層に沿って掘り出されていることが分かる。
岩盤も結構固い。
どれだけの人が何を思い描きながら石窟を掘っていたんだろう?
そんなところにも興味が出てくる。 -
一通り見終わったので、駐車場まで戻ることに。
せっかっくなので、船で移動。
写真は、載った船と同じ形の船。
バックには、龍門石窟の穴が沢山見える。 -
船から見た『奉先寺洞』。
人の大きさと比べると、その大きさがよく分かる。
船に乗っていると、龍門石窟の全体が見えるので、改めてスケールの大きさがよく分かる。
しかし巨大だなぁ〜。 -
『摩崖三仏』の遠景。
こちらも結構な大きさ。
ところでこれらの石窟は何のために作られたんだろう?
仏教への信仰心から作られたと言われているけど、ほんとのところはどうなんだろう?
でも千年の時を越え、現代でもこのように見られていることは作っている人たちも想像できなかっただろうな。 -
『賓陽三洞』の遠景。
その周りに無数に空いている穴には、それぞれに仏像が彫られていたり、これから彫られようとしていたり、壊されたりしているけど、それぞれの思いが詰まった仏像がこれだけあると思うと、かなり壮観。 -
対岸からの写真。
無数に開いた穴それぞれに仏像が彫られていると考えるだけで、この龍門石窟のスケールの大きさが感じられる。
中国の観光地に多い”鳴り物”がここ龍門石窟ではほとんど聞かれないので、落ち着いて観光することが出来た。(そう言えば莫高窟も静かだった)
目の前に広がる千年以上前に作られた人工物を見ていると、その当時の人たちの様子、流れる月日をほんの少し感じ取ることが出来、静かな環境のものゆっくり体感できた龍門石窟はお薦めの一つになりました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
40