2011/09/23 - 2011/09/23
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endless446さん
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第二次世界大戦中、12万313人の日系アメリカ人は敵性国民としてがアメリカ政府によって強制収容所に送られた。
大半は戦時転住局が管理する10ヶ所の強制収容所に入れられ
このワイオミングにあるハート・マウンテン(Heart Mountain)収容所もそのうちの一つです
1942年8月12日に開設し1945年11月10日に閉鎖されました
2011年8月15日 NHKで「渡辺謙アメリカを行く / 9.11テロに立ち向かった日系人」と言う番組の中で、第二次世界大戦中の米国での日系人強制収容所( Japanese American Relocation Center)の紹介が有りました。
収容所の場所は Heart Mountain でイエローストーンの東の町 Codyの近辺との事でしたので、イエローストーンから デビルスタワーに移動する途中で、寄ってみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エアカナダ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2011年8月に立派な記念施設(Heart Mountain Interpretive Learning Center)が オープンしていました。
http://www.heartmountain.org/
Codyの近郊ですが場所や行きかたは上のリンクを参照して下さい
道路から 病院の煙突が見えますのでそれが目印です。
収容所の跡地には 歴史を学ぶ散策路(Self−Guide Walking Tour)があり 早朝にもかかわらず多くのアメリカ人(日系人では無い)が案内版、説明パネルの有る散策路を回っていました。 -
散策路はこんな感じで、説明の掲示が散策路沿いにあります
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管理棟エリアの説明掲示版
後方に 病院の煙突と、病棟が見えます -
散策路の休憩所から見る ハートマウンテン
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散策路の中心には記念碑があります
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サイトウ フミさんとヨシオさんの記念プレート
家族が立てたのでしょうか -
Heart Mountain
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当時の収容所の見取り図です
500くらいの建物がありました
中心には高校があり 病院が右上の別ブロックにあります -
いくら、敵勢国民の収容所とはいえ、周りには何も無い、一面の草原と畑です
逃げ出しても直ぐ捕まえられる捕虜収容所おように見ますが、まさに刑務所の立地です。
隣接地には、家畜の飼料にする、草が積んであります。 -
最近出来たこの施設以外は、本当に何も無いところです
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病院のボイラー棟と 病棟のエリアへ行きます
-
当時の建物で唯一残っている 病院棟のボイラー建屋と煙突
老朽化危険で取り壊しの話があったそうですが、これを残して保存したのは、日系人ではなく これがなく無くなったら、事実が歴史から消えると、この施設に問題意識を持っていたBrackburn Family。
これが残っていたから、ここがアメリカの歴史公園施設として残し、資料館も建てられました。
現在は次の100年後にも伝えるためにこれを保存方法を検討中で、2012年から工事開始。 -
当時の病院室棟も2棟残っていますが 荒れはてていて立ち入り禁止です
窓には透明なプラスチック板が打ち付けられていて中がのぞけますが
荒れ果てたままで、何の整備もされていません -
近々にここも整備されると思います。
-
資料館はロスアンゼルスの全米日系人博物館とは全く違うコンセプトで作られており
戦争中とはいえアメリカ人が、(日系人の)アメリカ人を人種差別したことを、間違った歴史として捕らえ、その経験から学ぶという姿勢で全体を通じて一貫しています。
かといって、差別した側の白人が日系人に謝る言った、日本にありがちな自虐的立場ではありません。ここは、明らかに日系人が企画し、大半の資金も出した施設です。
しかし日系アメリカ人や日本人を特別に(意図的にせよ)対象としている様子は片鱗すらありません。
当時の資料以外は日本語は皆無で、受付の白人女性は日本語を解しませんし、事務所の男性も日系人とは程遠い顔つきでした。 -
資料館は当時の強制収容所風な外観で作られています
展示内容は
http://www.heartmountain.org/
をご覧ください
訪れる機会がありましたらトイレ(大)によって小さいほうの個室に入ってみてください。
恐らく 収容所生活はプライバシーが無いとのメッセージだと思います -
第二次世界大戦中はこの様な日系人強制収容所が全米に20箇所くらいあり、刑務所並みの監視塔で24時間監視されていました。
ここは日系人が作った施設には間違いが無いのですが、Heart Mountain Interpretive Learning Centerの名前の通り、意識的に日系や日本を表に出さない物を感じ、アメリカにおける日系人の微妙な歴史と地位を感じました。 -
来場者の掲示板
歴史を繰り返すなで 一貫しています。
その他「地球の歩き方」からチョット外れたイエローストーン近辺の観光地の旅行記
() ソルト レイクを見に行く/アンテロープ アイランド
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() バッファロー ラウンドアップ /カスター州立公園
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以下は 2012/9/12 追加
この旅行記は地味な物で公開から一年間、1日に1アクセスくらいでしたが、2012年9月8,9日の二日間で突然400回をを超えるアクセスがありました。
何かと思って調べてみると
この収容所に入れられていた、日系2世の ビル・マンボ(Bill Manbo)さんが撮影したカラー写真が、息子さんの手で出版されたとの紹介ニュースがあり、急にアクセスが増えたようです。
65枚の写真があるそうですが、これを見る限り、強制収容所のイメージが少し変りました。
せっかくですので、ニュースで紹介されている写真を追加します
表紙の写真と同じ構図ですが、道端の黒いものは石炭の山 -
収容者の内434名がアメリカ政府に忠誠を尽くしていない、断定され カリフォルニアの矯正施設に送られる時の写真
施設内の高校で行われた、見送り会に集まった4000人の群衆。
敵国捕虜の強制収容所とは違いそれなりの生活レベルと、自由はあったようです。 -
高校前広場で行われた 盆踊り
ここで「月がーー、出た出たーー」とか炭鉱節 なんかが 流れて踊っていたのでしょうか?
ここを訪問した時には施設のほとんど全てが、既に撤去されており、これほど多くの人間がこのような暮らしていたとは、資料館の資料からは伝わって着ませんでした。
いつまでリンクが有効か分かりませんが
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2189057/Bill-Manbo-Colors-Confinement-Rare-Kodachrome-photographs-bleakness-beauty-life-Japanese-American-prison-camps-World-War-II.html
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