2011/08/16 - 2011/08/17
37位(同エリア55件中)
kantaroさん
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この日はこの旅で一番色々あった日。ボアズカレは一生忘れられない町になりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 1.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
11:00 チョルム行きのLider社のバスに乗車。バス大国のトルコの長距離バスがすごいです!座席にはモニターが付いているし、飛行機でいうスッチーのような世話係もいます。ドリンクとスナックのサービスまであります。
スングルルまで3時間ほどで、下車後バスを乗り換えてボアズカレまで行くのですが、バスを降りたらいかにも悪そうな顔をしたタクシー運転手が近づいてきました。バスで行くって言ってるのに、バスは無い!とうるさい。でも、同じバスに乗ってた女の子が助けてくれて、セルヴィスという連絡バスに連れて行ってくれました。
長距離バスで途中下車の場合、幹線道路沿いで降ろされるのですが、そこからはバス会社の連絡バスで町の中心部まで連れて行ってくれるというシステムなのです。ということで無事にスングルル中心部にある、ボアズカレ行きのバス停まで連れて行ってもらえました。 -
14:10 このバスは乗合バスで、人数が集まったら発車するシステムなので、時刻表は無く、いつ来るかわかりません。すでに待っていた地元人っぽいおじさん3人組がいたので、ぼちぼち来るのかなぁって思ってましたが・・。
途中一人のおじさんの知り合いがトラクターで通ったらしく、トラクターに乗って行ってしまう。その後残りの二人のおじさんもどっかへ行こうとして、「え!?」って顔してたら「そこで待ってろ」とジェスチャー。
しばらくして戻ってきた二人のおじさんが、「バスはあと2時間半来ないんだってよ〜。」と言いだす。そして、後ろから付いてきたトラクターを指差して、「これに乗って行くから、一緒に乗りな。」と。えっ!?私たちも乗っていいの?ほんとに??
荷台の部分に若いほうのおじさんと夫が乗り、私ともう一人のおじさんは運転席の脇のスペース(決して座席ではない)に乗って出発(笑)
時速25kmでガタガタいいながら1時間弱乗りました。途中、荷台のおじさんがパンをちぎって渡してくれたんですが、そのパンはめちゃめちゃおいしい!パンがおいしいトルコですが、一番おいしかったパンでした。
そして民家に到着して、若いほうのおじさんが、ここから車でホテルまで送るよ、と。トラクターのおじさんと、二人のおじさんは隣りの家同士で、二人のおじさんは同じ家の一階と二階に住んでいるようです。
若いおじさんに、「親子ですか?」って聞いたら、「いいえ。私はイマームです。」と。その答えにびっくり!イマームとはイスラム教のお坊さんのことです。
自分は厳格に断食をしてるだろうに、明らかに異教徒の私たちにはパンを食べされてくれたわけです・・・。さらに庭のリンゴの木のリンゴをたくさんくれ、2個洗って今食べろと渡されました。時間的にお昼を食べてなくてお腹ぺこぺこなのを察してたんでしょうね。
そして自家用車でホテルまで送ってくれました。ホテルのフロントのお兄さんと若いおじさん(家に小さい子供がいたので、おそらく私たちと歳変わらないかも)は顔見知りでした。まあ、小さい村なので。
そして二人は何やら喋っていて、フロントのお兄さんが英語で私たちに何か言ったんだけど、よく聞き取れなくて聞き返したら、「ノープロブレム、ノープロブレム」って言われて終わっちゃったんです。 -
でも、その若いおじさんが帰って行く時に、とても悲しそうな顔をしていたのが気がかりだったんです。部屋に入ってから、夫と「何て言ってたのかなぁ?なにかありませんか?みたいに聞こえたんだけど・・。まさかお礼を期待されたとかってことないよね?だってお坊さんだしねぇ。」って話してたんです。
そして観光に行く前にフロントのお兄さんに聞いてみたら、「彼はこう言ってました。ごめんなさいって。最初から車に乗せてあげられればよかったのに、トラクターなんかに乗せてしまってって。でも僕はノープロブレムだと思いますよって言っておきましたよ。」って。
それ聞いて、泣きましたよ。
イスラム教には「お客様は神様」っていう考えがあって、お客様を手厚くもてなす文化があることは知っていたけど、それだけじゃないですよね。
そして、残念ながら彼の写真は無く(荷台に乗ってる夫と一緒に写真を撮ろうしたら避けられた)、私とは握手も拒否されました。敬虔なイスラム教徒ですね。 -
泊ったホテルの部屋。冷房なしでしたが、まあ朝晩涼しいようなので大丈夫でしょう。
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16:00 ホテルで車を頼み、英語がまあまあ喋れるドライバー登場。まずはメインのハットゥシャシュへ。ここはヒッタイト王国の首都だった場所。地図ではわからない高低差に驚き!丘陵地帯に町があったようです。
まずは大神殿跡へ。トルコは遺跡がたくさんあるからか、ここは世界遺産なのに最近やっと整備され始めてきたようです。なのでほんと、「跡地」って雰囲気。
奥に建っている復元された建物以外は、すべてオリジナルだそうです。 -
この壺も当時の物なんですね。
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この雑草ぼうぼうの広い敷地を、石をつたって歩いて行ったのですが、スタスタ歩く地元人のドライバーさん、夫、私の順で歩いていたところ、前を歩いていた夫が「うわっ!」と言う声とともに私の視界から消えました。
少し低いところにある石に飛び降りたら、その石がぐらついて夫は横に倒れたようです。膝には擦り傷、足首が痛いとのことでその後、足をひきずりながら歩きました。 -
次はライオン門。
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遺跡にはトイカメラモードが似合うかな。
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それにしてもここ、かなり広いです。車で回ることをお勧めします。
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トンネルのような場所も。
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こんな階段も。
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次はスフィンクス門へ。
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ここからの景色が、ヒッタイトを舞台とした漫画、「天は赤い河のほとり」の最終回のシーンになっているとのことで(以前、ファンを対象とした漫画の舞台を巡るツアーがあったそうです!それに参加した人のHPの情報をもとに、場所を探しました!)、コピーした紙を持って行ったんです。
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ドライバーさんはそういう日本の漫画があるっていうのを知っていましたが、ここで会ったトルコ人観光客は、知らないって言ってました。
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最後は王の門。午前中にアンカラの博物館で本物を見ましたが、ここはレプリカが置いてあります。もうちょっと色とかオリジナルに近づければいいのに。
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17:30 次はヒッタイトの聖地であるヤズルカヤへ。
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イシュタル(漫画を知ってる人はにやりとするはず)のレリーフ
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生贄を置く台なんかもあります。
夫の足はよくならず、湿布があればなぁということで薬局はある?って聞くも、この時間村の薬局は閉まっていて、スングルル(トラクターに乗ってきた町)まで行かなきゃないとのこと。病院行くか?って聞かれるもそこまでは・・ってことで観光続行。
最後に最近できたという博物館に寄って終了。なぜか博物館で日本語のポスターをくれました。貼るところないなぁ(笑) -
18:00 ホテルに足をひきずって戻ると、フロントのお兄さんが心配してくれて病院に行こうと。
しかも近くにいた宿泊客が心配そうに近寄ってきて、「病院に付いて行きましょうか?私は医者です」って言うし!何だこの恵まれた環境!!
ちょっと腫れがあったので、当初嫌がってた夫もどうしようかなと言いだす。でもアンカラで両替し忘れて、手持ちのトルコリラが7千円くらいしか無かったんです。
私:近くに銀行かATMありますか?あんまりトルコリラ持ってないんです。
フロント兄さん:大丈夫。トルコの病院はタダです。
私:え!?タダなの??外国人も大丈夫?
兄:ノープロプレム!それに私がお金持ってる!(優しい!!)
私:病院近いの?
兄:近いです。車ですぐ。
というわけで病院に行くことに!
病院は車ですぐ着きました。思ったより大きな病院。ACiLとは救急という意味です。看護師さんというか、救急隊のような服装の女の人がいて、診察台に乗せられました。まもなく品が良さそうで賢そうなドクター登場。ちょっと安心。英語もきれいに喋るし。
足首を動かしたりして、他に痛いところがないかと、アレルギーはないかと、胃は弱くないかなど聞かれ、出てきたのは注射器!!
うつ伏せになり、半ケツにされ(いつの間にか私服の若い女の人が扉から覗いてたし)、お尻に注射!悶絶する夫。笑う私とフロント兄さん。彼は、「これであなたはボアズカレのことを絶対忘れないね」って言ってました。確かに。。。
そして痛みどめの錠剤をくれました。名前の確認でパスポートを見せてと言われて何やら書類に書き込んでましたが、本当に無料でした。
結局折れてはいないとのことです。まあ捻挫でしょうね。医療用の英語は全然わからないから、こういう時のためにちょっと覚えなきゃなぁと思いました。
ホテルに戻ると、さっきの医者の宿泊客がまだいて(多分待っててくれたっぽい)、フロント兄さんが英語で色々説明していました。ちなみにこの宿泊客はイタリア人でした。この旅でベルギー人に続いてイタリア人にまでお世話になってしまった・・。 -
20:00 部屋でしばらく休み、夕食はホテルのレストランで。ここは三笠宮殿下が遺跡発掘調査でトルコに来た時に数度食事をされたそうで、写真が貼ってありました。
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毎日飲んでる、メルジメッキ・チョルバス値段失念
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ヨーグルトサラダのジャジク6リラ
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ミートボールのキョフテ18リラ
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シシ・ケバブ20リラ
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リンゴのチャイ2リラ
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バクラヴァ5リラ
食後にフロントのお兄さんが足を冷やすのに氷を持たせてくれました。そして、もしよくならなかったら、カッパドキアの病院のほうが大きいから、そこで診てもらったほうがいいよとのこと。何から何まで感謝です。
それにしてもとっても濃い1日でした。本当はもう1カ所行きたいところがあったのですが、時間が無くなって行けなかったんです。スングルルですんなり悪そうなタクシーに乗っていれば間に合ったんでしょうが、その代わりプライスレスな経験(文字通り交通費も医療費も払ってないし)ができたので、後悔はしていません。 -
8:30 昨日と同じドライバーに、ヨズガットのバスターミナルまで送ってもらいます。フロント兄さんの姿が見えないので聞いてみると、今寝てるよ!とのことで、その人(ホテルのオーナーで、彼は弟なんだそうです。)に感謝の手紙を託しました。
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朝食はセットメニューでした。
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9:20 ヨズガットのバスターミナルに到着。外国人なんて滅多に来ない雰囲気の場所で、足をひきずった外国人はさらに目立ってました(笑)
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9:30 Metatur社のバスでカイセリへ。18リラ。
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古いバスだったのでテレビはなし。あとトルコの長距離バスは知らない異性が隣り合わないようになっています。一応座席は決められていているんですが、適当に座っている人もいて、混んでくると無理矢理席替えが行われることも。
ここからカイセリまではバスで3時間半です。
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