2011/09/11 - 2011/09/11
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レモンハートさん
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綾子舞は、柏崎市の中心から南へ16km離れた鵜川大字女谷の
2つの集落(高原田・下野)に約500年前から伝承されてきた
古雅な芸能です。
綾子舞は女性によって踊られる小歌踊と、男性による囃子舞、
狂言の3種類からなっています。
頭に、ユライという赤い布をかぶり、美しい扇の手振りと、
足をあやにして踊る綾子舞は、扮装や振り・歌詞などが、
出雲のお国一座などが始めた女歌舞伎の踊りに極めて似ており、
また、狂言にも現存の流派の曲目になく、若衆歌舞伎の演目に
あるものを伝えていることなど、初期歌舞伎の面影をよく残し
ているといわれています。
昭和51年5月4日、芸能史上きわめて価値の高いものと認め
られ、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
地元では、綾子舞の由来について幾つかの説がありますが、今から
約500年前の永正年間、越後の守護「上杉房能(ふさよし)」が
臣下の長尾為景に討たれた際、房能の奥方であった「綾子」の方
が女谷に落ちのび、伝えたものであるという説と、「北国武太夫」
という武士が、京都北野神社の巫女(みこ)、「文子(あやこ)」の
舞いを伝えたとする2つの説が有力であり、囃子舞と狂言につい
ては、江戸時代中期に京都の寺侍・茂田茂太夫という狂言師の夫婦
によって伝えられたものであるといわれています。
毎年9月の第2日曜日に、伝承地の柏崎市大字女谷で「綾子舞現地
公開」を行っています。
柏崎市のホームページより
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稲穂もたれもうじき稲刈りをする時期になりました。
膝も水が溜まりゴルフも出来ずにいるので
歴史文化に少しは触れようとやってきました。
奥に見える建物が綾子舞会館。 -
黒姫山麓の鵜川地区にある黒姫神社。
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黒姫神社大杉
柏崎市指定文化財
記念物・天然記念物
昭和48年12月1日指定 -
黒姫神社境内にある大杉は、目通り7.3メートル
樹高約20メートルで、枝は東西に大きく伸び
樹勢なお盛んとなっています。
国の重要無形文化財に指定されている
「綾子舞」の現地公開(9月第2日曜日)は
以前はこの老杉の下が舞台となっており
500年の伝統芸能の雰囲気をより一層醸し出しています。
柏崎市及び旅ナビ柏崎参照
http://www.tabinavi-kashiwazaki.com/ -
黒姫神社内
大提灯 -
狛犬。
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9月11日第二日曜日開催です。
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鵜川地区に以前あった鵜川小学校跡地に
綾子舞会館はあります。
敷地内にある庭園は静雅園。 -
静雅園は医師であった布施家七代良斉が
江戸末期から明治初年にかけて、京都の庭師を
招いて築造し、九代禎二に至って完成した庭園です。
昭和3年、旧鵜川小学校が同地に移転した際
十代貞夫より村に寄附されました。
庭園全体の構造は、三山を大きく築き
大小2つの池が石橋に接して「心」字を
かたどり、三山の裾をめぐりそのまわりを
当地産出の大石約200個をもって囲んでいます。
築山の全面は苔で覆われ、五葉松の巨木を中心に
いちょう、もみじなどの樹木が植えられ
池の手前には飛石を配し、平地にツツジなどの
植込みがあり幽寂な趣があります。 -
静雅園
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静雅園
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静雅園の反対側の学校跡地に会場があります。
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会場脇の綾子舞会館。
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会館内部。
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綾子舞
綾子舞は、柏崎市の中心から南へ16km離れた
鵜川大字女谷の2つの集落(高原田・下野)に
約500年前から伝承されてきた古雅な芸能です。
まず最初は舞台清めの舞を高原田・下野の交代で
披露されている。
今年は下野の三番叟(さんばそう)下野の舞台は
後ろの垂れ幕が家門の絵模様。
下野の歌い手、演奏者の皆さんです。 -
三番叟
舞台を清めるという意味で最初に舞われる舞を
「舞台清めの舞」といいます。
今回は下野の三番叟です。 -
小原木踊(おはらぎおどり)【小歌踊】(下野しもの)
京都の大原というところの女性を大原女(おはらめ)と
読んでいました。
小原木踊は、大原女が都にいる恋人に会うために
薫物を売って歩く様子を表現している踊です。
この小原木踊の「さし」は他の踊りと違って
謡曲のようにお囃子の伴奏のない独吟で始まります。
振り袖を着ていながら、袖の振りはなく
19種類の扇の手振りが美しい踊です。 -
小原木踊(おはらぎおどり)【小歌踊】(下野)
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綾子舞は女性によって踊られる小歌踊と、男性による
囃子舞、狂言の3種類からなっています。
次は高原田の狂言ですが高原田の時は後ろの垂れ幕が
変わります。 -
高原田(たかんだ)の歌い手、演奏者。
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唐猫【狂言】(高原田)
帝の秘蔵の唐猫が行方不明になります。
帝は、「唐猫を見つけ届け出るものがあるならば
褒美なりとも知行なりとも何でも望みどおりに
さし遣わす。」と立札に書き唐猫を探します。 -
唐猫【狂言】(高原田)
商人の平六は、市場でこの立札を見て訴えに及びます。
平六が言うことには、唐猫は自分の父がかくまって
いること帝は、かくまい置くのも盗みも同じと言い
ます。
平六は、立札の一件を持ち出し、自分は褒美も知行も
いらないその代り、父の命を下さいと切望します。
はじめのうちは、親は盗賊であり、それはならないと
いったものの、終わりには平六の理屈に負け親孝行者
だとして平六に親とそのうえ和泉、河内、津の三つの
土地を与えることにしました。 -
海老すくい【狂言】(高原田)
殿様が家来である冠者に、明日来客のご馳走に鎌倉の
海老を買ってくるようにと命じます。
冠者が代物(銭)を請求しますが、殿様は「代物はない。
汝計らえ(なんじはらえ)」(お金はない。お前が自分で
用意しなさい。)と言います。 -
海老すくい【狂言】(高原田)
腹を立てた冠者は、殿様をだましてやろうと一計を
案じます。
途中に狂言小謡・小舞があるところが情趣を添えて
いる能狂言風のものです。
この海老すくいは、高原田と下野の両座元に残って
いますが高原田と下野では台詞に違いがあります。 -
堺踊(さかいおどり)【小歌踊】(下野)
大阪の堺は、信長、秀吉の時代、南蛮貿易で栄えた
自治の町でした。
堺の遊女の描写で始まります。
「堺、堺といっても花の都にはかなわない」
と歌っています。 -
堺踊(さかいおどり)【小歌踊】(下野)
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閻魔王(えんまおう)【狂言】(高原田)
この狂言は、大蔵流狂言と和泉流狂言にある「朝比奈」
と似ているといわれてます。
第一段階では、朝比奈と閻魔王との地獄極楽の問答
から始まります。第二段階では、和田合戦を物語り
鮨問答です。
そして朝比奈が極楽へ急ぐところで幕切れとなります。
朝比奈を地獄へ落そうと閻魔は責めますが、朝比奈は
びくともしません。
その朝比奈とは対照的に愛嬌のある閻魔王が見られる
ところに面白さがあります。 -
閻魔王(えんまおう)【狂言】(高原田)
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常陸踊(ひたちおどり)【小歌踊】(高原田)
昔、茨城県を「常陸の国」と呼んでいました。
常陸の国、鹿島神社の正月行事には若い男女が
心に思う好きな人の名を帯に書いて神前に供え
神職の禰宜(ねぎ)がこの帯を結んで縁結びを
するという帯占いをしました。
縁結び常陸帯といいます。
この後の酒宴での歌舞がもとになって、常盤踊が
生まれたといわれています。
この常盤踊は、高原田と下野の両座元に残ってい
ますが、歌詞に少し違いがあります。 -
常陸踊(ひたちおどり)【小歌踊】(高原田)
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常陸踊(ひたちおどり)【小歌踊】(高原田)
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常陸踊(ひたちおどり)【小歌踊】(高原田)
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常陸踊(ひたちおどり)【小歌踊】(高原田)
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常陸踊(ひたちおどり)【小歌踊】(高原田)
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常陸踊(ひたちおどり)【小歌踊】(高原田)
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三条の小鍛冶(さんじょうのこかじ)【狂言】(下野)
内裏の官人藤原頼秀が小鍛冶の宗近に天子の勅諚を
伝えます。
「天下が治まったが、三振りの太刀がなくてはかな
わぬ。太刀を打てとの命令である。」
といわれました。宗近は無理なことなので断ろうと
しますが、頼秀は天子の綸言には背くわけにはいか
ないと、引き受けさせます。
そこで宗近は、春日大明神の神力にすがろうと
参詣にでかけます。 -
三条の小鍛冶(さんじょうのこかじ)【狂言】(下野)
留守宅に稲荷神社の神体狐が玉鋼をもってきます。
帰った宗近は、大明神の授かりものと喜び、妻と弟子
のデキ狐も手伝って三振りの太刀を打ち上げます。
太刀を打つ場面で四人が締め太鼓を代わる代わる連打
しゆるやかな音から次第に急テンポになるところが見
せ場となります。 -
三条の小鍛冶(さんじょうのこかじ)【狂言】(下野)
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三条の小鍛冶(さんじょうのこかじ)【狂言】(下野)
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猩々舞(しょうじょまい)【囃子舞】(高原田)
猩々は、長髪で赤ら顔、人の言葉を解し、酒を好む
想像上の動物です。
壱岐や対馬、隠岐から猩々が集まり酒盛りをします。
一番目の猩々は大の酒好きでご機嫌で酒を飲みます。
二番目の猩々は笑い上戸です。
三番目の猩々は、酔うほどに高言を吐き、怖いもの
知らずです。
四場目の猩々は、気弱で酒に飲まれて腰をぬかしもう
飲むまいと後悔します。
五番目の猩々は、舞が好きで大きな杯の酒を飲み
干し、悪魔払いの舞を舞います。 -
猩々舞(しょうじょまい)【囃子舞】(高原田)
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猩々舞(しょうじょまい)【囃子舞】(高原田)
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小切子踊(こきりこおどり)【小歌踊】(高原田)
小切子とは綾竹のことをいいます。菅原道真公が
九州の大宰府に流されるとき、都を出発する前日
都七条坊門の文(あや)という娘が、夢の中で見送
るようにとお告げを受け、三条大橋のたもとで綾
竹を持って別れの舞を舞って見送ったのが始まり
といわれています。
他の踊りと扮装が異なり、袴の裾をくくり、天冠
をかぶり、扇の代わりに二本の小切子を持って踊
ります。 -
小切子踊(こきりこおどり)【小歌踊】(高原田)
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小切子踊(こきりこおどり)【小歌踊】(高原田)
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小切子踊(こきりこおどり)【小歌踊】(高原田)
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小切子踊(こきりこおどり)【小歌踊】(高原田)
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小切子踊(こきりこおどり)【小歌踊】(高原田)
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最後に高原田の皆さん。
500年以上の伝統を守ることは大変なことです。
実際、この集落は子供少なく綾子舞を舞う子供や
演奏する人たちも鵜川地区だけでなく近隣の集落
の人で継承していると思います。
柏崎市全体で守っていくことが大切なことだと感じました。
来年の綾子舞も盛大に行われることと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
レモンハート
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この旅行記へのコメント (4)
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- 一歩人さん 2011/09/21 11:10:05
- 盛りだくさんな物語で感動しました
- レモンハートさんへ
ふ、ふ、ご訪問ありがとうございます。
4Tへ入る前は、歌舞伎、能ファンでしたので、
これまで見たことがなく構成が豊富な舞台で驚きました。
浅草奥山のこども歌舞伎でもそうですが、
劇場にはない魅力的な魔力を感じます。
ありがとうございました。
失礼しま〜す。
- レモンハートさん からの返信 2011/09/21 11:45:58
- RE: 盛りだくさんな物語で感動しました
- 一歩人さん こんにちは
歌舞伎も能も見たことありませんが
きっと魅力があるのでしょうね
見方が分かれば感動もあると思います
この領域はまだ未知の世界です(^_^;)
訪問コメントありがとうございます(^_^)/
レモンハート
-
- 義臣さん 2011/09/14 19:49:59
- 民俗伝統芸能
- 素晴しい民俗伝統芸能ですね
是非 行きたいものです、
集落の人たちの努力に心奪われます
義臣
- レモンハートさん からの返信 2011/09/15 09:02:16
- RE: 民俗伝統芸能
- 義臣 さん おはようございます。
コメントありがとうございます。
500年以上継承することはなかなか難しいですね
歌舞伎は見たことないですがテレビなどで
見ると一つの確立された芸術ですが
綾子舞は決して洗練された芸能ではありません
地元の素人が語り伝えた素朴な芸能です
しかし、そこに歌舞伎や能の原点があるように思います。
是非、機会がありましたら一度見てください。
レモンハート
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