2005/05/16 - 2005/05/16
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ジェイミー&ベンさん
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5月16日(月曜日)
ファストフードの誘惑
自転車による世界一周旅行がもたらすストレスやプレッシャーは、ときに堪えがたいものがある。でもその分、幸運に恵まれてうまくいったときの喜びは格別だ。ロシアとベラルーシのビザも、まもなく僕らの手元に届くことになっている。
ベルリンの領事館での悪夢の記憶は、もはや我々の魂からぬぐい去られた。ワルシャワでの手続きは、それ以前に感じた悪意の数々からは想像できないほどスムーズだった。131号線のバスに乗れば、ロシア領事館の真ん前まで連れていってくれるし、申請する人の数も少なく、みんな静かに辛抱強く待っていた。部屋じゅうに汗臭さが漂っているようなこともなく、親切な係の女性は、ときおり笑顔さえ見せてくれた。とにかく気持ちのよい時間だったので、書類一式をもらいに今度の水曜日の午後3時、また領事館に行くことを楽しみにしていた。FWEチームにまた心の平穏が戻ってきた。
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一方、ここ数日、健康維持の面では少々手こずっていた。そもそもこの国にはそんな概念がないのだ。野菜と果物は希少で、あったとしてもべらぼうに高い。そこで、僕らはアメリカン・ファストフードの甘美にして邪悪な誘惑に身をゆだねることにした。ある日、そんなファストフード店の一角で、ジェイミーが老人のチェスの相手をするはめになった。「プレイ!」老人はことあるごとに、歯のないしわくちゃの口から唾を飛ばしながらそう叫ぶ。口の端からは茶色のよだれがたれている。老人は絶えずガムを噛んだり、黄色く濁った目をむいたり、ときおり唾をつけた手でバーコード状の頭髪を撫でつけたりしていた。ポーンが唾でべとべとのチェス盤上を滑っていき、老人の口から落ちた食べくずにぶつかって止まる。老人の動きはゆっくりとしていたが、非常に狡猾だった。ジェイミーが負けた。老人は、ジェイミーの努力を称えて「君がチャンピオンだ」と言ったが、金は唾だらけの勝者の手に渡った。
明日は倉庫から自転車を出して、メンテナンスをする。次の目的地はベラルーシの首都ミンスク。穏やかな西風が吹き、晴天が続いている。自転車を走らせたい気持ちがふたたび高まってきた。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ももであさん 2011/09/01 19:51:59
- 真の冒険者は何処へ?
- このペースで上映までに間に合うのかな〜?
そっちの方が心配になってきたよ。も
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