祖父の足跡を尋ねて　１ 高雄

2011/04/21 - 2011/04/21

祖父は戦前台湾総督府の警察官をしていました。祖父の足跡を尋ねて、親戚と４月２１日から一週間、台湾高雄州各地を旅しました。

エリア 高雄(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス レンタカー 飛行機
• 航空会社: チャイナエアライン
• 旅行の手配内容: 個別手配

中華航空１０７便で台湾桃園空港到着。これは空港内の、日本からの旅客に適応される放射能検査。

空港から台湾高速鉄道桃園駅までは、バスで３０ＴＷＤ。切符を買ってから乗ります。途中停車場はなくてノンストップなので２０分くらいで着いてしまいます。

台湾新幹線で、桃園から高雄左営へ。新幹線のチケットはネットで事前に予約した。２週間以上前だど、3割引になります。そのとき、時間の変更ができるかどうか不安だった。しかし、駅のチケット売り場で、ネット予約者専用のカウンターがあり、「itenaryはこれでいいですか」とわざわざ聞かれたので、どうやら早い便に変えることも可能だったようです。

左営からローカル線に乗り換えて、高雄駅へ。成人１５ＴＷＤ。父と叔父は、敬老の半票で８ＴＷＤでした。
どうやら台湾では６５歳以上が、敬老割引の対象のようでした。高雄の地下鉄のみ、外国人を理由に断られましたが、他はすべて割引がききました。

塩テイ町の華王大飯店にチェックインしてから、すぐに街に出る。このホテルを選んだのは、日本語が通じるのと、旧日本人街に近いから。清潔でサービスも良く、従業員も親切でした。

この五福四路は、戦前のメインストリートにあたります。この四つ角には、西田呉服店というデパート？があったのですが、この建物でしょうか？

すると、この右は「ヒロセ薬局」？

ヒロセ薬局？

参照にしているのは、昭和１１年発行の『大日本職業別明細図』の復刻版です。

そこから西に向かって、写真館、履物店、洋品店と続くあたりです。

今は廃線になっている線路を渡って、旧山下町に入ります。

この通りは商業地区で、薬局やカフェーがあったところです。

旧日本人街は、こういった建物の二階部分が張り出して、その下が歩けるようになった箇所が多いので、これらも戦前の建築では？

窓枠に梅のマークが見えるから、これは旧待合か旅館？

旧高雄駅（戦後の高雄港駅）の北東にあたる部分で、戦前の地図によると、左から中山時計店、ひとつおいて、高雄ホテル、丸善靴店。

しかし、この様子から見ると、建て替わっているようですね。

現在は公園になっている、高雄駅構内です。向こうに見える建物は戦前のものか？

旧高雄（港）駅を、西から見た図。

これが同じ場面を昭和１２年６月、東久邇宮稔彦王の高雄訪問の際に撮られた写真です。右奥の建物が、次の写真。

２枚前の写真の左手前の位置にあるのが、現在レストランになっている旧「山形屋」です。

ここはかつて、文房具か舶来品を売っていたらしいです。

これがその同じ場面の昭和１２年。中央を歩いているのが、東久邇宮稔彦王。

そこからほど近い、旧高雄警察署。現在は地下鉄終点の駅の出口すぐのところになります。

すぐ隣は中華式ファーストフード店。

警察署の入り口の部分です。

同じ場所で、昭和１４年５月、祖父が警察を辞めるときに、家族や同僚と共にとった記念写真。祖母の腕に抱かれているのが叔父で、祖父の隣が父。

この７２年後、こうなっちゃいました。

この旅行記へのコメント （1）

• hubbleさん 2016/11/29 23:27:20

  湾生回家

  昨年『祖父の足跡を訪ねて1高雄』を拝見しLCC等の格安航空の利用もあり高雄に行かなければと思い立ちました。1回目は父の生まれ故郷である高雄卒業した高雄中学を中心に。2回目は父の卒業した台南の台南高等工業学校(成功大学)を訪問。そして今年8月写真を掲載されていた高雄警察を訪問し感激しました。
  
  祖父は1892年(明治25年生まれ)1917年(大正6年)台湾総督府　巡査を拝命(勤務地不明)1927年高雄巡査部長拝命　1940年高雄税関勤務　1946年終戦・残務処理退官後引き揚げ
  これ以上の事は解りませんがこの建物には祖父は来たことがあるのではと思いました。
  
  父、兄弟姉妹は湾生です。望郷の念を私が果たしたのかとも思っています。
  旅行記がきっかけとなりましたので改めて御礼申し上げます。