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1).旅の始めに<br />             <br />               怖ず怖ずと 伺い鳴きする 雨の虫<br /><br />  嘗て、多くの遣唐使船は、中国大陸に近づくと、「杭州湾」を右手に眺めながら、「舟山列島」の間を通り、西へ向かい、やがて、小舟の行き来する「甬江」の河口から20キロ遡った「寧波」、当時の「明州」の上陸地点「三江口」を目指していた。僕は、これを「遣唐使船コース」と名付け、このルートを辿ろうと目論んでいた。問題は、「甬江」の河口前に広がる「舟山列島」の、どの辺りを通り抜けるかである。結局僕は、中国四大霊場の「普陀山」を目指すことにした。<br /><br />2).嘗て「遣唐使船」から眺めたであろう、中国大陸の影を追う <br /><br />  上海の「黄浦江」沿いの「十六舗」から、「上海空港」に近い、杭州湾に面する「海芦潮港」に向かった。そこで、60人ほどが乗れる船に乗り込むみ、杭州湾を横切り、まっすぐ西に向かった。嘗て、遣唐使船で中国に向かった、「阿倍仲麻呂」、「最澄」、曹洞宗を創立した「栄西」、弟子の「道元」、そして画僧「雪舟」も、白水の海が広がり始めるや、その先に大陸の影を感じ、やがて船から身を乗り出し、大陸の山影を追い求めながらも、通り過ぎて行った島々をも、時に、振り返っていたのだろう。<br />  僕は、この時は、大陸から海への逆コースを辿っていたが、時々振り返りながら、中国大陸に近づいて行く遣唐使船から、大陸の風景を眺めたであろう、その時の彼らの想いを想像していた。やがて、船は、「普陀山」へ、到着した。<br /><br />3).観音様の島、「普陀山」 <br />  <br />                                   木犀(もくせい)の 仄か漂う 古寺歩廊 <br /><br />  「普陀山」は、「観音菩薩」の島である。島中が霊場になっており、風光明媚な、静かな島である。僕は、結局 3日ほどこの島で過ごした。早朝、日の出を見に、近くの「百歩沙」に出かけ、その足で近くの寺院をお参りし、途中見つけた食堂で朝粥を食べ、少し遠回りして、新たな山道を通り、ホテルに戻って来た。昼食後、午睡をとり、目覚めるや、島内を回っているバスで、お寺や観光地への見学に出かけた。夕方、漁民の経営する海鮮食堂で、桶に入れられた新鮮な魚介類の中から、活きの良いものを選び、料理してもらい、夕日を眺めながら屋外で、食事を、楽しんだ。観音さんが守護するこの地で、穏やかに過ぎ行く、時の流れを、楽しんだのである。<br /><br />4).浙江省「寧波」へ<br />  <br />  翌日、船で「寧波」へ向かった。嘗て、日本から中国大陸へ向かった遣唐使船は、目的地「寧波」へは、海から「甬江」を遡上し、都心近くの河港「三江口」へ、向かっていた。僕もこの旅では、海から「甬江」を遡上し、河港「三江口」で下船することを楽しみにしていたが、僕は、河口付近で降ろされ、満員バスに押し込まれて、宿泊予定のホテルへ、直接運ばれた。<br />  <br />5).上海へ、そして帰国<br />   <br />  「国慶節」の「上海」は、どこも、人で、溢れていた。市街地は、経済至上主義のシンボルかの如く、天空に聳える摩天楼が、勝ち誇ったかの如く、櫛比していた。富を得るため、神や仏と走る人、心満たされぬ日々を、仏に縋る人も、増えつつあるようだ。何かに駆られ、縋り、生きる人間が、とても哀しくもあり、そして愛しくも思える旅となった。(完)<br /><br /> <br /> * Coordinator:  H. Gu     <br />                                    <br /><br />                                    <br /><br /> 

【浙江省】  普陀山 * 中國四大仏教霊地を 旅する

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2002/10/02 - 2002/10/06

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彷徨人MU

彷徨人MUさん

1).旅の始めに
             
              怖ず怖ずと 伺い鳴きする 雨の虫

  嘗て、多くの遣唐使船は、中国大陸に近づくと、「杭州湾」を右手に眺めながら、「舟山列島」の間を通り、西へ向かい、やがて、小舟の行き来する「甬江」の河口から20キロ遡った「寧波」、当時の「明州」の上陸地点「三江口」を目指していた。僕は、これを「遣唐使船コース」と名付け、このルートを辿ろうと目論んでいた。問題は、「甬江」の河口前に広がる「舟山列島」の、どの辺りを通り抜けるかである。結局僕は、中国四大霊場の「普陀山」を目指すことにした。

2).嘗て「遣唐使船」から眺めたであろう、中国大陸の影を追う 

  上海の「黄浦江」沿いの「十六舗」から、「上海空港」に近い、杭州湾に面する「海芦潮港」に向かった。そこで、60人ほどが乗れる船に乗り込むみ、杭州湾を横切り、まっすぐ西に向かった。嘗て、遣唐使船で中国に向かった、「阿倍仲麻呂」、「最澄」、曹洞宗を創立した「栄西」、弟子の「道元」、そして画僧「雪舟」も、白水の海が広がり始めるや、その先に大陸の影を感じ、やがて船から身を乗り出し、大陸の山影を追い求めながらも、通り過ぎて行った島々をも、時に、振り返っていたのだろう。
  僕は、この時は、大陸から海への逆コースを辿っていたが、時々振り返りながら、中国大陸に近づいて行く遣唐使船から、大陸の風景を眺めたであろう、その時の彼らの想いを想像していた。やがて、船は、「普陀山」へ、到着した。

3).観音様の島、「普陀山」 
  
               木犀(もくせい)の 仄か漂う 古寺歩廊 

  「普陀山」は、「観音菩薩」の島である。島中が霊場になっており、風光明媚な、静かな島である。僕は、結局 3日ほどこの島で過ごした。早朝、日の出を見に、近くの「百歩沙」に出かけ、その足で近くの寺院をお参りし、途中見つけた食堂で朝粥を食べ、少し遠回りして、新たな山道を通り、ホテルに戻って来た。昼食後、午睡をとり、目覚めるや、島内を回っているバスで、お寺や観光地への見学に出かけた。夕方、漁民の経営する海鮮食堂で、桶に入れられた新鮮な魚介類の中から、活きの良いものを選び、料理してもらい、夕日を眺めながら屋外で、食事を、楽しんだ。観音さんが守護するこの地で、穏やかに過ぎ行く、時の流れを、楽しんだのである。

4).浙江省「寧波」へ
  
  翌日、船で「寧波」へ向かった。嘗て、日本から中国大陸へ向かった遣唐使船は、目的地「寧波」へは、海から「甬江」を遡上し、都心近くの河港「三江口」へ、向かっていた。僕もこの旅では、海から「甬江」を遡上し、河港「三江口」で下船することを楽しみにしていたが、僕は、河口付近で降ろされ、満員バスに押し込まれて、宿泊予定のホテルへ、直接運ばれた。
  
5).上海へ、そして帰国
   
  「国慶節」の「上海」は、どこも、人で、溢れていた。市街地は、経済至上主義のシンボルかの如く、天空に聳える摩天楼が、勝ち誇ったかの如く、櫛比していた。富を得るため、神や仏と走る人、心満たされぬ日々を、仏に縋る人も、増えつつあるようだ。何かに駆られ、縋り、生きる人間が、とても哀しくもあり、そして愛しくも思える旅となった。(完)


* Coordinator:  H. Gu




 

同行者
一人旅
交通手段
徒歩 飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • 普陀山風景①

    普陀山風景①

  • 普陀山風景②

    普陀山風景②

  • 普陀山風景③

    普陀山風景③

  • 普陀山風景④

    普陀山風景④

  • 普陀山風景⑤

    普陀山風景⑤

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