2008/07/25 - 2008/07/25
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世界攻略者さん
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すっかり影が薄くなった感のあるJRの青春18きっぷ。その復権を願ってひとりの物好きな男が立ち上がった。
==ワイルドな青春18きっぷの使い方 シリーズ一覧==
① 富士登山駅伝を生観戦 (静岡県) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10580484/
② 戦車に乗ろう - 富士学校・記念行事 (静岡県)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10580494/
③ 鳥人間コンテスト 弾丸ツアー (滋賀県)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10580717/
④ 恐山大祭 - 行列のできるイタコ相談所 (青森県)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10581335/
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[もくじ]
青春18きっぷ向上委員会
富士登山駅伝競争大会
アクセス
御殿場口への道
大砂走りへの道
タスキの受け渡し
大転倒ショー
帰り道
まとめ -
[青春18きっぷ向上委員会]
国内で貧乏旅行の定番といえば、かつてはJRの乗り放題チケット - 青春18きっぷでした。それが今では脇役に追いやられ、それを好んで使う人は少数派です。現在、主な利用者はお金のない学生ではなく、お金に困っていない定年夫婦だったりします。
格安高速バスの登場など、衰退の理由はいくつか考えられます。私が思うに、一番の要因は「わざわざ遠くに行ってまで見たいものがない」という、コンテンツ不足にあると思います。そこで、「行ってみたいと思わせる刺激的なイベント」 と「18きっぷが割に合う距離」を組み合わせたナイスな旅程を勝手に紹介していきたいと思います。第一回目はあの懐かしの富士登山駅伝です。 -
[富士登山駅伝競争大会]
夏の昼下がり、なんとなくテレビをつけてみると、苦悶の表情を浮かべながら、必死で富士山を駆けていく男達の姿が..。けだるい夏の日、思わずテレビに見入ってしまったのは私だけではないはずです。富士山の麓から山頂をリレーで往復するというシンプルなイベントながら、そこには視聴者を釘付けにする何かがありました。自衛隊チームの強靭さや大砂走での大転倒など..。24時間テレビのようなゆるさもなければ、競技スポーツのようなスマートさもありません。ガッツと根性を全面に出した昭和の匂いのする熱いイベントだったと記憶しています。
この大会は、長年フジテレビが放送していましたが、2006年を最後に打ち切られてしまいました。もう一度見てみたいけれど、もう見れない。幸い、大会自体は今でも続いているため、現地に行けば見ることはできます。じゃあ、行くしかないでしょう。
大会URL:
http://gotembasirikujyou.web.fc2.com/tozannekidenn10.index.html
http://www.city.gotemba.shizuoka.jp/sightseeing/tozanekiden/ -
[アクセス]
この大会が開かれるのは、毎年8月の第一日曜日。18きっぷの夏の利用期間(7/20-9/10)のど真ん中に当たります。スタート地点は静岡県御殿場市の陸上競技場。ここから富士山山頂までの道を6人、11区間で往復します。東京駅から行くとすると、国府津乗り換えで御殿場駅まで行くのが一般的です。最新のJR時刻表によると、
5:20AM(始発) --> 7:23着
5:46発 --> 7:55着
これらの列車が使えそうです。約2時間。運賃は往復3780円ですが、18きっぷを使えば一日あたり2326円なので、約1500円の節約です。
さて、朝8時前に御殿場駅に着いたとしましょう。レースは8時スタートなので、これから競技場に向かっても意味がありません。駅前から出ているバスに乗り、御殿場登山口まで先回りします。バスのスケジュールの関係で、トップ集団には追いつけませんが、それはたいした問題ではありません。とにかく8時10分のバスに乗ることが重要です。
御殿場駅 -> 富士山御殿場口へのバス: 料金:1080円。
http://g-news.jp/fuji/gotemba.html
前日に富士山の山小屋にでも泊まっておけば、そんな綱渡りのスケジュールをする必要はありません。ただし、大会前日はまず予約がとれませんし、その日程では18きっぷが活かせません。 -
[御殿場口への道]
8時10分発のバスに乗り、登山道入り口へと向かいます。バスは県道23号線を快調に走り、途中、後方集団のチームを次々と抜いていきます。道路脇には各チームの応援団がちらほら。住宅地ではないため、一般の観衆はまばらです。
競技場から御殿場口までは、約15キロの道をを三人の選手で繋ぎます。限定的な交通規制しかされないため、選手は道路の端っこを申し訳なさそうに走ります(写真)。まあ、全面規制されたら、登山者も私も困ります。 -
途中、2区から3区への中継点を通過しました。アスファルトの道をひとり5キロほど走るだけなので、一見楽そうにみえますが、そうとも言えません。2区の高低差が345メートル、3区が381メートル。この区間でさえ、登りに強い走りが要求されるのです。そして、さらに復路では...。
登り道では、実力差がタイムに大きく反映されます。まだ通過していないチームがいる一方、トップの選手はすでにバスが追いつけないほど先を走っています。 100を越えるチームが参加しているため、レベルもいろいろです。 -
9時を過ぎたあたりで、バスは御殿場口に到着です。今日は少々混んでたようで、通常40分かかるところを50分ほどかかりました。ここ御殿場口の標高は1440メートル。別名、新五合目。近くに売店(富士急小屋)と駐車場があります。後ろにうっすら見えているのはもちろん富士山。当然、雪はありません。夏の富士山は見るものではなく、やはり登るものなのでしょう。
この御殿場口の少し下、太郎坊と呼ばれる場所で3区から4区へのリレーが行われます(写真)。 -
この後、道は道路から土の道に変わり、頂上目指して登りが続きます。ここから頂上までの標高差は約2300メートル。御殿場ルートは、山梨県側の河口湖口と比べ、900メートルほど低い場所からスタートするため、比較的タフな登山コースと言えます。選手はここから頂上まで、たった3人でリレーしていきます。
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[大砂走りへの道]
私も選手にまざって、ゆっくりですが登っていきます。 -
10分ほど登ると大石茶屋が出てきます(写真)。この先ずっと売店はないので、必要なものがあれば、ここで買っておきましょう
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茶屋を過ぎ、そのまま土の道を登っていくと、ややフラットな場所に出ます。その先には絶望的に長い道が..。
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この日はあまり登山者をみかけませんでした。このルート自体、比較的人気のないルートだというのもあります。ランナー以外だと、参加チームの応援団か、大会をサポートする地元自衛隊くらい。選手と何の関係もないのに見学に来ている人..つまり私のような物好きな人はほとんどいないようです。
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茶屋から1時間強かけて、7区->8区(4区->5区)の中継ポイントに到着しました。ここは2.8合目と呼ばれる場所で、高さ2,085m。御殿場口下のリレー地点からだと、ここまで約3キロ、高低差654メートルの道のりです。登りと下りでルートが異なるため、4区->5区も同じ場所でリレーするかどうかはわかりませんが、多分同じでしょう。ここでは、大会名物の「大砂走りのタスキ渡し」が行われます。
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決して広くない平らなスペースで、選手やサポートスタッフ、応援団が待機しています。私も先頭選手が上から下りてくるのをここで待つことにします。
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[タスキの受け渡し]
30分ほど待った後、無線連絡をうけた大会スタッフが、先頭チームの選手に準備を促します。 -
11時を回った頃、トップの選手がものすごい勢いで下りてきました。チームはもちろん常勝軍団、地元の滝ヶ原自衛隊です。選手が持つタスキには、山頂の浅間大社で押された判子がついているはずです。
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さすがに滝ヶ原だけあり、タスキの受け渡しもスムーズ。富士山は彼らの訓練・練習の場でもあるため、ホーム・アドバンテージがあります。
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[大転倒ショー]
この7区から8区へのタスキ渡しが、大会の大きな見せ場になっています。この2つの区間では、大砂走と呼ばれる火山灰の砂地を一気に駆け下ります。登る時は、もっと足場のいい道をジグザグと進むのですが、下りは「そんなの関係ねー」とばかりに、より直線的なコースをとるのです。 -
何しろ7区のランナーは標高差1000メートルの砂地を下ってきてますから、疲労困憊、足はガクガク。でも下りのため、スピードがついたままです。最後の力を振り絞りタスキを渡し、チームメートを追い抜いた後、コース脇に倒れこみます。人は急には止まれません。
この富士登山駅伝の過酷なところは、登りと下りの区間を同じ人が走るところにあります。つまり、7区の人は、しばらく前に高度差1000メートル、4キロ強の一番タフな5区を登ったばかりなのです。そりゃ、疲れるはずです。 -
一秒でもタイムを縮めるために全力で走ってきた選手に余力は残っていません。地面にへたり込むだけなら、まだいいほう。多くの選手はバランスを崩して転倒します。まあ、この大転倒ショーこそが、テレビ中継の一番のみどころだったわけですが..。
この中継地点に限っては、ワイルドなシーンを写真に収めようとアマチュア・カメラマンの方が何人か活動していました。でも、テレビ局のスタッフは見当たりません。 -
選手の何割かは、中継地点に来る前に、すでに一度転倒しています。下りは勢いがつきすぎるとコントロールが効かなくなるので、スピード調整もテクニックのひとつです。もちろん、転んだからといって顔や体についた砂をはらう余裕はありません。
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到着後、自力で歩けない選手は、自衛隊スタッフがサポートに当たります。疲れ果てた選手もいれば、転んで怪我をした選手もいます。
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「だいじょーぶかー。自力で立てるかー。」 ボクシングのレフリーのように選手を見つめる自衛隊員。
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エネルギーを使い果たして砂サウナ状態のランナーも。
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そういうこともあろうかと、顔洗浄ノズルが用意されています。このように、7区は派手に転ぶ姿を全国の人に晒される、露出度の高い「花形区間」といえるでしょう。一番きつい5区+7区を走る人は、チームのエースクラスのはずです。その彼らでさえ、このありさまなのだから、いかにこのレースが過酷なものかわかるでしょう。標高差3200メートルのこの大会は、今でも高低差世界一の駅伝とされています。
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[帰り道]
一通り見学したところで、山を下りることにします。もちろん、私も大砂走りを駆け下ります。富士山は、最も一般的な河口湖口から登ったことがありますが、御殿場側は初めて。今回、はじめての大砂走です。実際にやってみると...地面がクッションのようにソフトな反面、足がズボズボ砂地に入って走りにくい。地面もデコボコ。スピードが出すぎて転ばないように勢いをセーブしながらの、単調な走りとなりました。また、走ってる最中、靴の中が砂だらけになります。選手のように靴にガムテープでも巻いておくべきでした。 -
[まとめ]
あの時の興奮をもう一度。今回、富士登山駅伝を生で見るというノスタルジックな計画は難なく達成されました。かかった費用はこんな感じです。私が実際に行ったのは何年か前ですが、料金は変わっていません。
青春18きっぷ一回分 2326円
御殿場口へのバス 1080円 x 2
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合計 4486円。
ところで、ひとつ思いついたのですが、ネパールで毎年開かれているエベレストマラソンをご存知でしょうか。その上位入賞者でドリーム・チームを作って大会に参加させてみてはいかがでしょうか。8月はトレッキングのオフシーズン。金さえ積めば喜んで参加してくれるはずです。ネパール最強シェルパ軍 vs 自衛隊常勝軍団。見てみたいと思いませんか。御殿場市役所のみなさん、ひとつよろしくお願いします。
写真: 大石茶屋では、洗面器一杯の水が100円。大砂走で転んだ人はここで顔を洗いましょう。 -
[リンク集]
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==富士登山==
日本名山大周遊の旅⑦ 富士山編
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10705765/
==青春18きっぷ利用==
山陽本線 名所名物つまみ食い 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10697556/
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