2011/07/01 - 2011/07/03
353位(同エリア872件中)
ダイサクさん
週末旅行を終えて出社してきた。
昨夜は深夜1時前に家に着いたけれど、当たり前だが、オンはオン。オフはオフ。
欧州が一番輝く季節にはいり、同僚も夏休みモードに入った。社会的、文化的、経済的な背景から皆2週間ベースの休暇を取るのが普通の欧州。
そんな自分も金曜日から日曜日迄ローマへ行ってきた。
メインはバチカン市国。
待望の場所だった。
7月4日 21時20分 まだ明るいブリュッセルのアパートにて
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ローマにいる。
34度迄あがった猛暑のなか、一人ローマの町を歩いていた。
フォロロマーノの遺跡を目の前にしたとき、はっとして、それから鳥肌が立つのを感じた。
2000年前のあの世界が、今こうして目の前にある。
ローマ人の物語を読み進めていたから余計そう感じたのかもしれない。
ローマは偉大だ。
これほど町中にふつうに遺跡が見れるのに改めて驚き、世界国家だったローマを実感する。
その後、ローマの下町へ行き、歩き方とるるぶに載っていたお薦めピザ屋でカプリチョーザを食べてきた。すっごく美味しかった。同時に、母さんが年に1度作ってくれたあの肉厚のピザを思い出し、あれのほうが美味しかったな、と思っては遠い異国のこのローマの地で母さんの手料理を改めて思い不思議な気持ちに包まれた。
そして改めて思った。
もう結婚したんだと。
今回の一人旅は結婚後初めての一人旅になった。
いつもの一人旅といえばそうだけど、気持ちの持ちようが違う。
ローマに着いてホテルで仕事をしてきてちょっぴり遅めの昼食を食べた。
ローマのホテルから、青空を眺めながら日本へ電話し、ベルギーへ電話し、仕事をする。そのときの空気感、ホテルから見える空の青、お腹の減り具合、ホテルのおばさんに出してもらったジュースの味が忘れられない。
昼食は昨夏ケンと一緒に食べたトレビの泉の近くのレストラン。昨夏食べたロブスターパスタが忘れられず入ったのだが、改めて値段を見ると30ユーロだった。随分贅沢をしてきたなと思い、違うパスタを頼んでみた。
美味しかった。
やっぱり、イタリアはご飯が美味しい。
ご飯を食べてから妻へ電話した。
スペイン広場への道、サングラス越しに夏服に包まれた観光客とすれ違いながら、スペイン広場の階段に腰を下ろし、初夏の青空と開放的な雰囲気に包まれた観光客を眺めながら幸せを実感する。
その後、町を散策しフォロロマーノへ行き、下町へ行ってからホテルに戻ってきた。
ローマ。
町並みを歩くだけでワクワクする感じが止まらない。
町を歩くとそこそこにある遺跡。美味しい食べ物。青空に陽気なイタリア人。
ワイン、ピザ、パスタだけではない。
ひしひしと胸に迫ってくる偉大な歴史。
相対的に感じる今の素晴らしさ。
初夏のローマの町並みを歩く自分。
昨年からもう1年経ったんだ。
そう思うと、時の過ぎいく早さに改めてびっくりするとともに、これからの時間にわくわくする。
楽しい事ばかりじゃなく、いいことばかりでもないかもしれない。
それでも、できるだけ笑顔でいたいなと思った。
仕事もしっかりやるのはもちろんだけど、人生を満喫したいなって思った。
何よりも大事な人と一緒に、全てを受け止めながら歩いていきたいって思った。
7月1日 22時16分 ローマにて だいさく
(7月4日 23時 一部修正 ブリュッセルにて)
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シャワーを浴びてすっきりしてきてこの日記を書いている。
HABANAのシャンプーセットを欧州のホテルではたまに見かけるがいい匂いがして気持ちがいい。部屋では扇風機が回っている。窓から見える外はようやく暗くなってきているようだ。
ちょうど1時間前、21時前の空は群青色に染まっていて、灯りだした暖色の街灯と石畳の雰囲気がとても素敵で何枚もシャッターを切ってしまった。石畳の道を歩き、スペイン階段を登って裏の道からホテルへ戻った。7月のイタリアの太陽を満面に浴びて顔はちょっぴり日焼けし、昨日に続いて食べたピザでお腹は膨れている。
そんな中浴びたシャワーは本当に気持ちがよかった。
今日は土曜日、7月の第一週の土曜日からイタリアではセールが始まるらしく、そこそこのお店でセールの文字が踊り、スペイン広場周辺では買い物袋を下げた観光客、地元の人でいつも以上に賑わっていた。
今朝は7時に起きて部屋に運んでもらった朝食を食べながら、差し入れの朝日新聞を読む。ローマで朝日新聞を読むとは思わなかったが久しぶりに読んだ新聞には相変わらず日本の政治の混迷が記載されていて、ローマ人の物語でいうと、衰退期に入った国のように国が少しずつ衰退していっているのを感じた。それとは対称的に、朝から空は真っ青だった。イタリアには何度も来ているが、やはり青の青さがイタリアなのだ。この青さはブリュッセルにはないし、東京にもない。この青空と太陽が頭上にある夏のイタリアは極上だ。
朝食を食べてから歩いて7分の地下鉄に乗ってバチカン市国のサンピエトロ大聖堂へと向かう。昨夏も行ったものの無計画にたどり着いて見たのは長蛇の列で、大聖堂へ入るのをあきらめたのだ。それ以来、再び来てサンピエトロ大聖堂の上へ登るのが日本へ帰る迄にやりたいことだったし、バチカン博物館をゆっくり見て回りたいとずっと思っていたのだ。
季節が一巡して再び夏になったローマに再び私はいた。
そう、今回のローマの目的はこのバチカンだった。
朝9時前に大聖堂へ着き荷物チェックを終えて、大聖堂の中へ入る。少し見た後、クーポラの上へ登ることにする。7ユーロのエレベータではなく、5ユーロの歩きにして登っていく。クーポラの上へ登る人はそれほどいないのか、大聖堂の中とは打って変わってすいていた。今回はご飯を食べるときを考えて革靴でローマへ来ていたため、途中足が痛くなってきた。それだけじゃなく息が切れてきたり、汗がでてくるなかようやく大聖堂を上から眺められるところまで辿り着く。
見た瞬間、鳥肌が立った。そんな空間にただいることを味わい、その後何枚かシャッターを切り最上階へ繋がる最後の階段を登っていく。最後の階段はそれまでよりも一層急で狭くくねくねした道になっていて、それがあの大聖堂の一番上の形になっているんだなと思いながら登っていく。
急で細い階段の連続。足の筋肉に負荷がかかる。汗が額、身体を流れ上着を湿らせていく。息が再び切れてきて、最後、本当に狭い階段、ロープが続いた階段を登っていく。一歩、一歩登り、螺旋が終わるところまできて、上方に光が見えた。はあはあしながら二本足で頭上の地面に立ち視界を目の前にうつす。
「ローマではサンピエトロ大聖堂の上がお薦めです」
同僚のファビオに教えてもらってから1年。ケンと来てから1年。夏を経て、秋になり、ケンが帰国し、冬になり、彼女が欧州に来てくれて、年が変わり、春が来て、東京に一時帰国し、入籍し、再び欧州に帰って、こうして夏のローマにいる。何故かわからない感動を感じたのはそんな時間があったのだと思う。
その後バチカン博物館へ行き、お目当てのレストランにて魚介手打ちパスタと白ワインを食す。とても美味しかったので、「ティラミス?」と聞きにきた店員に「スペゲッティ•ボンゴレ」と注文。さすがの店員さんもびっくりしただろう。自分だって初めてだし今後も無いだろうパスタの2連ちゃんだ。
妻に食べてもらいたい、ローマで食べたパスタで一番美味しいパスタだった!ボンゴレでは、これまで食べた中で一番美味しい最上の味わいだった。これも季節や気温や気持ちなどがうまくマッチしたのもあるのかもしれない。
その後三越ローマへ行き、記念にキッチン用具を購入する。
待望の場所ー。
そんな想いが時に感動を倍にするだろうし、ときに想像が強すぎて思った以上の感動が得られないこともあるかもしれない。けれど、今回は感動が倍になった。色々経てから訪れる場所。
そんな場所があればあるだけ人生は楽しいだろうと思う。
永遠の都、ローマ。
今度はあなたと一緒に。
7月2日22時15分 ローマにて ダイサク
(7月4日23時 一部修正 ブリュッセルにて)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
トレビの泉
すごい人混だった
この近くに美味しいレストランがある -
スパゲッティペスト
まずまずの味 -
フォロロマーノなんかを見てきてから下町へ。
"Ivo a Trastevere"
Via di S.Francesco a Ripa 158, Roma, Italy
06-5817082 -
カプリチョーザ
美味しかった•••
しかも7ユーロもしません
"Ivo a Trastevere"にて -
自家製ティラミス
まずまずの味
"Ivo a Trastevere"にて -
ヨーロッパの夏はイベント盛りだくさん
下町近くにて -
かわいい車につい
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夜ご飯食べた後のこの青空
ベネチア宮殿横にて -
トレビの泉横にて
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2日目朝、部屋にて朝食
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スイス衛兵
バチカンはサンピエトロ大聖堂前にて -
鳥肌が立った
クーポラへ登る前にて -
写真では伝わらないものがある
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クーポラへ
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大聖堂の上から
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サンピエトロ大聖堂、夏、2011年
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感動を伝えてくださいと言わんばかりの場所にある郵便ポスト
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その後バチカン博物館へ
ものすごい人でした -
天井画
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ラファエッロの「アテネの学堂」
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極上パスタ
”Ristorante Pizzeria Calabascio"
Via Properzio, 20/22/24 - 00193 Roma - Italy
06 68308471 -
あまりにも美味しかったので、人生で初めて(最後でしょう)のパスタ2連ちゃん。これまた美味しかった!!
このパスタ食べに日曜日もわざわざバチカンまで来ました笑
私が食べたのは
/Bruschetta al pomodoro 前菜ですが美味しい!
/Ravioli al pesce spada con cozze e vongole 美味しい!
/Spaghetti alle vongole. (Photo) 美味しい!!
/Tiramisu 美味しい!!
美味しい料理はお金出せば食べられるけど、ここはコストパフォーマンスが抜群。パスタも2000円もしません。
バチカンに行かれる際は是非 -
共和国駅から徒歩7分。
トレビの泉、スペイン広場迄徒歩8分。
絶好の立地で安いです。
ただし、B&Bなので、バックパッカーや個人旅行客の方は是非。
立地の割に安く、アメニテーも十分。(無線LANが調子悪かったが)
"Sogni Romani B&B"
Via Umbria 7, Via Veneto
Roma , 00187
0642904939 -
スペイン広場上にて
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妻が昔テイクアウトしたピザ屋さん
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カプリチョーザを食す
下町で食べた方が美味だったがこれも美味しかった -
夏のイタリアは青空が多い
だからか綺麗な夕焼けも多い -
いろいろな意味で揃っている場所だと思う
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スペイン広場を後にして
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日曜日の朝食
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バーゲンが始まったローマ(ベルギーも)のスペイン広場。
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いろいろ見て回り財布と靴を購入。
それにしてもブランド店は中国人多数で彼らのプレゼンスアップを嫌がおうにも実感する。 -
その後サンピエトロ大聖堂に行き、またあの極上パスタを食し、三越ローマで買い物し、ホテルへ戻り、コロッセオ駅から歩いてフォロロマーノへ行く。
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世界首都だったローマ。
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その遺跡にいれることに不思議な気持ちになる。
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暑さに喉の乾きを覚え遺跡入り口前でインド人たちの自動車屋台で購入した4ユーロのゲータレードを飲む。
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その屋台では、並んでいたものの欧米人が自分の前に入ってきた。「私が並んでいるからあなたも並ばないと」と伝えると、「先に行った団体客にキャッチアップしないとで急いでいるんだ」と言う50歳くらいのアメリカアクセントのアメリカ人らしき人。
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「ああ そうか」と納得してしまったものの、日本ではあり得ないな、もし彼がイタリア人ならば一言言って入ってきたのではないかと思った。
そんなこと個々人による問題とは百も承知だが、やはり歴史、文化、伝統がある国はそれなりに奥深さがある。
そんなことをふと思いながらも、”やっぱりローマは偉大だ”と思いながら、この夏のローマに来れた事を、バチカンに来れた事を嬉しく思った。
そしてブリュッセルに着いた私の車はウィンカーの戻し忘れでバッテリーがあがっていた(笑) 最後まで思い出に残る、夏のローマ、バチカン旅行になった。
7月4日 ブリュッセルにて ダイサク
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