クレマチスの咲く美術館

2011/05/14 - 2011/05/14

薫風香る中、クレマチスの丘へ行ってきました。
クレマチスの丘は、静岡県駿東郡長泉町の愛鷹山中腹にあり、三島駅からシャトルバスで約２０分です。
庭園「クレマチスガーデン」では四季折々さまざまな種類のクレマチスが楽しめるほか、ヴァンジ彫刻庭園美術館、イズ・フォト・ミュージアム、ベルナール・ビュフェ美術館、井上靖文学館を楽しむことが出来ます。

クレマチスの丘ＨＰはこちらです。
http://www.clematis-no-oka.co.jp/

エリア 三島(静岡)

クレマチスガーデン／ヴァンジ彫刻庭園美術館に到着
真っ青な空に映える雌狼の彫刻がお出迎えです。

クレマチスの丘は、三島駅からシャトルバスで約２０分です。
三島駅１０：４０発のシャトルバスに乗りましたが、ほぼ満員でした。
車中では、興奮状態のご婦人たちの声がボリュームアップ♪（もう少しボリュームを絞っていただけると有難いのですが・・・）

バス停近くにあるショップの藤棚からは良い香りが飛んでいました。

クレマチスガーデンのエントランス

シャトルバスを降りた人や、マイカーで来場した人が入口に向かいます。

チケット売り場が空くまでの間、藤棚の撮影をして時間をずらしました。

クレマチスガーデンのチケット売り場

クレマチスガーデンとヴァンジ彫刻庭園美術館のセットチケットを購入しました。
チケットは、この他にも、各館の入場券をセットにしたものがあり少し割引されています。

クレマチスガーデンのチケット売り場の横に咲いていたクレマチス

クレマチスガーデンへの入り口のモザイク画

ヴァンジが下絵を描いたモザイクの壁を過ぎ庭園へ入ります。
ヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアの彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジ(1931年フィレンツェ生まれ）の個人美術館です。
1960年から最近までのヴァンジの彫刻が展示棟と庭園の中に常設展示されています。

クレマチスガーデン

入園するといきなりクレマチスが咲き揃っていました。
クレマチスは、キンポウゲ科クレマチス属の植物で、ガーデニングの本場イギリスでバラとともに親しまれており、バラをキング、クレマチスをクィーンと呼ぶそうです。
クレマチスの花言葉は「心の美」、「高潔」。
【クレマチスの丘ＨＰより】

クレマチスガーデン

クレマチスは花弁のないものが多く、花弁と見られているものは、実はがく片なのです。このがく片の色と、花芯（雄しべ、雌しべ）のコントラストの変化がクレマチスの美しさの秘密の1つとされます。
【クレマチスの丘ＨＰより】

クレマチスガーデン

最初に目に飛び込んでくるジュリアーノ・ヴァンジの彫刻
「層になった木を眺める人物」1993年（御影石）

この彫刻庭園美術館の屋外に置かれている彫刻作品は手に触れることが出来ます。

クレマチスガーデン

クレマチスの原種は約３００種類と言われ、現在では２，０００種を超える交配品種が生み出されているそうです。
一重咲き、八重咲き、万重咲き、チューリップ咲き、釣鐘型と多くのバリエーションがみられるとのこと。（Wikipedia参照）

クレマチスガーデン

クレマチスの品種名は、クレマチスの丘ＨＰにも紹介されていますので、興味のある方はご覧ください。

クレマチス・ガーデンの眺め

上部庭園の視界が開かれます。

クレマチス・ガーデン　上部庭園のヴァンジの作品

ヴァンジ彫刻庭園美術館の上部庭園の展示デッキ

白い御影石を用い陽光の明るさが強調されています。

「壁をよじ登る男」1970年（ブロンズ、アルミニウム）

目の前の壁をこえようと、もがいている男。

「カテリーナ３」2006年（ブロンズ）

カテリーナは台風の名前。

「くつろぐ男」1993年（御影石）

「立っている男」2002年（ブロンズ）

なぜか、ガラスに顔を付けて鼻が曲がっています。

ヴァンジ庭園美術館　上部庭園の展示デッキ

遠方に箱根山麓を、眼下に長泉・三島の街を望むことができますが、角度的に富士山は見えないようです。

ヴァンジ庭園美術館　地下部分の展示室

作品がこんな感じで展示されていて、直ぐ近くで鑑賞することが出来ます。
室内展示の作品は手で触れてはいけません。
また、写真撮影は可能ですがフラッシュ撮影は禁止です。

「紫の服の男」1989年（木彫彩色）

複雑な手と頭には人の気持ちがつまっている。
何を考えているのか考えて欲しい。

「回る男」1982年（石膏着色）

「エレナ」1980年（石膏多色彩色）

「歩く女」1993年（ブロンズ、ニッケル合金）

「三つ網の女」1995年

「横たわる女」1981年（ピンク大理石）

「説教壇」2002年（大理石）

「花柄の服の女」1991年（御影石）

「エレオノーラ」1995年（ブロンズ）

「足を水につけた女」1995年（大理石）

「チューブの中の女」1967-68年（ブロンズ）

何を言いたいのか分かりませんでした。

「海辺のカモメの群れと男」1984年（ブロンズ・ニッケル・銀）

ヴァンジ彫刻庭園美術館　地下展示室から外の眺め

展示室の外に出て見ると屋根の上にも彫刻が置かれています。

「黒い服の女」1988年（火山岩）

クレマチス

「プリマベーラ」2009年（アプリチェーナ石）

女の人と男の人と木。
円形のベンチに腰掛けて彫刻に参加してください。

クレマチス・ガーデンの眺め

クレマチスは一年中、いろいろな品種が楽しめるそうですが、
５月下旬から１０月下旬までが、一番種類が多く楽しめるようです。

これもクレマチスだそうです。

クレマチス　「ローズバット」

クレマチスは、これから一番種類が楽しめるシーズンになります。

「天の階段」1994年（石、ブロンズ、ニッケル、金）

「天の階段」を下りると地下室があります。

地下室の壁の彫刻
倒れている人や泣いている人がいます。

「天の階段」を下りた地下室

隣には寄りそう男女がいます。

「天の階段」を上がると目の前に紫のクレマチスが咲いていました。

クレマチスガーデンの作品

クレマチスガーデン

ガーディナーズハウスの丸窓からの眺め

クレマチスガーデン

ガーディナーズハウスには、園内の花を用いた小さなアレンジメントが飾られている中で、ハーブティーが楽しめます。

クレマチスガーデン・エリアにあるチャオチャオ

ナポリピッツァや南イタリア料理がいただけます。
１２：３０頃で待ち順は１２番目くらいでしたが、結構早く順番が回って来ました。
なかなか美味しい季節のパスタをいただけました。（写真は省略）

クレマチスガーデン・エリアのブティッククレマチスの窓に飾られた花

窓の外には、藤棚が見えます。

クレマチスガーデン・エリアを後にビュフェ・エリアへ向かいます。

園内のシャトルバスで約５分。３０分間隔で運行されています。

ビュフェ・エリア　入口では巨大な昆虫がお出迎えです。

井上靖文学館

今回はパスさせてもらいました。

ベルナール・ビュフェ美術館

ベルナール・ビュフェ美術館　入り口の前には、巨大な蝶が待ち構えています。

ベルナール・ビュフェ美術館

入口を入ると仲良く会話するビュフェ夫妻の写真が飾られています。
こちらの美術館は館内撮影禁止なので写真はありません。

黒い直線とモノトーンの色彩によって独特の画風を築いたフランスの画家ベルナール・ビュフェ（1928-1999）の作品約２０００点が所蔵される世界一のビュフェ・コレクションです。

ベルナール・ビュフェ美術館

建物には、ビュフェのサインが描かれています。

爽やかな風が流れる青空の下、クレマチスの丘を楽しませてもらいました。
ベルナール・ビュフェ美術館１５：１０発のシャトルバスで三島駅まで戻り、
この日の宿、伊豆今井浜へ向かいます。

（おしまい）

この旅行記へのコメント （12）

• Rさん 2011/05/27 17:16:02

  素敵な美術館ですね〜

  morino296さん、こんにちは♪
  
  先日私も伊豆方面に行ってまして「クレマチスの丘」の看板を見かけました。
  どんな場所なんだろう？と気になったのですが、こんなに素敵なところだったなんて！
  ちょっと寄り道すれば良かったです。
  クレマチスというお花はあまり馴染みがありませんが、色々種類もあるし綺麗ですね。
  彫刻もどれも個性的でおもしろい。
  写真撮影ができるとは随分寛容な美術館ですね〜。
  お花と彫刻の組み合わせもなかなか良いですね。
  
  Rita

  morino296さん からの返信 2011/05/27 20:26:08

  RE: 素敵な美術館ですね〜

  Ritaさん
  
  こんばんは。
  いつも有難うございます。
  
  クレマチスの丘、あまり知られていないかもしれませんね。
  私も、クレマチスの花については、よく知りませんでしたが、
  バラと同じように人気のある植物と知って納得しました。
  
  彫刻庭園美術館、お弁当などは持ち込めませんが、
  写真も撮らせてもらえますし、屋外展示の作品には触れることもできて、
  楽しめますね。
  
  また、お近くへ行かれることがあれば寄ってみてください。
  
  morino296

• ゆうこママさん 2011/05/22 20:00:53

  白いクレマチス

  こんばんは。
  知人にクレマチス・マニアがおります。
  彼女は、１年掛けて何種類ものクレマチスを育て、毎年この時期になると近所の公民館でクレマチス展までやってしまいます。
  色も形も様々なクレマチスには、底知れない魅力的があるようです。
  
  ２９６さんの旅行記で、その豊富な品種を堪能させていただきました。
  
  カラフルなのも素敵ですが、白一色の花がいちばんいいなと思いました。
  花言葉にもぴったりだと思いませんか。
  

  morino296さん からの返信 2011/05/22 21:01:55

  RE: 白いクレマチス

  ゆうこママさん
  
  こんばんは。
  いつも有難うございます。
  
  クレマチスのことはよく知りませんでしたが、お好きな方が多いようですね。
  それにしても品種が多くて驚きました。
  花言葉もぴったりですね。
  
  4travelのシステム障害が長引いていますが、早く復旧して欲しいものです。
  クレマチスの丘の続きの旅行記を準備していたのですが、編集が出来ず待ち状態です。
  
  morino296

• はんなりさん 2011/05/18 09:36:10

  花と彫刻

  おはようございます。
  
  清々しい季節になりました。
  この季節我が家でもプランターではありますがもう何年にもなる
  （でもいい加減な世話なので大きく育ちません）
  クレマチスが咲き誇ってくれますしリビングにはクレマチスの絵を掛けている大好きなクレマチス
  と
  ところが昨日大好きな「クレマチスだぁ〜♪」と昼前に拝見させて頂き
  書き込みをと思ったところに
  予報どおり「ゴロゴロ〜！」と大嫌いな雷、
  慌ててポチッとだけさせて頂きPCをOffにし失礼してしまい
  今頃に再度お邪魔です
  と前置きばかりが長くなりました。
  
  296さんの熱心にしかも素早い撮影姿を想像〜しています
  タップリ楽しませて頂きました。

  morino296さん からの返信 2011/05/19 19:52:46

  RE: 花と彫刻

  はんなりさん
  
  こんばんは。
  いつも有難うございます。
  
  返事が遅くなり済みません。
  
  クレマチスがお好きでしたか。
  それは良かったです。
  クレマチスのことは、ほとんど知りませんでしたが、
  凄い種類が多いので驚きました。
  
  雷はいやですね。
  はんなりさんの故郷は、確か雷が多かったように思いますが?
  
  morino296

• たらよろさん 2011/05/17 18:31:15

  最高の日和

  こんばんは(^-^)/
  
  クレマチスの丘、はれた日のお散歩としてもいいし、
  これだけの美術品が楽しめるのら、
  雨の日でもいいのかも、、、、なんて少し感じました。
  
  それにしても、クレマチスって、たくさんの種類と色々な色あって、
  見どころタップリデスね♪♪
  
  花と彫刻で、芸術の春を楽しませていただき、ありがとうございます。
  
  たらよろ

  morino296さん からの返信 2011/05/17 20:29:43

  RE: 最高の日和

  たらよろさん
  
  こんばんは。
  いつも有難うございます。
  
  ＧＷの次の週末を狙って出掛けたのですが、良いお天気で楽しめました。
  
  ヴァンジ彫刻庭園美術館は、屋外の展示作品も多いので、やはりお天気の良い日が最高ですね。
  
  クレマチスについては、私も全然知らなかったのですが、凄い種類があるのですね。
  
  京都の植物園に行かれれば、きっとありそうですね。
  
  morino296
  

• naniwa ladyさん 2011/05/17 08:38:37

  おはようございます。8(*^o^*)8naniwa　

  クレマチスの丘、見せていただきました。
  ヴァンジ、全然知らない名前でしたが、とっても面白い彫刻ばかりです。
  お花も見たいですが、この彫刻を見たいです。

  morino296さん からの返信 2011/05/17 20:24:50

  RE: おはようございます。8(*^o^*)8naniwa　

  naniwa ladyさん
  
  こんばんは。
  いつも有難うございます。
  
  ヴァンジの作品、何が言いたいのか理解するのは難しいのですが、
  何なんだろうと考えさせられる気がしました。
  
  こちらに来られる機会に三島で途中下車されては如何ですか？
  
  morino296

• ぽちこさん 2011/05/17 08:01:44

  ん〜♪

  おはようございます、morino296さま(^o^)
  
  「薫風香る」いい言葉ですね♪
  
  そしてその言葉通り
  お花のいい香りがずっと香ってくるようなステキな旅行記です！
  
  クレマチス…こんなに種類が多い花だったんですね？
  知りませんでした。
  
  これからたくさん楽しめるとのこと♪
  私も探してみようかな〜
  
  作品とぴったりなのにはびっくり(~_~)
  クレマチスだからでしょうね♪
  
  　　ぽちこ

  morino296さん からの返信 2011/05/17 20:21:03

  RE: ん〜♪

  ぽちこさん
  
  こんばんは。
  いつも有難うございます。
  
  この日は、ＧＷの次の週末で、少しは空いているだろうとの期待を持て出掛けたのですが、
  それでも三島駅からのシャトルバスは満員でした。
  
  一番いい季節ではないでしょうか？
  花の香りを運ぶ爽やかな風（少し強かったですが）が心地よかったですよ。
  
  ヴァンジの作品が何を語ろうとしているのか理解するのは難しいですが、
  解説書を読んで納得していました。
  
  クレマチス、こんなに種類があるとは知りませんでした。
  ぽちこさんのお近くでも見つかると良いですね。
  
  morino296