2011/03/22 - 2011/03/23
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kendkenminさん
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その昔、「有閑マダム」と言う言葉が流行った。
憧れの電化製品を買い揃え、家事から解放された主婦達が、外食や習い事に費やせた豊かな時代。
旦那は職場で疲れ、奥さんはカルチャーセンターで疲れてると、皮肉った意味も有ったかも知れない。
今年の降雪量は、例年より少ないのに、何故か雪解けが遅れている。
就農二年目の小さな農家には、降雪期の農作業は何も無い。
「有閑農家」と言ったところ。
自由に過ごせる時間は有るが、海外旅行に出掛ける余裕もないので、
今日は、農業研修を兼ねて近くの登別温泉に出掛けた。
観光バスに乗るのは、楽しいものだ!
乗用車と比べ車窓の景色が広いし美味しいビールも呑める。
結局、本を読みながら3本も空けてしまった。
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 団体旅行
-
最初に立寄った道の駅、ウトナイ湖
オフシーズンで、観光客の姿は少なく、広い駐車場に数台の乗用車が停まっていた。、
高速道路に乗らず一般道路を走ってきたが、道路には雪が無く交通渋滞も無かった。
レストランの予約時間より30分も早く着いたが、冬季間は吹雪かれると時間が掛り出発時間は早めの方が良い。 -
時間潰しに、敷地内に在る環境省の「ウトナイ湖野生鳥獣保護センター」に出向いたが、生憎閉館していた。
我が家にも、蝦夷リスや北キツネや野鳥たちが毎日やって来る。
自然の中で生きる動物を観るのは楽しい。
http://www.youtube.com/watch?v=Edit6v60Dqo&feature=autoplay&list=ULhxIMhIyAUQI&index=1&playnext=1 -
正確な鳥の名前は知らないが、鴨の仲間だと思う。
愛らしい姿でも、鳥インフルエンザを持ち込む悪い印象は拭えない。
以前から餌やりは禁止されているので、近寄る人もいない。
餌を求めて歩き回るその姿は、悲しそうにも見える。 -
この建物は、道の駅「ウトナイ湖」の裏側
大きな白鳥が蹲っていた。
寒いのか、具合が悪いのか近寄っても動かない。
中央に見える白いのがそれだ。 -
元気の無い白鳥
綿毛で顔を隠し、近寄っても動く様子は無い。
ちょっと不気味な感じがしたので、少し離れた場所に移動した。
時代が変わると、野鳥の見方まで変わってしまった。 -
ウトナイ湖の湖畔には、野鳥たちが群れている。
周囲には、柵が設けられ派手な「立入禁止と餌やり禁止」の看板が目立ったが、苫小牧には養鶏所や牧場も在り、鳥インフルエンザの発生は大問題。
慎重に成るのは当然だと思う。 -
道の駅「ウトナイ湖」の館内に在るレストラン「一頭」
予約したステーキ料理のメインデッシュ
美味しいとは思わなかったが、それは到着前にビールを呑み過ぎたのと歳のせいかも。
地震の被災者を考えると、贅沢は言えないね!
他に、スープとデーザートとコヒーが付いてきた。 -
立寄った苫小牧の製造工場
グリンハウス(ビニールハウス)の鉄骨材を製造する工場、
重い原材料や製品を取り扱う為、工場敷地内に桟橋が隣接している。
先日の大地震は、この港にも津波がやって来たと言う。
津波は桟橋から100メートルも押寄せたが、
幸い大きな被害は無かったと聞いた。
何が起こるか分からないこの時代。
二三百年も生きた人と同じ位に、多くの災害と事件に遭遇している。
情報が発達した社会に措いては、必要以上に見聞きすることが多い。
出来ることなら、変化の少ない穏やかな生活を続けたいと願う。 -
今夜の宿、登別第一滝館
幾つもの建物が、一階ロビーで繋がっている大きなホテル。
部屋と宴会場と大浴場が、別々の建物に成っている。
複雑に入り組んだ通路、部屋を出たら戻れるか心配に成ったが、親切な案内係に助けられ迷うことはなかった。
今日は、何処の観光地でも会う、中国人や韓国人の団体客を見掛けない。
騒々しく振舞う彼らに囲まれると、どっちが海外旅行しているのか分からなく成る。
地震直後に、キャンセルされたと聞いたが、静かな一晩を過ごせたのは嬉しかった。 -
部屋の窓から観た山々、この左下に温泉が湧き出す地獄谷が在る。
時折、小雪が舞う寒い夕方、登別の春はまだ遠く感じる。 -
夕食に出た前菜とズワイガニ
-
蟹のアップ
身が痩せていて食べる所は少ないが、同席者はもくもくと食べていた。
好みもあると思うが、北海道は毛蟹が美味しい。タラバガニも大きくて食べ易いが、毛蟹のほうが味が良い。
タモリさんが、九州の人は「めんたいこ」をいつも食べてはいない言っていたが、北海道の人も毛蟹は滅多に食べない。 -
御刺身の三点盛り
他にも料理が運ばれてきたが、御腹が空いていたので写真を撮るのを忘れ食べてしまった。 -
昨夜はホテル内のスナックを梯子酒
12時過ぎには寝たが、酔いのせいか朝までぐっすり眠ることができた。
いつもより遅い目覚めたが、朝食までに時間もあり、
昨夜、大浴場から眺めた地獄谷へ行こうと、一人で部屋を出た。
フロントに立寄り道を尋ねたら、ゆっくり歩いても10分程度で行けると言う。よほど年寄りに見られたのか。
道路に積もった雪は凍り良く滑るが、肌寒い空気は軽い日酔いに心地良く感じた。 -
地獄谷の入口
-
白煙を上げる火口、周辺には雪が積もっている。
白煙を観ると、連日放映されている原発の建物を思い出す。
壊された天井や外壁に、折れ重なった鉄骨が剥き出しに成り、まるで悪夢の様だ。一日も早く鎮静化して欲しい。 -
振り返ると宿泊先の登別第一滝本館が見える。
昨夜は、あの建物の大浴場からこちらを観ていた。 -
遊歩道の先端に有った周りを柵で覆っていた火口
火口から温泉が湧き出していた。
「御金を投げ込まないで下さい。」と注意書きがあった。
硫黄の匂いが発ち込めているが、ゆで卵を思い出す程度、さほど臭くはない。 -
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イチオシ
朝食は、特徴の無いバイキングだったが、朝の散歩で御腹も減り美味しかったので少し食べ過ぎた。
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新日本製鐵株式会社室蘭製鐵所
鉄鉱石から銑鉄を取り出す工程
設備の整ってないその昔、職場環境としては最悪、塩を舐めながら働いた。
給与は高いが、早死にする人が多かったと言う。 -
高炉を管理するコントロールルーム
巨大な設備を一人で監視していた。
「全てをコンピュータが制御しているので安全です」と言ったが、
巨大地震や停電など、本当に大丈夫か余計な心配をしてしまった。 -
棒線工場
広い工場には、人影が少ない。
最盛期には一万人もいた従業員が、今は700人たらず。
生産量と製造品目の減少が原因と言うが、コンピューター化された最新技術により人手が掛からなく成ったのも大きい。
新日鉄の従業員減少により、室蘭の古い商店街は衰退しシャッターの降りた店舗が並んでいる。
近年、農業も大規模化と農業機械の発達により人口が急速に減少している。
今の農業政策が変わらないと、保護を受ける大きな農家だけが残ることになる。
更に、離農する農家が増え続けて、農業人口の減少に歯止めが掛からない。
日本の耕地面積は狭い、幾ら大規模化しても桁違い広い外国の営農集団には規模では敵わない。
大規模化して、生産コストを下げるのも必要だと思うが、生産者と消費者が信頼関係で結ばれ安心安全を確保することも大事だと思う。
農産物を安定して供給する為にも、零細農家を潰さず増やすことも考えて欲しい。 -
すこし汚れたレストラン、イタリア料理のカリーナ
メインデッシュ以外は大皿盛り、昼食バイキング風
何度か食事したが、味が濃くて油がきつい。
本来、イタリア料理とは年寄りには向かない味かも
しかし、イタリアにも年寄りはいる。 -
メインデッシュ
以外にも料理が出たが、写真を撮るを忘れた。 -
ピザ
大き目の生地は、焼きが足りず食感がモゴモゴしていた。 -
最後のデザートはテラミス
程よい甘さが良く、コヒーも美味しかった。 -
白鳥大橋の近くに在る道の駅「みたら室蘭」
館内には、レストランと白鳥大橋記念館が有る。
無料の記念館はお薦め -
隣接の公園に在った帆船の像
何かの記念碑だと思うが良く分からない。
帆船の記念碑は、国内にも海外にも見掛けるが、これは特に小さい。
特徴がない帆船に、説明書きが有れば良いのに! -
同じく公園内に有る「幸福の鐘」
御寺の鐘も見掛けるとつい突きたくなるは私だけだろうか?
この鐘もつい鳴らしてしまった。
乾いた可愛げの無い音が響いたが、「幸福の鐘」だから今年は期待できるかな? -
環境に優しい自然エネルギーを活かした風力発電塔
常に海風が吹き抜ける室蘭の海岸は、風力発電に適しているのだろう。
小高い丘で、大きなプロペラが何機も回っていた。
福島の原子力発電所で起きた大事故は、世の中を大混乱させた。
東北や北関東の被災者を考えると心が痛む。
一日でも早く復興されることを、心より御祈り致します。
地震や津波の自然災害は、備えていても防ぎ切れない時も有るが、原子力発電所の事故は、明らかに人災だと思う。
あれ程、「安全だ安全だ」と口を揃えて言っていた専門家達は、何処に消えたのか?
だから専門家の意見など、常に変わるし当てには成らないと思う。
所詮、人が制御しきれない危険な放射性物質など、出来る事なら利用しない方のが良い。
風力発電も耳触りな低周波が響くので、建設反対を唱える人もいる。
コスト的には高く成るが、沖合に造ればそれも解決するはずでは。
都会の人の何割かが田舎に移り、電気エネルギーに頼らぬ生き方すれば、究極の節電と言えるが、それも都会に馴れた人には無理だと思う。
常に都会で、便利な生活を望む代償は大きい。 -
港に浮かぶ小島
防波堤の先には、小島が在り山頂には灯台の様な建物が見える。
どうやって行くのか分からないが、行って見たい小島だ。 -
防寒着を着ていても、海風は寒い両方のズボンのポケットに手を入れて歩いた。
この地は、時折小雪が舞い晴れ間もあるが、観光シーズンにはまだ早い。 -
風力発電塔の向かう遊歩道
室蘭市内の小学生が描いた絵が並んでいた。 -
公園内の案内図
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白鳥大橋
遠方に見える室蘭市内の山には、まだ雪が積もっているが、街中は残雪は無く札幌よりも暖かい。 -
橋を支えている鉄線
何本もの太い鉄線を束ねて造られている。 -
見学する予定だった室蘭市立水族館
4月下旬まで休館していた。 -
地球岬に有った室蘭市内の案内板
市内の観光地が描かれている -
地球岬の先端に在る白い灯台
灯台の色は何故、白いのか?
ヨーロッパで見掛けた灯台も白かったと思う -
噴火湾の先には函館の駒ケ岳が観える。
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噴火湾に飛び出した地球岬
水平線が弧を描き、地球が球体だと改めて気が付く
雲の合間から薄日が差し海原に幻想的な模様を描いている。 -
穏やかな湾内を行きかう船が小さく観える
船が水平線を越えると、その姿は見えなく成った。
その船が、地球の裏側に近づいたことを感じる。 -
地球岬の先に観えた港
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駐車場から観た室蘭市内
平地の少ない室蘭市は、丘の中腹まで家が立て込んでいる。
新日鉄で働く人達の増減が、街の繁栄と衰退の歴史を語っていた。 -
岬の展望台の全景
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白い綺麗な公衆トイレと地球儀に収まった公衆電話
一泊二日の旅も地球岬を後にし帰宅についた。
帰りは、高速道路を走って2時間以内に家に着く。
2日間ビールを呑み過ぎたので、二三日は呑まない積りだ。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 潮来メジロさん 2013/06/28 23:22:15
- オナガガモのオスですね。ヾ(^o^)
- kendkenminさん、こんばんは! ヾ(^o^)
> 正確な鳥の名前は知らないが、鴨の仲間だと思う。
> 愛らしい姿でも、鳥インフルエンザを持ち込む悪い印象は拭えない。
>
> 以前から餌やりは禁止されているので、近寄る人もいない。
> 餌を求めて歩き回るその姿は、悲しそうにも見える。
この鴨さんは、オナガガモ(尾長鴨)のオスですね。
他の鴨さんに比べて尾羽が長いので、ついた名前のようです。
ではまた・・・。(^o^)/~~~
(潮来メジロ)
-
- パルファンさん 2011/12/14 22:16:28
- 懐かしくなって・・
- はじめまして
小学校高学年から中学2年まで室蘭に住んでいました。
町のにおい、音が思い出されて・・
地球岬もよく行ったなぁ、ということも。
懐かしい旅行記ありがとうございました。
*プロフのぶどういいですね! パルファン
- kendkenminさん からの返信 2011/12/15 14:32:42
- RE: 懐かしくなって・・
- はじめましてパルファンさん
室蘭は、良き時代の面影を残す美しい街ですね!
小高い丘に建つ家々は、地中海沿岸の街影を思い浮かべます。
今日は、午後から猛吹雪、外気温は零度以下ですが
雪解けを待って穏やかな室蘭へ出掛けることを
楽しみにしています。
尚、プロフ写真はぶどうではなく色づき始めたブルーベリーです。
kendkenmin
-
- わんぱく大将さん 2011/04/16 09:30:07
- 登別のクマ
- kendkenminさん、 お久しぶりでした。 そして、バルセロナからのエ―ルのご投票有難うございました。
私も昔、仕事でよく行かせてもらった、登別温泉の旅行記を拝見させていただきました。 登別と言えば、クマを見に、良く行ったもんですが。
実際、クマが立つと、大きいですね。 あんなのに出てこられたら、腰ぬかしますよ。 えっ?! クマが私の声のでかさに、びっくりですって?
あたり。 スペイン人の中にいたら、声もでかくなります。
灯台といえば、“喜びも悲しみも幾歳月”の映画を思い出しましたね。
大将
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