隠れ里の「入り口」　マアルーラ

2010/10/15 - 2010/10/15

シリア6日目。ドライバーとは前々日に別れたので、ダマスカスをブラブラするか、近郊に行ってみるか少し迷ったものの、シリアの小さな町をもっと見たかったので近郊のマアルーラに行くことにした。

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【旅程】
（9日間（現地に7日間））
1日目　朝ダマスカス到着　ダマスカス泊
2日目　パルミラ泊
3日目　クラック・デ・シュバリエとアパメア経由　アレッポ泊
4日目　ダマスカス泊
5日目　日帰りでボスラ、シャハバへ　ダマスカス泊
★6日目　日帰りでマアルーラへ　ダマスカス泊
7日目　ダマスカス　夕方出国

エリア マアルーラ(シリア)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• 交通: 4.5

「マアルーラ」

ここはパウロの弟子（かつ妻とも言われる）だった聖テクラがキリスト教に反対する実父の差し向けた兵に追われてこの山に辿り着き、神に祈りを捧げたところ山が避け、細い谷間の道ができたのだという。

町の名はアラム語で「入り口」を意味する。聖テクラの伝説がその名の由来となっている。

アラム語はキリストが話していた言語だとされる。
マアルーラのアラム語はキリストの使っていた方言とは同じではないらしいものの、当時の言葉を知る大きな足がかりとなる。

マアルーラとその周辺では今でも西方アラム語が話されている数少ないエリア。

マアルーラはキリスト教徒（ギリシャ正教）とイスラム教徒が共存している。

町の一番の見所の一つは聖テクラ修道院。

聖テクラのお墓があるとされる場所にある修道院です。

ここはキリスト教徒にとっての巡礼地であると同時に
イスラム教徒にとっての巡礼地でもある。

修道院自体は修復されているのか、結構新しそう。

聖テクラのお墓も見ることができる。

ここは靴を脱いで入るのだけど、部屋の入り口に脱いである靴の臭いに気持ち悪くなってしまった。。。。^^;

キリスト教徒でもイスラム教徒でもない私たち夫婦は、あっという間に見終えてしまってやることがなくなってしまった。。

とりあえず町を歩いてみることに。

マアルーラはなぜか青が印象的に使われている。

青い十字架。

青い柵。

青い車。

他に、青い屋根、青い壁などなど

マアルーラにはダマスカスからセルビスで40SP。ガラージュ・マアルーラからセルビスがでている。

隣同士で空いている席がなかったので夫と離れて座って、私は隣に座っていたドイツ人とスイス人の旅行者と話してこんでいたら、マアルーラの町の小さな広場に到着して夫がセルビスを降り、私も降りようとしたところその前にセルビスが動きだしてしまった。

「ちょっと待てー、夫がー！！」と訴えたけど、上で合流できるよ的なことを（多分）言われて、聖テクラ修道院の前まで連れて行かれてしまった。

夫は地図を持ってないし、英語もできないので、どうしよーと思って
聖テクラ修道院の近くのお土産屋さんのおじさん達に「夫とはぐれちゃったから、彼を見たらここで待つように言っておいて！」とお願いして、ひとまず元来た道を戻ってみた。

とはいえ、大きな町ではないので20分くらいウロウロしていたら、ようやく会えた（苦笑）
うーん、携帯が使えればこんな苦労しなかったのに・・・携帯って偉大なり。

マアルーラは山にへばりつくように築かれた町なので、当然ながら坂や階段が多い。

階段を登っていくと、どんどんボロっとしてきてイイ感じ♪

ぼろい街並みLoveなのでテンション上がってきます♪♪

細い階段道はどこまでが道でどこからが人の家なのかがよく分からない。

いきなりアジア人二人がこんな住宅地にある自分の家にやってきたら警戒されそうなので、少しドキドキしながら奥に進んでみる。

素朴な壁、素朴な扉。

階段上の道はなんの水かよく分からない排水が垂れ流されている。

いや、臭いはないのでその点の心配はないですよ^^;

どこに続いているのか分からないけど、坂道を登り続けるのが辛いので（←運動不足！）、途中で下り道を選んだ。

排水とゴミの散乱した道。

昔はこういう汚い景色が嫌いだったのに
いつからかすごく好きになってしまった。
生活感が感じられるからかなぁ。

マアルーラには3時間ほどいて、またセルビスに乗ってダマスカスに戻りました。

この旅行記へのコメント （4）

• Anonymous Travellerさん 2011/03/23 09:14:11

  同じく…

  kumさん、こんにちはー。
  
  同じくボロい街並みLOVEなフルヲです。Yattokameさんもそうですが結構カメラ好きの人ってそういう人多そうですね？
  
  日本って中途半端に小奇麗で、かつどこも平均化されている環境で育つ人が多いから反面教師でそうなるのかな、と自問自答しております。
  
  但しボロい街並みで且つ「安全」がマストですね。デトロイトはボロい、怖いなのであまりLOVEではないです･･･（苦笑）
  
  ところでシリアは地理的にギリシャ正教なんですな。私もキリスト教じゃありませんが不思議とイコンに惹かれることがあります。イコンとややオリエンタルな街並み、絵になるなぁ。
  
  フルヲ
  
  追伸：この写真、よーく分かります…フルヲ家もこんな写真多いです。
  
  

  kumさん からの返信 2011/03/27 20:24:55

  yahooニュースにでてました

  フルヲさん、こんばんはー
  お返事が遅くなってスミマセン・・・
  
  ぼろい街並みはいいですよね〜。
  デトロイトの人口減についてはyahooニュースにでてましたよ。
  10年間で人口が25％も減少したとのこと。
  廃れていく町独特の魅力があるのでしょうね。
  でも前から治安が悪いと言われていたのに
  尚更悪くなっているのであれば
  気をつけて下さいね。
  
  > ところでシリアは地理的にギリシャ正教なんですな。私もキリスト教じゃありませんが不思議とイコンに惹かれることがあります。イコンとややオリエンタルな街並み、絵になるなぁ。
  
  ビザンチン帝国領でしたからね。
  「イコン」が「インコ」に一瞬見えてしまいました・・・
  あ、どっちも好きなのですが^^
  
  kum

• Yattokame!さん 2011/03/17 22:35:12

  ぼろい街並みLove

  kumさん
  
  こんばんは。
  
  シリアもヨルダンもキリスト教の教会は、比較的新しい建物が多いですが、割と味がありますなあ。あと、「ぼろい街並み」、いいですね。土壁が剥き出しになっている家など、萌えです。
  
  Yattokame!

  kumさん からの返信 2011/03/23 00:03:07

  RE: ぼろい街並みLove

  Yattokame!さん、こんばんは。
  お返事が遅くなってスミマセン・・・
  
  マアルーラはもっと町を散策できれば良かったのですが
  暑くて体力のない私たち夫婦はすぐにへばってしまいました^^;
  マアルーラの住宅地を少し歩いてみたら
  観光地じゃない村をもっと散策したいなぁって思っちゃいました。
  
  kum