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タンザニアが一気に好きになった。 <br />このタンザニアという国が、美しい大自然という世界に誇れる大きな財産を持っているなんて。ごみごみしたダルエスサラームの喧騒からは想像もできないくらい、静かでゆったりとした時が流れていた。だけどそこには自然の持つ「静」と「動」はしっかりと存在していた・・。 <br /><br /><br />今月初めの週末を利用して、1泊2日でセルー国立公園に行ってきました。セルーは、ダルエスサラームから約200km南下したところにある、面積が50,000km2以上の九州より大きい、アフリカ最大の動物保護区です。ゾウ、バッファローの生息数は世界一で、世界遺産の一つにもなっている国立公園です。 47ブロックに分かれた内の4ブロックだけが私達が入れる観光地域で、残り44ブロックはなんと今でも狩猟が許可されている地域なのです。その為、他のサファリ国立公園に比べて動物達が人間に慣れていません。車の音が聞こえれば即座に逃げる為、動物達に出会える確率は低いですが、その分、真の野生動物を見ることができるし、彼らに出会えた時の感動が大きいのがセルーならではの醍醐味です。 <br /><br />さて、ダルから小型ジェット機で45分。15人乗りの飛行機になんと乗客は私と友達2人だけ☆想定外のチャーターに気分上々↑↑で出発。機長は南アの白人美人女性で、彼女の力強い離陸で始まり、森林生い茂る緑の絨毯の上での旋回は、操縦していない私でさえ気分爽快になった。森林の中に綺麗に長方形に切り取られた滑走路に到着すると、サファリジープと、いかにもというサファリスーツを来たタンザニア人スタッフたちが出迎えてくれた。 <br />ジープに乗ってテントキャンプまで走る5分足らずの間に、キリンが見えた。まずはキャンプサイトまでチェックインをしに・・と思っていた矢先の出来事だったので、まだ私はサファリをする準備が出来てなく「あ〜、はいはい、キリンね。」と一瞬、見慣れた動物園のキリンを見るかのように脳が判断したのか、その場をやり過ごした自分がいた。でも「え!?」とすぐに振り返り、まじまじとキリンを見つめた。 <br />私の目の前にいるキリンは、正真正銘『野生の』キリンなんだと気づき、感動で胸がいっぱいになった。よく見ると、生い茂る木々の間から、他にも仲間のキリン達が立っていた。ゆーくりと首を伸ばして木々の葉を美味しそうに食べていた。動物園とは異なる空気がそこにはあった。このキリンたちは、この地で生まれ、この地で育ち、今も未来もこうやって生き続ける。その当たり前で自然な出来事が、私には「Natural」じゃなく寧ろ「Entertainment」を与えていることに戸惑いを覚えているうちに、ジープはキャンプサイトに到着した。 <br />ハァイ!とロッジから飛び出してきたハイテンションな南ア人オーナー3人に出迎えられながらチェックインを済まし、「ゾウに踏まれようがライオンに食べられようが全て自分の責任です」といった感じの誓約書にサインをした。そう、このキャンプサイトと国立公園の間には両者を隔てるフェンスなどというものは何もないのである。夜ハイエナたちの雄叫びに震えながら眠りに着くことになろうとは、その時の私たちは想像もしていなかった。 <br />11時。ルフィジリバー沿いにぽつりぽつりと立ち並ぶテントに荷物を置くと、カバの水浴びする「ンムォー」とか「ブシュー」とかいう鳴き声をBGMに、昨夜作っておいたサンドイッチを頬張る。そこからは見えない川岸にどんな動物がいて何をしているのかと楽しい想像を膨らませる。そこへオーナーがやってきて、16時からセルーの目玉「ボートサファリ」をすると言われた。ジープから一緒だったノルウェー人家族はその時間までのんびり過ごすようだったが、私達は典型的な日本人なのか、それまでの時間を有効に使いたいと考えた。 <br /><br />サファリは自由だ。自由自在にアレンジでき、どんな計画をも行動に移せる魔法のような旅だ。そこで我々は、ボートサファリの時間16時まで、セルーならではの「ウォーキングサファリ」をすることに。銃を持った長老ハウレさんと、同い年のホワイトマン君というレンジャーが同伴し、キャンプサイトから“自分たちの足で”出発した。そんなにすぐ動物は見つからない、けれどがっかりするどころか、今ここで動物に遭遇したら本気で怖いなと思うくらい銃以外に無防備な私達だった。2人は大地に根付くアフリカの奇妙な植物について色々詳しく説明してくれ、また時には地面にしゃがみ込み、キリンやカバ、インパラやライオンの足跡や糞を見て、動物たちの居場所を推測できることを教えてくれた。 −「シッ!」突然2人が身を伏せ私達にもそうするよう指示した。彼らの目が急に真剣になり、その凝視する視線の先に何かがいることが分かった。象だった。100メートルくらい先だろうか、象がのっしりのっしりと川に移動していた。木々が生い茂っている為最初は1頭しか見えなかったのだが、2頭、3頭と次から次へと現れ、20頭くらいが後を続いた。 <br />私がこのちっぽけな2本の足で立っている地面と、数百メートル先にいる30頭か下手するとそれ以上の象の群れが何百キロもする4本の足で立っている地面が同じことが奇跡に思えた。車に乗って高いところから失礼します的なゲームドライブとは大きく異なり、ここで生きる動物たちと同じ目線になれること、彼らの息遣いがすぐ傍で聞こえることや、彼らがこちらに走ってきたら私達はどうなるんだろうというスリルがあること、などなどがウォーキングサファリならではだと思った。 <br />確かに私はもっと彼らの近くに行きたい!という衝動に駆られたが、レンジャーには口を噤んだ。なぜならそれは、彼らの真剣な表情、そして物音ひとつ立てない仕草で、いかに自分たちが危険な状況にいるかを知ったから。ここにいる動物たちは人間という存在に慣れていない。気付かれたらどうなるだろう。30頭近い象の群れに囲まれたら・・・。野生の動物たちの縄張りに入るとは相当危険なことだと悟った。その後15分近く、私達は地面に手足をつき彼らの大移動が終わるのを待った。しかしそれでも、我々の行く手で移動をする象の群れは途切れず、トランシーバーで車を呼び、象の群れを車に乗って通り越すことになった。 ウォーキング再開後、キリン、イノシシ、インパラ、毒蛇などに遭遇し、その度にハッと息を飲む臨場感を味わった。炎天下2時間半に渡り歩き続けて、もうこれ以上歩けない状態にまでなっていた。さらに、自分が50000km2の公園内のどこにいるのかも分からず若干怖いなと思っていた矢先、迎えのジープが到着した。 <br /><br /><br />30分の休憩後、ボートサファリへと繰り出した。今度はキキという隙っ歯の可愛い男の子が案内してくれ、後はドライバーと私達だけというまたもやボートチャーターでリッチな気分で出発。だだっ広いルフィジリバーをのぼること1時間、最初は全く動物たちに会えなかった。湖に近付くと様々な動物たちに遭遇した。カバの群れが水から目だけ出してこちらをじっと見つめていたり、クロコダイルが大きく口を開けギラギラ輝く嫌らしい歯を見せびらかしベタっと川岸に横たわっていたり、湖水を飲みに来るインパラやウォーターバックと呼ばれるお尻に白く円が書かれた動物たちの光景に癒されたり、カラフルな鳥達が崖に無数に作った巣穴から一斉に飛び立つのを見て感動したり。2時間半のゆったりとしたクルージングはあっという間で、キキ君一押しの夕日のクライマックスを迎える準備をしながらボートはキャンプサイトに引き返していた。18時半、夕日が真っ赤に燃えながら静かに落ちていく様を、友人と私はボートで横になりながら、ただただ時の流れゆくのに身を任せていた。 <br />こうして、サファリツアー1日目は暮れていった。<br /><br />2日目の続きは.. http://sunnyweek.net<br />

1泊2日で行くサファリ(タンザニア・セル―動物保護区)

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2009/07/05 - 2009/07/06

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sunnyweek

sunnyweekさん

タンザニアが一気に好きになった。
このタンザニアという国が、美しい大自然という世界に誇れる大きな財産を持っているなんて。ごみごみしたダルエスサラームの喧騒からは想像もできないくらい、静かでゆったりとした時が流れていた。だけどそこには自然の持つ「静」と「動」はしっかりと存在していた・・。


今月初めの週末を利用して、1泊2日でセルー国立公園に行ってきました。セルーは、ダルエスサラームから約200km南下したところにある、面積が50,000km2以上の九州より大きい、アフリカ最大の動物保護区です。ゾウ、バッファローの生息数は世界一で、世界遺産の一つにもなっている国立公園です。 47ブロックに分かれた内の4ブロックだけが私達が入れる観光地域で、残り44ブロックはなんと今でも狩猟が許可されている地域なのです。その為、他のサファリ国立公園に比べて動物達が人間に慣れていません。車の音が聞こえれば即座に逃げる為、動物達に出会える確率は低いですが、その分、真の野生動物を見ることができるし、彼らに出会えた時の感動が大きいのがセルーならではの醍醐味です。

さて、ダルから小型ジェット機で45分。15人乗りの飛行機になんと乗客は私と友達2人だけ☆想定外のチャーターに気分上々↑↑で出発。機長は南アの白人美人女性で、彼女の力強い離陸で始まり、森林生い茂る緑の絨毯の上での旋回は、操縦していない私でさえ気分爽快になった。森林の中に綺麗に長方形に切り取られた滑走路に到着すると、サファリジープと、いかにもというサファリスーツを来たタンザニア人スタッフたちが出迎えてくれた。
ジープに乗ってテントキャンプまで走る5分足らずの間に、キリンが見えた。まずはキャンプサイトまでチェックインをしに・・と思っていた矢先の出来事だったので、まだ私はサファリをする準備が出来てなく「あ〜、はいはい、キリンね。」と一瞬、見慣れた動物園のキリンを見るかのように脳が判断したのか、その場をやり過ごした自分がいた。でも「え!?」とすぐに振り返り、まじまじとキリンを見つめた。
私の目の前にいるキリンは、正真正銘『野生の』キリンなんだと気づき、感動で胸がいっぱいになった。よく見ると、生い茂る木々の間から、他にも仲間のキリン達が立っていた。ゆーくりと首を伸ばして木々の葉を美味しそうに食べていた。動物園とは異なる空気がそこにはあった。このキリンたちは、この地で生まれ、この地で育ち、今も未来もこうやって生き続ける。その当たり前で自然な出来事が、私には「Natural」じゃなく寧ろ「Entertainment」を与えていることに戸惑いを覚えているうちに、ジープはキャンプサイトに到着した。
ハァイ!とロッジから飛び出してきたハイテンションな南ア人オーナー3人に出迎えられながらチェックインを済まし、「ゾウに踏まれようがライオンに食べられようが全て自分の責任です」といった感じの誓約書にサインをした。そう、このキャンプサイトと国立公園の間には両者を隔てるフェンスなどというものは何もないのである。夜ハイエナたちの雄叫びに震えながら眠りに着くことになろうとは、その時の私たちは想像もしていなかった。
11時。ルフィジリバー沿いにぽつりぽつりと立ち並ぶテントに荷物を置くと、カバの水浴びする「ンムォー」とか「ブシュー」とかいう鳴き声をBGMに、昨夜作っておいたサンドイッチを頬張る。そこからは見えない川岸にどんな動物がいて何をしているのかと楽しい想像を膨らませる。そこへオーナーがやってきて、16時からセルーの目玉「ボートサファリ」をすると言われた。ジープから一緒だったノルウェー人家族はその時間までのんびり過ごすようだったが、私達は典型的な日本人なのか、それまでの時間を有効に使いたいと考えた。

サファリは自由だ。自由自在にアレンジでき、どんな計画をも行動に移せる魔法のような旅だ。そこで我々は、ボートサファリの時間16時まで、セルーならではの「ウォーキングサファリ」をすることに。銃を持った長老ハウレさんと、同い年のホワイトマン君というレンジャーが同伴し、キャンプサイトから“自分たちの足で”出発した。そんなにすぐ動物は見つからない、けれどがっかりするどころか、今ここで動物に遭遇したら本気で怖いなと思うくらい銃以外に無防備な私達だった。2人は大地に根付くアフリカの奇妙な植物について色々詳しく説明してくれ、また時には地面にしゃがみ込み、キリンやカバ、インパラやライオンの足跡や糞を見て、動物たちの居場所を推測できることを教えてくれた。 −「シッ!」突然2人が身を伏せ私達にもそうするよう指示した。彼らの目が急に真剣になり、その凝視する視線の先に何かがいることが分かった。象だった。100メートルくらい先だろうか、象がのっしりのっしりと川に移動していた。木々が生い茂っている為最初は1頭しか見えなかったのだが、2頭、3頭と次から次へと現れ、20頭くらいが後を続いた。
私がこのちっぽけな2本の足で立っている地面と、数百メートル先にいる30頭か下手するとそれ以上の象の群れが何百キロもする4本の足で立っている地面が同じことが奇跡に思えた。車に乗って高いところから失礼します的なゲームドライブとは大きく異なり、ここで生きる動物たちと同じ目線になれること、彼らの息遣いがすぐ傍で聞こえることや、彼らがこちらに走ってきたら私達はどうなるんだろうというスリルがあること、などなどがウォーキングサファリならではだと思った。
確かに私はもっと彼らの近くに行きたい!という衝動に駆られたが、レンジャーには口を噤んだ。なぜならそれは、彼らの真剣な表情、そして物音ひとつ立てない仕草で、いかに自分たちが危険な状況にいるかを知ったから。ここにいる動物たちは人間という存在に慣れていない。気付かれたらどうなるだろう。30頭近い象の群れに囲まれたら・・・。野生の動物たちの縄張りに入るとは相当危険なことだと悟った。その後15分近く、私達は地面に手足をつき彼らの大移動が終わるのを待った。しかしそれでも、我々の行く手で移動をする象の群れは途切れず、トランシーバーで車を呼び、象の群れを車に乗って通り越すことになった。 ウォーキング再開後、キリン、イノシシ、インパラ、毒蛇などに遭遇し、その度にハッと息を飲む臨場感を味わった。炎天下2時間半に渡り歩き続けて、もうこれ以上歩けない状態にまでなっていた。さらに、自分が50000km2の公園内のどこにいるのかも分からず若干怖いなと思っていた矢先、迎えのジープが到着した。


30分の休憩後、ボートサファリへと繰り出した。今度はキキという隙っ歯の可愛い男の子が案内してくれ、後はドライバーと私達だけというまたもやボートチャーターでリッチな気分で出発。だだっ広いルフィジリバーをのぼること1時間、最初は全く動物たちに会えなかった。湖に近付くと様々な動物たちに遭遇した。カバの群れが水から目だけ出してこちらをじっと見つめていたり、クロコダイルが大きく口を開けギラギラ輝く嫌らしい歯を見せびらかしベタっと川岸に横たわっていたり、湖水を飲みに来るインパラやウォーターバックと呼ばれるお尻に白く円が書かれた動物たちの光景に癒されたり、カラフルな鳥達が崖に無数に作った巣穴から一斉に飛び立つのを見て感動したり。2時間半のゆったりとしたクルージングはあっという間で、キキ君一押しの夕日のクライマックスを迎える準備をしながらボートはキャンプサイトに引き返していた。18時半、夕日が真っ赤に燃えながら静かに落ちていく様を、友人と私はボートで横になりながら、ただただ時の流れゆくのに身を任せていた。
こうして、サファリツアー1日目は暮れていった。

2日目の続きは.. http://sunnyweek.net

旅行の満足度
5.0
ホテル
5.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
飛行機
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)

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