2011/01/02 - 2011/01/02
64位(同エリア230件中)
オークンさん
大げさなタイトルですが内容は地味です。
旅のカミサマに感謝。
今回のベトナムでの日程
12月31日夜ハノイ・ノイバイ空港到着
1月4日早朝ハノイ・ノイバイ空港へ
というわけでベトナム滞在が実質3日しかない。
ハノイの他にもう一ヶ所どこかに行こうと思った。
候補はハロン湾かニンビン。
ハノイに来てハロン湾に行かないのは、シェムリアップに行ってアンコールワットに行ってないのに等しいのではと思いつつ、町歩きもしたい。ニンビンなら町歩きもできて「陸のハロン湾」と呼ばれるタムコックもある。というわけでニンビンに決定。
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ハノイのバスターミナルから早朝にニンビンに向かった。
しかし大失敗。ニンビンを通り越し約60km先のタインホアまで行ってしまった。
ニンビンが終点だと思ってたし、もしその先まで行くとしても誰かが声をかけてくれると思ってた。
やはりこういう場合、前の方の席に座って運転手に行く先をしっかり伝えておくという基本を怠るべきではなかった。
タインホアから引き返し、ニンビンに到着したのはお昼12時前。
予定では9時前には到着予定だったのに、貴重な時間をロスしてしまい、手堅くハロン湾ツアーに参加しとけばよかったのかと憂鬱になる。 -
ニンビン市民とのファーストコンタクト。
妹は少し怯えてお兄ちゃん達の後ろに隠れてます。 -
でも撮った写真を見せると警戒心を解いてくれました。
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いつもなら新しい町に到着したら、少し町を散策するのですが、今回は24時間後には再び、ハノイに向けて帰らなくてはなりません。
なので宿に荷物を置いたらすぐにタムコックへ。
バスを乗り過ごして重い気分なのに慌しく行動して、この日のニンビンのお天気同様に心がイマイチ晴れません。 -
奇岩を小船に乗って巡るタムコックボートトリップ、色んな方の旅行記で紹介されてるので詳しい説明は避けますが、結論から言うと個人的にはよい内容だと思います。
・折り返し地点の物売りがうるさい
・勝手に写真撮られて売りつけてくる
・船の漕ぎ手によるお土産のセールスがわずらわしい
・さらにチップを要求される
などの面倒くささがあるもののそれらを差し引いても、値段のわりにたっぷり奇岩や洞窟が楽しめます。1人で乗って90000VD。 -
しかしボートトリップが終わると既に午後3時過ぎ。
もしハロン湾ツアーに参加してたら今頃、海の奇岩をじっくり堪能してさぞ充実した一日になっただろうと、未練たらたら。
ボート乗り場のすぐ横に路上市場があった。 -
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編み笠ノンのよく似合う土産物屋の女の子。
写真撮っていい?と聞くと恥ずかしがりながらもOKしてくれた。 -
そう言えば朝からバスでお菓子しか食べてなかったのでボート乗り場近くのレストランへ行く。
写真はレストランのお姉さん達。次に目指す山の洞窟寺のビックドン(碧峝)へのバスかバイクタクシーがないのか訊ねると「ビックドンまで2kmよ!歩いて行けるわよ!がんばって!」
みたいな事を言われる。
先ほどの編み笠の女の子もそうですが、やさしい笑顔がタインホアまで行ってしまって少し敗戦気分だった気持ちをやわらげてくれました。
徐々に旅のアドレナリンみたいなものが分泌され始めた気がする。 -
ビックドンへは一本道でしばらく民家が続き、地元の人と顔を合わせながら歩くので退屈しません。
ミシンを踏んでた女の子。 -
刺繍工房?
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上の写真を撮ってると、隣の家の工事に来てた人が何事かと思ってやってきたので、刺繍工房の女主人と一緒に撮らせてもらう。
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羊が放し飼い。 -
外に出て子守中の人もわりと見かけた。
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半分ほど進むと民家がなくなります。
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しかし雄大な風景が広がり飽きることはありません。
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ボートを使わず、歩いてても奇岩が楽しめる。
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どこへ行くのやら
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アヒルの行進?
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ビックドン(碧峝)到着。
ビックドンは下寺、中寺、上寺の三つからなり、山の洞窟を登ってそれらを巡ります。
山といってもそんなに高いわけではないのでサンダルとかで充分登れます。 -
ビックドンの入り口で待ち構えていた絵ハガキ売りの女の子(14歳)。適当に受け流す。
ここ数年、観光地で絵ハガキを買ったことはない。長旅なら自筆で便りを書くのも悪くないが、短い私の旅では書いてるヒマは無い。
しかも、どこでもインターネットで繋がるこのご時世、お土産にもチトきつい。 -
絵ハガキは10枚1ドルと言ってくるが、その半額でも買う気にならない。おそらく大勢の旅行者も私と同じように感じてるのではないだろうか?
その反面、何か旅人の心を掴む画期的なお土産アイテムが発明されて彼らの収入の助けにならないかとも思う。 -
上の寺で待ち構えていた絵ハガキ売りの女子高生2人組(17歳)。
ビックドンの解説などをしてくれるのだが、絵ハガキのセールスもかなりしつこい。
他に観光客がおらず、ターゲットは私のみ。いつまでもついてくる。
割り切って彼女達をガイドだと思い絵ハガキをチップだと思って買ってやればいいのかもしれませんが、心がどうも動きません。ごめん。 -
女子高生2人につきまとわれながらどうにか上の寺に到着。
若い女の子2人にくっつかれるというのは本来ウレシイはずなんですが・・・。 -
一番上まで来るとこのおじさんに火のついて線香をわたされ、祠にお供えするよう促される。
受け取ってお供えすると、線香代を要求してきた。やっぱりそうきたか!よくわからないふりをして、とぼけてたら少女達ほどしつこくなくすぐ諦めてくれた。 -
洞窟でお経を唱えてた女の子。
最初この子も絵ハガキ売りだと思ってた。お経を唱えているのを見て信心深い子だなぁと思ってた。
写真を撮らせてほしいので帽子を取ってと頼んだら、何と頭を剃髪してて、実は尼僧だった。(少女の場合でも尼僧と表現してよいのかな?) -
下山しても女子高生2人組はしつこく付きまとってきたが、買わないので最後は何やらベトナム語で悪態をついてたようだ。
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私がまたタムコックへ向かって帰ろうと歩き始めると、私が本日最後のお客さんだったようで、絵ハガキ少女達も自転車にまたがり、家路へ向かおうとしていた。
私は冗談で、オレンジの服の女の子の自転車の荷台に座るまねをして「絵ハガキいらないけどタムコックまで自転車タクシーやって!」と言った。
すると女の子は「じゃ、あなたこれに乗って!私、妹と二人乗りするね!」と言って私が止めるまもなく自分の自転車を私にあずけ、妹の自転車の荷台に乗り走り出してしまった。 -
負けた。完敗だ。負けたと言う表現は適切ではないかもしれないが、とにかく心が折れた。
でも暖かいものが心を満たしてる。もし自分が逆の立場だったらどうだったろう。ひやかすだけひかかして何にも買ってくれなかった相手にこんな行動がとれただろうか?
自転車は前ブレーキのワイヤーが切れ、タイヤの空気も少なくフレームもいがんでる。
オンボロだけど彼女にとってはきっと大切な自転車。体重80kg超の私が乗って、壊してしまっては女の子にあわす顔がない。嬉しいけど少しヒヤヒヤしながらペダルを漕ぐ。 -
タムコックまで残り三分の一ほどの所まで来て、自転車を返し彼女達は別の方向に帰って行った。その時、彼女の言い値で絵ハガキを買った。絵ハガキはこの旅の記念の品になった。
お互い「バイバイ」と言って別れたが、しばらく自転車を漕ぐ彼女の後姿を見てた。すると、数十メートル進んでから気配に気づいたのか、また後ろを振り返って手をふってくれた。
ニンビンに来てよかった。
時々旅にはカミサマがいるんじゃないかと思うことがある。 -
いつも弾丸旅行のような短い旅なのに、偶然が重なって思わぬ出来事があったり、忘れられない出会いに巡りあったり、そんな些細な出来事一つだけでここに来てよかったと思える瞬間がある。
もしバスを乗り過ごさず予定通りニンビンに着いてたら、絵ハガキ少女達と一緒に帰ることはなかっただろう。きっと絵ハガキは買わず、適当にからかって終わってただろう。
今回もカミサマが降りてきてくれた。
旅のカミサマはバスを乗り過ごした私を見て不憫に思いこんな出会いを用意してくれたのだろうか?それともバスを乗り過ごすこと自体、カミサマによって仕組まれたことなのかな?
それこそカミのみぞ知る。旅にはカミサマがいるような気がする。 -
タムコックから戻り、ニンビンの町で晩飯。
絵ハガキ少女に完敗した日はビールで乾杯。 -
店の女の子は野菜を刻みながら中国ドラマ(華流というのかな?)に夢中でした。
このドラマ、中国語を吹き替えずそのまま流し、内容を説明するベトナム語の女性ナレーションを上から無理矢理かぶせるという、荒技で放送してました。 -
華流ドラマに熱中してた店の女の子。
ベトナム語しか喋れないので全く会話できませんが、明るく愛嬌のある子でした。 -
宿の近くの路上で食べ物屋らしき提灯が出てた。
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売られてたのはバイントム。
エビせんみたいなものです。20000VD。 -
甘酸っぱい少し薄いお酢のようなスープにひたして食べました。
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バイントムの店で働いてた医学生。
日中は学校で学び、夕方から23時頃までここで働いてるそうで、現在友達を含め3人で部屋をシェアしてるらしい。
実家は農家でお母さんが市場に野菜や魚を売りに行って生計を立ててるが、貧しいと語ってた。
夜遅くまで大変だけどがんばって立派な女医さんになってほしい。
絵ハガキ少女に完敗を喫して乾杯したニンビンの最初で最後の夜はメガネごしのキミの瞳にカンパイ。
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この旅行記へのコメント (5)
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- motogenさん 2016/04/18 10:33:08
- ビッグドン
- オークンさんの旅行記に誘われて、ニンビンに行ってきました。
ビッグドンにも自転車をこいで行きましたが、果たしてあれがビッグドンであったのかどうか、今、怪しく思っています。
もっと別のお寺が中寺や上寺だと写真入りで載っているブログもあって、ますます混乱しています。
私の行った場所がビッグドンであったのかどうか、わかりましたら教えてください。
でもニンビンはとても良い町で、特に田舎は素晴らしいところでした。
次は女房を連れて行きたいと思います。
ありがとうございました。
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- 御座候さん 2011/01/30 16:49:35
- クールな少女。
- オークンさま。こんにちは♪
お久しぶりにお邪魔します(^^♪
絵はがき少女のエピソード、最後に「やられた〜」って感じです(笑)。
もしかすると彼女たちは、本当の意味でクールなのかも。
何のためらいもなく自転車貸してくれるんですもの。
それはそれ、これはこれ、っていう・・・。
旅の中では煩わしいこととか嫌な思いすることもたくさんありますが、
オークンさんがおっしゃるように、
こんな些細なことが大きな思い出になったりするから、
何度でも旅立ちたくなっちゃうんですかねぇ〜。
☆御座候☆
- オークンさん からの返信 2011/02/01 23:22:56
- RE: クールな少女。
- 御座候さん メッセージありがとうございます。
> 絵はがき少女のエピソード、最後に「やられた〜」って感じです(笑)。
ほんとにやられました。自分は時々百戦錬磨の旅人だと自惚れてますが(笑)、いつも現地の人々の何気ないやさしさに撃沈されっぱなしです。
あれから買った絵ハガキを見るたびに「今日もまた観光客相手に絵ハガキセールスがんばってるのかな?」と少女達のことを思い返したりしてます。
> もしかすると彼女たちは、本当の意味でクールなのかも。
なるほど!そうですね「クール」ですね。
> こんな些細なことが大きな思い出になったりするから、
> 何度でも旅立ちたくなっちゃうんですかねぇ〜。
そうですね。ほんのちょっとしたことが旅の原動力になりますね。
今回もこのエピソード一つでこの町が大好きになりましたし、その後もスイッチが入ったように旅を楽しめました。近いうちに後編も書きますので、またご覧いただけると幸いです。
御座候さんは近々シンガポールに出かけられるんですか?
楽しい出会いがたくさんあるといいですね。
旅行記楽しみにしてますね。
オークン
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- ミマカロさん 2011/01/24 00:27:43
- モエ〜〜
- かわいい子です〜〜〜
笑顔が大好き〜
- オークンさん からの返信 2011/01/24 21:48:19
- RE: モエ〜〜
- ミマカロさん メッセージありがとう 謝謝
昆明の人だったんですね。
昆明もいいところですよね。
私は建水が思い出に残ってます。古い建物がたくさん残ってて風情のある街ですね。
またモエていただけるような旅行記がんばって書きますね!
オークン
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