2010/12/04 - 2010/12/05
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puricさん
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錦帯橋・徳山・宮島の旅の続き。
太平洋戦争の終盤、その言葉のもつ意味のとおり、天を回らせて戦局を逆転させるという必死の願いの元に考案された人間魚雷・回天は、大量の爆薬を搭載した魚雷に人間が乗りこみ、敵艦に突っ込み、撃沈する兵器でした。
国内には何か所か回天の基地があったようですが、主に知られるのがこの大津島。
回天記念館や慰霊碑とともに発射訓練場を見学できますし、その他戦争中の武器庫や砲台跡、見張り台などもあり、戦争中の様子を現代に伝えています。
私は回天の名こそ知っていたものの、名前以上の事はまったく知らなかったのですが、最近では過疎化がすすみ、島の活性化のために尽力する人を求人するというニュースで大津島の名を知り、興味を持ったので足を運んでみることにしたのでした。
前回の錦帯橋の岩国駅から徳山まで約1時間 950円
徳山からは連絡船は、往復で1500円くらい
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
徳山駅から船の乗り場は歩いてすぐでした。
しかし、乗り場に行ったら次の船は90分後と言われ、がああああーーーん!となる。時間はきちんと調べて行くべき。 -
乗り場の近くに回天の模型が展示してあります。
さすが回天の町。
これは、最近しょうもない事で話題になってる市川海老蔵氏主演、回天特攻隊をテーマにした映画「出口のない海」で使用されたものらしい。 -
今思い返しても船までの時間を無駄にしたのが悔やまれます。
ちゃんと時間を調べていればもっとたくさん島を見る事が出来たのに・・・!
これはまたいつか来るしかない!と、上陸する前からすでに再訪を決意するのであった。
徳山から馬島(大津島)までは約40分で、船内のテレビで「龍馬伝」の最終回を見つつ、うとうと過ごしました。 -
回天の島・大津島
この島は馬島という島と大津島と2つから成っていて、もともと二つの島だったのが繋がったらしい。
船着き場があるこのあたりは馬島にあたるようです。 -
さて、着いたはいいけどどこからどう行ったらいいものか???と思いつつ、船着き場と反対側の海に出てみた。
目の前に広がる周防灘。 -
遠くに発射場が見えます。
あの発射場までは長いトンネルを通って行くと聞いていたので、さっそくそのトンネル入り口を探す。 -
彷徨っているうちにトンネル発見。
こわっ!!
しかも何か奥から変な声がしている・・・ -
気味悪いのでのろのろ歩いていたら、外からの光が見えてきたので近づいたら、切り取られたような美しい青空が見えました。
トンネルの途中に一か所外部に通じてる横穴があります。見張り場所だったみたい。 -
ここからのぞむ回天発射場。
戦争って本当にあったんだなと思ってしまった。 -
もとのトンネルに戻ります。
照明が明るくなってきて、回天に関する資料写真を展示してありました。 -
いきなりスピーカーから声が流れ始めて飛びあがりました。
人が近づいたら解説音声が流れるみたいです・・・トンネルに入ったときに聞こえた不気味な声はこれだったみたい。 -
回天が出撃する時は、特攻隊員達が回天の上に立って日本刀を振ったそうです。
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たった半世紀前の事なのに、日本はずいぶん変わったんだなあと改めて思います。
この写真に写ってる人達は、国のために命を捨てる覚悟をもってこの島で生活しているわけです。
自分にはその感覚が無いので、全く異世界の話のように聞こえてしまう。 -
トンネルもいよいよ終りです。
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この地より海の砦として若ものは征く
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この先が発射場です。
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もともとこの施設は調整済の魚雷を運ぶ施設だったそうです。
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これが回天発射の穴か!?と思ってしまいそうですが、これは魚雷を下してた穴でした。
回天は魚雷より大きくここには入らなかったので、突堤のほうからクレーンで下ろして訓練していたそうです。
突堤にクレーンの跡が残ってるそうなんですが、訪れた時はこっちの建物に気を取られて突堤の写真は全然無かった。
ダメだなー自分。 -
回天の訓練は突堤から沖のポイント往復したり、島を一周したりして行われていたそうです。
出撃する人達は既に覚悟を決めており、清々しい表情で乗りこんで行ったと言いますが、特攻は出撃したら最期。
ハッチを閉められて1人になった隊員が最期の瞬間をどういう心境で迎えたのかは、誰にもわからないのです。 -
さて、元来たトンネルを戻ります。
床に残る2本の線は、回天を積んだトロッコを運ぶためのレールの跡だそうです。 -
さて、回天記念館にやってきました。
両脇には亡くなった方の名を刻んだ碑が埋めてあります。 -
回天の一部。
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回天模型がここにもあります。
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後ろから。
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慰霊碑です。
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鐘楼
館内は幸か不幸か私しかおらず、私の来館にあわせて案内音声を流してくれたので、音声にあわせて展示物を見て回りました。
亡くなった方全員の写真が展示してあるんですが、あどけなさが残るような若い青年も多く、見ているとあまりの痛ましさに涙が出てきました。。。1人で良かった。 -
現在の回天記念館の場所は当時の兵舎だったそうです。
桜がたくさん植えてありました。
桜の樹の下には・・ -
記念館に向かう道中にある地獄の石段
訓練に使われたそうです。 -
小学校のグラウンドにも当時の施設が残っています。
赤い屋根は点火試験場、他に危険物貯蔵庫や変電所跡があります。 -
ほかにも見たい場所がたくさんあるんですが、結構広い島なんで移動にも時間がかかるし、帰りの船の時間も迫りつつあるので、諦めることにしました。
つくづく昼間無駄にした1時間半が悔やまれる・・・!!! -
記念館では、実際に当時回天の訓練を受けた人や、実際に出撃したが回天の出番が無く生還した人達の証言のビデオ上映もやっていました。
特効訓練を受けた人達の証言はどれも力強く誇りに満ちていて、祖国に命をかけて生きた瞬間の命の閃光が見えるようでした。
その方々が一様に、海に手を入れると、この海で死んでいった多くの仲間が手を差し伸べてくれるような気がすると語っていたのが印象的でした。 -
私たちの何世代か前の人達、それもそんなに遠くない時代に、今の私よりはるかに若かった命をかけて国を守り、平和に導いてくれた。
平和で豊かになった今こそそれを胸に刻み、感謝しながら生きて行かないといけないですね。 -
さて、帰りの船に乗るために船着き場に戻ってきました。
馬島のほうの家並みも見たかったんですが、もう時間が無い。 -
島のオジサンが声をかけてくれて、島の夕陽の写真をくれました。
慰霊に訪れた人のために用意しているそうです。
夕陽には少し早い時間だったので、思いがけず素敵な写真をいただけて感謝です。 -
全然時間が足りない・・・!ほんの一部しか見る事ができなかったのが本当に心残りでした。
でもこのわずかな滞在時間の間でも色々考えるところがあり、帰りの船から沈む太陽を見ながら、あらためて再訪を誓うpuricであった。
さて、これから宮島口で宿泊し、翌日は宮島に向かうのですが、それは次回の講釈で。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 哈桑湖さん 2011/09/21 23:48:59
- 靖国神社の回天に、元参謀の押し込め事件が
- puric様
はじめまして、私は知覧には行ったことがありますが、回天の基地は初めてです。
戦後ですが、回天がアメリカから返還されました。
この回天を見て、回天特攻を強力に推し進めた元参謀が、「回天の実物を見たのは、初めてだ」と言ったのです。
これを聞いた、元回天の搭乗員たちは激怒して、この元参謀を、靖国神社の回天に押し込めるという事件が起きました.「こんな奴に戦友は、死に追いやられたのか」と。
この元参謀は、「潜水艦は沈んでくりゃいいんだ。戦果は俺たちで作る」とも言ったようです。
特攻は美談ではなく、悲劇です。
命令する方は、生きる側です。
素晴らしいお写真、有り難うございました。
- puricさん からの返信 2011/09/23 01:43:48
- RE: 靖国神社の回天に、元参謀の押し込め事件が
- 浦潮斯徳さん
はじめまして!ご訪問と投票をありがとうございます。
記念館を見学して、回天に乗り込んで出撃した乗組員は単なる駒ではなく、一人一人に名前があり、家族があり、自分とと変わらない人間だったのだという、当たり前の事をなのにどこか現実的じゃなかった真実を痛感しました。
戦争時代の歴史が好きな人、興味が無い人、戦争を美化する人、反対する人、さまざまな思想を持つ人にこの回天記念館を訪れてほしいと思います。
靖国の回天をめぐってそのような事件があったことは全然知りませんでした。
> 特攻は美談ではなく、悲劇です。
まさにそのとおりだと思います。
国を守るとは、国に住むすべての人を守るという事では無いのかと思いますが、結果はいつも戦争を始める側の人が生き残り、敵でも味方でも無い、関係の無いその他大勢が犠牲になるのです。
本当に悲劇ですね。
大津島の再訪は来年の春あたりに考えてます。今度は時間をゆっくり取って島中を見て回るつもりなので、また機会があれば見てください。
ありがとうございました(^-^)
puric
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