2010/09/13 - 2010/09/13
132位(同エリア347件中)
tuviajeroさん
- tuviajeroさんTOP
- 旅行記137冊
- クチコミ6件
- Q&A回答106件
- 145,281アクセス
- フォロワー9人
本日も前回見逃した遺跡の一つ、バルコニー・ハウスを見学に行きますが、この遺跡はパーク・レンジャーの案内が必要ですので、朝一番にビジター・センターで予約を入れました。この遺跡に関しては確かにガイド付でないと“危険”です。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
これだけ見ると何だか判らないですが、切り立った岩の壁面です。写真が小さくなっているので尚更見え難いですが、画面中央少し左に窪みがあります。その窪みが・・・
-
これです。実は、これは昔、遺跡の住民達が使っていた“通勤路”です。要するにこれが“階段”です。この穴に手を掛けて、足を掛けて登ったり下りたりして住居と外の世界を結んでいたのです。
-
現在はこのような梯子を使って遺跡に入ります。岩壁のカーブに合わせて住居の壁もあたかも絶壁の一部のように作ってあります。中央の建物の壁に縦の棒のような物が付いていますが、これは後世に建物の補強用に付けた物です。大分昔のもので、当時の乱暴なやり方が良く判ります。壁から突き出している棒はオリジナルの梁です。
-
この細い隙間が遺跡への入り口です。ツキも有りますが、シーズンも外れなので、このツアーの客は私だけで、レンジャーとマン・ツー・ウーマンの案内をして貰えました。
-
こちらが逆側です。梯子を上り切ったところです。
-
これが入り口を入ったところの建物の内部です。天井は材木を渡してあります。
-
これがその部屋を通り抜けて外から見た光景です。
-
これが先ほど登って来た梯子です。
-
洞窟の内部は村が一杯に詰まっている感じです。
-
梯子を上って、建物の裏を廻ると次の区域に続いてます。
-
窓から覗いた次のセクションです。キバも見えますからこちらが村の中心かもしれません。
-
次のセクションに向かうにはこんな狭い隘路を抜けます。アクセスの難しさ、最初に梯子を上ったところの小部屋、次に又この隘路の存在を考えるとかなり防衛に配慮する必要があったのでは無いでしょうか。
-
隘路を抜けた所です。右奥は岩から水が染み出てくる水源で、左が次の区域への出口です。
-
これが水源です。こう云う湧き水は夫々の岩穴にあります。このお陰でこう云う不思議な生活が可能に成っている訳です。
-
穴を出た所にキバが掘ってあります。これだけの土木作業をするのは大変な労力では無いでしょうか。
-
キバの様式は例外なく同じ配置になっています。私もユカタン半島からベリーズ(スペイン語ではベリーセ)までのマヤ遺跡群やペルーの海岸地方からアンデス高原までのインカ文明をはじめ先コロンビア期の遺跡を多く見てきましたが、プエブロ系の北米の遺跡も決して負けていないと感じます。中・南米の遺跡は神殿・宮殿など大規模で現在の技術から見ても謎が多いほど高度なものが多く、そう云う規模、技術水準からすると多少の見劣りはあっても、こう云う住居としての質はとても高いものがあります。マチュピチュの住居群と比較しても“生活水準”としてはそれ程違わないのではないかと思います。ただ、強力な中央集権、帝国のような権力が無い分、大規模灌漑や突出した工業技術を持たなかったのでその分は中・南米文化の方が“豊”だったかもしれません。
-
この壁の向こうがさっきまで居た区域です。さっきあの窓からこちらの風景を撮った訳です。
-
水源の前を通り過ぎるとそのまま出て来れます。手前に平たい石が置いてありますが、メタテと云ってトウモロコシ他の材料を潰す調理用器具です。夫々上に小さな石が置いてありますが、これはマノと言います。マノですり潰すのです。マノとはスペイン語で“手”を意味しますが、メタテはスペイン語ではありませんし、マノとスペイン語は関係ないかもしれません。
-
こんな感じの配置です。
-
これが区域の全景ですが、御覧の通りに崖縁の部分は構築物が迫っているので通路は建物の裏を通る隘路を使用していたのではないでしょうか。
-
最後の隘路が出口に抜けます。
-
出口は村の反対側にあるのですが、これが凄くて断崖絶壁にへばりつくように登ります。気の弱い人は無理じゃないかと思います。実際、レンジャーで“これが嫌”で辞職した人もいたそうです。
-
こんな谷です。鎖も何か頼りないです。
-
これが谷の反対側から見たバルコニー・ハウスです。私の時は1人だけでしたが、今は人だかりです。人だかりの部分が最初のセクションで、壁で遮られているので裏の隘路を通って次のキバのある区域へ移動したわけです。その左隣に最後の、第3の区域と云える小さな区域が有りますが、それがメタテの置いてあったセクションです。第2と第3の区域の間に水源があるわけです。
-
ビュー・ポイントに向かうハイキングです。昨日見えた遺跡もあります。
-
前方のアーチの中に大規模な遺跡が見えます。
-
画面の真ん中の窪みですが見えましょうか。こんなのは鷲か鷹の巣みたいです。
-
近くで見るとこんな感じです。
-
こんなのや・・・
-
こんなのもあります。画面真ん中少し左上の陰になった部分です。ストゥディオと言うかワンルーム・マンションみたいですが・・・まるで世捨て人のような・・・
-
こちらも画面左の他に右の崖の中腹にもあります。何かここまで来ると執念のようなものを感じます。
-
空を見上げると海月みたいな面白い形の雲が立っていました。
-
崖の上には未だ発掘中の遺跡もあります。
-
こちらは少し離れた所に在る殆ど手を着けられていない遺跡です。キバも幾つもあり、大きな建造物を部屋で区切ったかなり大規模な建物です。そのうちに“ナンチャラ・パレス”なんて名前が付くんでしょうね。
-
これは、また少し離れた所にある貯水池です。左側の通路みたいなのが導水路らしいです。
-
このタワーはキバ(左奥に見えますね)と地下で繋がっていて、宗教的な意味があるらしいです。
-
帰りに七面鳥の家族に出遇いました。キャンプストアで無線LANが使えるのですが環境が貧弱で、朝の早い内以外は接続できません。キャンプに帰ると冷蔵庫のLPGが切れていて昨晩凍ってしまった清涼飲料がスムージー状に半解凍してて大変美味しかったです。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
37