2010年グランドサークル　第１回

2010/09/06 - 2010/09/08

今年は又グランドサークルへ舞い戻って１ヶ月キャンプ三昧でノンビリと見て歩こうと思っています。昨年はオーストラリアで矢張り１ヶ月丸々、初日からテント生活で最終日だけモーテルに泊まる、予定を全く立てない気ままのジプシースタイルで通しました。今年も同じように遣ろうと思っていますが、矢張りグランドーサークルの方が見所ビッシリと云う感じで比較にならないほど選択肢が多いです。取敢えずはソルトレークシティーから乗り込んで、中古を買う約束のジープを受け取って、その足でアンテロープアイランド州立公園へ行って今晩はそこでキャンプ予定です。

グランドサークル旅行の現地情報サイトも開いています。
http://home.att.ne.jp/grape/george

エリア アメリカ

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 1.5
• 交通: 1.5

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

２年ぶりのアンテロープアイランドです。この州立公園はグレートソルトレークの中に浮かぶ島です。本当は調理ストープ用のガスと食糧を買って自炊をしたかったのですが、飛行場でジープを受け取る予定が売り手の家まで行く事になったので時間が遅くなってしまいました。途中のスーパーでサンドイッチとジュースだけ買って島へ向かいました。

島に渡る道路と私のジープです。２５００ドル（当時の２０万円ちょっと）で買いましたが、何とスペアタイアを積んでいませんでしたので買わなければ成りません。それでも、ジープを丸々１ヶ月レンタルするより安いし、制約も少ないのでこの旅の間１ヶ月だけでももってくれれば十分に元は取れます。旅が終ったら売るという選択肢もあるのですが、毎年訪れる所なので現地の友人に預かって貰う予定です。整備などに金を掛けても来年以降は“使った分だけ得する”と云う状態です。

キャンプ場についてテントのペグを打ち終わったらもう暗くなっていました。さっき買っておいたサンドイッチとジュースを流し込んで寝ることにします。

もう９月に入ったソルト・レーク・シティー（ＳＬＣ）はかなり冷え込みます。時差ボケで全く眠れませんでしたが、その代わり流れ星を見ることが出来ました。

その翌日にグランドサークルの入り口に当たるグリーンリバーの町で友人のボブの協力で自動車登録をしようとしましたが、係官がバケーション中だったのでモアブへ行って登録しました。スペアタイアもモアブでないとリムが手に入らないので丁度良かったですが車両登録を済ましたらもう夕方でタイア店は閉まっていました。と云うような理由から、今年のグランドサークルの旅は東側のモアブから始まることになりました。何故か今年は雨が多く、その夜は雨の中でのテント設営になりました。時間がなくて結局未だガスを買えないのでその晩はメキシコレストランで夕食でした。アロス・コン・ポヨが絶品でした。
この写真はその翌朝にタイア店での雨上がりの虹を撮ったものです。スペアタイアも一番安い中古リムに中古タイアを付けて貰ったので非常に安上がりでした。ただ、タイアを固定する金具が壊れていましたが、リバートリップ用の頑丈なストラップを何本も持ち歩いているのでそれで固定したら、バッチリでした。こう云うストラップやカラビナを持ち歩くと色々な場面でとても役に立ちます。

スペアタイアを買って朝の内にキャンプ道具や食品を買ってキャニオンランズのニードルズへ向かいました。モアブは流石にこの地域の観光のハブだけあってアウトドア装備の店は充実していて必要なものは全部揃いました。寧ろ、ＳＬＣで店を探すぐらいならモアブに直接来て探す方が話が早いぐらいです。

普通こんな事は無いのですが、この３日間連日雨模様です。予定していたのはニードルズのバックカントリーであるデビルズキッチンでキャンプする予定でしたが、途中のエレファントヒル越えも含んで相当な悪路なのでこの雨模様では止めました。自前の車なので何処へ行っても良いのですが、事故なく行けても帰れなくなる恐れがありました。

結果的に雨は続かなかったけど判断としては正しかったとおもいます。
冒険者が冒険をして失敗するのは本当の失敗といえませんが、結果的に冒険が旅に伴うだけの私の場合には冒険になると思った瞬間にやめるべきだと云うのが私の基本スタンスです。腰抜けへタレですが大いに結構でもあります。

と云うことで初日から今日まで時差ボケで殆ど眠っていないので早めに余裕で設営と云うことにしました。サイトは最後の一つをタッチの差でとれたのですが、キャンプ入り口の脇の道路際で騒々しく、便所からも遠くて最悪のロケーションでしたが、夜中になって気がつくと他のサイトから孤立していて最高のロケーションでもありました。

モアブの町で買い込んだハニーウィスキーという風変わりな酒と日本から持参したフリーズドライカレーで軽く済ましました。このカレーはほんの少しの湯だけ沸かして、それをかけて１０秒掻き回すと美味しいカレーになるので本当に重宝します。軽くて、小型、お湯もほんの少しですから時間も掛からず、燃料も使わないという優れものです。お米は日本人には評判の悪い“インスタントライス（ミニットライス）”と云う長粒米のアルファ化米を使うとホンノ５分ぐらいでディナーが出来上がります。インスタントライスは日本人に評判が悪いですが、カレーとはまるでインド風みたいで結構合います。
ストーブはアルコール燃料のを使用しました。

これがアルコールストーブを分解した様子です。３枚の金属板を組み合わせて、その中にロータリーエンジンの断面図のようなオムスビ型の板を入れて、真ん中の穴にアルコールストーブを入れる訳ですが、書くと大変ですが、実際の組み立ては「アッ」と言う間で、組み立て分解は至極簡単です。

実はこれが本来の姿です。右側が“入れ子”になっている鍋ですが、この中に上手い具合に元々持っていたシエラカップのセットがピタリと収まり、その中にアルコールストーブが収まり、分解した“金属板”と鍋を掴みが丁度収まって蓋代わりのフライパンで蓋します。

こんな形で収納しますが、この鍋の中にシエラカップが入り、その中に右側のストーブが入り、一番上に金属の板と鍋の持ち手を載せて、最後にフライパンで蓋をする訳です。少し重くなりますが本体側にオプションのガスストーブをはめ込み、板を組み合わせる方にアルコールストーブを使えば収納する大きさは殆ど変わらないのに二つのストーブを使えるので非常に便利です。

途中のニューズペーパーロックの付近で昼寝をしたぐらい疲れ果てていて、食事が終わって酒を飲みながら居眠りをしてしまいました。明るいうちからテントに入るとそのまま眠れたましたが、夜中に目覚めると満天の星でした。最高でした。一つの星を見詰め続けると激しく動いて見えましたけど、これをUFOと騒ぐ人もいるんじゃないでしょうか。予定が変わっちゃったので明日は早々に南下してアナサジインディアン系の遺跡があるホブンウィープ国定公園に向かって南下します。