2010初夏　No.31　☆ヴォルフガング湖遊覧とザンクト・ギルゲン☆

2010/06/17 - 2010/06/17

朝からお天気が悪く気をもんでおりましたのに、なんと楽しみにしていたシャーフベルク鉄道に乗る頃には回復して、山頂ではまさかの晴天。
やっぱり日ごろの行いが良かった（そんなワケはない！）ので神様が味方してくれたのね、なんて喜んでおりました。

でも、神様はやっぱり気まぐれなお方でした。
登山列車で下山する頃にはザーザーの土砂降りに。
これでは思い出のザンクト・ヴォルフガングの街歩きはムリのようです。
早めに遊覧船でザンクト・ギルゲンに向かいましょう。

エリア ザンクト・ギルゲン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

前方にヴォルフガングの街並みが見えます。
歩いてもシャーフベルク鉄道駅から10分ほどなのでしょうが、この雨ではね…。

あの白い塔は教区教会、たしかその前にはオペレッタで有名な「白馬亭」があったはず。
2004年に、ザルツブルクからパノラマツアーでザルツカンマーグートを回った時には、あそこでお茶をしたっけ…、と思い出されます。

雨上がりの湖畔を観光馬車にゆられて、優雅に街見物の方もいます。

絵になる風景です。

雨宿りしているうちに時間が過ぎてしまいました。
遊覧船の時間も迫っているので船着場に向かいます。

2004年の思い出を確かめる街歩きは今回は残念だけどパス…。

船着場には大勢の人が待っていました。
16:38分発の船に乗ります。

あそこに「ザルツブルク号」が停泊しているけど、あれに乗るのかしら？　
どうも違うようです。


出発10分前になりました。

先に反対方向、シュトローブル行きが出発します。

シュトローブル行きが出発すると、入れ違いに私達の乗る船、ザンクト･ギルゲン行きが向こうからやってきます。

このオーストリア号が私達の乗り込む船です。

さあ、これから40分ほどの短い航海に出発です。
シャーフベルク鉄道駅乗り場を後にして…。

山の上は雲が厚く立ちこめています。
あれでは景観は望めないでしょうね。

お気の毒に…。

湖畔沿いに並んでいるホテルや土産物屋を後にして…。

チロル風の美しい景色も後にして…。

お天気がはっきりしませんので、もうひとつですが、十分にきれいな湖畔の風景です。

一つ目の駅、リート・ファルケンシュタインの船着場に着きました。

船が接岸するのを待っている人達。

立派な建物が見えてきました。

ホテル？
それにしては何となく垢抜けない…（笑）。

会社の研修所か国民宿舎でしょうか？

紺碧の湖、深い緑に覆われた山々。素晴らしい景観です。

贅沢を言わせてもらえれば、これに空のブルーが加わったらなー（望み過ぎ！）

切り立ったむき出しの岸壁の白い色。
やっぱりヴォルフガング湖は絵画の世界です。

湖岸にひっそりとたたずむあの小さな百様箱みたいなものは？
湖の神様を祀ってあるものかしら？　

これも絵になりますねー。

2つ目の船着場、フュールベルク。

ハイカーの格好をした人たちが降りていきます。
この近くにステキなハイキングコースでもあるのでしょうか？

そうこうしているうちにザンクト・ギルゲンの街並みが見えてきました。

降りる支度をいたしましょう。

下船間近なのに、こちらではカード遊びの決着がつかないようです。

ここが終点のザンクト･ギルゲン。
この船は、これから再びザンクト・ヴォルフガング方面に引き返します。

大勢の人が船を待っていますね。
あそこには民族衣装、ディアンドルを着た女性たちが出迎えています。

さあ、降りましょう。

ザンクト・ギルゲンの船着場のすぐ側に、淡いパステルカラーのモーツアルト・ハウスがあります。

モーツアルトの母の生家で、現在はモーツアルト展示室になっております。
家の壁には母と姉のナンネルの絵が描かれています。

街を散策する前に私達は、帰りのバス停を探しておかなければなりません。

街の中心にあるはずだと思い込んでいるので、近くを探しますがありません。

通りがかりの人に聞いても、サー？っていう人か、ここから10分ほど行ったところという人も。

そんなワケないでしょう、近くにあるはずよ！

なおも近くを探すも…、あせってきました。

ともかくその10分ほどかかるというバス停まで行って見ましょう。

気が焦って、ステキな街の景色も目にはいりません。

教えてもらったように大通りに出て…。

ロープウェイが見えてきました。

あそこにあるガソリンスタンドでもう一度聞きました。

そしたら、目の前にあるよ！って…。

この倉庫みたいな建物がバス停だそうです。
そういえば、バート･イシュルに向かうバスの中から見ましたね。

とりあえず中で時刻を確認して…。

これでゆっくり街散策ができます。

バス停のお隣がロープウェイの駅です。

ここから1522メートルの展望台Zwoelferhorn（ツヴォルファーホルン）へ登るロープウェイが出ています。

この展望台からはダッハシュタインの町や、アルプスの山々、7つの湖が見渡せるそうです。

今度もっとお天気のいい日に登りたいな。

地図です。

落ち着いて街を眺めると、いろんな興味深いことが見えてきます。

朽ち果てた苔むした屋根付きの掲示板に、全く不似合いな色とりどりのチラシが…。

湖からはっきり見えた教会の塔

ステキな街並み

モーツアルト広場にやって来ました。

モーツアルトの泉：少年時代のモーツアルトがバイオリンを弾いている像です。

泉の下の花壇も満開できれいです。

角度を変えて。

後ろの建物はザンクト・ギルゲンの市役所

モーツアルトの像はここにあるものの、彼はザンクト･ギルゲンには住んだことはないそうです。
天才を子供に持つと、母親の故郷まで観光地になってしまうのですね。
ところで、モーツアルトの父はドイツのアウクスブルク出身でしたね。

市役所建物も可愛いー。

入口の塔が鼻みたい！その上の2つの壁絵が目でしょう？
こんな顔のマンガ、見たことがあるような…

このお店の名前は「カフェ・ナンネル」。
モーツアルトの姉の名前の付いたカフェです。

ナンネルは母が生まれたこの町に嫁いで来ました。

ここにはまた素晴らしい彫刻があります。

なんでしょうか？

なるほど、1939年から1945年、第二次世界大戦の犠牲兵士の慰霊像でした。

そろそろバスの時間も迫ってきましたので、バス停に向かいましょう。

バート･イシュル行きのバスは18:10分です。

これはモント湖行きのバスです。

私達もこんな可愛いポストバスに乗ります。

バートイシュルまで24キロメートル、ザルツブルクまで31キロメートルと表示が出ています。

さあ、ではバートイシュルに向けて出発です。

お天気のほうも心配していたよりは崩れなくて良かった。

ザルツカンマーグート…。
ツアーでは何度も通りましたが、やはり個人的に訪れるとホントにひと味もふた味も違った楽しい経験ができます。

来て良かったー。