2010/07/24 - 2010/07/27
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costinさん
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ルーマニアの海辺と云えば、マンガリア・コンスタンツァだ。
が、敢えて言う。
『行く価値無し。』
(トップレスの大集団が圧巻である事は認めるw)
詐欺・盗人の類に会いたければ行っても良いかも知れない。
7月24日 ブカレスト
7月25日 シギショアラ
7月26日 シギショアラ
7月27日 シギショアラ
7月28日 クルージ・ナポカ
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マンガリアを過ぎ、しばらく走るとコンスタンツァの二股の分岐点に差し掛かる。
そのちょっと手前のGSの前で降ろされる。
そこ先にバス停があり、折から上手い具合にバスが通りかかりコンスタンツァ市内までバスで。
だが、内心冷や汗三斗。何故なら無賃乗車だからw
ルーマニアの公営バス・トラムほど旅行者に厄介なものは無い。
車内では切符を販売していない。
大概はバス停付近のマガジンで売ってはいるが、稀に見つりにくい場所だったりする。
うっかり切符を買い忘れると、無賃乗車になる。
「後で買う心算だったとか、車内で買えないのか?」
とかの言い訳は通用しないw
たまたま検札がチェックに来て切符を持ってないと20-30倍の罰金を要求される。
このシステムこそ今のルーマニアを投影している。
人を陥穽に誘い込み、過失を咎め、罰金をふんだくるw
多分ルーマニアは初心者にはつらい国だと思う。 -
国からしてそんな風だから、
「それなら俺も・・」
ってんで、両替詐欺・偽警官オンパレードだ。
以前俺は、オラデアってとこで本物の警官と格闘寸前までいった事がある。
「落ち着け、俺は警官だ!」
「なら、手帳見せてみろ!」
なるほど・・・どうやら本物らしい。
この時既にその警官の携帯はホームの床に落ちて半壊していた。
「すまない。・・偽警官だと思って・・つい。」
「ああ、解かってる。だけどこれ・・・治るかな・・」 -
コンスタンツァの鉄道駅でブカレストまでの特急・乗車券を購入。
待ち時間の間に、携帯のチップをブルガリアからルーマニアに入れ替える。
表示を見ると・・期限が切れている。
プリペイド式のカードを買って番号を打ち込まないと使えない。
駅の売店で聞いてみる。
「この近所に、オレンジ(携帯の会社名)のプリペイドカード打ってるとこ知らない?」
「駅前の売店ならあるかも。」
駅前の売店で聞いてみるがないらしい。
「どうした? マイフレンド?」
また変なのがよって来た。
「オレンジのカードを売ってる店知らないか?」
「それならこっちだ、付いて来な。」
ちょっと広場からはずれて裏の方へ廻ったところで、
「お前、両替してくれないか?」
「残念だが、俺は必要ない。」
そんなやりとりしているところに、数人の男が現れる。
「警察だ。今、闇両替をやっていたな。」
明らかに偽警官だ。
「お前、旅行者か?パスポートを見せろ!」
「OK OK 今バックパックから出すよ。でもここじゃない、この先の表通りでな。」
と云うと、両脇から腕を掴まれてビルの物陰に引きずられそうになる。
こりゃ、やばい!
「ポリーース! ポリーース!」
と叫ぶ。
途端に、それこそ脱兎のごとく5-6人の男たちは逃げだした。
俺の声を聞いて、店から店員が出てくる。
「どうした?」
「偽警官に囲まれてた。もう逃げたけど。」
「気をつけろよ。やばい奴等だから。」
聞くと、その店でオレンジ・カードを売っているようだ。
小額だけ買って番号をその場で打ち込んでもらう。
開通。 -
早速、ブカレストに住むサンドゥに連絡。
彼は以前モルドバのティミシリアに住んでいたが、母親と姉の住むブカレストに移り住んでいた。
向こうで営んでいた2軒のフォト・ショップを畳み、母親の関係でルーマニアの市民権を取得し、よく解からないアグリ・ビジネスに乗り出していた。
彼がブカレストに移り住むに当たっては、
「商売をするに、ブカレストは注意しろよ! 君の叔母さんだってあそこで失敗したんだからな。」
まぁ、・・聞いてはもらえないと解かっていながら再三注意した。
それは俺が彼を助けるにしても、それはブカレスト以外だという意思表示でもある。
ここで詳しくは言えないが、ロシア・ブルガリアの生物学者と組んで、天然肥料を生成しようと企んでいた。
「OK、話だけは聞く。だが力にはなれんぞ。」
「でももし時間があったら、アレキサンドルまで一緒に行って欲しいんだ。ブカレストから車で2時間位だけど。」
ブカレストの南に位置するドナウ河に近い街だ。
行ったことのない町なのでちょっと気持ちが動く。だが、ここで行ってしまえば1週間程はそこに滞在してしまう羽目に陥るだろう。心を鬼にして、
「サンドゥ・・申し訳ないが、同道は出来ない。俺はシギショアラに行かなくちゃならんのだ。」
取りあえず会うだけは会おうって事で、ガーラ・デ・ノルド近くの新築のホテルを紹介してもらう。
「Hello hotel」と云ってibis hotelの隣に出来たそうだ。廉価で130ロン程だと言っていた。
列車はブカレストの北に位置する駅に到着。
そこはまるで無人駅のような鄙びた場所なので(ビルに囲まれてはいるが、店舗も明かりも無い。)そこから北駅近くのホテル迄はタクシーになる。
深夜0時過ぎのチェック・インだったが、フロントの対応は頗る良い。
室内は・・ちょっとモダン過ぎて使いづらいw
その夜は、バス・列車の乗り継ぎで疲れていたのか、朝までぐっすり寝てしまった。
朝、サンドゥの電話で目覚める。
「これから1時間ほどしたら、ホテルに到着するよ。」
「OK、着いたらまた電話入れてくれ。」
サンドゥはルーマニア人の若者とふたりで来ていた。
近所のcafeで、朝コーヒーを啜りながら話し込む。
「将来、極めて有望なビジネスなんだ。」
「そうか、頑張れよ。俺はお前の成功を心から望んでいるからな。」
「このビジネスにはトラクターがどうしても必要になってくるんだが、どうだろう、日本製のトラクターを輸出してみる気は無いか?」
「いいかいサンドゥ、農業機械はその農業形態によって特化されている。日本製が必ずしも有効だとは限らないんだ。よしんば多少日本製が廉価だったとしてもロジスティックでその利益を食われてしまう。素直にイタリーやオランダ製にしとけよ。」
この後、ブルガリアの女農学博士の話だとか、ロシアの科学者だとか色々登場するが、興味なし。
俺は正直にサンドゥの成功を望んでいる。
だが、ルーマニア発のこれ等の話は類似品を飽きるほど知っている。
そのほとんどが与太話だ。
稀にまともな話もあるかも知れんが・・どっちにしろ興味なしw
「ところでサンドゥ、ユリアは元気か?」
「ユリアは元気さ。そう云えば彼女からも君はどうしてる?って何度となく聞かれたよ。」
『さもあらん。』
ユリアはサンドゥの義理の妹に当たる。
義理とはいっても、実父の本当の娘で後妻との間に出来た娘なのだが。
サンドゥの父とは去年モルドバで会っている。
建設資材の製造・販売を手がけている。工場・倉庫・店舗も持つ実業家だ。
俺はサンドゥの父親を一目で気に入った。
見せ掛けを嫌う実直さ。
車なんぞはボロいバントラックのみ。それで仕入れや搬送を行っている。
勿論車を買う金が無いんじゃない。使えるものは徹底的に使おうという魂胆なのだ。
体裁や見栄えを気にするモルドバ人らしからぬ人物だw
「どうしても一緒に行けないか?」
「サンドゥよ! 率直に言おう。俺はお前の親爺は完全に信用している。だがお前は未だいささか危なっかしいところがある。もうしばらく父親の元で修行するのかと想っていたが、急にルーマニアに出てきたんで驚いたよ。お前は今事を急いている。理由は何だ? 彼女か? 女なんてお前さへぶれなければ後からのこのこ付いて来るぞ。もし来なきゃ・・・縁が無かったんだよ。まぁ俺が何を言っても聞く耳は・・今はもう無いだろうが、一応言っておく。焦るな!」 -
ノルド駅からオラデア行きの特急に乗る。
トランシルバニアの女子高生エラに電話を入れる。
シギショアラのマルガの家に連絡しといてもうら為だ。
俺が直接でも良いんだが、俺とマルガじゃ顔を突き合せないと通じない部分が多くて、それでいつもエラに連絡してもらっている。
シナイア山頂の十字架やブラショフの家並と云った懐かしい風景を楽しみながら、夕方列車はシギショアラに到着。 -
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案の定、ふたりで待っていてくれたマルガとバスィレ。
橋を渡り旧市街に入ると、
「あれ! 賑やかだな。今日は例の中世祭りか?」
「Da! 知らなかったのか?」
本当に知らなかったw -
シギショアラ マルガ・ハウスの門
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去年の秋は会えなかった隣の奥さんも懐かしがってくれた。
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到着したその日が、シギショアラ中世祭の最終日だった。
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マルガの友達も数多く旦那と共に里帰りしていたようだ。
イタリア、ドイツなど。 -
マルガ、バスィレ、マルガの友人夫婦3組、俺の大人数で特設レストランやビアホールで歓談。
話題は、専ら『日本』。
珍しい日本人が参加しているから当然と云えば当然だが・・w -
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「ちょっとあんた! 何ペラスパーテしてんのよ!」
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宴の後、・・街は普段の静けさを取り戻す。
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隣の兄弟にもご挨拶。
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ちょっと成長したマリア。
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前回好評だった『とんかつ』を再び。
これを作るのに、バスィレの手助けは欠かせない。 -
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隣の奥さん曰く、
「このソース、絶品ね! ちょっとレシピ書いといてね。」 -
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燕が一羽、歩道脇の花壇でじたばたしている。
よく見ると、翼が折れ出血しているようだ。
放置すれば・・猫の餌食になるのは確実だ。
俺は拾い上げ、手のひらで優しく包み込むようにして持ち帰る。
「どうしたんだ・・それ?」
「怪我しているみたいだから拾ってきたw」
「あぁ、翼が折れてるじゃないか?」
「うむっ、治っても飛べないかもな。」
箱に宿木を渡し、とりあえずの安息を与えた。
当然子供等は珍しがり箱の中を覗き込む。
そのたびに燕は、驚き箱の中でじたばたする。 -
旅先で料理を作って振舞うのは、面白くはある。
だが必ずしも喜ばれるばかりでない事を知っておくべきだ。
調子に乗ってやり過ぎると・・、日頃せっせと台所に立っている者を敵に回す覚悟が必要だ。 -
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このおじさん、なんと昔ながらの『煙突掃除夫』なのだそうだ。
ついでに自転車の修理もこなして帰って行った。 -
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3泊滞在し、シギショアラを後にする。
「今度までには、もっとルーマニア語上手くなってね! そこまで出来るんならもうちょっとやれば随分違うのに・・」
こう書くと、俺が随分語学堪能みたいに思えるかも知れない。
誤解を避ける為敢えて言及すれば、来てる回数が違うw
「あんなに来てて・・こんなもんかw」
そりゃ〜もう、ひどい有様です。ハイw -
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シギショアラからクルージに向かう列車のコンパートメントで隣り合わせたハンガリー人のおばさんがいた。
このおばさんは俺が日本人だと一発で言い当てた。
彼女は何かの財団の職員らしく、ブカレストかなの出張帰りで、ブダペストへの帰路の途中との事だった。
色々詳しく話してくれたのだが・・目の前に座る美しい瞳の女に気を取られ聞き流していた。
おばさん曰く、
『ヨーロッパでは健康的な日焼けは、あるレベル以上の生活水準に達している証になる。そもそも生活に困窮している人々は旅行さへもままならないのよ。』
しかも俺がタイから回遊して来たと知って、
『ヨーロッパからタイなどに行ける人は、少なくとも中流以上よ!』
とご丁寧に教えてくださった。
『でも・・俺はソンタムとカオニャオで飢えを凌いでいたんですが?w・・』 -
俺は妙なところがあって、どんな美人でも全く気にならなきゃ気軽に話しかけるし、ジョークもいけるw
だが、一歩俺の興味の境界に入り込んでくる女には、どんな不美人でも気後れしてしまうのだ。
目の前の美人は、特別の美人ではなかった。が、瞳の殊更美しいちょっとトランシルバニア系の顔立ちだった。
最初、手も足も出ない感じだったが、隣のボーイが・・不意に俺にクッキーを差し出した。
勿論 食ってくれ!って意味なんだが、それがどうやら美女の弟らしいw
『神様、ありがとう!』
俺は盛んに弟に話しかけ始めた。
将に、『将を射んとせば、まず馬を射よ!』
セオリーに従った。
美女もこちらの話が気になるらしく、時折弟の英語のヘルプさへしてくる入れ込みようだw
『そう、もう餌は口元にぶら下がっている。思いっきり飲み込め!』 -
クルージ駅に列車が滑り込む。
「あの・・日本人ですか?」
話しかけられて振り向くと、眼鏡の東洋人が俺の後ろに並んでいる。
彼はシリア、トルコ、ブルガリアを経由してルーマニアに来た日本人だった。
クルージの待合室でちょっと話し込む。
俺はクルージは5-6回来ているので、多少は知っている。
そこで知ってる範囲で、宿や観光情報を教えてあげた。
前回、トランシルバニア姉妹の姉に散々市内を連れ回されたので些か市内観光には精通していた。
「ソフィアではひどい目に遭いましたw」
「どんな?」
「ストリップ・ショーを見に行ったんです。」
「ほほぉ、面白かった?」
「ホテルのチラシに載ってるようなとこだったので、多少安心して行ったのですが・・甘かったです。」
「何かあった?w」
「はいw ウェイトレスと云うか、何というか女の子がオーダーを盛んに取りに来るので再三断っていたんですが、会計の時ちょっと揉めたんです。頼んでないのもカウントされていたんで・・」
「ヒドイな。」
「えぇ、それでちょっと・・確かに彼女に触れてしまったんです。」
「え?w なんでまたw」
「そうしたら、黒服の怖いお兄さん方がゾロゾロ出てきて裏の楽屋に連れて行かれました。」
「それで?w」
「用心のため、日本円で1万ちょっとしか持って出なかったのですが、それ全部持ってかれてw」
「また、何と用意が良いのねw」
「悔しかったですよ。あれはw でも次に行ったブラショフは楽しめましたw」
「www」
日頃から禁欲的な俺はそんな場所へは立ち寄ったことも・・・無い。
彼の話を聞きながら、『懲りない奴』と思う反面、ちょっぴりうらやましくもある俺だったw
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