1990/04/02 - 1990/04/03
234位(同エリア1019件中)
がおちんさん
定期市でにぎわう永勝の町から、彝族の村へ。
村へ帰る人の後ろをついて行ったのですが、途中から道を離れて山肌を登っていくのでビックリ。
彝族の村は思ったよりも遠くて疲れましたが、荒涼とした風景の中に涼山彝族の暮しを見ることが出来ました。
写真を撮っているうちに日が暮れてしまい、永勝に帰れなくなるというハプニングもありましたが、人民政府の粋な計らいに助けられました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
1990年4月2日(月)
前回の続き、永勝の定期市を見る。
町の一角では材木が商われていた。 -
彝族の女性が木材を背負って山からやって来る。
-
次々と運ばれる木材。
担い手は女性ばかり。 -
こんな娘さんまで!
生木だから相当に重いだろう。 -
女性に重労働をさせて、男は何をやっているのだ!
後で知ったが、男は山奥で木を切り出し加工するという、さらに過酷な作業をしているのだった。
しかし、人力で運ぶなんて・・・。 -
活気を帯びてきた材木市。
-
材木を運んでくる女性に、あれこれと指示を出していた彝族のオバサン。
威張っているように見えたのは、帽子の大きさのせいだろうか? -
まだまだ材木が運ばれてくる。
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騾馬で木を運ぶ人もいた。
生活が裕福なのかも。 -
木材は都会に運ばれるにつれ、値が上がるに違いない。
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材木市は更に賑やかになっていく。
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木材を売り、野菜を仕入れる彝族。
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昼下がり、ぽかぽか陽気。
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あくび。
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背中のカゴに野菜を仕入れると、彝族の人は村へと帰っていく。
-
目立たぬように距離を置きながら、私も彝族の後を歩いて村へ向かうことにした。
と言っても、何の情報も無いので、どこに行くのかはわからない。
いつものように、行き当たりばったりだ。 -
見たところ村なんか無いが・・・。
-
ズームすると、彝族の人が歩いていた。
私も同じ道を行くことにする。 -
途中で彝族の人を見失ってしまった。
と、思ったら・・・。 -
よく見ると・・・いた。
山を登っているのだ。 -
荷物を背負っているのに、彼らは歩くのが速い。
とても追いつけない。 -
ズームアウトすると、すごい所を歩いている。
道ではなく、尾根を登っているのだ。
私も気合を入れて登り始める。 -
尾根をふたつ越えると、後ろに永勝の町が見下ろせた。
こんな所まで登っても、まだ村に着かない。
前の人を見失ってしまったので引き返すことも考えたが、せっかくここまで来たので、足跡を追って先へ進む。 -
峠の手前で、後ろから来た彝族の4人組に追いつかれた。
兄と妹同士だという。そういえば顔が似ている。
「写真を撮ろう」と言ったら、右の2人はあらぬほうを向いてポーズを決めた。 -
にこやかにカメラの前に立つ娘2人。
これは兄がいたから可能となったのだ。
もし彼女達だけだったら、私は石を投げられていたかもしれない。 -
峠から来た道を振り返ると、遠くに連なる山々が見えた。
まさかこんな所まで来るとは思わなかった。
去年の西双版納の時と同じく、少数民族の歩くエリアは相当に広いと実感する。 -
そして、峠の先には荒涼とした眺めが広がっていた。
あれが目指す彝族の村、羊坪だ。 -
山を下りると、村の人が開墾をしていた。
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ダム湖半に立つ彝族の家。
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風が強くて寒いが、子供達は元気に遊んでいた。
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湖畔で働く人は女性ばかりのようだ。
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牛を使って荒地を耕す。
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民族衣装のまま畑仕事をしている。
スカートが長いから汚れちゃうだろうな。 -
たき火の前で子守をしていた彝族のおばあさんと。
未開放地区なので、私は目立たぬよう工作服と麦わら帽子で旅をした。 -
静かな村。
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男が豚を連れて歩いてきた。
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民族衣装で歩く、彝族のおじいさん。
男性の民族衣装すがたは、雲南でもなかなか見れなくなっている。
永勝が開放されたら、ここも漢化が進むのかな。 -
時代の流れには逆らえない。
雲南の魅力も長くは続かないはずだ。 -
今度は豚を連れた女性が行く。
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寒風が吹く湖畔にて。
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ダムの向こうにも集落が見える。
行ってみよう。 -
農作業から村へ帰る人。
子馬と犬がお供している。 -
今度は向こうから野良に向かう一団がやって来た。
先頭は牛、しんがりは犬。 -
凧のような帽子と長いスカートが見える。
歩く速度が速い。
なんか迫力あるなー。 -
涼山彝族の女性達が、農具を担いでやって来る。
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一行は風のように去っていった。
中世の世界にでも来たような感覚がした。 -
山スジを登っていく人が見える。
あの山を越えると、また他の集落があるのだろう。
地元民しかわからないルートだ。 -
おお、荷物を背負って登っているぞ。
行ってみたい気もするけど、さすがに疲れてもう無理だ。 -
あちこちに野良犬がいるので緊張するが、今回はまだ吠えられていない。
こんなところで噛まれたら大変だ。 -
一番大きな集落に来た。
ここが羊坪の中心地だろう。
夕方になってグッと冷え込んできた。 -
集落を歩いていた少女。
どうやら後ろにあるのは店のようだ。 -
マフラーをして防寒対策もバッチリ。
-
羊坪ではマント姿も見られた。
右の男性が担いでいるのは犬の毛皮。 -
集落に一軒だけあった店。窓口にインコを飼っていた。
ビールを買うことができたので、水代わりに飲む。
釣りに出された金は旧紙幣だった。 -
枯葉みたいだと思ったほどのボロ札。
羊坪では第二套人民幣が普通に使われていた。
まるでタイムスリップしたような気分だ。
さすが未開放だけある。
※上は当時使われていた第三套人民幣の1角。下が第二套人民幣の1角。 -
これも同じく第二套人民幣の5角紙幣。
ごく限られた地域でしか流通しないので残っているのだろうな。
今ならコレクターが喜びそうな話だ。 -
山に囲まれた羊坪の集落。
調子に乗って写真を撮っていたら、ついに日暮れになってしまった。
この寒さの中、あの山道を数時間かけて永勝に戻るのは厳しい。暗くなったら道に迷う可能性もある。かといって、羊坪に宿は無い。
俺はバカだと毒づいても遅い。 -
夜は寒くて凍えるかもしれない。
どうしようかと考えながら歩いていたら、人民政府の看板が目に入った。
無理を承知で訪ねてみる。
出てきた人に事情を話し、民族学院に留学している日本人ですと告げて居留証とパスポートを見せた。
政府の人は目を丸くして「日本人を初めて見た」と驚いていたが、「心配ない、ここで泊まっていきなさい」と言ってくれた。
ただただ、感謝あるのみ。 -
1990年4月3日(火)
昨夜は人民政府のおかげで凍えずに一夜を明かせた。
今朝は早く羊坪を発って永勝に向かう。
峠から永勝に続く盆地が見えた。
永勝からはバスに乗って大理へと向かった。 -
お世話になった羊坪の人民政府。
実は素敵なプレゼントまでくれた。なんと政府発行の詳細な地域地図である。
「涼山彝族に興味があるのなら、これがあると村を訪ねるのに便利だろう」という粋な計らいであった。
猫と比較すると、その大きさが分かる。
たまらなく嬉しかった。 -
あれから20年。
この地図は大切に保管してある。
たまに広げて見てみると、当時のままの世界が残っているような気持ちにさせてくれるのだ。
にぎやかな少数民族の祭 大理三月街〜雲南をゆく1990 (3) に続く
http://4travel.jp/travelogue/10517321
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この旅行記へのコメント (2)
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- captainfutureさん 2010/11/17 03:39:46
- あ、雲南号ですね!
- いよいよトップ画像の話しが出てきましたね。
>下り道はエンジンを切ってニュートラルで疾走する。
>とここで観光客側の男が拳銃を取り出し、
>観光客側の女性が蹴りを入れるなど、物々しい展開が続いた。
・・・スゴイです。のっけから驚きの連続です。
>雲南ではちょこちょこ進むのが良い。
じっくりそれぞれの地元の風俗を堪能しながらの旅、がおちんさんらしい、気持ちに余裕を持ちながらの旅でいいなあと思いました。
自分もこういう旅が好きです。
>永勝は古い町並みが残る町だ。
こういう写真を見るとワクワクしてきます。
人々の姿など、特別の日だからということでなく、
日常の中にこういう光景があるというところがいいですね〜。
拝見していると、民族衣装は女性だけなんですね。
男性はあまり漢族と変わらないような・・・。
>峠から来た道を振り返ると、
こんな高いところまで越えていくとはスゴイです。
でも見てみたいという衝動がどんどん高まっていく気持ち、自分も良く分かります。
>時代の流れには逆らえない。雲南の魅力も長くは続かないはずだ。
切ないですね。
>中世の世界にでも来たような感覚がした。
特に今回は一枚一枚、童話の中の絵を見ているようでした。
人民政府で受けた親切、いいですね〜。
きっとまだすれていない田舎だったころならではの感じがします。
今回の「今回の雲南をゆく」(1)(2)は僭越ですが、特に共感しながら拝見しました。
直ぐにでも行ってみたい気持ちに駆られますが、毎回思うのですが、もうほとんど無くなったであろう光景かと思うと何とも残念な気持ちになります。
- がおちんさん からの返信 2010/11/17 23:40:27
- RE: あ、雲南号ですね!
- captainfutureさん
こんばんは、コメントをありがとうございます。
> 直ぐにでも行ってみたい気持ちに駆られますが、毎回思うのですが、もうほとんど無くなったであろう光景かと思うと何とも残念な気持ちになります。
永勝やヤンピンの旅は、事前に全く情報の無い状態で出会った光景であり、だからこそ楽しめた旅だったのだと思います。若気の至りで無茶もしましたが、それが報われる時代でした。
現在のように情報がグローバル化されると、こういう旅はもう無理ですね。
便利さと引き換えに、我々は大きなものを失ったような気がします。
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