1990/03/30 - 1990/04/02
253位(同エリア1019件中)
がおちんさん
1990年~1991年は、雲南民族学院を起点に各地へ旅をしました。
今回は古びた町の雰囲気と、鮮やかな涼山彝族の民族衣装でにぎわう永勝を訪れた時のものです。
涼山彝族の表情や身のこなしは、他の少数民族や漢族とは異なります。何より印象的だったのが彼らのまなざし。鋭く、力強く見つめる視線に野性的な魅力を感じました。
旅のルート:昆明-武定(獅子山)-永仁-渡口(四川省)-永勝
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
1990年3月30日(金)
今年は雲南民族学院で少数民族の歴史・文化を学びつつ、休日は雲南各地を旅するという日々を過ごす。
今日はオンボロバス「雲南号」に乗って北を目指そう。
いざ、出発。 -
今は懐かしい、手書きの切符。
ローカルルートは便数が少ないので、前日までに手に入れないと売り切れることも多かった。 -
交通事情の悪い雲南省。どこに行くのも時間がかかる。
バスはあえぎながら坂道を上り、下り道はエンジンを切ってニュートラルで疾走する。不安定で危険この上ないが、中国全土でこれをやっていると考えると、結構省エネになっているのかもしれない。 -
3時間かかって武定に到着。
ミニバスに乗り換えて獅子山へ向かう。
バス駅に苗族女性がいた。 -
武定から9キロ走って獅子山へ。
山頂は標高2419.8米だが、武定県城が1740米あるので実質は679.8米の高さだ。
山の中腹には正続禅寺という立派な寺がある。 -
しおり代わりにもなる、プラスチック製の入場券。
-
獅子山からの眺め。
-
寺の大雄宝殿では様々な参拝客が見られたが、ここで漢族同士(おそらく地元民と観光客のトラブル)によるケンカが発生。最初は5対5ほどだったのが、あっというまに棒切れを持った地元民が集った。
と、ここで観光客側の男が拳銃を取り出し、空に向けて発砲! そのまま銃口を地元民らに向けた。どうやら彼は公安関係者だったらしい。
とにかく頭を低くしてその場を離れる。なんという事態だ。
その後も、地元の派出所から調べにやって来た公安官に観光客側の女性が蹴りを入れるなど、物々しい展開が続いた。 -
寺には遠足らしき小学生らも訪れていたが、発砲事件が起きた後も子供達を避難させる様子はなかった。
可哀相に、怯えて泣いている子もいた。
日本なら臨時ニュースになっているところだ。 -
1990年3月31日(土)
今日は永仁まで移動した。
地図を広げたら、近郊にある猛虎郷という名が気になり、夕方に行ってみた。その時撮った写真はこれ一枚。
どうってことのない寂しい田舎の風景があるだけだったが、不思議と今も記憶に残っている。これも旅の面白さかもしれない。
夜中、宿に公安がやって来た。永仁は開放されているはずなのにと思ったら、要するに外国人を見に来ただけらしい。
公安は日本のタバコを所望し、なぜか「グッドモーニング」と言って退室した。
迷惑な話だ。 -
1990年4月1日(日)
山道と悪路が続くため、長時間のバス移動はかなり疲労する。
雲南ではちょこちょこ進むのが良い。
渡口(四川・攀枝花)に着くも、バスの連絡が悪いので旅社に一泊する。
金沙江ぞいに工業地帯が並び、夜は鉄を生産する赤い炎が見えた。
写真は旅社の入り口から見た、バスを待つ人々。 -
1990年4月2日(月)
今日もバスに乗って永勝・大理方面へ。
スケールの大きな峡谷沿いを走る。
凄い迫力だ。 -
トイレ休憩中に撮った雲南製のバス、「雲南号」。
どこに行くにも世話になったが、崖から落ちているのもよく見かけた。
特に雨の日は危険度が急上昇する。
だってタイヤはツルツルなのだ。 -
永勝に到着。
町を歩いているのは涼山彝族だ。
昨年、麗江や沙坪で見かけて以来、その野性的な仕草が気になっていた少数民族である。 -
永勝は古い町並みが残る町だ。
歩いているだけで楽しくなってきたぞ。 -
今日は市が立つ日のようで、通りはにぎやか。
-
タイムスリップしたような眺め。
永勝は未開放地区だが、だからこそ見たい光景が残っているのだ。 -
大鍋を購入してご満悦の様子。
-
おお、彝族だらけだ。
-
彝族の他にはリス族も見かけた。
-
買い物の際、何度も札を数えなおしていた彝族の一家。
永勝では西双版納のような物々交換は見られなかった。
なるべく目立たぬよう、カメラは隠しながらサッと撮るようにした。 -
メインストリートは大混雑。
町で一番のオシャレゾーンなのだろう。 -
彝族の夫婦。
既婚女性の帽子は黒くて大きい。
風が強い日は行動しにくそうだな。 -
こちらは未婚女性の帽子。
カラフルな刺繍が鮮やかだ。 -
昼過ぎになり、人が多くなってきた。
皆、楽しそうに買い物をしている。
私はその光景を見るのが楽しい。 -
こちらはアイス4人組。
きっと都会に遊びに来る感覚なんだろう。
なお、雲南にソフトクリームは無い。中身はシャーベットアイスだ。
当時、昆明でいちばん美味しいといわれた翠湖賓館のソフトもシャーベットだった。 -
またもや食べ歩きしている彝族を発見。
さとうきびかな? -
靴の中敷を丹念にチェックする娘さん。
買うかどうか迷っているようだ。 -
しばらく考えているうちに、口にくわえてしまった。
-
鋭い視線でこちらを見ているが、怒っているわけではない。
この日、ファインダー越しに目が合っても、カメラで撮られていると気がつく人はほとんどいなかった。彼女もまたそうだった。
しかし一度警戒されると厄介だ。涼山彝族の女性はすぐに石を投げようとするからである。
幸い、私はそのような目に遭ったことは無いが、そうされている日本人を2回目撃した事がある。 -
おしゃれな3人組。
この後、真ん中の娘さん(表紙の人)が私に近寄って来るなり、「じってっほっ」と言った。
何のことか分からないので聞き返すと、私の腕時計を指して「じってっほっ」とまた言った。几点了?(ジーディエンラ)、何時ですか?と聞いているのだった。 -
祭り用ではなく、普段着としての民族衣装が残っているのは嬉しい。
しかし、ひなびた田舎にこの衣装はかなり目立つなー。 -
これだけ彝族の姿が多いと、ぜひとも彼らの村を訪ねてみたくなる。
涼山彝族がどのような暮らしをしているのか知りたい。
もう少し町を歩いたら、村へ行くことにしよう。 -
麻袋を担いできた娘。
その表情からは野性的な美しさを感じる。
いつまでも漢族化せずに、彝族として魅力的であって欲しい。
山を越えて羊坪の村へ〜雲南をゆく1990 (2) につづく
http://4travel.jp/travelogue/10514245
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
中国 の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
34