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八時過ぎ、オックスフォード・ストラットフォード・ウォーリック城の一日観光(費用四二・五〇ポンド=六、七〇〇円)に出発。朝方から小雨が降り出し、雨の観光となる。ロンドン郊外をオックスフォードに向けて走るバスの車窓からは、小雨にけむる田園風景が眺められ、それが絵のように美しい。グリ−ンに染まった広い牧場には、点々と牛や羊たちがのんびりと草をはみ、あざやかに黄ばんだ菜の花が緑に映えて美しいコントラストを見せている。 <br /><br /><br />オックスフォードは約四十のカレッジと一万八千人の大学生がつくるアカデミックな町で、八百年以上もの間学問の中心になっている。緑のつたかずらに覆われた素敵な雰囲気のカレッジを見学していると、もう一度若き日に戻ってこんな雰囲気の中で勉学にいそしみたい気持ちにさせられる。<br /><br /><br />シェイクスピアの生まれ故郷ストラットフォードに向かう途中でカフェテリアに立ち寄り、ここでみんなと一緒に昼食を取る(自己負担)。乗り合わせた乗客の中には、プエルトリコから来たという母娘づれがいて、娘はカレッジの四年生で五月から始まる夏休みを利用して来たという。アメリカ・バージニアから来たという親子三人づれと昼食を共にし、香港から来た若い男性には傘をかけてやる。<br /><br /><br />ストラットフォードはのんびりした静かな町で、生垣に囲われた建物が立ち並ぶ。ここで緑に包まれた閑静なアン・ハサウェイ(シェイクスピアの妻)の家やシェイクスピアの生家を訪れる。それぞれの家の各部屋には年配の女性の係がいて、静かな雰囲気の中で丁寧に、そして誇らしげに説明してくれる。小雨もいつの間にか止んで、晴間がのぞいている。<br /><br /><br />ここからさらにバスは十四世紀時代に造られたウォーリック城へ向かう。城壁の周囲には広大な公園が広がり、素晴らしい雰囲気に包まれている。お城の塔があり、眺望がよさそうなのでみんなにつられて登ってみることにする。しかし、ガイドの説明によれば、螺旋階段で狭いため途中で後戻りはできないから、その覚悟で最後まで登るようにと注意されたのだが……。話のように狭くて薄暗い数百段の階段を、疲れた足をいたわりながらぐるぐると登り上がって行く。さすがに高いテラスから見渡す景色は抜群である。緑の森に囲まれてレンガ色の家が立ち並ぶ風景は実に美しい。<br /> <br /><br />うっとりしながら、別の下り口から下り始める。そして階下に着いた途端、両足腿の筋肉が痙攣して引きつり始め、痛みと突然のことにがく然となる。やっとの思いで傍の置き石まで移動して腰掛け、コチコチになっている両足をマッサージしてほぐしにかかる。小康状態になったところで芝生のべンチへ移動し、そこで出発時間まで足を休めることにする。こんなことは初体験で、旅先でこんな目に会うとはほんとに驚きである。<br /> <br /><br />これまで十年以上にわたり、毎週末には自宅近くの高さ四百メートルの山に欠かさず登山して足腰を鍛え、さらに今度の旅行に備えて一ヶ月間、毎日階段と坂道のコースを四十分間歩いて鍛えてきたのにこのざまである。足には自信があっただけに、そのショックは大きい。考えてみると、旅に出て今日で二十日間になるが、その間、来る日も来る日も外出して歩き回る毎日である。足にも相当疲労が来ているのだろう。これは危険信号だ。十分な休息を取らなくては……。<br /> <br /><br />帰りは二時間のバスの旅で、夕方七時にロンドン帰着。一日の旅ですっかりへばったが、明日はオランダへ飛ばなくてはいけない。食べ放題のビュッフェで夕食をすませ、オランダへ夢を馳せながら早目に床につく。<br /><br />(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )<br /><br /><br /><br />

イギリス:ストラトフォード・オックスフォードの旅

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1994/05/12 - 1994/05/12

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yasyas

yasyasさん

八時過ぎ、オックスフォード・ストラットフォード・ウォーリック城の一日観光(費用四二・五〇ポンド=六、七〇〇円)に出発。朝方から小雨が降り出し、雨の観光となる。ロンドン郊外をオックスフォードに向けて走るバスの車窓からは、小雨にけむる田園風景が眺められ、それが絵のように美しい。グリ−ンに染まった広い牧場には、点々と牛や羊たちがのんびりと草をはみ、あざやかに黄ばんだ菜の花が緑に映えて美しいコントラストを見せている。 


オックスフォードは約四十のカレッジと一万八千人の大学生がつくるアカデミックな町で、八百年以上もの間学問の中心になっている。緑のつたかずらに覆われた素敵な雰囲気のカレッジを見学していると、もう一度若き日に戻ってこんな雰囲気の中で勉学にいそしみたい気持ちにさせられる。


シェイクスピアの生まれ故郷ストラットフォードに向かう途中でカフェテリアに立ち寄り、ここでみんなと一緒に昼食を取る(自己負担)。乗り合わせた乗客の中には、プエルトリコから来たという母娘づれがいて、娘はカレッジの四年生で五月から始まる夏休みを利用して来たという。アメリカ・バージニアから来たという親子三人づれと昼食を共にし、香港から来た若い男性には傘をかけてやる。


ストラットフォードはのんびりした静かな町で、生垣に囲われた建物が立ち並ぶ。ここで緑に包まれた閑静なアン・ハサウェイ(シェイクスピアの妻)の家やシェイクスピアの生家を訪れる。それぞれの家の各部屋には年配の女性の係がいて、静かな雰囲気の中で丁寧に、そして誇らしげに説明してくれる。小雨もいつの間にか止んで、晴間がのぞいている。


ここからさらにバスは十四世紀時代に造られたウォーリック城へ向かう。城壁の周囲には広大な公園が広がり、素晴らしい雰囲気に包まれている。お城の塔があり、眺望がよさそうなのでみんなにつられて登ってみることにする。しかし、ガイドの説明によれば、螺旋階段で狭いため途中で後戻りはできないから、その覚悟で最後まで登るようにと注意されたのだが……。話のように狭くて薄暗い数百段の階段を、疲れた足をいたわりながらぐるぐると登り上がって行く。さすがに高いテラスから見渡す景色は抜群である。緑の森に囲まれてレンガ色の家が立ち並ぶ風景は実に美しい。
 

うっとりしながら、別の下り口から下り始める。そして階下に着いた途端、両足腿の筋肉が痙攣して引きつり始め、痛みと突然のことにがく然となる。やっとの思いで傍の置き石まで移動して腰掛け、コチコチになっている両足をマッサージしてほぐしにかかる。小康状態になったところで芝生のべンチへ移動し、そこで出発時間まで足を休めることにする。こんなことは初体験で、旅先でこんな目に会うとはほんとに驚きである。
 

これまで十年以上にわたり、毎週末には自宅近くの高さ四百メートルの山に欠かさず登山して足腰を鍛え、さらに今度の旅行に備えて一ヶ月間、毎日階段と坂道のコースを四十分間歩いて鍛えてきたのにこのざまである。足には自信があっただけに、そのショックは大きい。考えてみると、旅に出て今日で二十日間になるが、その間、来る日も来る日も外出して歩き回る毎日である。足にも相当疲労が来ているのだろう。これは危険信号だ。十分な休息を取らなくては……。
 

帰りは二時間のバスの旅で、夕方七時にロンドン帰着。一日の旅ですっかりへばったが、明日はオランダへ飛ばなくてはいけない。食べ放題のビュッフェで夕食をすませ、オランダへ夢を馳せながら早目に床につく。

(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )



旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
一人旅
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
個別手配
  • シェークスピアの生家の裏の美しい庭園<br /><br />

    シェークスピアの生家の裏の美しい庭園

  • ストラトフォードにあるシェークスピアの生家<br />

    ストラトフォードにあるシェークスピアの生家

  • 雨のオクスフォード<br />

    雨のオクスフォード

  • ウォーリック城のタワーより眺めた町の眺望<br /><br />

    ウォーリック城のタワーより眺めた町の眺望

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