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ニ−ス<br /> <br />ヴェネツィアを出発した列車はミラノを経由してジェノヴァに出、ここから地中海沿岸をひた走ってフランスのニ−スへ至る。爽快な気分で朝六時に目覚める。一等寝台の心地良さにぐっすり眠ったらしい。七時過ぎになって、昨夜預けたパスポ−トとユ−レイルパスを車掌が戻しに来る。預けておけば国境を通過する時、検閲のために起こされずにすむ。モナコを過ぎるとすぐにニ−スである。青い海が朝日に輝くコ−ト・ダジュ−ルの海岸線はさすがに美しく、目にしみるようだ。窓外に見える小さな入り江にはヨットが浮かび、まるで絵のような風景である。朝食に用意してきたパンをかじりなが、移り行く窓外の景色に見とれる。<br /> <br /><br />ホテル探し<br />八時半、ニ−ス到着。ついにフランスの地を踏んだのだ。駅はさほど大きくないが、建物の造りは華麗である。でも食堂はない。早速、発車時刻表を見に行くと、バルセロナ行きの列車はどこにも載っていない。案内所で聞くと、スペインのPort Bou駅まで夜行で行き、そこで乗り換えるという。やっかいなことになったぞ。とにかく宿を確保しなくてはと、駅前に出て辺りを見回す。手頃な感じの宿が目に入ったので、そこへ直行。すると、入口に「日本人歓迎します。」と日本語で書かれた紙が貼ってある。一つ星のホテルなのだが、フロントに行ってシングル・ル−ムはないかたずねてみると、シャワ−はついているがトイレは共同の部屋しかないという。一泊一八二フラン=三、三〇〇円(朝食付き)という。そこで明日の夜行列車発車まで滞在することにして、追加料金朝食抜きの一六〇フランを支払う。<br /><br /> <br />クセットの予約<br />部屋に入って旅装を解く。安宿らしくタオルも石鹸もない。安いからガマンしよう。洗面をすませたところで、明日のPort Bou行き夜行寝台の予約を取りに駅へ出かける。残念ながらこの列車には寝台車がなく、クセット(簡易寝台)しかない。予約の順番待ちがおもしろい。まず、フロアの一角にある発券機から順番の記入されたチケットをボタンを押して取り出す。そして、ピンポンと窓口の電光表示盤に自分の番号が表示されてから、その窓口へ行き申し込む。最初はこのことを知らずに直接窓口へ行ったのだが、そこで番号券を取って待つように教えられたのだ。ロ−マでは経験しなかったが、他のヨ−ロッパ諸国の駅ではほとんどがこの方式である。やっと順番が来てクセットの予約が取れる。<br /> <br /><br />ニース海岸<br />案内所で地図をもらい、海岸のほうへぶらぶら歩いて行く。途中、美しい噴水のある公園に出会ったので、近くの店でハムサンドと牛乳を買い、公園の芝生に座り込んで美しい眺めに自分を溶け込ませながら昼食をとる。人はまばらである。<br /><br />一息ついてから、また海岸へ向けて歩き出す。立ち止まって地図を確認していると、いつの間にか二人のジプシ−少女がまとわりついてくる。手を振り払ってもなかなか離れない。やっと逃れて小走りに立ち去ろうとしても、また追っ掛けてきてまとわりつく。<br /><br /><br />この様子を近くで見ていた紳士が大声で怒鳴って叱りつけ、やっと解放される。彼らの一人が新聞紙を持っていたところをみると、多分、一方がまとわりついている間に、それで隠しながらポケットから何かを抜き取ろうという算段なのだろう。注意してくださいよ、と親切なその紳士からフランス語が飛んでくる。何の被害もなく一安心するが、ニ−スに来ても気が抜けないとは困ったものだ。待望のニ−スの浜辺に突き当たり、ゆっくりと遊歩道を散策する。<br />  <br /><br />すぐ隣のモナコから南のマルセイユまでの地中海沿岸はコ−ト・ダジュ−ルと呼ばれる。この間 に点在するカンヌ、ニ−ス、モナコなどの町には、世界中のお金持ちたちが避暑や避寒にやってくる。一年中、まぶしい陽光がふり注いでエメラルドブル−に輝くコ−トダジュ−ルの海は、やはり素晴らしい。<br /><br /><br />その美しさに感動しながらふと浜辺に目を移すと、ややっ、これはなんとトップレスの美女たちがパンティ一枚になって日光浴を楽しんでいるではないか! 白砂の上に敷物を敷き、その上であおむけになりながら大の字になり、太陽に迫らんばかりに横たわるその大胆でおおらかな姿はまさに壮観である。さすが名だたるリゾ−ト地である。女性の九割までがトップレス姿であり、コ−ト・ダジュ−ルの陽光をいっぱいに浴びながら白く輝くその豊満な胸元は、えもいえず美しい。<br /><br /><br />トップレス美女の放列に圧倒されながら、東端にある城跡公園のほうへと歩いて行く。高台の公園まで登り上がると、そこからニ−スの浜辺と町が一望に見渡せるのだが、その景色は抜群である。左のほうへゆるやかに湾曲しながらどこまでも続く白い砂浜とエメラルドの海は、「オゥ、ナイス ビュウ」である。ここに来る人たちはみんな太陽の光を求めて集まって来るので、だれも帽子はかぶっていない。ところがこの私は、帽子をかぶり、そして日陰ばかりを探して回っている。なんと滑稽な!<br /> <br /><br />帰り道、警官が出動して警戒にあたっているので、「ケス ク セ?(これは何ですか)」と聞いてみる。すると「ポリティク」との返事。なにか政治関係のことで、取り締まりにあたっているらしい。ついでに「ウ ゾン レ トワレット?(トイレはどこですか)」とたずねて、トイレの場所を教えてもらう。公園の一角にある公衆トイレは自動扉で、使用料二フラン(三六円)を投入するとドアが開く仕掛けになっている。外国ではトイレに一番気を遣う。三時ごろホテルへ戻って午睡をとる。<br /> <br /><br />近くに見つけたカフェテリアは夕方六時半まで開かないので、それを待って夕食に出かける。ここのシチュウ−がとてもうまい。この辺りにはリゾ−ト地のせいか不動産屋が多く、事情を聞いてみようとそのうちの一軒に立ち寄ってみる。でもフランス語しか通じず、どうにもならない。店の広告を見ると、アパ−ト三部屋で売値が六〇〇万フラン=一億九百万円とか、プ−ル付き一軒家が一〇〇万フラン=一千八百万円とかの家が売りに出されている。こんなところに別荘が持てたらなあと、ただ溜め息が出るばかり。ホテルに戻ってからは、次に備えてスペイン語の勉強やガイドブックのおさらい、洗濯、便り書きと忙しい。<br /><br />(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )<br /><br />

ニースの旅

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1994/05/03 - 1994/05/04

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yasyas

yasyasさん

ニ−ス
 
ヴェネツィアを出発した列車はミラノを経由してジェノヴァに出、ここから地中海沿岸をひた走ってフランスのニ−スへ至る。爽快な気分で朝六時に目覚める。一等寝台の心地良さにぐっすり眠ったらしい。七時過ぎになって、昨夜預けたパスポ−トとユ−レイルパスを車掌が戻しに来る。預けておけば国境を通過する時、検閲のために起こされずにすむ。モナコを過ぎるとすぐにニ−スである。青い海が朝日に輝くコ−ト・ダジュ−ルの海岸線はさすがに美しく、目にしみるようだ。窓外に見える小さな入り江にはヨットが浮かび、まるで絵のような風景である。朝食に用意してきたパンをかじりなが、移り行く窓外の景色に見とれる。
 

ホテル探し
八時半、ニ−ス到着。ついにフランスの地を踏んだのだ。駅はさほど大きくないが、建物の造りは華麗である。でも食堂はない。早速、発車時刻表を見に行くと、バルセロナ行きの列車はどこにも載っていない。案内所で聞くと、スペインのPort Bou駅まで夜行で行き、そこで乗り換えるという。やっかいなことになったぞ。とにかく宿を確保しなくてはと、駅前に出て辺りを見回す。手頃な感じの宿が目に入ったので、そこへ直行。すると、入口に「日本人歓迎します。」と日本語で書かれた紙が貼ってある。一つ星のホテルなのだが、フロントに行ってシングル・ル−ムはないかたずねてみると、シャワ−はついているがトイレは共同の部屋しかないという。一泊一八二フラン=三、三〇〇円(朝食付き)という。そこで明日の夜行列車発車まで滞在することにして、追加料金朝食抜きの一六〇フランを支払う。

 
クセットの予約
部屋に入って旅装を解く。安宿らしくタオルも石鹸もない。安いからガマンしよう。洗面をすませたところで、明日のPort Bou行き夜行寝台の予約を取りに駅へ出かける。残念ながらこの列車には寝台車がなく、クセット(簡易寝台)しかない。予約の順番待ちがおもしろい。まず、フロアの一角にある発券機から順番の記入されたチケットをボタンを押して取り出す。そして、ピンポンと窓口の電光表示盤に自分の番号が表示されてから、その窓口へ行き申し込む。最初はこのことを知らずに直接窓口へ行ったのだが、そこで番号券を取って待つように教えられたのだ。ロ−マでは経験しなかったが、他のヨ−ロッパ諸国の駅ではほとんどがこの方式である。やっと順番が来てクセットの予約が取れる。
 

ニース海岸
案内所で地図をもらい、海岸のほうへぶらぶら歩いて行く。途中、美しい噴水のある公園に出会ったので、近くの店でハムサンドと牛乳を買い、公園の芝生に座り込んで美しい眺めに自分を溶け込ませながら昼食をとる。人はまばらである。

一息ついてから、また海岸へ向けて歩き出す。立ち止まって地図を確認していると、いつの間にか二人のジプシ−少女がまとわりついてくる。手を振り払ってもなかなか離れない。やっと逃れて小走りに立ち去ろうとしても、また追っ掛けてきてまとわりつく。


この様子を近くで見ていた紳士が大声で怒鳴って叱りつけ、やっと解放される。彼らの一人が新聞紙を持っていたところをみると、多分、一方がまとわりついている間に、それで隠しながらポケットから何かを抜き取ろうという算段なのだろう。注意してくださいよ、と親切なその紳士からフランス語が飛んでくる。何の被害もなく一安心するが、ニ−スに来ても気が抜けないとは困ったものだ。待望のニ−スの浜辺に突き当たり、ゆっくりと遊歩道を散策する。
  

すぐ隣のモナコから南のマルセイユまでの地中海沿岸はコ−ト・ダジュ−ルと呼ばれる。この間 に点在するカンヌ、ニ−ス、モナコなどの町には、世界中のお金持ちたちが避暑や避寒にやってくる。一年中、まぶしい陽光がふり注いでエメラルドブル−に輝くコ−トダジュ−ルの海は、やはり素晴らしい。


その美しさに感動しながらふと浜辺に目を移すと、ややっ、これはなんとトップレスの美女たちがパンティ一枚になって日光浴を楽しんでいるではないか! 白砂の上に敷物を敷き、その上であおむけになりながら大の字になり、太陽に迫らんばかりに横たわるその大胆でおおらかな姿はまさに壮観である。さすが名だたるリゾ−ト地である。女性の九割までがトップレス姿であり、コ−ト・ダジュ−ルの陽光をいっぱいに浴びながら白く輝くその豊満な胸元は、えもいえず美しい。


トップレス美女の放列に圧倒されながら、東端にある城跡公園のほうへと歩いて行く。高台の公園まで登り上がると、そこからニ−スの浜辺と町が一望に見渡せるのだが、その景色は抜群である。左のほうへゆるやかに湾曲しながらどこまでも続く白い砂浜とエメラルドの海は、「オゥ、ナイス ビュウ」である。ここに来る人たちはみんな太陽の光を求めて集まって来るので、だれも帽子はかぶっていない。ところがこの私は、帽子をかぶり、そして日陰ばかりを探して回っている。なんと滑稽な!
 

帰り道、警官が出動して警戒にあたっているので、「ケス ク セ?(これは何ですか)」と聞いてみる。すると「ポリティク」との返事。なにか政治関係のことで、取り締まりにあたっているらしい。ついでに「ウ ゾン レ トワレット?(トイレはどこですか)」とたずねて、トイレの場所を教えてもらう。公園の一角にある公衆トイレは自動扉で、使用料二フラン(三六円)を投入するとドアが開く仕掛けになっている。外国ではトイレに一番気を遣う。三時ごろホテルへ戻って午睡をとる。
 

近くに見つけたカフェテリアは夕方六時半まで開かないので、それを待って夕食に出かける。ここのシチュウ−がとてもうまい。この辺りにはリゾ−ト地のせいか不動産屋が多く、事情を聞いてみようとそのうちの一軒に立ち寄ってみる。でもフランス語しか通じず、どうにもならない。店の広告を見ると、アパ−ト三部屋で売値が六〇〇万フラン=一億九百万円とか、プ−ル付き一軒家が一〇〇万フラン=一千八百万円とかの家が売りに出されている。こんなところに別荘が持てたらなあと、ただ溜め息が出るばかり。ホテルに戻ってからは、次に備えてスペイン語の勉強やガイドブックのおさらい、洗濯、便り書きと忙しい。

(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )

同行者
一人旅
交通手段
鉄道
旅行の手配内容
個別手配
  • ニース海岸の遊歩道<br />

    ニース海岸の遊歩道

  • ニース市内の公園<br />

    ニース市内の公園

  • ビーチで日光浴を楽しむトッ プレス美女たち<br />

    ビーチで日光浴を楽しむトッ プレス美女たち

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