ほっと石川ぐるり旅【1】～そぞろ歩きが楽しい　芭蕉が愛した鶴仙渓の景色～加賀温泉郷　山中温泉

2010/10/09 - 2010/10/11

2010年10月の3連休は北陸地方へ初上陸。
富山県・石川県・福井県は北陸3県と呼ばれ日本海側に面しシベリア寒気団が山脈にぶつかる事で冬は雪国として有名な地方です。
今回は北陸3県の内、石川県と富山県を訪れました。
石川県は県北部を能登地方、県南部を加賀地方とで分けた縦長で日本海に面した北陸地方の中枢都市で観光名所も多数あります。県庁所在地の金沢市には日本三名園の「兼六園」や重要文化財「金沢城石川門」「 尾山神社神門」など、能登地方には世界農業遺産「白米の千枚田」「曽々木海岸の垂水の滝」日本三大朝市「輪島朝市」など、加賀地方には加賀温泉郷や加賀橋立などがあります。
富山県は日本海と山々に囲まれた自然豊かな場所で南には飛騨山脈(日本アルプス)が控え、立山信仰などの山岳信仰で有名な立山連峰、山岳観光ルートの立山黒部アルペンルートなどもあります。富山の観光名所と言えば4月中旬頃から開放されるそびえ立つ雪の壁でお馴染みの雪の大谷で年間100万人を超える観光客が訪れる「立山黒部アルペンルート」や「黒部峡谷とトロッコ電車」、そして世界遺産に登録された「五箇山合掌造り集落」など、全て季節によって見せる風景が異なることから何度も訪れるリピーターが多い観光名所が揃っています。

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ほっと石川ぐるり旅、今回は石川県にある加賀温泉郷、山中温泉へ行って来ました。自宅からETC割引を利用した走行距離は往復1200㌔超の弾丸ツアーとなりました。途中渋滞がありましたが早朝出発により割とスムーズに山中温泉へ到着しました。到着した当日は残念ながら天候に恵まれず大雨…、早速この日お世話になる山中温泉にある旅館「翠明」へチェックインしました。山中温泉は石川県加賀市にある古くからある温泉地で加賀温泉郷の一角を占めています。周囲は山々に囲まれた自然豊かな場所にあり田舎町の情緒を味わえ大聖寺川の渓谷沿いに旅館等が立ち並ぶ温泉街があります。山中温泉は文字通り山の中にあり、その一帯は「鶴仙渓」という景勝地で松尾芭蕉も「おくのほそ道」の旅で訪れ長期滞在したと言われるほどの景観を楽しめます。「鶴仙渓」は「こおろぎ橋」から「黒谷橋」に至るまでの、約1kmの区間を指し、砂岩の浸食によって数多くの奇岩が見られる景勝地で流れる大聖寺川の淡い緑色は心癒される空間でした。また「鶴仙渓」は3つの個性的な橋があります。一番上流に架かる総檜造りの「こおろぎ橋」華道草月流家元の勅使河原宏がデザインした「あやとり橋」大正時代を思わせるようなレトロ調の意匠が特徴の「黒谷橋」また名所「鶴仙渓　川床」では近くでほとばしる滝の音や鳥のさえずりが心地よく響き、深い緑の間を清らかな水が流れる贅沢な空間で名物の「冷製抹茶しるこ」や和の鉄人・道場六三郎プロデュースによる新メニューのスイーツを食すことできます。初代「和食の鉄人」として有名な料理人　道場六三郎は山中温泉が出身であることによります。
一方お世話になった旅館「翠明」は1996年（平成8年）から1999年（平成11年）までフジテレビ系（東海テレビ製作）の昼ドラマ『はるちゃん』の舞台になった旅館です。貸切露天風呂でのんびり温泉を楽しみながら鶴仙渓を望む景観は絶景でした。食事もアワビやカニなど日本海に面した北陸らしい海の幸もあり部屋食でのんびり食事を楽しめました。また大浴場と庭園露店風呂で温泉を楽しんだ後はサービスでソフトクリームが配られていて外の景観を楽しみながら食すソフトクリームは格別でした。季節によって四季折々の風景を楽しめる山中温泉、今回は10月に訪れましたが春や紅葉の時期にもまた訪れてみてと思います。

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＜山中温泉観光協会＞
http://www.yamanaka-spa.or.jp/

＜翠明＞
〒922-0114
石川県加賀市山中温泉
TEL：[phone]　
http://www.suimei.co.jp/

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【1】加賀温泉郷　山中温泉＆鶴仙渓
http://4travel.jp/traveler/dekadora/album/10511324/
【2】日本三名園「兼六園」＆日本100名城「金沢城公園」
http://4travel.jp/traveler/dekadora/album/10513964/
【3】世界遺産　五箇山の合掌造り集落
http://4travel.jp/traveler/dekadora/album/10513969/

エリア 山中温泉(石川)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝4時に起床。
3連休初日、ETC割引効果で大渋滞が予想されたため、
渋滞回避のため、自宅を5時出発！
早めに都心部・よく渋滞する関越自動車道を抜けるため休憩も取らずに一気に東京外環自動車道→関越自動車道→上信越自動車へ
午前9時頃に漸く横川SAへ到着。

朝から4時間続けて運転のためお腹も空いたことから横川SAで少し遅い朝食を取ることにしました。

行列が出来ていた朝食バイキングへ並びました。

和食だけでなく、朝食バイキングだけあって洋食もありましたが、品揃えはそれほどではありませんでした。
ただ、目の前で天ぷらを揚げるなどもあり、値段の割には美味しかったです。ここのお勧めは「もつ煮込み」です。御替わりを何度かしてしまった…

よく見かける「くまさんのカステラ」
ぬいぐるみが動いています。

途中、妙高SA・有磯海SAを経て、尼御前SAへ！
目的地の加賀ICまで残りあと僅か。

尼御前SAは、お土産の品揃えも豊富でした。

少し遅い昼食。
奥様は金沢名物、金沢カレーを食べました。

私は加賀味噌かつ丼を注文。
割と甘い味がするかつ丼でした。

お土産でも売っていましたが、珍しいので写真を撮りました。
「みそアイス」「しょうゆアイス」なるものが…。
誰も注文している人がいなかったため美味しいかは不明です。
好奇心がある方は挑戦していただきたいです！

午後3時頃に漸く山中温泉へ到着。
この日、お世話になったのは、フジテレビで放送されていた昼ドラ「はるちゃん」の舞台になった「翠明桂御園」です。
この日は雨でしたが、チェックイン時間に行くと仲居さん達がお出迎えしてくれました。

旅館ロビーは広々としています。
チェックインした際に貸切露天風呂を予約。
女性は浴衣のプレゼントがありました。
何着かある中から自分で選べるので好きな柄をチョイスできますよ。

1階の一番奥のお部屋でした。フロント・ロビーが３階です。
部屋の窓からの1枚。
ソファ２つとテーブルが置いてあります。

部屋は十分広いです。
ただ、テレビが未だアナログ仕様で、小さかったです。
デジタルで見ている人は気になるかも…。

仲居さんがお茶を入れてくれました。
長時間運転したため少しのんびり。

夕食まで時間もあったため、雨が降っていましたが鶴仙渓へ！

途中まで行きましたが思っていたより大雨のため途中で断念。
加賀温泉郷まで来たので、引き返して温泉へ！

大浴場まではフロントを通り越して別館へ向かいます。

総大理石の瑠璃光浴殿（大浴場）は広く、庭園露天風呂もあります。
泉質は石膏芒硝泉（カルシウム・ナトリウム−硫化塩泉）
まだ時間も早かったのか結構空いていてのんびりできました。

当旅館は風呂上りに無料ソフトクリームコーナーがあります。
湯上りのソフトクリームは格別です。

温泉を堪能した後は、やはり夕食です。
今夜のメニュー！

石川県だけあって海幸が多いです。
カニ・あわび・お刺身は絶品でした。

あわびは生きたものを自分でバターで蒸し焼きにします。
蓋が閉まって持って来ていただいたので開けてみたら、うごくあわびが！

カニやあわび等を食べ終わった頃に「とろろ蕎麦」が…。

最後にご飯・味噌汁・パンプキンスープ　パイ包み。
郷土料理である「治部煮」はこってりしてましたが美味しかったです。

石川県の名産を食べ尽くせたかな？

締めのデザートは「杏仁豆腐　マンゴーソース」でした。
順番に出てくるため、お腹いっぱいになりしました。

朝食編です。
お魚を網で炙ります。焦がさないようにしないと…。
普段、朝はあまり食べないため適量でした。

昨夜は大雨でしたが、奇跡的に太陽が！

朝食後は昨日予約した貸切温泉へ！
種類は星の湯・はなの湯・白寿の湯と３種類あります。
はなの湯は天然自然石露天風呂。
白寿の湯は備長炭露天風呂。
私達は星の湯＝檜の露天風呂にしました。

理由は鶴仙渓が見える貸切温泉のためです。

貸切時間は50分間ですが、温泉に入っていると時間も短く感じてしまいます。

お世話になった旅館を後に、天気も回復したため、昨日断念した「鶴仙渓」遊歩道へ！

しらさぎ大橋からの１枚。

鶴仙渓遊歩道を進むと、小さな小川が流れいます。

こおろぎ橋まで1300ｍ…。
遊歩道といっても整備されている道路ではないため大変でした…。

松尾芭蕉が気に入った温泉地だけあって川の緑色が綺麗でした。

鶴仙渓お散歩マップを発見！
目指すは…
鉄人　道場六三郎レシピのスィ−ツが食べられる「鶴仙渓　川床」へ

草月流家元・勅使河原宏氏が「鶴仙渓を活ける」というコンセプトのもとでデザインしたユニークなS字型の橋「あやとり橋」です。
観光客でこの場所はいっぱいでした。

あやとり橋付近で再び雨が降り始めてしまい、昨日の大雨が原因で目的地の「川床」はお休みでした。
晴れていたため傘を持たずに遊歩道を散策していたため、雨宿りをしながら駐車場へ戻ることに…。
雨が止むことを祈りながら、次なる目的地「兼六園」がある金沢市方面へ！