1994/06/20 - 1994/06/26
14位(同エリア43件中)
北風さん
1994年6月20日 マレーシアのサバ州より8000円で飛行機に乗り、サラワク州へ移動。
サラワク州とサバ州の間にブルネイ共和国があるという、ややこしい領土分布をあっという間に移動できた。
目指すは、ムル国立公園!
そこにジャンボ・ジェット機を何機も飲み込めるほどの、世界一の開放型鍾乳洞「DEER CAVE」があると言う。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船
-
1994年6月20日 マレーシアのサバ州より8000円で飛行機に乗り、サラワク州へ移動。
サラワク州とサバ州の間にブルネイ共和国があるという、ややこしい領土分布をあっという間に移動できた。
目指すは、ムル国立公園!
そこにジャンボ・ジェット機を何機も飲み込めるほどの、世界一の開放型鍾乳洞「DEER CAVE」があると言う。 -
あっという間に、サラワク州のMIRI(ミリ)に到着。
その足でムル国立公園ツアー会社「Tropical Adventure」へ駆け込んだ。
本来、陸路移動が俺の旅のスタイルだが、ムルは道路も無いジャングルの奥地にある為、空路に頼ってしまった。
ツアー会社では、ラッキーな事に明日のツアーに参加可能と告げられ、ツアー予定のコピーをいきなりもらう事になった。 -
旅日記
『MURU(ムル)国立公園へ』
ムル国立公園行きの飛行機は、荒れ果てた滑走路の片隅でひっそりと翼を休めていた。
どうやらプロペラ機みたいだ。
俺を入れてたった3人の乗客に、パイロットが
「この機はプロペラ機です。よって、エンジン停止時でも滑空できますからご安心ください」
と、説明してくれた。
・・・不安が陽炎の如く辺りにたちこめてきた。 -
エンジン始動と共にプロペラがガタピシ回りだす。
同時に飾りだとばかり思っていた扇風機も動き出した。
・・・あれが、機内のエアーコンディショナーなのだろうか?
よく見ると、操縦室との仕切りはベニヤ板だ。 -
「ガクン」という振動と共に、眼下に広がるジャングルが見る見るうちに真近に迫る。
またエアポケットに入ったらしい。
まるでジェット・コースターだ!
機密性を要求される飛行機の窓を「ガラッ」と開けて、パイロットがつばを吐いた。
窓が開く飛行機も、つばを吐くパイロットもはじめて見た!
信じられない光景だ!
・・・まさか酔ったのか?
ミシミシ音を立てる機体が、天国までのカウントダウンを刻んでいるかのように聞こえる。
前席のヨーロッパ人のおばさんが、何度目かの十字をきっていた。 -
一生分の幸運と冷や汗を出し切って、どうにか5体満足でムル国立公園に到着した。
ジャングルを力任せに切り取ったような短い滑走路の向こうは、熱帯売雨林の見本の様な緑の海が広がっている。
少しでも太陽からの恵みを勝ち取ろうと、より高く成長する事だけに生存をかけている熱帯の巨木に圧倒される。 -
<MURU NATIONAL PARK(ムル国立公園)>
空港にはガイドのケニ−少年が迎えにきてくれていた。
なんと、俺専属のガイドらしい。
妙にえらくなった気分だ。
「あなたが1ヶ月ぶりのお客さんです」と言われるまでは・・・
それほどこのツアーは人気薄らしい。 -
国立公園のベースキャンプ(略してB・C)は、幾つもの川の合流地点にあった。
B・Cから外れると、先の見えない緑の海が広がっている。 -
移動は全てボートを使うらしい。
・・・なんか、閉じこめられていないか? -
<Fig tree>
別名絞め殺しのイチジク。
熱帯雨林のジャングルではお馴染みの殺し屋。
巨木に寄生し、シダ類のように巨木に絡みつきながら成長し、最後には中の巨木を枯らしてしまう。
・・・そういう女の子を、俺は3人知っている。 -
幹にびっしりと棘が生えている木。
猿などに登らせないように進化したらしい。 -
<B・Cにて>
さすがに飛行機で飛んで来たジャングルの奥地だけあって、珍しい昆虫や動植物がわんさかいた。
B・Cの外ではもっとすごいのがいるそうだ。 -
マレーシアは巨大な蝶の産地としても有名らしい。
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生意気にも足が生えているミミズ。
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そこかしこでゴソゴソ動き回る妙に尾が長いトカゲ
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村のおばあちゃんが観光客用のみやげ物を作っていた。
ミクロネシア系のはずだが、アクセサリーはアメリカ・インディアンぽい。 -
<Langs Cave (ラングス鍾乳洞)>
細長く続く鍾乳洞の天井からは、イソギンチャクの形の鍾乳石がぶら下がっていた。 -
こんなジャングルの中ではびっくりするほど見事なライト・アップで、奇岩のシルエットが複雑なコントラストを刻んでいる。
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<Clear Water Cave (クリアーウォーター鍾乳洞)>
地下へ地下へと続く階段を降りていくと、巨大な空間が広がっていた。
「ゴウゴウ」とすごい音がする。 -
なんと、地下水が川となって地中を流れていた。
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何百年もかけて上下から鍾乳石が延び続け、最終的には1本の石柱になっている。
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<Deer Cave(ディア鍾乳洞)>
30分程ボートで川をさかのぼる。
入り組んだ小川をそろそろと、浅瀬では全員降りて、ボートを押した。
そして、ボートを降りて川沿いの岩肌を登る事1時間、やっとディア鍾乳洞の入り口にたどり着く。
よかった!
あと少しでこれが観光ではなく、ゲリラの訓練じゃないかと疑う所だった。 -
道が下りになってきた。
次第に空気の中に異臭が漂い始める。
鍾乳洞内には、1億匹ものこうもりが住んでいると言う。
これはこうもりの糞の匂いなのか?
異臭はまだまだ強くなった。 -
クネクネと岩肌を縫うように、階段が続いている。
-
旅日記
『キング・ブラウン・スネーク』
暗闇の中、ケニ−が叫ぶ 「STOP!」
それでなくても懐中電灯に照らされる鍾乳石が不気味なのに、心臓が喉から飛び出してしまいそうになった。
ケニ−のライトの先では、何かがとぐろを巻いていた。
どこかで見た姿だった。
それが、オーストラリアで有名な毒蛇「キング・ブラウン・スネーク」の記憶と重なる。
しかも、デカイ! -
よりによって、見学路のすぐ側でとぐろを巻いておられる為、なかなか通りづらい。
ケニーは帰ると言い出した。
「冗談じゃない!」たかだか、5分で死なせる毒をもった蛇ごときで、帰ってたまるか!
気がつくと鍾乳石を投げている俺がいた。 -
旅日記
『世界で一番大きい鍾乳洞』
これは、鍾乳洞と呼べる代物なんだろうか?
入り口の、4階建ビルぐらいの空間から、
熱帯地方の陽射しが、はるか彼方の天井をかすかに照らし出している。
日によって色が変化する無数の小さな滝が、天上より降り注いでいる。
ジャンボ・ジェット機が2機も収容できると言われる、広大な空間に水音だけが反響している。
これが世界で一番大きい、開放型鍾乳洞と言う物か!
今まで考えた事も無いスケールの自然が目の前にある。 -
<開放型鍾乳洞>
鍾乳洞の中は湿度は高かったが、蒸し暑いほどではなかった。
「開放型鍾乳洞」つまり、トンネルの両側が開いているこの鍾乳洞では、絶えず空気が流れている為それほどじめじめしないのだろう。 -
振り返ると、岩山の中腹に鍾乳洞の出口がポッカリと口を開けていた。
-
ディア鍾乳洞からB・Cへと帰る途中、太陽は既にジャングルに埋もれかけていた。
ケニ−が「ここで休憩しよう」と草を刈ったヘリポートらしき所で立ち止まる。
さすがに川を遡り、山を登り、蛇と格闘し、自然のスケールに圧倒されていた俺の身体はへとへとだった。
その場で座り込む。 -
足元に、ねずみの死骸が転がっていた。
よく見ると周りに結構転がっている。
ケニ−がそれを指差して「BAT(こうもり)」と教えてくれる。
確かにねずみにしては羽が生えていた。
ディア鍾乳洞には日本の人口と同じくらいのこうもりが住んでいるらしいから、まぁ、たまには行き倒れが何匹か転がっていてもおかしくないかもしれない。 -
と、またしてもケニ−が叫んだ。
「LOOK!」
指差している先程の鍾乳洞あたりから、黒い煙が立ち昇ってきた。
何だ?
山火事? -
旅日記
『 DORAGON DANCE 』
その煙は、見る見る間に夕焼けに染まった空にどす黒い染みを広げていった。
まるで、昔観た西部劇の「のろし」みたいだ。
黒い煙が空をのたうつ様に延びてくる。
その時、遠くで虫の羽音のような低周波が響きだす。
煙が俺たちの真上にさしかかった時、ジャングルが
「ブォォォウ」という轟音と振動に全て包まれた。
ケニ−が大声で叫んだ!
「BAT!」
・・・これは、こうもりなのか?
ケニ−の説明によると、黒い煙の正体は、ディア鍾乳洞に住みつく1億ものこうもりの隊列らしかった。
夕暮れになると、こうもりたちは、ジャングルへと食事の為に集団出稼ぎに出ると言う。
すごい光景だった!
3kmにも及ぶこうもりの隊列が、ものすごい低周波の羽音をまきちらしてジャングルの彼方へと続いている。
地元の人はその様子を、「DRAGON DANCE」と呼ぶらしい。
こんな光景って、映画だけじゃないんだ・・・
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