2010/07/05 - 2010/07/05
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Johnnieさん
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North Carolinaの海辺、Outer Banksへ行ってまいりました。
大西洋に面した砂州の連なりであるOuter Banks。
いくつもの灯台とライト兄弟の初飛行の地を訪ねてまいりました。
2日目は朝からライト兄弟が初飛行に成功した場所を訪れました。
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早朝のキティホークにはまだ観光客が来ておらず、ただ静かに原っぱのみが広がっている。 -
澄みわたる空、青草の上を流れる風。
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原っぱの真ん中にある少し大きな石碑を見ると、ここが人類初の動力飛行のスタート地点だと分かる。
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当時の実験の様子を、写真から垣間見ることが出来る。
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スタート地点に立ち、一つめの石碑(一回目の飛行距離)までのあまりの短さに驚く。
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30mほど歩くと、「1」と印された石碑があり、
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1回目 120フィート(約36m) 12秒
と書いてあって、よくもまあ、4気筒エンジンと1人の人間を積んだ飛行機が12秒も浮いていられたな、
という程の距離であるが、しかし紛れもなくこの120フィートが人類初の動力飛行なのだ。 -
2回目 175フィート(約52m) 12秒
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3回目 200フィート (約60m) 15秒
と立て続けに石が並んでおり、あくまで動力飛行で少しの間宙を浮くことが可能、としか感じることのできない距離であるが、 -
しばらく歩くと今度は
4回目 852フィート (約250m) 59秒
とあり、人を乗せて無限に空を飛ぶことが可能なのだと信じさせるのに十分な距離だと感じた。
さぞ感動した事だろうと思う。 -
4回の飛行実験を終えて機体は損傷し、その日の実験は終了したらしい。
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この実験の成功は世界の産業を大きく変えた、つまり時間と距離を一気に短縮したと思う。
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日本の企業が海外へ進出して活躍しているのも、飛行機なくしてはあり得ないことだ。
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たとえライト兄弟が飛行機に興味を持たなかったとしても、きっと他の誰かが実験に成功していたし、
同じような未来が待っていたと言う人もいるだろう。 -
確かにその通りかもしれず、スミソニアン協会の事務局長を務めたサミュエル・ラングレー教授ら、他の専門家達も同時期に実験を試みていた。
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ライト兄弟がチャレンジしていなかったら、その中の誰かが成功していたかもしれないし、もっと別の人物が現れていたとしても、不思議ではない。
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ただ、最初に成功したのは自転車屋を営む二人の兄弟だったことは、紛れもない事実である。
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これほど人類の歴史に大きな足跡を残すとはどういう気分なのだろう?
自分もこの世に生れた以上、何かを成し遂げたいという気持ちは強い。 -
だが、ライト兄弟の晩年は必ずしも栄光の日々ではなかったようだ。
スミソニアン協会はライト兄弟の偉業を認めず、スミソニアン教会のラングレー教授の飛行機こそが、人類初の動力飛行だとしてワシントン国立博物館に展示した。
実際の実験は失敗していたにも関わらず・・・である。 -
歴史的な偉業が争いや妬みの対象となり、一体どう気持ちだったのだろう?
歴史に名を残すということは、人生の成功を意味しないこともあるのだと感じながら、人気のない早朝のキティホークを後にした。
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