2010/05/27 - 2010/05/27
44位(同エリア91件中)
Toshさん
ホーチミンに到着して5日目、27日(木)クチ・ツアーに参加した。費用は5ドル。ツアーガイドは、なぜアメリカ軍が南ベトナム民族解放戦線(べトコン)に敗れたのか得々と説明してくれた。
体調:
ベトナムに着いて2日過ぎても体温が上がらず、体調が悪かった。エアコンの風が身体に当たると”痛い”。
体調が回復し、参加できるのではと感じたのは4日目のことだった。
宿:
「Nga Hoang Hotel」(5月23日-6月2日:11日間)
$7×10+$6×1=$76
「Inoviet」(6月3・4日:2日間)
$6×2=$12
出費: 14日間合計4,416,000ドン(以降VNDと表示)
・宿泊費 1,672,000VND
・ツアー費 $5(クチ)+$9(メコンデルタ)=約$266,000
・飲食費・交通費・雑費 2,478,000VND
円換算は下記URLにてお願いします。
http://ja.exchange-rates.org/
旅する"ワケ"
http://4travel.jp/traveler/ichayaiouno/album/10448441/
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 自転車
-
5月27日
ツアーバスにてクチへ出発。
先日「Nga Hoang Hotel」のフロントデスクで申し込んでおいた。当日、ツアー会社がホテルのロビーへ迎えに来てくれ、バスまで案内してくれた。ツアー会社名はチェックしてない。
ベトナム統一当時、正直言って、共産国が資本国に勝利したのはあまり良いことだと思っていなかった。
でも、ベトコンが、近代兵器を駆使するアメリカ軍になぜ勝てたのか?
勝因は知りたいと思っていた。
阮朝が滅び、ベトナムと言う国が立ち上がって以来、この国は戦争で負けたことが無い。
それも不思議。
ひとりひとりの姿格好を見ると、決して強そうなイメージは湧かない。
きっとクチに行けばその理由が分かるだろう。
と言う事でツアーに参加した。
クチはホーチミン市の西北70kmのところにある。
写真のバスに乗ってツアーに出発した。ホーチミンからは1時間半ほどで到着するとの事だった。
でも、その途中、トイレ休憩他、何カ所か立ち寄ったので、到着するまでに実質2時間一寸かかった。
ツアーガイドは、
「似たようなバスが何台かあるので、プレートのナンバーを忘れないように」とのこと、
で、忘れっぽい性格の俺は、
…どうせ、忘れてしまうんだから…
と思い写真を撮った。 -
立ち寄ったところの一つに、ベトナム工芸品製造所があった。彼らは思いがけぬもので美しい作品を作っていた。そのひとつがコレ。卵の殻。きちんとした美術品に生っているから凄い!
日本の頭の固い連中はこんな物で美術品を作るのは"邪道"だと言うかも知れない。しかし、正道tとか邪道とかって何を基準に決めているんだろう?
日本で「学校の先生」をしていたときは良く、俺は「非常識」と言われていた。俺はエリート連中とは程遠い、ど田舎の鍛冶屋の息子。俺にとっては学校の先生のほうが”非常識?”だ。
「何でも聞いてくださいね、教えますから!」と多勢の前では微笑みながら、親切そうな顔を作って言う。しかし、いざ仕事に入り、1対1、1対2、つまり多勢が見てない場面になると、態度が一変する。「そんなの常識です。くだらないことを聞かないでください。もっと勉強してください。」と鬼のような凄まじい顔で言う。"本音"と"建前"は日本人の常識だが、世界的に見るとこの習慣はとても非常識なのを、多くの日本人は知らない。
…何だこのクソ野郎!言ってることとやってることが違うじゃあねえか!…
と思いつつも、お金をもらうのには”我慢が大事”と言う事で、我慢した結果、”鬱病”になった。この時から日本人の美徳とする"我慢"を捨てた。
今東南アジアで”暮らして”いるが、ここの人たちはとても付き合い安い。言葉を数度交わすだけで、性格が見えてくる。
英語が好きで勉強し、「使える英語を教えたい」と思って教師になった。ちょうどその頃、コミュニケーションを重視した英語…という謳い文句が指導要領に加味された。5年間正規で教員を務めた。その後、一度イギリスへ留学した後も何度か非常勤として教壇に立ったが、日本の英語教育は何一つ変わっていない。特に高校教育がコミュニケーション英語の妨げになっている。現在完了進行形なんてのをまだ学校で教えているけど、口語英語では使ったことが無い。なのに教える。日本の英語教育は、未だ"俺が育った時代のまま"で進化してない。
あ、工芸品に卵の殻を使うことから、えらくそれてしまった。失礼! -
完成した美術品がずらりと並んでいる”展示室”に入ると…
おお、浮世絵も…
日本の浮世絵は魅力的だ。
ベトナムで味付けされると、別な高級感が出てくる… -
椅子や壺も凄い!
映画のスクリーンの中でしか見たことが無い。
直に見ると、威厳の有る形に圧倒される。 -
ベトナム人が作ると、日本の浮世絵、西洋の置物、中国の壺、全てがベトナム独特の物に変わる。
作品を見ながら考える。
…ベトナム人は、物をそっくりに真似て作るのが下手なのだろうか?…それとも全て飲み込み、ベトナム色に染めてしまうのだろうか?… -
やっと?クチに着いた。
-
地面に掘られた家の中で、ガイドの説明が始まった。
彼は、アメリカ軍がクチを攻略できなかった理由と、サイゴンが陥落した理由について話した。列の一番後ろにいたので、良く聞き取れないところがかったが、トンネルの図や、クチ周辺の地図を使ってくれたので大体は理解できたと…と思う。
彼は、アメリカ軍が、枯葉剤を投入してさへもクチを攻略できなかった理由をいくつかあげた。
一つは、トンネルの穴は、ベトナム兵士が腕を使って這って歩く程の大きさで、アメリカ兵は身体が大きいのでトンネルに入っていくことができなかったこと。
一つは、たとえ入ってきても、トンネル内のトラップに引っ掛かり重症を負うこと。
一つは、クチトンネルは地下3階(深さ3m以上ある)まであり、爆弾が落とされても、手榴弾が投げ入れられても、地下3階で避難していれば安全だったこと。毒ガスや枯葉剤とて地下1階には届くが3階までは届かなかったとのこと。
サイゴン陥落の原因は、細かいところは分からなかったが、どうやらベトコンが根気強くトンネルを掘り続けたことらしい。
アメリカ軍は、クチの周りをぐるりと取り囲むように基地を作った。ガイドは地図を見ながら、クチ地域の周りにある4つの基地を差した。しかしながら、アメリカ軍にとって、コレが悪い方向に進んだ。ベトコンは十数年の間に、蜘蛛の巣のように地下にトンネルを張り巡らせた。その総長は200km以上に達した。これにより、ベトナム兵士は、トンネルを通ってどの基地へも行けるようになった。そして、最後に作戦を練り上げ、サイゴンを攻略したということだった。
注)実際にはベトコンは壊滅状態、わずか20人でサイゴン要塞を包囲したらしい。
それにしても、決して屈服しないベトコン精神は見習うべき物がある。 -
早速トンネルの入り口?に行く。
ガイドが、
「ここがそうだ!」と言って地面を指差す。
だがツアー参加者は、
「へ?どこ??」
という感じで説明を聞いていた。
ガイドが木の葉を払いのけると…
…あった!!木でできた蓋が!!…
サイズは30×50cm位かな?
小柄なベトナム兵は容易く入れても大柄な米兵では厳しいだろう。
デモの戦士が中に入ってみせる。身体を穴の中に入れ、蓋に木の葉を沢山かぶせ、隠れながら蓋をすると、出入口が一寸わからなくなった。
出てくるときに「あ…ここだったのか…」とやっとわかくらい、自然と一体化していた。 -
観光用に入り口を大きくしたトンネルの穴があちこちにある。その一つで記念撮影。
-
入り口の周りには、様々なトラップが仕掛けられていた。そのうちの一つが今でも残っていた。
戦争前は、狩猟用に使っていたトラップだが、コレを米兵用に使ったという。
見ているだけで”痛い”! -
ベトコンは堀った土を蟻塚に見せかけて地上に”捨て”た。
-
"蟻のお城"の地面近くに穴が開いている。
この穴は煙突なのだそうだ。
クチの地下で暮らす人たちは1日に1度料理をするのだそうだ。料理をする時間はこの地域が霧に巻かれる朝早くなのだそうだ。
…なるほど、それなら煙か霧か区別がつかないものなあ…感心! -
兵士の格好はこんな感じ。武器を除いて、頭の天辺から足の爪先まで全て自家製。防弾チョッキなど無し。リュックの中には水と弾丸。
…良くこれだけで勝てたよな… -
ベトコンは人を完璧に殺したり、軍用機を完璧に破壊したりはせず、”動き”を止めることに専念したようだ。
写真は、キャタピラーを吹っ飛ばされた戦車。足がもがれては、もはや使い物にならない。 -
ベトコン兵士が真正面から打ち込んだ弾丸の痕跡。弾丸がここに当たることにより、戦車は人のいる方向に進む。そして仕掛けられた地雷を踏む。こんなふうにして大量の戦車の"足"をもいだらしい。ヘリコプターと戦車、合計3,000機?を破壊したらしい。
-
足がもげた戦車の上で記念撮影か…
ガイドは
「じゃあねー!また明日!」
と言って、次の場所に移動し始める。 -
クチ市民はトンネルの中で自給自足の生活をしていた。
武器も時給自足だ。 -
このトラップは、片足を負傷させ、動けなくするために作られたもの。
罠は枝や草で隠されている。一度ここに足を踏み入れると、中にぶら下がっている円盤が沈み、四方から”槍”が出てきて、足にグサリ!
おーコワ! -
これはドアに仕掛けられた罠。
ドアを開けると襲いかかってくる。
マレーシアから来た彼女が持っている所を握って、罠の"攻撃"を回避としても、下半分が下半身に突き刺さってくる仕組みになっている。 -
当然、罠や、武器も自家製。
-
ベトコンは地雷も自分で作る。この器に…
-
…米軍の落とした不発弾から、火薬を取り出して入れ、草や枝を刺して地面に埋めた。
左の人はのこぎりで爆弾を切り、火薬を取り出す。右の人は、火花が散って爆発しないように、器に水を入れて、摩擦する部分にたらしている。とても危険な仕事だ! -
トーっても怖い場所。
「バキューーゥ!!!」
耳をつんざくような音がする。
射撃場だ。
試しに一発撃ってみたい。
…と思ったが、10発1セットでしか売らないと言われた。
どうしよう…やめようかな… -
…と思っていたら…
「サー!」背後から声をかけながら、と肩をポンとたたく人が…振り向くと、若き、美しき女性が…
…田舎のおっさんが「サー!」と敬称で呼ばれるのは何かコッパズカシイ…なんて考えていると…
「もし良かったら、仲間に入りませんか?私たち3人は3発づつうちますから…」と切り出した。
…おおお、女神様!… -
射撃をしている人たちの横をすり抜けるとき、
「バーンンンっ!!!」ともの凄い音がし、
その後、「キーンンンっ!!!」と耳鳴りがした。
どれほど凄まじい音がするのかは、写真右側の青年の顔の表情を見れば想像がつくだろう。
彼ら3人はインドネシアからやってきた。細かいことは分からないが、彼らは学生で、長期休暇中に観光旅行をしているのだろう。 -
ベトコンは食べ物も自給自足。背中に銃を担ぎながら田んぼに苗を植えていたそうな。
写真のように、ライスペーパーも自給自足。 -
観光客用に、一寸大きく広げたトンネルの中を歩いてみた。
中腰で歩くので、バッグは背中でなく、腹に付けた。
トンネルの中はところどころに灯りが着いているものの、殆どが真っ暗、それに…
ア・ツ・イ!
汗がダラダラ、Tシャツはビッタビタになった。
途中でペットボトルは地面に転がるし…って、リュックの中へ入れとけば良かったんだけどね…
…よくもまあ、ベトコンはこの中を行き来したものだ!…と、感心した。 -
トンネルを抜け、病院に出た。
バッグから水を取り、ゴクリゴクリ飲んだ。
額から流れる汗が目に入り、シミた…
バッグからタオルを取り出し、顔、首筋、腕を拭いた。
ふと肩を見ると、汗浸しのTシャツが黄色く汚れていた。
…そういえば、トンネルの壁に何度も肩がぶつかったっけ… -
炊事場はこんな感じ。
病院と炊事場は現在は観光用に地表に作られて、本来は地下にあった。これらの他に学校もあった。
この"地下都市"には2万人弱のベトコンが住んでいたそうな。男性も女性も兵士となり、住民が一丸となりって戦っていた様子が伺える。 -
最後にベトナム式?家屋でティータイム。
-
お茶を飲んでは…
タロイモ(サトイモのでかいヤツ)をピーナツ入りの塩につけて食べた。 -
ベトナム人は、何でも利用して作っちゃうんだなあ…
アルミ缶を利用して帽子とバッグを作るなんて…
”想定外”だよな…はは…古いか。 -
うわー!!
1本の木に凄い数のジャックフルーツが…
かくしてツアーが終わり、お昼(有料)休憩を挟んでホーチミン市へ帰った。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- アリヤンさん 2010/09/10 21:30:27
- 英語教育論について
- Toshさん、
「独特なタビのやり方、見方」が面白く、時々覗いていますが、クチの旅行記の中での「日本国の英語教育論?」について、Toshさんに同感!
それに日本人観についても、同感!
「本音と建前」のアングローバルなところ、同感デス。
その調子でやって行きましょう!
同感のアリヤンより
- Toshさん からの返信 2010/09/10 23:51:08
- RE: 英語教育論について
- アリヤンさん
激励のコメントをありがとう御座います。「よし!明日から頑張るぞ!」と力が湧いてきました。
アリヤンさんは優しい目で人を眺める事ができる人なんですね。旅行記を読んでいると、時には叱咤、時には激励、強弱を付けて人とお付き合いをしている。でも、相手をガッチリ受け止めてますもんね。
只今、南寧市の大学で中国語を勉強しています。無理しない程度に勉強しています。学生ビザは、ノービザ状態から取れないと言う事。一度、モンカイに行って、ツーリストビザを取ってこないとダメらしいです。ということで、アリヤンさんの国境越えや、他の人の物も参考にして、明日行ってきます。
Tosh
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