1995/02/22 - 1995/02/24
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北風さん
1995年2月22日、スリランカ到着!
インドで盗られたカメラを新調しに、ちょっとシンガポールまで買出しに出かけたのが 1月30日。
(そう、ちょっとのはずが、あまりにもアジアが居心地が良すぎて、気がつけば既に3週間が経っていた)
帰るべき地はインド。
しかし、格安チケットは、スリランカ航空。
つまり、インド再上陸の前にインドの横にぶら下がっているこの島国にストップオーバーする事になった。
さて、飛行機のシートで観た観光案内には、スリランカとは「光り輝く島」を意味していると記載されている。
旧名は、「セイロン」、そう、あの紅茶の有名ブランド「セイロン・ティ−」の国でもあるらしい。
なかなか南国のリゾートを連想させるワクワクした情報だが、手元のガイドブックには、島の1/3を占める北部は戦争中と書いてある。
この国は天国と地獄が日々共存、同時進行しているのだろうか?
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- 鉄道
-
旅日記
『スリランカ上陸!』
「ゴオォォォゥ」
と、どこか破れているんじゃないかと疑いたくなる機内では、それに負けないフルボリュームでアナウンスが流れた。
「もうすぐスリランカ到着です!」
その後、「機体の故障で不時着します」と続かない事を祈っているのは俺だけじゃないはずだ。
窓の外に目を移すと、・・・夜だった。
結局、入国手続きが終わったのは夜の11時、こんな時間に戦争中の見知らぬ都会で宿探しなんてやる気もしない。
空港のロビーの長いすで1夜を明かす事にした。
適当なイスを見つけ、寝袋を出そうとしていた時だった。
「そのフィルムを俺にプレゼントしてくれないか?」との声が背後からかけられた。
振り向くと、税関職員らしきおっちゃんが俺のバックパックを覗いている。
今まで未使用のフィルムを税関で没収された事などなく、おまけにこの3ダースのフィルム代は馬鹿にならない。
どんな容疑で疑われているんだろう?
「お前は日本人で金持ちだから、俺にくれてもいいだろう」との言葉を追加された時、全てが理解できた。
なんと、れっきとした政府の職員が賄賂をねだっているらしい!
「No!」と断ると、「お前の出国を邪魔してやる」と脅し文句まで頂いた。
インドを旅する前なら、けんか腰で言い返していただろう。
が、しかし、あの不条理が服を着て歩いている様なインド人に鍛えられたおかげで、「いいよ、その代わりお前の名前と写真を撮らせてくれ、日本大使館に連絡するから」とさらりと言う事が出来た。
カメラを取り出そうとした俺の背後で、おいはぎ税関員の足音が遠ざかっていく。
スリランカ、インドに最も近い島、またインド流戦いの日々が始まった。 -
<COLOMBO(コロンボ)>
古くから植民地の中心として、ヨーロッパ文明の洗礼を受けてきたスリランカの首都は意外と都会だった。
(少なくともネパールのカトマンズよりは・・) -
インドでよく見た植民地時代の建物があちこちに建てられている。
そして、日本でよく見た自動車が道路に溢れている。
もっとよく見ると、あの車のドアの文字は日本語じゃないだろうか?
「○○漬物会社」と読めるのだが・・・
ん?今「山本山」の車まで走り抜けていった。
・・・つまり、ほとんど日本の中古車のおさがりというわけだ。 -
仏教、イスラム教、ヒンドゥ教と、宗教のデパートみたいな国だが、街を歩く人種もそれに負けないぐらい入り乱れていた。(戦争するほどに)
-
しかし、見た目はインド人と同じだ。
女の子のかわいさも同じだ。 -
2月といえど、赤道近くの島だけあって、安宿は扇風機を全開しても汗が止まらなかった。
夕方、涼を求めて海沿いを歩く人々に紛れて、ブラブラと散歩すると・・・ -
海岸沿いで立派な国会議事堂が夕陽に輝いていた。
ガイドブックによると、日本からのプレゼントらしい。
なんと、空港も日本のプレゼントみたいだ。
何故、日本はここまでこの島国を援助しているんだろう?
俺と同じ様に空港で脅されたから? -
<何故、日本はスリランカに貢ぐのか?>
第2次世界大戦に負けた日本は、大戦勝利国会議の中でアメリカの植民地にされる予定だったらしい。
その会議で、当時のスリランカの首相が歴史的名言により各国を説得したため、日本は独立を維持できたとの事。
つまり、スリランカは日本の恩人に当る。
さすが日本人、恩は忘れないらしい。
近代的な国会議事堂も、国際空港も、噂では、現在戦争に使用されている銃も日本のプレゼントのとの事。
つまり、日本がプレゼントした国際空港の職員に、日本人の俺は、賄賂の追加プレゼントを要求されていたのか! -
旅日記
『Beautiful Sun Set』
美しい夕陽がインド洋へと沈んで行く。
人疲れした、すさんだ心に夕陽が染み入る。
昼間街中で一体何人の人間に物をねだられただろう?
時計、靴、Tシャツ、ペンダントありとあらゆる物を欲しがられた。
挙句の果てに、子供たちの挨拶は「ハロー、お金ちょうだい!」
国民総ぐるみで物乞いする民族は初めてだった。
インド人の無理強いしながら何かを売りつける根性の方がまだガッツがある。
またしても背後から声をかけられる。
うんざりしながら振り向くと、インドのこじき坊主「サドゥ」のなれの果てが立っていた。
しかし、どうみても、どこからみても、まともな生物じゃない気がする。
この人物がねだる物は正直見当もつかない。
俺の写真を撮ってくれ」サドゥが低くうなる。
最初の登場で俺の心臓に危機感を与えたインパクト と比べると意外な展開だった。
しかし、「金は要らない」と言った瞬間、またもや心臓
が止まりそうになる。
こんな言葉が言える国民がいるなんて!
俺はこの国で、日本のカブトガニに並ぶ天然記念物を カメラに収めることに何のためらいも無かった。 -
旅日記
『Beautiful Sun Set Part 2』
美しい夕陽がインド洋に沈んで行く。
人疲れした、すさんだ心に夕陽が染み入る。
背後から清い笛の音が聞こえてきた。
ナイスなタイミングだ。
インド洋の夕陽はBGMつきらしい。
と、いきなり笛の音がかん高く響きだした。
不思議になって振り返ると、後方3mにコブラがいた!
しかも、笛の音に合わせて伸び縮みしている。
・・・これは「レッドスネーク、カモン!」のスリランカ版なのか?
笛吹き男が俺を指差して怒鳴り散らす。
「お前、今、見たよな!確かに観たよな!観たんだったら金払え!」
・・・すさまじい押し売りだった。
これほど強引な商売が地球上に存在する物なのか?
しかし、この国で初めてねだる事無く、商売として金を要求する人間なのも確かだ。
思案顔の俺の前で、口から泡を飛ばして自分のショーをアピールする男、その横で自由を求めて草むらへ向かうコブラ、絵に描いたような美しいサンセットが照らす中、3者三様のドラマが繰り広げられる。
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