2010/05/19 - 2010/05/19
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kskspiyoさん
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フランクフルトからストラスブールに入り、そこからレンタカーでプロバンスまで南下しました。この日はオータンから、高速でリヨンを通り過ぎ、その先のChanasからシュヴァルの理想宮のあるオートリーヴに向かいます。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
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オータンの商店街で可愛い花屋があったので、つい撮影。
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ローマ劇場
Hotel Ibisに行こうとしたら、tomtomの指示する道が通行止めで、あれあれと迷っているうちに怪我の功名で偶然行き着いた。
オータンはローマ時代ガリアの中心だったので、劇場も造られていたんですね。後でオランジュに行って同様のローマ劇場を見たとき、オータンのこれも地形を利用して観客席が造られているかなり大規模なローマ劇場だということがわかりました。 -
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オータンがローマ時代に栄えていたというのは、ローラン美術館に展示されているローマ時代の遺物を見てもわかります。
ストラスブールやフランクフルトは、軍隊の駐留地だったので街は作られているけれど、劇場があるような都ではない。
オータンは地図を見てもわかるように、八方に道が伸びていて、まさにこの地方の中心地。 -
ローラン美術館にあるこのモザイクも、とてもきれいに復元されています。
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翌朝、大聖堂の近くの駐車場に車を停めて、ローラン美術館へ。
入場料大人4ユーロ。フラッシュと三脚の撮影は禁止。手持ちカメラだと撮影料1.3ユーロ。 -
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聖ラザロ聖堂にあった聖母子像がこちらに移されて展示されています。
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これは面白い!
お腹のなかにキリストを入れた、入れ子構造のマリア像。 -
オータンからD978を通って高速A6に乗り延々南下。
途中リヨンで高速なのに渋滞に巻き込まれて都市のトンネル前で完全停止。tomtomの指示を無視して左に入り、都市を迂回する高速を使ったほうが良かったのかもしれない。
今回払った高速代は合計20ユーロから30ユーロ。日本に比べるととても安い。詳しくは下記サイトに。
http://www.theaa.com/allaboutcars/overseas/european_tolls_select.jsp
CHANASで高速を降り、tomtomのいうまま走っていると、小さな村に出、ドラッグストアとガソリンスタンドが合体した店にあるカフェで「食事ができますか」と尋ねたら、男の子がそこの裏にあるLa Cerisaieというレストランに案内してくれた。
ソーセージとラザニヤが出せるというので、コーヒーとそれを頼む。「いくら?」と訊くと、「心配しないで。5ユーロだから」という。出てきた料理は絶品。お会計は、コーヒーまで含めてなんと一人5ユーロだった。
フランスの田舎の底力を思い知る。
写真の人はその店の主でたぶんシェフ兼ウェイター。
店には、堂々と赤いトラクターが飾ってあった。 -
15時ごろにシュヴァルの理想宮があるオートリーヴにたどりつく。山道を通ってはるばるやってきたオートリーヴは大観光地でした。St.Vallierからは広い道も通っています。
入場料 大人5.5ユーロ。
パンフレットは日本語もあり、別料金ですが日本語オーディオガイドもあるようでした。 -
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ガウディのサグラダファミリアを初めて見たときも同じ印象を持ったのですが、写真で見るとグロテスクな建造物も、実際に見てみると、独自の統制がとれており、周囲とも調和していて、美しい。
シュヴァルの理想宮も、少し離れてみると白い貝殻が光って、装飾がとてもきれいなんです。 -
北側は補強工事中で、シートに覆われており、見学できませんでした。
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シュヴァルも、ファーヴルも、自分の理想に向かってひたすらにこつこつと働き続ける、南仏の農夫のような一徹なたくましさがあります。そういう要素が、周囲の人の尊敬を呼び起こしたのではないかと思います。
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また高速にのり、オランジュの北にあるSerignanへ。ファーヴル博物館であるL'Harmasは、十字架の立つ変形四辻の南にある。
6時前にたどりついたが、水曜日は休館日だった。
「地球の歩き方」でもホームページでも、火曜が休館になっているが、2010年は水曜が休館日のようだ。
さらに、正午から午後2時までは昼休み。
翌日の10時に来ることにして、ホテルを探す。
セリニャンの教会の前のイタリアレストランでコーヒーを飲んで、近くにいいホテルはないか、ときくと、町のホテルはガストロノミーとかで馬鹿高いし…隣村のUchauxにあるMasなんとかという宿を薦めらる。
それでUchauxに引き返し、幅3メートルくらいの田舎道をうろうろしてその宿の前に来ると、犬が吠える。
見るとプールも閉鎖されているし、明らかに営業していない。Uchauxはリゾートとして名高いらしく、キャンプ場や民宿もたくさんあるのだが、5月の平日だとどこもやってない。
作戦を変更し、tomtomの示す一番近いホテルへ向かう。 -
10キロ弱、走ると、あれ凱旋門が見えてきた。すると、ここはオランジュ! Hotel des Princesという二つ星のホテルがあったので、部屋はあるかと訊くと、「もちろん」という答え。一泊60ユーロで朝食が8ユーロ強、バスタブもあるし、ホテル内に駐車場もあるので、そこに決める。
部屋数が50近くある中級ホテルで、団体客にも対応できるような規模。朝食もそこそこ美味しかった。
この日学んだ教訓は、民宿も素敵だが、それはちゃんと予約していった場合のことで、いつでも営業しているホテルはやはりありがたい。複数のホテルを見つけやすいのはやはり都市だ、ということでした。
オランジュくらいの小さな都市が、予約なしで行った場合、いちばんホテルを見つけやすい。凱旋門のそばには無料の駐車場もある。ということで、翌日の宿はアルルがよさそうだと思う。 -
翌朝、セリニャンのファーヴル博物館を再訪。
入場料は大人5ユーロ。室内は撮影禁止、庭園は撮影可能。
母屋の入って左側に受付があり、右側の居間が公開されている。一度外に出て、建物の左翼から入ると一階が展示室になっており、資料や標本が並べられている。ファーヴル自筆の茸の植物画も見られる。
ファーヴルの現存する子孫を記した家系図を見て、ごく少数の例外を除いて50人以上いる子孫のほぼ全員がプロヴァンスかファーヴル出身地のレオンの周辺に住んでいるのがわかる。
展示室の右の階段を上がると、あの有名なファーヴルの書斎。化石や貝殻、植物も収集・分類・展示されていて、彼が博物学の人だったことがよくわかる。
写真は庭園にある、ファーヴルが使っていた昆虫の採集機器の復元。 -
庭園は庭師がせっせと世話をしていた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ももであさん 2010/12/25 11:08:39
- Palais ideal du facteur Cheval
- kskspiyoさん
はじめまして。
シュヴァルの理想宮へ行かれたんですね!
ぼくも丁度10年前の初フランス旅行で行きました。
当時はまだ静かで観光客もまばらでしたが、今はすっかり
観光地化されているんですね。
村で変人扱いされたシュヴァルが、村最大の貢献者とは。
フランスを旅した中では、一番記憶に残る場所です。
なかなか、ここを共に語れる人がいなかったので、
嬉しくなりました。今後とも宜しくお願いします。
ももであ
- kskspiyoさん からの返信 2010/12/25 18:48:52
- RE: Palais ideal du facteur Cheval
- ももであさん、書き込みありがとうございます。
シュヴァルの理想宮はファーヴル博物館と並び、旦那にとっての聖地だったらしく、 今でも「良かった…」と遠い目をして回想しています。
> ぼくも丁度10年前の初フランス旅行で行きました。
> 当時はまだ静かで観光客もまばらでしたが、今はすっかり
> 観光地化されているんですね。
そうですか、わずか10年で一変したんですね。博物館の前には土産物屋と、観光客向けのアイスクリーム屋やカフェが立ち並んでいました。
> 村で変人扱いされたシュヴァルが、村最大の貢献者とは。
おっしゃる通りです。あの村にとっての最大の観光資源ですね。周囲の村の羨望の的なのではないでしょうか。その他の目的の観光客は、自転車愛好者か、洞窟探検家くらいしか、いなさそうでした。
> フランスを旅した中では、一番記憶に残る場所です。
> なかなか、ここを共に語れる人がいなかったので、
> 嬉しくなりました。今後とも宜しくお願いします。
>
> ももであ
こちらこそ、よろしくお願いします。ありがとうございました。
kskspiyo
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