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フランクフルトからストラスブールに入り、そこからレンタカーでプロバンスまで南下しました。この日はブルゴーニュのロマネスク修道院を回りました。<br /><br />

おっかなびっくりレンタカーのフランス その3 フォントネー ウェズレー オータン

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2010/05/18 - 2010/05/19

4位(同エリア14件中)

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kskspiyo

kskspiyoさん

フランクフルトからストラスブールに入り、そこからレンタカーでプロバンスまで南下しました。この日はブルゴーニュのロマネスク修道院を回りました。

旅行の満足度
5.0
観光
4.5
ホテル
3.0
グルメ
4.0
交通
2.5
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
レンタカー
航空会社
ルフトハンザドイツ航空
旅行の手配内容
個別手配
  • Nuits de St-Georges からD35で山地を越えて北西に進む。二車線の道だが、ちょっと山道で、運転の好きな人には絶好のドライブ道なんでしょう。<br />ちょうど5月なので、黄色い菜の花畑が広がって、きれい。

    Nuits de St-Georges からD35で山地を越えて北西に進む。二車線の道だが、ちょっと山道で、運転の好きな人には絶好のドライブ道なんでしょう。
    ちょうど5月なので、黄色い菜の花畑が広がって、きれい。

  • 2時間弱でフォントネーに到着。世界遺産のプレート<br />入場料は大人9・2ユーロ。<br />ここは現在リヨンの銀行家の個人の所有物で、庭園が非常に丹精に保持されている。<br />

    2時間弱でフォントネーに到着。世界遺産のプレート
    入場料は大人9・2ユーロ。
    ここは現在リヨンの銀行家の個人の所有物で、庭園が非常に丹精に保持されている。

  • 教会の内部<br />中世の建造物というより、ミニマリズムの現代建築のようだ。静謐でシンプルで、何もない。<br />

    教会の内部
    中世の建造物というより、ミニマリズムの現代建築のようだ。静謐でシンプルで、何もない。

  • 唯一の装飾、聖母マリア像。<br />シトー会は、キリスト教本来の教えである偶像崇拝の禁止を守ろうとしたので、本当は何の偶像も置くべきではなかったらしいのだが、それではさすがに困るという声があがって、この像だけを置いたらしい。<br />教会に付属して大寝室があるが、修道士はここにわずかの寝具で雑魚寝したらしい。<br />修道院の中で暖房のある部屋はわずか一つ。<br />シトー会は、ドミニコ会やクリュニーと違い、修道院が所有する土地から地租を取ることさえ禁止したので、生活の糧はすべて自らの労働によって得なくてはならなかった。シトー会の修道士の平均寿命は30代だったらしい。

    唯一の装飾、聖母マリア像。
    シトー会は、キリスト教本来の教えである偶像崇拝の禁止を守ろうとしたので、本当は何の偶像も置くべきではなかったらしいのだが、それではさすがに困るという声があがって、この像だけを置いたらしい。
    教会に付属して大寝室があるが、修道士はここにわずかの寝具で雑魚寝したらしい。
    修道院の中で暖房のある部屋はわずか一つ。
    シトー会は、ドミニコ会やクリュニーと違い、修道院が所有する土地から地租を取ることさえ禁止したので、生活の糧はすべて自らの労働によって得なくてはならなかった。シトー会の修道士の平均寿命は30代だったらしい。

  • 中庭の回廊。<br />室内が簡素で、外に庭が美しい。<br />まるで日本建築のようで、桂離宮に通じる美意識か。<br />桂離宮に行ったことはないけど。

    中庭の回廊。
    室内が簡素で、外に庭が美しい。
    まるで日本建築のようで、桂離宮に通じる美意識か。
    桂離宮に行ったことはないけど。

  • 泉からの清水。<br />フォントネーの語源は、泉。<br />周囲の山もとても美しい。<br />

    泉からの清水。
    フォントネーの語源は、泉。
    周囲の山もとても美しい。

  • ウェズリーの聖マドレーヌ聖堂。<br />フォントネーからウェズレーへの道は、D957でとても単純なのだが、tomtomが近道をしようとしたのか、非常に細い道を指定して、それをぐにぐにしているうちに、曲がるべき道を通り越し、かえって迷ってしまった。<br />それでも2時間弱で、ウェズレーに到着。丘のふもとに観光バスも停車する大きな駐車場があって、そこに車を停める。<br />

    ウェズリーの聖マドレーヌ聖堂。
    フォントネーからウェズレーへの道は、D957でとても単純なのだが、tomtomが近道をしようとしたのか、非常に細い道を指定して、それをぐにぐにしているうちに、曲がるべき道を通り越し、かえって迷ってしまった。
    それでも2時間弱で、ウェズレーに到着。丘のふもとに観光バスも停車する大きな駐車場があって、そこに車を停める。

  • 内部のタンパン

    内部のタンパン

  • ウェズレーは、スペインのサンチヤゴ・コンポステーラ教会への巡礼道にあたっているのだが、この内部の装飾は、明らかにスペインの影響で、その源泉はイスラム建築にある。<br />

    ウェズレーは、スペインのサンチヤゴ・コンポステーラ教会への巡礼道にあたっているのだが、この内部の装飾は、明らかにスペインの影響で、その源泉はイスラム建築にある。

  • 聖ベルナール像<br />1146年の復活祭の日曜日、第二次十字軍の結成を呼びかける演説をする。<br />第一次十字軍は、フランス国王が参加してなくて、シャンパン地方の貴族が主体だったから、国王を参加させた第二次十字軍、そのきっかけになった聖ベルナールの演説というのが重要なんでしょう。<br />

    聖ベルナール像
    1146年の復活祭の日曜日、第二次十字軍の結成を呼びかける演説をする。
    第一次十字軍は、フランス国王が参加してなくて、シャンパン地方の貴族が主体だったから、国王を参加させた第二次十字軍、そのきっかけになった聖ベルナールの演説というのが重要なんでしょう。

  • マグダラのマリア像<br />

    マグダラのマリア像

  • 地上にあるマグダラのマリアの聖遺物<br />1037年Geoffroy司祭が祭りの日に公開。“奇跡”の噂はまたたくまに広がり、巡礼者が押し寄せることになる。<br />

    地上にあるマグダラのマリアの聖遺物
    1037年Geoffroy司祭が祭りの日に公開。“奇跡”の噂はまたたくまに広がり、巡礼者が押し寄せることになる。

  • 地下にあるマグダラのマリアの聖遺物<br />これが後に偽者とされたものか。<br /><br />1537年にウェズレーの大聖堂はローマの支配から離れ、宗教戦争のときは新教の砦になり、カトリック側の包囲戦にも耐える。<br /><br />フランス革命のとき、教会としては廃止。その後、廃墟になるが、19世紀にメリメ文化相が修復を決定。<br /><br />つまり巡礼者でにぎわったのは、11世紀から13世紀までの短い間だけなんですね。復活したのは第二次大戦後。<br /><br /><br />

    地下にあるマグダラのマリアの聖遺物
    これが後に偽者とされたものか。

    1537年にウェズレーの大聖堂はローマの支配から離れ、宗教戦争のときは新教の砦になり、カトリック側の包囲戦にも耐える。

    フランス革命のとき、教会としては廃止。その後、廃墟になるが、19世紀にメリメ文化相が修復を決定。

    つまり巡礼者でにぎわったのは、11世紀から13世紀までの短い間だけなんですね。復活したのは第二次大戦後。


  • ジョルジュ・バタイユが死ぬまで住んだ家<br />聖堂に続く中央の道沿いにあります。<br />

    ジョルジュ・バタイユが死ぬまで住んだ家
    聖堂に続く中央の道沿いにあります。

  • オータンの聖ラザロ大聖堂<br />tomtomのいうままに、16時半ころ、たどり着きました。<br />ブルゴーニュの美術館・博物館は火曜日が休みなので、ローアン美術館が見られず、旦那はこの町に泊まると主張。<br />ツーリスト・インフォメーションでホテルを探してもらうが、市内はどこも満員で、2キロ郊外のホテルチェーンのHotel Ibisにする。<br />これはラザロ聖堂の横で、天文時計があります。<br />

    オータンの聖ラザロ大聖堂
    tomtomのいうままに、16時半ころ、たどり着きました。
    ブルゴーニュの美術館・博物館は火曜日が休みなので、ローアン美術館が見られず、旦那はこの町に泊まると主張。
    ツーリスト・インフォメーションでホテルを探してもらうが、市内はどこも満員で、2キロ郊外のホテルチェーンのHotel Ibisにする。
    これはラザロ聖堂の横で、天文時計があります。

  • 聖ラザロ大聖堂タンパン

    聖ラザロ大聖堂タンパン

  • このタンパン、1766年に、稚拙だから恥ずかしいので隠そう、と教区が決めたんで、しっくいで埋められ、それが幸いして、フランス革命の時の破壊を免れたそうです。<br />

    このタンパン、1766年に、稚拙だから恥ずかしいので隠そう、と教区が決めたんで、しっくいで埋められ、それが幸いして、フランス革命の時の破壊を免れたそうです。

  • この教会にはファン・アイクの名画があったのだが、フランス政府に収用されてしまった。その絵は現在、ルーブルにある。

    この教会にはファン・アイクの名画があったのだが、フランス政府に収用されてしまった。その絵は現在、ルーブルにある。

  • 聖堂の上階に保存展示されているロマネスク彫刻。<br />聖堂の正面に向かって右側の小部屋から上にあがる階段がある。<br /><br />この彫刻のお題は、「美徳と悪徳」<br />

    聖堂の上階に保存展示されているロマネスク彫刻。
    聖堂の正面に向かって右側の小部屋から上にあがる階段がある。

    この彫刻のお題は、「美徳と悪徳」

  • 聖ラザロ聖堂の中の小聖堂。各地の代表の聖堂になっている。<br />普通、こういう脇の聖堂には、聖人を祭る。各地の司教などがオータンに来たときの支部代表みたいな聖堂は置かない。それが必要だったということから、当時、いかにオータンが宗教的に重要な土地だったかわかる。<br />

    聖ラザロ聖堂の中の小聖堂。各地の代表の聖堂になっている。
    普通、こういう脇の聖堂には、聖人を祭る。各地の司教などがオータンに来たときの支部代表みたいな聖堂は置かない。それが必要だったということから、当時、いかにオータンが宗教的に重要な土地だったかわかる。

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