2010/05/15 - 2010/05/15
633位(同エリア1443件中)
シベックさん
犬山市池野字西洞地区には、国指定天然記念物のヒトツバタゴ自生地があります。今年もそろそろ満開の時期です。ヒトツバタゴは、昨今、町なかの公共施設の庭木や街路樹などで見かけるようになった花木ですが、自生地のヒトツバタゴはやっぱり格別です。中央自動車道の小牧東ICを降り県道16号を犬山の自生地に向いました。
写真は、降り積もった雪のように咲く、なんじゃもんじゃの花。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
-
自生地のヒトツバタゴ
ヒトツバタゴの自生地は、犬山市池野の三方を山に囲われ、北に開けた西洞の谷奥にありました。
山側には池があり、東と北側は棚田の休耕田に接した傾斜地で、金網と竹柵で二重に囲われた狭い場所でした。 -
山道から見たヒトツバタゴ
自生地は昔の金網の区画より、更に広げられていました。
見学者は、水の抜かれた隣の休耕田の棚田から見ることになります。 -
自生木の全景
樹高約14mの木をはじめ、
全部で7本のヒトツバタゴが咲き競います。 -
大木のヒトツバタゴ
白い花を誇らしく咲かせています。
花は、町中より10日ほど遅いようですが、
樹冠に雪が降りかかったように、
いま、まさに満開!!
ヒトツバタゴは、モクセイ科の落葉高木で、
東アジアに分布します。
日本では、木曽川流域の東海地方と
長崎県の対馬に自生し、きわめて特異な
分布を示すそうです。
この自生地は、昔は、水苔の生える
湿地だったそうですが、
環境の変化などで乾燥化が進んでいるのか、
今は草原のような感じの自生地でした。 -
名前の由来
ヒトツバタゴの名は、木の形状がタゴの木に似ていることに由来します。
タゴが羽状複葉であるのに対し、ヒトツバタゴは、単葉(一つ葉)であるため、尾張の本草家・水谷豊文により、文政年間に、この地で発見され、命名されたそうです。 -
雄性両性異株の木
長らく雄雌異株であるとされていましたが、
現在では、両性の株と
雄花の株がある「雄性両性異株」として
確定されています。
花は、白色で5月に咲き、
満開時には全体に雪が降り積もった
ような壮観さをみせます。 -
ヒトツバタゴとタゴの木
「一つ葉タゴ」から命名されたヒトツバタゴ・・。
タゴは別名トネリコで、東北から中部地方の温暖な山地に生える日本原産の木。花期は5〜6月頃。かって田の稲架木(はさき)として、多く植えられたそうです。
トネリコの一種シマトネリコの花は下記で・・
http://ksktsphoto.web.fc2.com/page_thumb4965.html -
東海丘陵要素の固有種
ヒトツバタゴは、伊勢湾周辺の
低湿地を中心に分布し、
「東海丘陵要素」と呼ばれる
固有・準固有ないしは著しい隔離分布を
示す植物種郡の一つです。 -
絶滅危惧種のなんじゃもんじゃ
近年、街路樹や庭木として植栽されていますが、自生木は極めて少なく、レッドリスト絶滅危惧?類に指定されています。植物進化の歴史を示す貴重種であり、自生地である湿地の条件と共に保存していくことが大切です。・・と説明板に書かれていた。 -
雪の花
枝先に白い花が咲き、
雪が降り積もったような姿を見せる
ヒトツバタゴは、
学名を「Chion anthus retusus」と
言われています。
Chionは「雪」、anthus は「花」、
retusus は「ややへこんだ形」や
「葉の先が尖っている」などという
意味があるそうです。
英語でも、
Snow flower Fringe tree と
言うそうです。 -
休耕田に咲くハルジオン
-
花弁は4枚
新枝の枝先に10cmほどの円錐形に集散花序をつけ、花びらは深く切れて4枚に分かれます。 -
切れ長の花
-
レンゲも咲く・・
-
白く細長い花びら
-
空となんじゃもんじゃ
ヒトツバタゴ属は、日本以外では、
中国や台湾、朝鮮半島に2種があり、
アメリカに1種が自生するそうです。 -
葉の上に咲く
-
小さく繊細な花
なんじゃもんじゃが、
市の木に指定されているのは、
岐阜県土岐市、
長崎県対馬市(姉妹都市の岐阜県中津川市も
ヒトツバタゴの自生地)。
国外では、
大韓民国慶尚南道梁山市(上北面に自生し、
天然記念物第234号に指定)だそうです。 -
なんじゃもんじゃ
昔、明治神宮外苑にあった大木は有名で、
名前が分からず「なんじゃもんじゃ」と
呼ばれていたそうです。
今は、接木された2世が元気よく育っているとか・・。 -
まさに雪の花
雪をかぶったように咲く満開の
なんじゃもんじゃ。 -
ネバネバのツツジ
自生地の山道縁に咲いていたモチツツジ。
葉や花びらを触ると粘ります。淡い紫に赤い斑点が綺麗でした。
他には、ハハコグサやムラサキサギゴケ、カタバミなどもちょうど満開の時期・・。 -
苗木の販売所
自生地の近くに、ヒトツバタゴを実生で育てる苗屋さんがあり、広い畑には無数の苗が元気に育っていました。
人為的に種を蒔けば、いくらでも増えるのに、自生地には幼木らしき木は見当たらなかった。 -
ヒトツバタゴの実
秋に直径1cmほどの楕円形の
果実をつけ、黒く熟します。
苗屋さんの店内に、果肉が干からびた種が、
ぶら下がっていました。
チョッと心配な自生地です。
7本の自生木は雄性株だけではないと
思うのですが・・。
このままでは絶滅してしまうのではと
思ったのは、私だけでしょうか。
〜おわり〜
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この旅行記へのコメント (2)
-
- いっちゃんさん 2010/05/23 10:20:33
- 雪の花ヒトツバタゴ
- シベックさん おはようございます
雪の花・ヒトツバタゴ見せていただきました。
枝先に白い花が咲き、雪が降り積もったような姿は見事ですね
ヒトツバタゴは、なんじゃもんじゃの代名も面白いですね。
貴重な自生地 紹介いただき 初めて知りました
見事な雪の花ヒトツバタゴ
コメントも分かり易く素晴らしい旅行記に・・
ありがとうございました。
いっちゃん
- シベックさん からの返信 2010/05/24 00:32:30
- RE: 雪の花ヒトツバタゴ
- いっちゃんさん、こんばんは。
ヒトツバタゴ見てくださって、いつもありがとうございます。
なんじゃもんじゃとは面白い名前だと思いますが、その呼び名は関東が発祥のようです。
そのむかし、水戸黄門さまが下総の国の神崎神社たずねられたそうです。
そのとき境内に樹齢1千年という大木を見つけ、その木の名前を“助さん”“格さん”に聞いても分からない。
そこで「この木はなんと言うもんじゃろう・・・」と自問自答したのが、名のおこりだそうです。
その木は、ヒトツバタゴではなく、楠木だったとか・・。
むかし関東には、人の手で植えられた楠木はあっても、自生の楠木はなかったそうです。
その後、なんじゃもんじゃはいつの間にか、言葉だけが一人歩きをし、
全国で名前の分からない珍木を「なんじゃもんじゃ」と呼ぶようになったとか・・。
日本には全部で27種のなんじゃもんじゃがあるそうですよ。
明治神宮のなんじゃもんじゃWeb:
http://www.meijijingu.or.jp/qa/jingu/15.html
東京都台東区の地域情報Web:
http://www.lococom.jp/ad/article/A13/06/00/47351/768978/
>コメントも分かり易く素晴らしい旅行記に・・
ありがとうございました。
コメントは、現地の案内板を参考に書かせていただきました...(^^ゞ。
関東にも沢山植えられているようです。
まだ、ひょっとして今年最後の花が見られるかも知れません。
シベック
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