小さな旅●愛知吉良町・春の吉良温泉と吉良ワイキキビーチ

2010/04/08 - 2010/04/08

吉良町南部の三河湾岸は春の潮干狩りで賑わいます。半島のように突き出た蛭子(えびす)岬付近は椰子の植えられたビーチがあり、新たな源泉を利用した吉良温泉（きらおんせん）には、ホテルや旅館が立ち並んでいました。桜の黄金堤から華蔵寺、そして吉良の海へとやってきました。

写真は、恵比寿ビーチの太陽。

エリア 吉良(愛知)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

矢崎川にかかる吉田大橋

沿岸の干拓地には2ｋｍほどの長さの真っ直ぐな道があり、真っ直ぐ好きの私には堪りません。

直線道路の東の端に真っ赤に塗装された吉田大橋がかかっていました。直線道路を外れた農道脇に駐車し、しばし橋見物・・。

三河湾一望

ちょんまげ頭

歩道の手摺に描かれた人は誰でしょう。
吉良公か、仁吉さん・・？

日没までには余り時間がないので先を急ぎます。

整備された河口

海苔粗朶（のりそだ）の見える遠浅の海。
真っ青です。

吉良温泉

県道から眺めた宮崎の集落。

沖に梶島が浮かび、微かに渥美半島が望まれます。
菜の花が咲くのどかな吉良温泉。

恵比寿ビーチ

丘の上から海岸線に出ました。大きな駐車場に車をとめビーチを散策・・。椰子の木が植えられよく整備されたビーチです。

でも、今は閑散とした砂浜・・。

蛭子岬（えびすみさき）

突端には松の森があり、蛭子社が祀られていました。

汗ばんだ肌に海風が心地よい・・。

光る海

吉良温泉

堤防の先端から見た
吉良温泉と恵比寿海水浴場。

梶島

ビーチから1ｋｍほどの沖合いにある無人島。
春（3〜5月）には漁船で島に渡り、
潮干狩りが楽しめるそうです。

潮干狩りWeb:
http://www.town.kira.lg.jp/kanko/pub/asobu/asari/kajishima/index.html

恵比寿ビーチの太陽

一般的には防波堤は矩形ですが、
円を描くように設置された
階段付きの堤防がありました。

空には、ギラギラと西に傾いた
春の太陽・・。

クラゲが一匹

階段付きの堤防。
海面すれすれまで近づくことができ、

いいものです。

小さな巻貝が多数

ビーチの渚

突き出た堤防

砂浜には・・

踏み跡がくっきりと残っていました。
風もなく、湿り気も丁度良いようです。

ちなみに、これ・・
私が故意に付けたものではありません。
かなり内側に曲がった靴底・・。

海岸展望台から

遠く沖合い左には、
三島由紀夫の「潮騒」で知られる
神島がかすかに見えています。

この恵比寿海水浴場の北には
宮崎海水浴場があり、
景観がワイキキビーチに似ていることから
「吉良ワイキキビーチ」とも
呼ばれています。
そのことは、ハワイ州の観光局にも
許可をもらっているとか・・。

ビーチを後に、
三ヶ根山の頂上に行ってみることに。

お茶でも飲んで夕陽でも
眺めようと・・。

三ヶ根山スカイライン

吉良温泉を後に三ヶ根山スカイラインをドライブ。
東斜面からは三河湾や渥美湾が望まれます。

山の斜面には山桜が満開でした。

三ヶ根山・殉国七士廟

三ヶ根山には、これまで何度か来ていますが、
初めて立ち寄った七士廟でした。

萬世太平のモニュメント

赤い御影石に詩歌が刻んでありました。

萬世太平の賦

三ヶ根の慰霊の山は　雲深く
過ぎし日々の戦さごと　時のしじまに移ろひて
今は儚くなりにけり
嗚呼
この山上に独り来て　声をかぎりと梵音に
和して滅罪清浄と　念誦をするやいと哀し
いま萬世に太平を　拓かむとする念像の
見つむる時や悠遠に　続けと祈る
空の果
国の掟に従ひて　義命によりて散華せし
国内外の英霊の　平和に寄する想ひこそ
海潮音と共に在り

世界は一つ

湯川秀樹さんの書が刻まれた石碑。

頂上からの眺め

北の方角・・幸田付近。
写真中央に白く長くのびるのは・・？

そうです！ご存知の新幹線。
轟音とともに西に向って疾走中でした。
地図上では線路までおおよそ6ｋｍ。

頂上から見る蒲郡夕景

写真右中央付近に、海に浮ぶ緑色の竹島が望まれます。

頂上付近には確か回転する展望台があった筈・・と、探せど見当たらず・・。
そういえば展望施設を撤去すると言った話を、ちょっと昔、聞いたような・・。

西の空・夕焼け

山頂でお茶でも飲みながら
夕景を楽しみたいと思っていましたが、

夢は砕けました。これより下山します。

沈む太陽と夕焼け雲

吉良温泉付近の夕景

スカイラインの山桜

三ヶ根山の夕桜

駆け足の吉良と三ヶ根山でした。
廻ったどこもが再訪でしたが、久し振りだったこともあり見違えるほどに、綺麗に変貌していたのには驚きました。
また、来たい吉良の海と山・・。


〜おわり〜