1997/10/09 - 1997/10/09
49位(同エリア87件中)
北風さん
コロンビアのレティシア行きの船のはずが、ブラジル国境の街タパティンガに上陸してしまった。
まぁ、とにかく五体満足で船から降りれた事に比べれば、小さい出来事かもしれないが・・・
幸いな事に目的地レティシアは、隣町?らしく今日中には行けるらしい。
しかし、まさか、コロンビアに再入国する事になろうとは!
俺はこの国の北海岸を旅した後、南端のジャングルの街で再入国するらしい。
世界のコカイン・シンジケートの中心地とも噂されているこの国でこれほど挙動不審な動きを見せるつもりはなかったのだが・・・
よくよく考えると、(再入国)大丈夫か?俺?
-
旅日記
『レティシアへ』
「レティシアなら、この道をまっすぐ30分ほどだ」
確か、店の親父はそう言ったはずだった。
今までに50ヶ国以上の国境を渡ってきた経験上、フェンスで囲ってある所まで行けばと思ってトコトコ歩いてきたが・・・
ここなのだろうか?
道端に自動車教習所みたいなパイロンが並べてあるのだが・・・
行き交う人も、まるで気にも留めずにまたいでいる。
あまりの意外さに道路脇にある酒屋で尋ねると、酒屋の隣が国境線との事。
これほどルーズな国境も初めてだった。
どうやら、この場所はブラジルでもコロンビアでもなく「アマゾン」と言う一つの国なのかもしれない。 -
酒屋の隣のブラジル国境を渡ると、そこは先程と何ら変わらない道路が続いていた。
まったく、コロンビアに入国したと言う実感が湧かない。
ただ踏切を跨いだような感じなのだが・・・
両側に細長い公園があった。
よく見ると、道路の両脇に看板が立っている。
「ようこそ!コロンビアへ」
・・・どうやら、俺は今、本当にコロンビアにいるらしい。 -
旅日記
『コロンビア再入国』
誰にも止められる事もなく、何か厳重なゲートがあるわけでもなく、ただ何げに歩いていると、コロンビアに入国していた。
そして未だパスポートにコロンビアの入国スタンプは捺されていない状態で!
(つまり、俺はブラジルから出国しただけで何処の国にも存在しない人間になっているという事だ)
「パスポート・コントロール(入国管理事務所)」
それは、国境から歩いて20分も歩いた街外れにあるらしい。
・・・本当にこの国境は機能しているのだろうか?
ここら辺じゃどこにでもある白塗りの平屋の一棟が入出国管理事務所だった。
薄暗い室内では2〜3人の訪問者の話し声以外には何も聞こえない。
名前が呼ばれた。
やっと俺の番が来たらしい。
日本の昔の小学校にあった様な木造の机の向こう側には、ガムをクチャクチャ噛んでいる少年が座っている。
どう見ても20歳には見えない。
まさか、こいつが?
そのまさかが、おもむろに俺のパスポートをめくりだした。
本当にここの国境はやる気がないらしい。 -
茶色いテカテカ光った手に握られたスタンプが、「バン!」と俺のパスポートの上に振り下ろされた。
どんなにやる気がない国境でも、旅人にとってこの手続きは死活問題だ。
素直にうれしくなる。
渡されたパスポートには、まだ乾ききらないインクで、「コロンビア出国」の文字が光っていた!
ん?
出国?
俺は入国申請に来たはずなのだが?
大変重要な疑問を少年にぶつける。
俺は夢を見ているのか?
こいつは、頭をかきかき、唇に人差し指を当て、たった今押したばかりのスタンプの上から入国を押しやがった。
そのジェスチャーが「内緒にしてくれ」と言っているのはわかるが、入国と出国スタンプを押された時点で俺はまた何処の国にいるのかわからなくなった。
つまり、振り出しに戻っただけだ。
頼むぞ、レティシア! -
腹が減っていた。
無理もない、朝からフェリー>ボート>徒歩>タクシーと乗り継いで、ここまでほとんどノン・ストップだった。
夕陽が照らす街並みに、でかいトゲトゲのシルエットが張り付いている。
巨大ハリネズミみたいな山ほどのバナナを背負った少年だった。
これ程のバナナを背負ってくると言う事は、近くに市場があるのでは?
つまり、食堂があるのでは? -
ビンゴ!
市場だ!
食堂らしき所の看板には「pollo(鶏肉)」と書いてある。
おぉ!気がつくと俺は周りの看板が読めている。
つまり、あのポルトガルから解放され理解可能なスペイン語圏に来ているという事だ。
メキシコで英語に出会えた時と同じくらいの感激! -
食堂で久々にまともな飯を食った。
あまりに美味しそうに食べる俺に、食堂のおばちゃんがデザートを売りつけてきた。
「普通ならUS$3もするけど、あんたならUS$2でいいわ」
・・・あの船の一階に山積みされ毎日顔を会わせていたお化けスイカだった。
俺が食べたメイン料理の数10倍の大きさだ。
重い!どうやって持って帰ろう? -
安ホテルへ帰ってきた。
お化けスイカを抱えて家路に着く事は、まるで自衛隊の朝連並みの過酷な運動だった。
しかも、蜜に群がる蟻のごとく、スイカを抱えた俺の背後には近所の子供の群れが! -
背後に突き刺さる視線は、このままベッドでゆっくり休ませてはくれない。
俺はその場でスイカにナイフを入れた。
サクッと小気味いい音を立てて2つに割れたスイカからは、日本の物と変わらない色と甘い匂いを漂わせてくる。
味も普通に美味い!
どうやら異常なのはサイズだけらしい。 -
夕方の散歩でようやく落ち着いて街を観る事ができた。
アマゾンの町では思わず笑わせてくれる店名によく出会う。
意外とモダンな街並みが広がるこのレティシアのメイン・ストリートは、
左から「ELECTRO JAPON(電気屋 日本)」「YAMAZONAS(ヤマハのバイク屋)」 -
世界最大の蓮「ビクトリア・レピア」
日本じゃ、絶対植物園で大事に育てられていると思うのだが、この街では街外れの公園の池でひっそりと咲いていた。 -
旅日記
『カブトムシ屋』
うっかりするとアマゾン川上流域にいる事を忘れてしまいそうなほど整備されているこの街には隠れた名所があった。
そう、アマゾンと言うと、未だ発見されていない珍獣、世界的に貴重な昆虫の宝庫でもあり、この街の片隅には世界中の昆虫コレクターがやって来るという店があった。
その名も通称「カブトムシ屋」
軒先に吊るされた奇妙な看板の奥には、薄暗い木製のショーケースに黒々とした昆虫が飾れていた。
ショーケースさえなければ、ただのラムネ屋みたいなのだが・・・ -
試しに珍しい昆虫を見せてくれと言うと、少年が奥から箱を出してきた。
おもむろに掴みだした昆虫は、果たしてカブト虫と呼んでもいいんだろうか?
煙草の箱と変わらない大きさだ。
しかもこれはMサイズらしい。
反対の手に握っているのは、あの昆虫全集でしか見たことがないカブトの大様「ヘラクレス」じゃないのか?
次から次に出てくる体長30cmのバッタ、大人の手の平大のクモ、ベルトができそうなムカデ、・・・
・・アマゾンは奥が深い! -
デカッ!
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