1995/02/17 - 1995/02/23
2580位(同エリア3611件中)
堂前達男さん
1995年に新婚旅行で出かけたネパールの思い出です
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ネパール航空
-
早朝、ポカラの街を散歩していたとき、ふと高級ホテルの門の前に老人が立っていた。別にドアマンとか道案内とかいう仕事で立っている雰囲気でもない。ただひっそりと己の気を殺したかのような佇まいなのである。
その光景が魅力的に見えた私はカメラを取り出し、ジェスチャーで「写真を撮っていいですか?」と聞くと、ゆっくり頷いてくれた。
朝日の光が老人の顔を照らし出し神々しい姿に映った -
ポカラで宿泊したホテルの屋上から映した1枚。
ポカラはヒマラヤトレッキングの発着点だけに、街のどこからでもヒマラヤの雄大な光景を目にすることが出来る。
神々しい姿に朝日が当たるといっそう魅力的な姿に変化し、旅行者の足を止める原因になっている。
「ここでしばらくのんびりしようか」と荷物をほどき、あっという間に数ヶ月たつ旅行者は少なくない。何しろここでは1日1000円もあればゲストハウスに泊まって3食食べられるのである。もっと節約すれば1日500円でも大丈夫かもしれない
こうなるといつこの街を出て行くかを決めるのに、とても強い意志が必要になる。腰が重たくて上がらないというのは、こんなときにもあらわれる -
ポカラからネパールの首都カトバンズに戻るとその都会ぶりに驚いてしまう。トラックが砂埃を上げてけたたましく行きかう街並みは、ここはアジアだということを再認識させてくれる。
ネパールは王政を敷いているので王様が存在する。日本では王様といえば将棋のテレビ解説かか合コンでの王様ゲームぐらいしか思い浮かばないが、ここでは最高権力者の象徴である。国民の王様に対する意識は、どうも日本の皇室ともちょっと違うようだ。
旧王宮は今では観光地である一方で信仰の場所でもある。なんだかサイババのような怪しげな修行僧がうろうろする一方で、これまた怪しげな骨董らしいものを売っている路上商もいる。
そういういかがわしさを内包している社会に旅人は魅力を感じる -
ネパールはヒンズー仏教の文化を引き継いでいるせいなのか、牛がごく普通に路上を歩いている。日本で見る牛は飼育され丸々太った牛ばかりなのだが、飼い主のよく分からない野良牛はたいてい痩せこけていて、視線が定まらず、はっきり言えば汚い。道の出会いがしらでお会いしたくない方々である。
ネパールではレストランに入っても牛肉は食べることが出来ないが、その代わり水牛の料理はある。水牛ステーキを食べてみたが、なんとも変な味がしてうまいとは思えなかった。 -
ネパール第2の都市ポカラはヒマラヤトレッキングの拠点としても有名である。早朝車を使って30分ほど行って、あとは徒歩で1時間も登ればサランンコットの丘にたどり着き、そこから眺めるヒマラヤの山々は朝日に照らされて幻想的な光景を拝むことが出来る。
山道での道中はまさに山の中の集落を渡り歩くといった雰囲気。こんなところで生活をしている人たちがいることに驚きを禁じえない。
とはいってもそこはやっぱり観光地。ナランコットの丘の展望台の下では露天よろしくおみやげ物やさんがほんの2,3件だが軒を並べる。こんなところまでいかにもチープにしか見えない雑貨を運んできたことにむしろ感動を覚える -
東南アジアにいくと簡易タクシー業界が幅を利かせている。自転車に乗せるのはサムローで、バイクや三輪車だとトクトクという名前である。
観光ポイントではもう客引きがすごくていちいち料金交渉しないといけないのだが、それもまた現地人との交流の意味で楽しいひと時である。
この少年はカトバンズで出会ったサムロー乗り。後ろの客席に女房と私の2人を乗せて坂道を漕ぐ姿は、後ろで見守っている我々がなんだかいじめているようではらはらしてしまう。
しかし彼らにとってはこれが生活の糧なのである。こうした少年がたくましく生きていく社会であって欲しい。 -
ポカラの街からもヒマラヤの山々を見ることが出来るが、すこし山に入るだけで「プチ登山家」の気分を味わうことが出来る。
ネパールの首都カトバンズではものすごい大気汚染が問題になっているものの、ここまでくれば澄み切った空気と神々しい山々を拝むことが出来て、ありがたみ感もひとしおだ。
ちなみにヒマラヤを一望できる「サランコットの丘」まではポカラのホテルからタクシーで30分ほど行った後に、1時間ほどの登山で到着。ヒマラヤに登る日の出を見るためには朝5時ごろから出発する必要がある。 -
ネパールの首都カトマンズとはいえ、庶民の行きかうストリートは舗装もされていない昔ながらの光景が広がっている。こんなところにまでバイクや車が行きかうために排気ガスと砂埃で息が苦しくなるときすらある。
確かに都市はまだまだ未発達である。しかしながらこの光景に見せられて旅行者たちが集まってくるというのもまた事実なのである。未発達な都市の姿こそが観光資源という皮肉な結果になっている。
それにしてもこんな街でもその辺のレストランに入るとビックリするぐらいおいしい食事にありつけることが出来る。しかも格安なのだ。うまいものはこうした場所にあるという事例は世界共通のようだ -
ネパールの第2の都市、ポカラはトレッキングの出発基地として知られている。早朝の日の出をナランコットの丘から見ようと、山道を上る。30分ほど登っただろうか、ふと崖の上に腰掛けて子供たち3人組が陽気に歌を歌っている。ヒマラヤの空気とあいまって幻想的な雰囲気に感動した私はカメラを取り出し「撮っていいか?」の合図をすると、子供たちも大喜びでOKの返事である。
うれしくなって1枚シャッターを切った瞬間である。子供たちの態度が豹変。手を差し出し「マネー!マネー!」と私を取り囲む。モデル料を請求しているのである。ちょっと圧倒された私は、こんなときのために5円玉を用意していた。海外では穴の開いたコインというのは珍しく、ちょっとしたお土産になると聞いていたからである。
子供たちはもらった5円玉を約2秒眺めた後、きっぱりこういった。
「ノー!ドルオンリー!」
こんな山奥の子供たちの間でもドルは基軸通貨になっていた。私は半ば呆れてその場を後にした。確か1ドルは渡したなあ。 -
トレッキングの基地であるポカラは、登山客でにぎわっている反面、街としては本当に小さな街である。中心部は歩いて30分もすれば一周できてしまう。
道路は舗装されず、トラックが通るたびにものすごい砂埃。これで雨が降ろうものならどうなるかは想像できよう。
旅行者は「自然がいっぱいで素朴な雰囲気が好き」とかなんとか勝手なことをいうが、住んでいる人たちはどう思っているのだろうか?
開発の波がここまでこないようにと祈るのはいつもよそ者である
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この旅行記へのコメント (3)
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- シンバさん 2011/04/21 22:17:51
- えっ!!
- 1995年の新婚旅行がネパールって・・・
ディープですね!!!
私は、その1年前・・・
勿論、オーストラリア♪
最近、やっとネパールに目覚めました!!!
とっても、とっても、行ってみたいです。
シンバ
- 堂前達男さん からの返信 2011/04/22 09:35:41
- RE: えっ!!
- お便りありがとうございます。
ええもうずいぶん昔の話ですが、1週間行きましたが本当に楽しかったです。問題は、女房にとっては初海外旅行だったので、カトバンズ空港から一歩出たときの、ネパール人の方々の手荒い歓迎にどん引きだったことです。
ポカラでヒマラヤを眺めながらボーっとすひと時はなによりですよ。
- シンバさん からの返信 2011/04/29 15:14:33
- RE: RE: えっ!!
- えっ!!
―――初海外旅行が、ネパール!!!
なるほど・・・
遠回りなく、合理的ですね♪
シンバ
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