2000/05/15 - 2000/05/20
2位(同エリア14件中)
北風さん
のんびり静かなマラウイ湖畔での生活。
しかも、ここケープ・マクレア村では世界で最も格安でダイビング免許まで取れた。
そう、この村にいる間、湖に飛び込まない日はなかった。
水遊び三昧!
・・・そのツケが、まさかあのような形でかえってこようとは!
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
-
旅日記
『マラウイ湖のダイビング』
「湖でダイビング?」
考えた事もなかった。
イメージできるのは、よくニュースでダムに落ちた車を引き上げるダイバーの姿だけ。
が、しかし、この湖のダイビングスクールは世界的に有名な特色があった。
なんと世界で1.2を争うほど安くダイビング免許が所得できるとの事。
しかも、スクールの費用にはその期間の宿泊費も込みらしい。
普通、きれいな魚を見たくて取る免許のはずだが、俺の場合、生活を安く切り上げる為と、このダイビング・スクール「LAKE DIVERS」の庭の仮面が気に入っただけの理由で、アドバンス・コース(US$120)を申し込んでしまった。 -
たかが湖と、甘く見ていると、非常に痛い目に遭った。
よく考えると淡水で潜るのは初めて!水温はビックリするぐらいに冷たいし、体が浮きゃしない。
何より悲しいのは、絵葉書にでてくるきれいな魚なぞどこにもいやしない。
さんご礁が恋しい。 -
旅日記
『アフリカの病気』
そう、始まりはケープマクレアのダイビング講習中での事だった。
アドバンス・コースを取ったことでいい気になり、そのままレスキュー・コースのビデオを見ていた俺の横でいきなりパートナーの女の子がひきつけを起こす!
確かにテレビの中では、腕の大動脈を切った男が派手に血しぶきを上げているホラー映画顔負けのシーンだった。
が、しかし、彼女はそのまま発熱!
しかも、このTシャツ一枚でも汗だくになる国で、歯の根が合わないほど悪寒に震えだす!
・・つまり、マラリアの初期症状そっくりだった。
夜には体温計が40度を越す程の高熱が続いた。
彼女の幸運は、この村には日本の海外青年協力隊がいた事だったかもしれない。
急いで協力隊員の家を訪ね、その場で最新のマラリア治療薬を投与!
正確な診断では、彼女のかかったマラリアは普通のマラリアと、「トロピカル」と呼ばれるかなりきついもののダブルだったらしい。
3日後、熱は引いたが、女の子は完全に衰弱状態!
まぁ、40度の高熱で70時間もうなされれば
たいがいの人間はこうなるだろう。
湖ではほとんど一緒にいた俺がマラリアの症状がない事は皆の間で不思議がられたが、どうも俺の血はマラリア蚊の嗜好に合わないとの事だった。
・・マラリアはB型がお嫌い? -
旅日記
『アフリカの病気 Part 2』
2000年6月2日、アフリカから飛んできたマレーシアン航空の飛行機は無事マレーシアの首都「クアラルンプール」へ着陸!
マラウイから南アフリカへ戻り、その足でここまで飛んできた距離を考えると、俺はこの一週間で世界で最も移動した男の一人じゃないだろうか?
「暑い!」
南アフリカがストーブを出すほどの冬に入っていた昨日に比べ、ここアジアは夏真っ只中!
この身体のだるさは急性夏バテなのだろうか?
2日後、頭痛が始まった。そして周期的に襲い掛かる発熱!
・・とうとうアフリカの時限爆弾マラリアが動き始めたのだろうか?が、しかし、この症状だけでマラリアと決めてかかるには無理がある。何故ならアフリカ名物の病気には、この手の症状に当てはまる病気が山ほどあった。ここでうかつに身体に厳しいマラリアの薬を飲んだら、病気に抵抗する体力さえも奪われる。 -
発熱が始まって5日後、気力を振り絞ってタイへと北上を開始!
何故ならタイは、東南アジアの熱帯性病気に対する治療では、シンガポール同様に最先端の医療技術を持っているから。
・・・が、しかし、タイ国境まで数時間のマレーシアのペナン島にてついにダウン!
発熱が根こそぎ奪っていく体力の残りを身体中から拾い集めて、とりあえず、安宿のオーナーが紹介してくれた、この辺じゃ一番腕のいい病院に足を運ぶ事にした。
ふらつく足で、薄汚いチャイナタウンをさまよってたどり着いた先は・・・
・・・ここが、病院?
・・・これは、医院では?
・・・いや、しっかりしろ!それ以前に、良くて歴史的保護建造物、現実的に見るとただの廃屋だろ、これは! -
きしむドアらしき所を開けて、薄暗い部屋の奥に声をかけた。
建物の外観を考えると、ヤモリの薫製やら冬虫夏草に囲まれた仙人が座っていても俺は驚かなかったと思う。
・・・と、拍子抜けするぐらいに普通の白衣を着た、中華の鉄人に出てきそうな中国系のドクターが登場!
なんと、奥にはコンピューターらしき物まであるぞ!
1時間後、先ほどの血液検査でマラリア反応がでなかった結果、中華の鉄人は電話を数本かけ、医学書を取り出し、その後おもむろにコンピューターのスイッチを入れた。
後頭部に誰かが釘を打ち込んでいる様な頭痛に霞む視界の中、中華の鉄人がインターネットを開き、キーボードに指を滑らせているのが見える。
・・・「あんた、まさか、俺の病気をネットで検索?」
一体、何なんだ?この病気は?
発熱といいマラリアに似てはいるが、マラリア特有の激しい悪寒は全くない。
先進国じゃ血液からある程度、病気が特定できるのだが、アフリカ、アジアじゃ病気の数が多すぎて数えだしたらきりがなかった。
「ふぅっ」とため息をついた後、何やら膨大な件数がヒットしたディスプレイを背に、中華の鉄人は、「マラリアじゃない!」の一言だけ言い放った!
世界のグーグルでも俺の病気を絞りきれないのはわかったが、この状態の俺としては、消去法で病気の名前を探るに前に体力が尽きてしまうのだが・・・
俺は自分の旅の原点に戻る事にした。
つまり「頼れるのは自分ただ一人!」
手持ちの薬は、マラリア用と、マラウイで手に入れた住血吸虫病用の2種類だけ。
(マラウイ湖畔の風土病対策に、「転ばぬ先の杖!」と、冗談めかいして、現地で500円で買っていたものだ)
マラリアじゃないと診断された現在、俺の選択肢はなかった。
アジアの神様に祈りながら、白い錠剤を噛み潰す!
・・・「住血吸虫病」
恐ろしい!改めて病名を漢字で考えると、とんでもない重病に思えてきた。
何故アフリカの病気に漢字で表記される病名があるんだ?
せめて「マラリアもどき」ぐらいにしてくれれば、生きる気力も湧いてくるのだが、、、
・・・それから1週間後、俺はタイの豪華日本人病院にいた。
血液検査の結果、白血球が異常に多くなっているとの事。
医者が言うには、何らかの病原菌に対抗して身体が猛烈に抵抗した後はこうなるらしい。
血液中には既に病原菌の姿は見当たらなかった。
俺は生き延びたらしい。
(・・・ばぁちゃん、口癖の「転ばぬ先の杖」は本当だったよ)
<教訓>
発展途上国に長期滞在するならば、その土地の風土病の薬を買っておくべし!
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