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スペイン語が「タコス」ぐらいしかしゃべれない俺にとって、メキシコの旅は非常に大変だった。<br />(それでも2ヶ月近くさまよったけど・・・)<br /><br />噂では、世界で一番安くスペイン語が習える所は、「ガテマラ」か「エクアドル」らしい。<br /><br />そう、これから南米へと南下する俺にとって、ガテマラは単なるコーヒーで有名な国だけでは無かった!<br /><br />スペイン語を!スペイン語を覚えなければ!

GUATEMALA(ガテマラ)入国物語

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1997/06/24 - 1997/06/24

15位(同エリア31件中)

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北風

北風さん

スペイン語が「タコス」ぐらいしかしゃべれない俺にとって、メキシコの旅は非常に大変だった。
(それでも2ヶ月近くさまよったけど・・・)

噂では、世界で一番安くスペイン語が習える所は、「ガテマラ」か「エクアドル」らしい。

そう、これから南米へと南下する俺にとって、ガテマラは単なるコーヒーで有名な国だけでは無かった!

スペイン語を!スペイン語を覚えなければ!

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス
  • 旅日記<br />『ガテマラ入国』<br /><br />ベリーズ出国管理事務所の裏口を抜けると、そこはガテマラ入国管理事務所の入り口だった。<br /><br />こういうロケーションは、移動手段を持たない旅行者には有難い。<br />チベットー中国国境では、両国の管理事務所が山の頂上と麓にあったので、「ゲリラが出る」「トラが出没する」などと言われていた山中を1時間以上も歩くはめになった思い出がある。<br /><br />さて、ガテマラ入国管理事務所では、ちょび髭セニョールがにっこり笑って出迎えてくれた。<br />何も尋ねず、ポンポンとパスポートにスタンプが押される。<br />まるで流れ作業の様に<br />「ツーリスト税 10ケツアル!」<br />と右手を差し出された。<br /><br />どうやらこれが噂に聞いていた国別賄賂請求らしい。<br />日本人は金持ちに見られる為、30ケツアル以上も要求される事があるとの情報を得ていたのだが・・・<br /><br />「えっ?」<br />「10ケツアル?(200円)」<br />(・・・安くないか?)<br /><br />「何だ、それは!そんなモンが払えるか!」と、用意していた台詞が出てこない。<br />気がつくと、10ケツアルを差し出していた俺がいた。<br /><br />「安くても不正は不正」と、断固拒否していた鉄の意志は、熱帯雨林のジメジメとした湿度の中、錆びついてしまったらしい。<br />・・俺は弱くなったのか?<br /><br />まぁ、いい!とりあえず、ガテマラに入国した。<br />今夜の宿、フローレスという街を目指そう。<br /><br />バスは、・・・2時間待たないと来ないらしい。<br /><br />「2時間もどうするんだ!こんなジャングルの中で!」と叫びそうになっている俺の背中にヒルが落ちてきた。<br /><br />

    旅日記
    『ガテマラ入国』

    ベリーズ出国管理事務所の裏口を抜けると、そこはガテマラ入国管理事務所の入り口だった。

    こういうロケーションは、移動手段を持たない旅行者には有難い。
    チベットー中国国境では、両国の管理事務所が山の頂上と麓にあったので、「ゲリラが出る」「トラが出没する」などと言われていた山中を1時間以上も歩くはめになった思い出がある。

    さて、ガテマラ入国管理事務所では、ちょび髭セニョールがにっこり笑って出迎えてくれた。
    何も尋ねず、ポンポンとパスポートにスタンプが押される。
    まるで流れ作業の様に
    「ツーリスト税 10ケツアル!」
    と右手を差し出された。

    どうやらこれが噂に聞いていた国別賄賂請求らしい。
    日本人は金持ちに見られる為、30ケツアル以上も要求される事があるとの情報を得ていたのだが・・・

    「えっ?」
    「10ケツアル?(200円)」
    (・・・安くないか?)

    「何だ、それは!そんなモンが払えるか!」と、用意していた台詞が出てこない。
    気がつくと、10ケツアルを差し出していた俺がいた。

    「安くても不正は不正」と、断固拒否していた鉄の意志は、熱帯雨林のジメジメとした湿度の中、錆びついてしまったらしい。
    ・・俺は弱くなったのか?

    まぁ、いい!とりあえず、ガテマラに入国した。
    今夜の宿、フローレスという街を目指そう。

    バスは、・・・2時間待たないと来ないらしい。

    「2時間もどうするんだ!こんなジャングルの中で!」と叫びそうになっている俺の背中にヒルが落ちてきた。

  • 暑い!<br />メキシコとは明らかに日差しの重さが違う。<br />バス待ちの間、国境を流れる小川のほとりで待つ事にしたが、木陰をよけて腰を降ろしているので日射病になりそうだ。<br />(木陰は吸血ヒルのダイビングで貧血になりそうだった)<br /><br />小川では、地元の子供達が歓声を上げて水遊びに興じている。<br /><br />・・・ん?今、あの子達はどちらの国に属しているんだろう?<br />

    暑い!
    メキシコとは明らかに日差しの重さが違う。
    バス待ちの間、国境を流れる小川のほとりで待つ事にしたが、木陰をよけて腰を降ろしているので日射病になりそうだ。
    (木陰は吸血ヒルのダイビングで貧血になりそうだった)

    小川では、地元の子供達が歓声を上げて水遊びに興じている。

    ・・・ん?今、あの子達はどちらの国に属しているんだろう?

  • どうにか、サンタエレーナなる町に到着した。<br />目の前に広がる湖のどこかに、フローレス島が浮かんでいるはずなのだが・・<br /><br />サンタエレーナの街中では、客引きのガキが<br />「フローレスなんて、ここからタクシーで1時間はかかるぜ。俺のホテルに泊まれよ」<br />と誘いをかける。<br /><br />おかしい!<br />地図を見るかぎり、1kmも離れていないはずだ。<br />やはり、20分も歩いたら島に着いた。<br /><br />・・つまり、この町は、そういう所らしい。

    どうにか、サンタエレーナなる町に到着した。
    目の前に広がる湖のどこかに、フローレス島が浮かんでいるはずなのだが・・

    サンタエレーナの街中では、客引きのガキが
    「フローレスなんて、ここからタクシーで1時間はかかるぜ。俺のホテルに泊まれよ」
    と誘いをかける。

    おかしい!
    地図を見るかぎり、1kmも離れていないはずだ。
    やはり、20分も歩いたら島に着いた。

    ・・つまり、この町は、そういう所らしい。

  • 旅日記<br />『フローレス島の警官』<br /><br />「バン、バン、バン」<br />乾いた銃声が夕暮れの町にこだまする。<br />ベリーズから7時間かけてたどり着いたガテマラ最初の町フローレスの市場の前での事だった。<br /><br />行き交う車の急ブレーキで舞い上がった砂煙が、この町で一番人通りの多いこのメインストリートを白いベールで覆いつくしている。<br />人々は皆立ち止り、ある者は物陰に身を隠した。<br />銀行前に立つ警官は、既に腰の拳銃を抜いている。<br /><br />そして、俺は、・・・俺は、バナナを食べていた。<br />今、この瞬間、銃撃戦が始まり、世界中のニュースで流れるとしたら、俺はこの日、世界中で一番間抜けな男としてデビューしていたかもしれない。<br /><br />緊張しきって銃に手を伸ばす警官の横で、2本目のバナナに手を伸ばす薄汚れた東洋人旅行者にも言い訳はあった。<br />彼にとって、このバナナがこの日最初の食事だった。<br />食欲に勝るものは、この世に存在しない。<br /><br />砂煙のベールが晴れていく。<br />3本目のバナナをほおばる俺の15mほど先で、上半身裸の男が銃に弾を込めていた。<br />どうやら、犯人らしい。<br />しかし、何故、警官姿の男と笑いながら立ち話をしているんだろう?<br />「人通りの多い街中で、平気で銃をぶっ放す上半身裸の男」、これだけで新聞の一面を飾る内容なのだが?<br /><br />・・もしかして、銃の試し撃ちをしていたのか?<br /><br />最も人通りの多いこの時刻、この場所で、堂々と試し撃ちをするゲリラ顔負けの警官。<br />ファンタスティック、ガテマラの旅のゴングは、乾いた音だった。

    旅日記
    『フローレス島の警官』

    「バン、バン、バン」
    乾いた銃声が夕暮れの町にこだまする。
    ベリーズから7時間かけてたどり着いたガテマラ最初の町フローレスの市場の前での事だった。

    行き交う車の急ブレーキで舞い上がった砂煙が、この町で一番人通りの多いこのメインストリートを白いベールで覆いつくしている。
    人々は皆立ち止り、ある者は物陰に身を隠した。
    銀行前に立つ警官は、既に腰の拳銃を抜いている。

    そして、俺は、・・・俺は、バナナを食べていた。
    今、この瞬間、銃撃戦が始まり、世界中のニュースで流れるとしたら、俺はこの日、世界中で一番間抜けな男としてデビューしていたかもしれない。

    緊張しきって銃に手を伸ばす警官の横で、2本目のバナナに手を伸ばす薄汚れた東洋人旅行者にも言い訳はあった。
    彼にとって、このバナナがこの日最初の食事だった。
    食欲に勝るものは、この世に存在しない。

    砂煙のベールが晴れていく。
    3本目のバナナをほおばる俺の15mほど先で、上半身裸の男が銃に弾を込めていた。
    どうやら、犯人らしい。
    しかし、何故、警官姿の男と笑いながら立ち話をしているんだろう?
    「人通りの多い街中で、平気で銃をぶっ放す上半身裸の男」、これだけで新聞の一面を飾る内容なのだが?

    ・・もしかして、銃の試し撃ちをしていたのか?

    最も人通りの多いこの時刻、この場所で、堂々と試し撃ちをするゲリラ顔負けの警官。
    ファンタスティック、ガテマラの旅のゴングは、乾いた音だった。

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