1997/09/03 - 1997/09/08
15位(同エリア20件中)
北風さん
中米を南下するにつれて熱帯地域が増えてきた。
そして、ここコスタリカでは、「君、トカゲ?それとも子ワニ?」と質問したいくらいのデカイ爬虫類が、なにけにバス停のベンチの下などで日向ぼっこしていた。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
サンホセから、ローカルバスで5時間。
たどり着いた町は、太平洋岸に面した港町だった。 -
アットホームな安宿では、滞在2日後には家族の一員としてロビーでくつろげるようになった。
いい所だ。 -
なんか、久しぶりに落ち着いて海を見る気がする。
感慨にふけって海を見つめる俺の横で、体長30cmオーバーの大トカゲが同じようにじっと海を見ていた。
しかもその50cm背後には30cmクラスが4匹も!
・・・日本なら「浜辺にワニが!」という題名でニュースになりそうな気がする。 -
国立公園が有名というより、国立公園しか有名な所がないコスタリカでは、やはり一度ぐらいはどこかの公園に行くべきだ!
そう決意して、「マヌエル・アントニオ国立公園」行きのバスに乗り込んだ。
椰子の木陰が目に涼しい白いビーチで、バスのブレーキがきしんだ音をたてた。
・・・ここが、国立公園なのか?
本当の海水浴場みたいなのだが? -
確かにバスの運ちゃんは、ここがマニュエル・アントニオ国立公園入り口だと言ったはずだが・・
しかし、一体何処にその入り口があるんだろう?
ここは、どう見ても波の荒い海水浴場にしか見えないのだが?
ビーチでサンダルを売るおじさんに、「入り口は何処?」と尋ねると、ビーチの遥か端っこを指差された。
ジリジリ照り付ける太陽を背負って、汗だくでビーチの端っこまでたどり着いた時には、既に体力の半分は尽きていた。
しかも、入り口手前には、幅10m程の小川が流れている。
何処を見回しても橋などない事から考えると、このままひざまで浸かって渡るしかないらしい。
うーん、さすがありのままの自然を残す国立公園だ。
しかし、ここまで手つかずだと、満潮時は泳ぐしかないのでは? -
小川を渡ると、そこは、公園入り口兼入場券販売所の掘っ立て小屋だった。
コスタリカの国立公園は自然だ。
ほとんど文明の匂いがしない。
公園管理事務所を原住民の家と見間違うほどに。 -
背後の沼の辺りで草木が「ザザザッ」と揺れ動いた!
さすがにこのシチュエーションだと、身構えてしまうのは俺だけではないらしい。
前を歩く白人ツーリストの女の子が小さな悲鳴を上げる!
「ガザザザッ」
バタフライのように前足を動かして草の中から「大トカゲ」登場!
・・・また君か・・・ -
旅日記
『熱帯雨林のざわめき』
「ガサ、ガサ、ゴソ、ゴソ」と、森がざわめく。
さんさんと降り注ぐ熱帯の太陽さえも届かないジャングルのトレール。
俺の行く先ざきでつきまとう物音。
何だ?何だ?またトカゲ?
これほどの自然に囲まれて、しかも薄暗く気味が悪い植物の中で聞こえる不審な物音は、いくら強がってみても安心感は与えてくれなかった。
足元でのたうつ熱帯雨林特有の木の根の間から、はさみがニョキッとのぞいていた。
「蟹だ!」
しかも、山吹色の甲羅と赤と黄色の手足を持っている。
人間で言えば、ものすごいファッションセンスだと言えるだろう。
一見、「君、毒もってるだろう?」と尋ねたくなるほどの原色の嵐。
これを創造した神様は、酒でも飲んで酔っぱらっていたのだろうか?
中米は、民芸品といい、蟹といい、3色以上の原色を使う事が基本なのかもしれない。 -
旅日記
『中米の大トカゲ』
この国立公園というより、この国のいたるところで出会える爬虫類に「イグアナ」なるオオトカゲがいる。
日本じゃ、ガラパゴス諸島に行かなければ見れないと思っていたのだが、この国じゃバス停の側でもうろちょろしていた。
日本で言う田舎のヤモリ、イモリに当たるのだろうが、このサイズは半端じゃなかった。
体長30cmオーバーのトカゲが、台所をガサゴソしていたら、主婦じゃなくても大声を張り上げてしまう。
このトカゲどこまで大きくなるのだろう?
インドネシアで見たコモド・オオトカゲは、ワニほどの大きさで人を襲っていたのだが・・ -
今回、公園内の階段で俺が固まっているのは、非常識なサイズのトカゲのせいだった。
体長50cmぐらいの奴が、階段のど真ん中で日光浴をしている。
「たかがトカゲ」と自分を奮い起こし、「ドケ!」と叫んでみる。
果たして理解したのだろうか?
トカゲが動き出した。
側に落ちていたピンポン玉ほどの木の実をパクッとくわえる。
「どうすんだ?そんなでかい物を?」と思っていると、
「ゴクン」と飲み込んでしまわれた。
・・このトカゲ、侮れない生物かもしれない。 -
海岸とジャングルを縫うように走るトレールを歩く事2時間。
蟹、トカゲ、の次には、サルが出た。
しかも、顔が白い。 -
サル見物を兼ねて、ランチタイムとしゃれこもう!
と、手持ちの弁当を広げると・・ -
サルが走る!
しかも何処からともなく大群になって、俺の方へ爆走してきた。
第一群が、スリランカの乞食の様に片ひざをついて手を差し出してきやがった。
・・「くれ!」と言う事なのか?
公園入り口には、「絶対、野生の動物に餌を与えないで下さい」なる看板があった。
もちろん、貧乏旅行者が限りある食べ物をサルごときにくれてやるつもりはない。
が、しかし、俺の手から強引に食い物をむしりとる動物にはどう対処すればいいのだろう?
気がつけば、周りを囲まれているのだが・・
現在の状況は、人気のない街角で中米名物ゲリラに襲われているのと大差ないかもしれない。 -
3時間後、蟹、トカゲ、サルの次に、タヌキが出た。
縞々の尻尾、クリクリしたつぶらな瞳を見るかぎり、これはアライグマなのか?
これほど、熱帯雨林のジャングルに似合わない動物も珍しい。
まさにこの国立公園はミラクルワールドだ。 -
行く手にトレールの終点らしき標識が現れてきた。
妙にキラキラと輝いているのは何故だろう?
近づくと、50cm向こうの空間に、俺の手の平大のクモが浮かんでいた。
いかにも「俺、毒持ってます」と言わんばかりの形をしている。
ここが終点であろうと、なかろうと、俺は引き返す決心を固めた。
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