1995/10/18 - 1995/10/18
377位(同エリア625件中)
北風さん
PAMUKKALE(パムッカレ遺跡)と言えば、その丘の上の遺跡を押しのけて必ず観光パンフレットに登場する「石灰棚」。
例え、頂上にローマ時代の貴重な遺跡があろうと、遺跡管理人と名乗る怪しげな男に遺跡入場料をしつこく請求されようと、この丘の中腹に広がる白い棚田に足を止めない観光客はいない。
消し忘れたロウソクを朝に発見した時もこんな感じにテーブルがデコレーションされていた気がする。
しかも、この石灰棚の中身は温泉だった!
世界的な観光地でヨーロピアンのおじちゃん、おばちゃんが水着で「ババンバ・バン・バン・バン」とくつろいでいらっしゃった。
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- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
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田舎道の向こうからでもその丘だけが白く輝いているのがわかった。
やっと、麓までたどり着き、細い山道を頂上目指して登る事にする。
途中から砂利道に白い塊が混じりだす。
見る見るうちに登山道はまるで雪が降ったかのように白一面になった。
なんと周りの崖も白く覆い尽くされている。
これが石灰岩なのだろうか?
頂上はどうなっているんだろう? -
ちょっと息が切れるくらいには登っただろうか?
周りの岩肌にも白いツララがぶら下がるようになってきた。
と、背後から声がかかる。
「ミスター、私は遺跡管理人です。ここから先は違う入場料になるのでここで払って下さい」
・・・正直、この壮大で素晴らしい景色のBGMとしては、あまりにチンケなアジアン・トリック(詐欺)だった。甘い砂糖にはいつのまにか蟻がたかる様に、ツアーで守られていない個人旅行者にとって、こういう職種の人間は世界中の遺跡とセットされているようなものだ。
まぁ、マクドで言えば「ハンバーガーとポテト(サイズS)」にあたる。
さぁ、ポテトなぞ無視して更なる高みへ! -
頂上付近にたどり着いた時、白い崖にオペラ会場の特別観覧席のようなベランダがしがみついているのが見えた。
なんとも不思議な光景だ! -
なんと、ベランダのように張り出していた棚には、温泉が溜まっていた!
けっこういい温度だ。 -
パーティーゲームのシャンパングラス・ピラミッドのように、温泉が一番上の棚から順々に下の棚へと流れ落ちている。
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すごい景色だった。
ネパールで見た棚田のホワイトバージョンだ。
大理石のように表面がつるつるの岩肌が、キラキラと純白に輝いている! -
ネパールの棚田
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<ヒエラポリス遺跡>
そうそう、パムッカレの石灰棚の上には、ローマ時代の遺跡まで残っていた。
うーん、なんか、食前酒が美味すぎて、メイン・デイッシュはどうでもよくなった感じだ。 -
またも円形劇場が!
・・ローマ人は劇が好きらしい。 -
旅先で出会った建築家が「屋根を丸く作るにはかなりの技術がいるんだ」と、教えてくれた。
ではこれほど大きな石を繋ぎ合わせてアーチ状の天井を作るのはとんでもない技術だったんだろうなぁ。
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