1997/05/10 - 1997/05/11
44位(同エリア85件中)
北風さん
メキシコ入国5分で英語が通じない事実にへこみ、
ラパスまでの耐久バス・ツアーでカラカラにしぼみ、
メキシコ料理で知っているのが「タコス」という単語だけだった事に青くなっていたが、とりあえず生きてラパスには着いた。
気分転換と観光をかねてちょっと街外れに足を向けると、そこはサボテンの海が広がっていた。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
ラパスは、意外と都会だった。
デパートもあれば、スーパーも立派なものがある。
ちょっとしたアメリカの田舎と変わらない。
ただし、赤茶けた砂の舞う道路の中央分離帯の植え込みが、サボテンだった以外は・・ -
丘の上にそびえるアメリカ資本の豪華リゾート・マンション。
その下で朽ち果てる盗難車。
何処の世界でも見られる貧富の差が、照りつける日差しの下に映し出されていた。 -
そして、我がホテルは、・・・
ラパスで一番安いと言われる、ペンション・カリフォルニアは、US$8。
インドネシアの安宿と変わらない造りのホテルだが、さすがバハ・カリフォルニア、庭木はパパイヤ、壁には海ガメがぶら下がっていた。 -
街の郊外に一歩踏み出ると、そこはサボテンの森が広がっていた。
さすがメキシコというのだろうか?
とにかくサボテンがデカイ!
しかも多種多様に生えまくっている。
こんな光景は初めてだ。 -
空間に乱立するサボテンの他に、地面にはなんとも奇妙なイボイボ、フサフサしたものがのたうっている。
これは、サボテンの子供なのか? -
オーストラリアで見た、ワイルド・フラワーにそっくりだった。
しかし、アロエの化け物みたいなものから生えているのは何故だろう? -
少しずつ、サボテンが密集してきた。
水がどこかにあるのだろうか? -
赤茶けた大地に、無数の大蛇がのたうっていた。
この異様な植物もサボテンなのだろうか?
確かに「棘」はついている。
背中を向けると、襲い掛かってきそうな気がする。 -
旅日記
「ラパスの森」
ニュージーランドで、ウール100%の羊の海を見た。
中国では、水墨画の世界に出てくる山海の世界があった。
中東では、いたる所に砂の海。
アメリカは、ハーレーの海を見せてくれた。
そして、ここは、サボテンの海が広がっていた。
地平線まで続くなだらかな丘の起伏に沿って、サボテンが何処までも埋め尽くしている。
ひび割れた大地に突き刺さる、もはや大木と呼んでもおかしくないその木には、5寸釘と間違えそうな棘が生えていた。
ここで転ぶ事は、死をを意味するのかもしれない。
しかも、なんて種類が多いんだろう。
あるものは、メデゥーサの髪の様に細長くのたうち、あるものは、このままどこまでも巨大化しそうなぐらい天を突いている。
全ての生存を拒み続けるこの大地で、生を勝ち取っている勝利者達。
「サボテンは、育てにくいから・・」という俗説など、何処吹く風と、荒野の勝利者のシルエットが何処までも大地に刻まれていた。 -
サボテンの森の向こうに、海が見えた。
そして、その彼方に浮かぶ陸地は、メキシコ本州だろうか?
漁師のおっちゃんが、
「馬鹿こくでねぇ。メキシコ本州があんなに近いわけねえだろうが」
と、言った気がした。
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