1995/04/27 - 1995/04/28
76位(同エリア123件中)
北風さん
ヒンズーと牛とカレーの国インドをとうとう出国!
ここから西は、砂色の世界が広がる敬虔なイスラム諸国への旅となる。
歴史上、インドから宗教的理由(イスラム教徒の自立)で独立したパキスタンなので、それほどインドと変わらないと思いきや、国境を越えた途端、
「人がデカイ!」(肉食だから?)
「ファッションが違う!」(ダボダボの民族衣装)
「バスがケバい!」(砂色の世界に、色を添えているのか?)
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
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そう、今日4月27日は俺が会社を辞めた記念日だった。
前々年の記念日は、ニュージーランドで羊に囲まれていた。
前年の記念日はオーストラリアで馬に乗っていた。
そして今回の記念日は、インド-パキスタンの国境で迎える事になった。
パキスタンの方からイスラム教の祈りの声が聞こえる。
今回の記念日ソングは、「コーラン」らしい。 -
旅日記
「パキスタン入国管理事務所にて」
早朝、インドの出国管理事務所で、出国スタンプをもらい、普通の道路に金網フェンスを張った様な1本道をトコトコと、パキスタン入国管理事務所に向かう。
4月と言っても、インドは暑い!
あと5分もしないうちにパキスタンなのだが、Tシャツの汗は一向に引く気配を見せない。(太陽は、国名も宗教の違いも訳隔てなくきっちり仕事をするらしい)
パキスタンの入国管理事務所が見えてきた。
インドの事務所は村の保健所みたいだったが、これは村の集会所だ。道の横にでかいやぐらが組んであるだけだった。
中には、掃除をしているおばさんと、古ぼけた机に座ったおじさんの2人だけ。
とりあえず、おっちゃんの机に向かう事にした。
(いきなり手相でも見られたらどうしよう)
おっちゃんに「入国手続きをしたいんですが」と聞くと、「7時半まではお茶の時間だ」とのんびりお答え下さった。
おっちゃんがおいしそうにすするお茶の湯気が、イスラム時間での時の流れを思わせる。
インドと同じ様に、ここでも時は緩やかに流れているらしい。 -
< LAHORE(ラホール)>
国境を越えて最初にたどり着いた街は、パキスタン第2の大都市「ラホール」。
この街は、ある意味、長期旅行者の間では有名だった。
別名「泥棒宿ラホール」。
その言葉のどこにも、居心地にいい快適な匂いはしない。 -
さすが第2の都市だけあって、街は整然として交通量も多い。
-
街は意外と都会だった。
が、しかし、インドで腐るほど見た、小型トラックほどもある牛がバス停にいるのは何故だろう?
ここはイスラム圏のはずだが?
格安タクシーなのか? -
旅日記
『砂色の世界を爆走する原色の超特急 パキ・バス』
別にディズニー・ランドでアトラクションを待っているわけでもなく、特別な場所へ行くわけでもなかった。
ただ、普通のバス停でバスを待っていた。
すると、この車が派手なブレーキ音を撒き散らしながら停車!
・・・えっ?
・・・これ、バス?
・・・何かのキャンペーン車じゃないのか?
このド派手なバスは、通称『パキ・バス』と呼ばれ、別に右翼の方の専用車でもなく、マイケルジャクソンのツアー・バスでもなく、普通の市民が利用する普通の市内バスだった。
砂色の世界が広がるこの国の地味な雰囲気に色を添える為のデザインだろうか?
しかし、このピカソ顔負けのセンスはどこから来たんだろう? -
バスの中から運ちゃんが、「早く乗れよ!」と言わんばかりに片手を大きく振っている。
外観の派手さとは裏腹に、意外と狭く薄暗い空間に飛び込むと・・・
目に飛び込む原色の嵐!
耳をつんざくアラブ音楽!
ここは拷問部屋?
すごい!
目が慣れるにつれ、内装の細部まで手を抜いていない事がわかってきた。
このデコレーション・センスの良し悪しは別にして、ここまで派手だと賞賛に値する!
ただし、この頭の上から搾り出している様な高音の嵐は何とかならないものだろうか?
ずっと見ていると目が痛くなるが、乗車すると頭が痛くなってきた。
運ちゃんの隣の兄ちゃんが、ぶっきらぼうにチケットをよこした。
・・・これほどバスに金をかけているのに、チケットが便所紙に鉛筆で書きなぐった紙切れなのは何故? -
旅日記
『シャルワルカミ−ス・スーツをもらった日』
パキスタンに着いてすぐ、人々の好奇の目のさらされている事に気づいた。
まぁ、女性だけが長髪のこの国で、俺の髪はうっとおしくみえるかもしれない。
ある日、ホテルのおやじの視線に耐えかねて、「そんなに髪が長いのが悪いのか?」と尋ねると、「いや違う!」と返答された。
親父さんが言うには、外人ツーリストもよく来るこの街では、男の長髪もそれほど珍しくはないが、俺の顔で長髪だと『アフガニスタン人』そっくりなんだそうだ。
(パキスタンとアフガニスタンは仲が悪いらしい)
親父さんが、「せめて服だけでもこれを着ろ!」と渡してくれたのが、パキスタンの男なら誰でも着ている「シャルワルカミース・スーツ」だった。
親父さんのお古だそうだが、俺が持っているどんな服よりきれいな気がする。
ワクワクしながら袖を通すと、これが涼しくて快適!
(トイレに行く時、チャックが無いのだけが玉に傷だが、、、)
このダボダボはダテじゃないらしい。
親父さんに感謝!
パキスタン入国3日目、俺は既にカメレオンのように現地化してきている。 -
<ラホール・フォート>
バードシャヒ−・モスクの東側には、歴史の支配者によって、何世代にも渡って増改築を繰り返してきた城砦「ラホール・フォート」がそびえていた。 -
<バードシャヒ−・モスク>
1673年に建てられた「皇帝のモスク」とガイドブックには書いてあった。
10万人が一度に礼拝できるという、世界最大級のモスクらしい。 -
思いっきり生活感漂う街中にひっそりと建っているが、あれが世界最大級のモスクらしい。
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壁面は既にかなり痛んでいるように見えるが・・・
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モスクの内部の装飾は、パキバス並みに豪華!
バスと違うのは、この渋いハイ・センス!
シルバーの鈍い輝きが、部屋全体を包んでいた。
イスラムって内側に金をかける主義?
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