1995/08/05 - 1995/08/05
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北風さん
「モスクワの地下鉄は、核シェルターを前提に設計された」
と聞いていたが、まさかこれほど深い深い地の底を走っているとは!
どこまでもどこまでも降りていくエスカレーター。
地下で高所恐怖症を味わうなんて思った事も無かった。
しかも、この地下鉄、降りてもビックリ!
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旅日記
「モスクワの地下鉄」
「ゴクン、ゴクン、ゴクン」と不気味な音と共に、俺の身体は地下へと運ばれている。
地獄に落ちる時もこんな感じなんだろうか?
延々と続く階段を見下ろすと、心臓がバクバク鳴りはじめた。
持病の高所恐怖症は、地下でも変わらないらしい。
モスクワの地下鉄は、核シェルターを前提に設計されただけあって、信じられないぐらい深い所を走っていた。
こんなエレベーターは初めてだった。
さすが、共産主義の総本山モスクワの地下鉄だ。
もう4,5分はエスカレーターに揺られているのだが、一向にゴールが見えてこない。
もし、ここで、後ろの奴が転んだら・・などと考えるのは俺だけだろうか?
いかん、持病の閉所恐怖症までも頭をもたげてきた。 -
やっと、エレベーターの階段が沈みだした。
社会主義のエレベーターでも、仕組みが同じなら、この後水平になって俺をホームへと滑り込ませてくれるだろう。
「トンネルを抜ければ、そこは・・」というCMが昔流行ったが、今回、トンネルを抜ければ、そこは「美術館」だった。 -
エスカレーターの出口で、目を皿にして立ち止まる東洋人はを目がけて、背後からごついロシア人がぶつかってくる。
よろめきながら、仰いだ天井には、シャンデリアがぶら下がっていた気がする。
大理石張りのフロア、ホームの壁に彫りこまれた、宗教画らしい見事なレリーフ、一体ここは何だろう?
本当に電車が走りこんでくるホームだろうか?
たかが地下鉄のホームを、ここまで装飾するなんて、確かに社会主義の精神は奥が深い。
ここに電車が走りこんでくる事には確信が無いが、「モスクワで一番の名所は?」と尋ねられた時の答えは決まった気がする。 -
再び長い長い暗闇のトンネルを上って行くと、目的地の「イズマイロフ広場」に出てきた。
情報では、イズマイロフ広場で開かれているサンデーマーケットでは、格安で旧ソ連軍のミリタリー・グッズが手に入るとか。
しかし、ざっと見る限り、どうやらフリーマーケットみたいなものらしい。
だだっ広い広場で、どう見ても主婦にしか見えないおばちゃん達がずらっと並び、声を限りに客を呼び込んでいる。 -
おばちゃん達の手に掲げられている物は、ハンドメイドのレース編みやら人形やら・・・
なんと、両手に子猫と子犬をぶら下げて売っているおばちゃんもいる。
経済が崩壊してからのロシアでは、ものすごいインフレが続き、社会主義で保障されていた年金だけではもはや暮らせなくなっていると聞く。
どのおばちゃん達の顔も必死の形相をしていた。 -
広場の奥には、旧ソ連のミリタリーグッズの店がズラッと!
ミサイルぐらい売っていそうだ。 -
<マトリョーシカ>
日本のこけしにも似ている、ロシア民芸品「マトリョ−シカ」の店は、さすが人気があるだけあって、あちこちにあった。
木をくり貫いて作るこの人形は、外観は手足の無いドラエモンそっくりだが、胴の所からパカッと2つに割れる仕組みになっている。
そして、中には同じ形の人形が少し小さいサイズで入っていた。
それをパカッと開けると、また同じ人形が・・
という感じで、なんと8体から9体もの人形が出てくる。
まるでコントにでも使えそうな民芸品だが、この人形の中で歴代のソ連総書記が古い順に入っている物があった。
一番外側のゴルバチョフには、ちゃんと顔の染みまでついていた。
ちょっと欲しいかも・・・
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