君へと夢は今…♪オリンピック～バンクーバーまで［国立競技場スポーツ博物館］

2010/02/13 - 2010/02/13

バンクーバーオリンピックが盛り上がっていますね！
フィギュアスケート高橋大輔選手の銅メダル、スピードスケート長島圭一郎選手の銀メダルに加藤条治選手の銅メダル、モーグル上村愛子選手の４位入賞など、日本選手の熱戦が続いています。
そんなオリンピックの開会式の日、４６年前の開会式の舞台となった東京の国立競技場へ向かいました。
ここには、オリンピックの展示が豊富な秩父宮記念スポーツ博物館があるんです。
全部紹介することはできないので、冬季オリンピックに関する展示を中心に紹介します。
日本選手のさらなる活躍を願って…♪

エリア 信濃町・千駄ヶ谷(東京)

バンクーバーオリンピックの開会式。
日本が入場してきました〜！
旗手は岡崎朋美選手。

開会式が行われているのはＢＣプレイスで、オリンピックの開会式が屋内で行われるのは初めて。
ＢＣとはブリティッシュ・コロンビアの略です。
ちなみに、僕がいる場所もＢＣプレイス…。
ＢＣ、つまりビックカメラです（笑）。
３０人ほどが集まって並んだ液晶テレビに釘付け。
確かにブラビアもアクオスも綺麗だねぇ、まるで自分がその場にいるようだ。
店員さんに「安くなってますよ〜。買いませんか〜？」と勧められる。
まったく買う気ないんですけど…。
それでも五輪特需なのか、購入に踏み切ってる人もいました。

聖火が点灯し、冬季としては２１回目のバンクーバーオリンピックが開幕！
それにしても、無駄に長い開会式だった…。

長い開会式がやっと終わり、４６年前の開会式の舞台へ向かいました。

この冬一番の寒さとかで、霙が降ってました。

国立競技場にやって来ました。
１９６４年の東京オリンピックの開会式が行われた場所。
僕は生まれてもいないので知らないけれど、確かにここでオリンピックが行われたのだ。

５万人を超える収容力。
今日の開会式の舞台となったＢＣプレイスよりはやや少ない。

ちょうど東アジアサッカー選手権の期間中。
考えてみれば今年は冬季五輪の年であるとともにサッカーワールドカップの年でもあるのだ。
オリンピックの影に隠れてしまってることもあるけど、どうも盛り上がりに欠けるなぁ。

明日は日本の対韓国戦ということで、競技場では前日練習が行われてる様子。
しかし今の日本代表の弱さを物語るかのように、静寂しか聞こえない。

国立競技場に来た目的はここ！
秩父宮記念スポーツ博物館です。
スポーツの宮様・秩父宮雍仁親王の功績を記念して作られた日本唯一の総合スポーツ博物館。
オリンピックに関する展示が豊富というので来てみました。

「冬のスポーツ‐バンクーバーまで」という企画展がはじまったばかり。

博物館入口にあった「御者の像」。
ベルリンオリンピックの芸術競技金メダル作品。
芸術競技というのはかつてオリンピックに本当に存在した正式競技です。

入館料は３００円。
天気が悪く、バンクーバーの開会式もあったせいなのか、驚くほど空いていました。

オリンピックのポスターアート。
これは１９７２年札幌五輪のポスター。

こちらは９８年長野五輪のポスター。
北アルプスの山々や善光寺の姿が描かれてます。

古代オリンピックがはじまったのは紀元前８世紀。
当時の競技は短距離走だけでした。
ここは世界遺産にもなっているギリシャのオリンピアです。

レリーフです。

オリンピックは近代へ。
スポーツを通じた青少年の心身の教育が必要だというクーベルタンの考えが、オリンピックの復興運動につながります。
クーベルタンは「スポーツを通じて世界の若者が手を結ぶことこそ、世界平和の近道である」という考えに至るのです。

カナダ初のオリンピックとなったモントリオール五輪のトーチとユニフォーム。

こちらはソウル五輪。

２００４年のアテネ五輪。

「オリンピックで重要なことは、勝つことではなく、参加することである」
という有名な言葉。
しかし大きく変容しつつある現代のオリンピックに、この言葉をそのまま当てはめることができるかどうかはわからない。

近代オリンピックの第１回大会が１８９６年のアテネ。
日本が初参加したのが１９１２年、第５回のストックホルム大会。
そのとき陸上に出場した三島弥彦選手のスパイクとユニフォームです。
１００年近くも前のものか…。

ストックホルム大会の日本選手団。
参加した選手はわずか２人でした。
こんなところから始まったんですねぇ。

ナチスオリンピックとして語り継がれる１９３６年ベルリン大会。
左はその三段跳びで金メダルを獲った田島直人選手のユニフォーム。
右は優勝候補のスウェーデンに勝利し「ベルリンの奇跡」をおこしたサッカーのユニフォーム。

ベルリン大会で使用された鞍馬。
今年からこの博物館で展示されています。

日本初のオリンピックとなった１９６４年東京五輪。

その東京五輪で使われた、左が女子のバレーボール。
もちろん日本チームが優勝しました。
右はサッカーボールで雨の日用で黄色いのです。

マラソンで銅メダルの円谷幸吉選手の足型。
この４年後に彼は自ら命を絶つことになります。

６８年のメキシコシティ大会。
サッカーで日本は銅メダルを獲得しました。
そのときのボールです。

８４年ロサンゼルス大会で金メダルの山下泰裕選手の柔道着。

２００８年北京大会、バドミントンのオグシオのユニフォーム。
小椋久美子選手は今年現役引退、潮田玲子選手は池田信太郎選手と「イケシオ」としてロンドン五輪を目指しています。

やはり夏季大会の展示が多いのですが、ここからは冬季大会の展示です。
バンクーバー五輪では１５歳の中学生、高木美帆選手が注目を集めていますが、史上最年少でオリンピックに出場した日本人選手が誰だか知っていますか？
それはこちら、３６年ガルミッシュ・パルテンキルヘン大会に出場したフィギュアスケートの稲田悦子選手。
なんと当時、１２歳の小学６年生でした！
この最年少記録はいまだ破られてません。
僕も初めて知ったのでびっくり…！
というか、この時代からフィギュアスケートに日本の女子選手が出ていたこと自体が驚きですね。

その稲田選手のコスチューム。
このときの成績は１０位でしたが、その後のオリンピックが戦争で中止にならなければ金メダル確実と言われていたそう。
冬季五輪の歴史を感じます。

５２年オスロ大会でスピードスケート６位の高林清高選手のディプロマ。

６０年スコーバレー大会、アイスホッケーのユニフォーム。

６８年グルノーブル大会、リュージュのヘルメット。
よく見るとバンクーバーの表記も…。

８０年レークプラシッド大会、スピードスケート５位の長屋真紀子選手のスケート靴。

２００６年トリノ大会、フィギュア金メダルの荒川静香選手。
「トリノの女神は荒川静香にキスをしました」って、あのときの感動の震えは記憶に新しい。
それから４年が経って、今はバンクーバー大会。
荒川さんは今は解説者としてよく出てくるが、自分はあまりこの人の人間味の薄い話し方が好きではない。
競技者として優れているからといって、安易に解説者に推挙する方もどうかと思うけど。

オリンピックのマスコット達！

１８９６年、第１回アテネ大会の優勝メダル。
え、金メダルじゃないって？
それもそのはず、このときは銀メダルが優勝メダルだったのです。

１９２０年、アントワープ大会で日本人が初めて獲得したメダル。
テニスの熊谷一弥選手の銀メダルです。

そしてこちらが、日本初の金メダル。
２８年アムステルダム大会、三段跳びの織田幹雄選手でした。

そして冬季五輪初のメダル。
５６年コルチナ・ダンペッツォ大会、スキー回転の猪谷千春選手の銀メダルです。
日本人の初メダルが回転だったというのはちょっと意外な気もするかな？
このとき金メダルを獲ったのが、あのトニー・ザイラーです。

東京五輪の記念メダル。
作は岡本太郎。
そう言われて見ると、いかにも岡本太郎らしいデザインですよね。

東京五輪の金、銀、銅メダル。

日本のコスチュームと入場行進。
今いるこの場所、国立競技場ですね。

札幌五輪のメダルです。

なんだか地味？
というか、個性的で不思議なデザイン。
冬季五輪は夏季よりもメダルのデザイン規制が緩やかなのです。
だから冬季五輪のメダルは趣向を凝らした変わったものが多いんだそう。
たとえばトリノ大会のメダルは穴が開いていたし、今回のバンクーバー大会のメダルは波打つような立体的なデザインです。

表彰台を独占した日の丸飛行隊。

長野五輪のメダル。
札幌と違いカラフルで、自分はこれ好みかも（笑）。

裏には北アルプスの山並みがデザインされてたような…。

金メダルを獲った日本のジャンプ団体。
このときも感動したの、覚えてるなぁ。
左の岡部孝信選手はバンクーバーの選手団主将。
厳しい状況のようですが、今でもオリンピックに行く力があるというのはすごいです。

東京五輪で使われた表彰台。
上ることもできました〜。
上に立った気分は…、ちょっと気持ちいい。

ガルミッシュ・パルテンキルヘン大会に出場したフィギュアスケートの片山敏一選手。
戦後は指導者として尽力した人らしい。

アイスダンスのセーター。

マナスル登山隊、初登頂時の日章旗。

バボちゃん。
ひとつひとつをじっくりと見ていたために、だんだんと時間がなくなり、後半は早足に…。

日本で開催されたサッカーのワールドユースで優勝したアルゼンチン代表のサインボール。
マラドーナのサインが見えますね！

東京マラソン、有森裕子さんのゼッケン。
今年は２月２８日の開催です。

室内で楽しめるように作られた陸上版のカーリング。
ユニカールといいます。

グラススキー。

第１回冬季五輪、シャモニー・モンブラン大会のフィギュアスケートで優勝したオーストリアのヘルマ・サボー。
この頃は今みたいにジャンプとかを競うものではなかったんでしょうね。

日本が冬季五輪に初参加した第２回サンモリッツ大会。
そのときの日本選手団です。

昔のスキーですね。

バンクーバー出場選手の写真展示。
高橋大輔選手は銅メダルを獲ってくれましたね。
４回転失敗したときはどうなるかと思いましたが、きっちり決めてくれました。
冬季五輪はひとつのミスがそのまま結果に反映されてしまう競技が多いので見ててハラハラしますね〜。

たぶん日本中が期待しているだろう浅田真央選手。
重圧に負けずに自分の演技をしてほしいですね。
それにしても、フィギュアはいつ見てもなんともいえない心持ちになってしまうスポーツです。
どうしても、相手選手の不幸を願ってしまう、というつらい側面があります。
フィギュアは美しいスポーツだけど、しかし見る人の心は…。
それを言ったら、モーグルもスピードスケートも同じなのですが。

安藤美姫選手はトリノの雪辱なるでしょうか。
ちなみに自分は女子フィギュアのフリーは、四国旅行中でたぶん生では見られない…。

岡崎朋美選手と高木美帆選手。
まるで母子だよなぁ。

カーリングのチーム青森、クリスタルジャパン。
カーリング中継は、試合中の選手の話し声が聞こえてきて見てて面白い。
博物館にはカーリングのストーンも展示されてました。
めっちゃ重かった…！

モーグルの上村愛子選手、結果は４位と今回もメダルには届きませんでした。
とっても残念でしたが、とっても心を震わせてくれましたね。
賛辞に値する滑りだったと思います。
ところで、優勝したアメリカのカーニー選手は滑る前に「人生で最高の滑りをしよう」と思ったそうです。
僕が気になるのは、上村選手にとって今回の滑りが「人生で最高の滑り」に匹敵するものだったかどうか、ということです。
メダルの有無よりもそれこそが重要なことだという気がします。

長野五輪の表彰台。
これなかなか、乗り心地がいい！？

普段なら国立競技場のスタンド見学ができるのですが、今日はサッカーの前日練習でダメとのこと。
ちょっとがっかりしつつ、競技場の周りを歩くと…。

聖火台が見えました。

今日はバンクーバーに聖火が灯ったけど、確かに４６年前、ここにも聖火が灯されたんだねぇ。
静寂の廃墟のような印象を与える今日の国立競技場からは、ちょっと想像できません。

空からは雨のような雪のようなものが降っていました。
もしかしたらバンクーバーも同じような天気かもしれない？
バンクーバーの空へ、がんばれ日本！

この旅行記へのコメント （2）

• ゆうこママさん 2010/02/26 23:05:33

  渋い旅行記、感動旅行記

  こんばんは。
  ずいぶん渋いテーマの旅行記だな思いながら、読み進めていくうちに、今、大きな感動に包まれています。
  
  様々な歴史が刻まれてきたのですね。
  そして、その記録がこのようにきちんと保存されていることに感謝の気持ちを抱きました。
  
  本日、浅田真央選手が銀メダルを取りました。
  この記録も、五輪の歴史として刻まれていくのですね。
  何十年後か、博物館を訪れた方にも感動を与えるのでしょうね。
  いい旅行記をありがとうございます。
  がりさんの旅記に銅メダルです。
  （金は、このあいだの北海道の旅記です）

  がりさん からの返信 2010/03/01 22:06:08

  RE: 渋い旅行記、感動旅行記

  ゆうこママさん、こんばんは！
  四国旅行に出ていたため、返信が遅れてしまい、申し訳ありません。
  でも携帯からゆうこママさんのメッセージは読んでました♪
  
  > ずいぶん渋いテーマの旅行記だな思いながら、読み進めていくうちに、今、大きな感動に包まれています。
  
  渋かったですか！？
  確かにそうかも、でもオリンピックの原点を知るのは興味深かったです。
  自分は博物館とかは苦手なのですが、ここは飽きずに楽しめましたね。
  オリンピック、大好きなんです。
  たとえ現在のオリンピックが商業主義になろうとも、やはりそこにはスポーツを超えた何かがあるような気がします。
  いつか生で見に行きたいとも思います。
  
  > 本日、浅田真央選手が銀メダルを取りました。
  > この記録も、五輪の歴史として刻まれていくのですね。
  > 何十年後か、博物館を訪れた方にも感動を与えるのでしょうね。
  
  女子フィギュア、僕も見てました。
  松山にいたのですが、観光を一時中断し、電器屋さんで（笑）。
  さすがに街頭テレビにもたくさんの人だかりができていて、注目度高いようでした。
  真央ちゃんの銀メダル、記録としても記憶としても残るものでしょうね。
  
  > がりさんの旅記に銅メダルです。
  > （金は、このあいだの北海道の旅記です）
  
  ２つもメダル頂いていいんですか！？（笑）
  また金メダル獲れるようにがんばります〜！