2010/01/03 - 2010/01/09
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bunkichiさん
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予定では「青空とエメラルドグリーンの海との橋渡しをするかのような白い灯台が立つアメデ島」に日帰りツアーをするはずでした。だが、当日は無情な雨。
それでもわずかの希望を胸に、ツアーのバスに乗り込み、港に到着するも中止のアナウンス。
ヾ(@† ▽ †@)ノうわーん
ヌメア市内の観光は既にしてしまっているし、さあどうする?
しかたがないので、ニューカレドニア到着時に休館で見学できなかったニューカレドニア・ラグーン水族館とヌメア市立博物館を探訪しました。
そこは、ガイドブックには、けして載っていない世界が待ち受けてました。
近代史好きにはヌメア市立博物館は必見です。
侮るなかれ!ニューカレドニア・ラグーン水族館&ヌメア市立博物館!!
ヽ(゜▽、゜)ノ (▽、゜ノ) ヽ( )ノ(ヽ゜▽、)
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- エアカラン
-
アメデ島訪問予定の前日は、これ以上ないくらいの快晴でありました。
あ〜宣伝カーの「いつも晴天のアメデ灯台」の文字が恨めしい....。 -
でも、当日はこんな天気。
案の定、アメデ島ツアーは、風雨が強いので中止。
「明日、明後日ならば振り替えることができます。」と言われても明日は帰国です。 -
とりあえず、宿泊ホテルのそばのニューカレドニア・ラグーン水族館(AQUARIUM DES LAGONS)に行ってみました。
ニューカレドニア水族館は、太陽自然光を取り入れ、ラグーン内の海水を循環ポンプで取り入れた開放式水族館ですので、まさにニューカレドニアの海が水槽の中で観察できるというすぐれものです。
ニューカレドニア・ラグーン水族館
AQUARIUM DES LAGONS
http://www.aquarium.nc/ -
まあ、こんな天気の日ですから焦ってもしょうがありません。
ゆっくり座りながらお魚さんたちを見学しました。 -
水槽内のサンゴは、もちろん本物です。
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おっ!噂のナポレオンフィッシュさまのご登場です。
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あー本当の海に潜りたかったよー!
でも、サメには出遭いたくないよー!
けっこう、興奮しながら楽しめます。 -
ここは「ノーチラス」が飼育されていることで有名です。
生きた化石といわれるオウム貝の一種で、ノーチラスはニューカレドニア近海のみに生息し、飼育に成功したのは、この水族館が世界初だそうです。 -
またここは「光るサンゴ」が飼育されていることでも有名です。
暗闇の中で蛍光作用を持つサンゴたちが宝石のように輝いてます。 -
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さて、一日中、水族館で楽しむこともできない貧乏性な性格なので、昨日も行ったヌメア中心部へ出かけました。
昨日行ったばかりのニューカレドニア博物館に行くのには抵抗があります。
それにしても前日は天気が良かった....。(しつこく恨むのだ。)
ニューカレドニア博物館
MUSEE TERRITORIAL DE NOUVELLE CALEDONIE
http://www.museenouvellecaledonie.nc/portal/page/portal/smp -
ちなみに、ニューカレドニア博物館内は撮影禁止です。
どんなものが展示してあるかというと、ニューカレドニアだけというよりは、周囲の南太平洋洋諸島の民俗学的物品がたくさん展示されてます。
博物館前の公園にもレプリカと思われる塔が立ってます。
博物館内展示物の一部には日本語の解説もありますが、あまりにも学術的に書かれてるので、無知な私には読んでもよくわかりません....。
ヽ(。_°)ノ ? -
塔のすぐそばに、鎖でつながれたモニュメントがあります。
このモニュメントは何であるのかは、仏語が全く読めないのでわかりませんが、かつてニューカレドニアのイル・デパ・ン島は流刑地であったことから、それに関係するモニュメントかもしれません。 -
18世紀、キャプテン・クックが訪れた以降のニューカレドニアの歴史に関心のある方におすすめの場所はヌメア市博物館です。
この博物館の建物は、もともとは1874年ニューカレドニア初の銀行として建てられたものですが、2年後倒産してしまい、1880年にヌメア市が買収し、シティホールを建設し、建物の中には市町村の事務所、挙式会場等を設け市庁舎として活用してたそうです。
その後、1975年に市庁舎が移転し、1996年よりヌメア市の博物館として生まれ変わったそうです。
Le musée de la ville de Nouméa
http://www.ville-noumea.nc/pratique/detail_rubrique.asp?idrubrique=4&rubrique=Culture&ou=musee -
建物自体もコロニアル様式でなかなか味があります。
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この博物館はガイドブックにもあまり書かれていないせいか、すぐ外の通りでは、たくさんの日本人ツーリスト歩いているのに、あまり訪れないようです。
フランス語がわからなくても大丈夫です。
受付で現地のおねーさんが、日本語のオーディオガイドを無料で貸してくれます。 -
入館するとすぐ19世紀、植民地時代のニューカレドニアの世界が待ち受けてます。
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19世紀当時の現地メラネシアの人々の写真、
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カトリック宣教師による当時の学校の様子、
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当時の洋裁店等の様子が再現、展示されてます。
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1階は、この他にも植民地化初期の生活用品、道具等がたくさん展示されてます。
当時、ニューカレドニアは人気がなかったらしく、特に女性の方に行ってもらうのに、いろいろお土産をつけてお願いしていたようです。 -
1階の片隅にニッケルが展示されてます。
この豊富なニッケルにより、ニューカレドニアでは、150年前からフランスの植民地の主要産業としてニッケルの採掘が続けられ、世界第4位の埋蔵量と生産量をほこってます。
日本でも、2000年までニッケル鉱石の約50%をニューカレドニアから輸入し、ステンレスやバッテリーに使われてます。
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ちなみに、ヌメア市街とホテル、レストランの並ぶアンスバタを結ぶ道路沿いにニッケル鉱の記念碑があります。(スーパーカジノの近く)
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さて、1階の19世紀の様子を見学し終わったら、ニッケルの展示物の後ろにある階段を下ります。
この階段は、なかなか目立たないので、メラネシア人のおばちゃんが上ってこなければ、見逃すところでした。 -
地下の展示スペースは薄暗く、第一次大戦後とニューカレドニアの参戦を中心に展示がされてます。
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当時のヨーロッパ戦線の地下塹壕の様子、
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当時の生活用具、武器、勲章等が展示されていました。
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ニューカレドニアのメラネシア人の方も徴兵されて、多くの犠牲者がいたことが説明されてました。
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地下奥に今年から新たに「ニッケル物語」の展示スペースが設けられていました。
当時のニッケル鉱山の様子のみならず、当時ニューカレドニアに移民した日本人のことも説明されていました。 -
あまり今の日本では知られていませんが、
1892年、外務大臣榎本武揚ニューカレドニアへの契約移民を許可してからニッケル鉱山労働者として5575人の日本人が移民したそうです。
これは、1905年ポーハタン号でチオに到着した日本人移民の写真です。 -
ニューカレドニアへの移民は、男性の単身赴任者が大部分で、出稼ぎ的要素が強いためハワイのような定住者は少ないのですが、それでも現地メラネシア人、フランス人と結婚して島に定住した人もいたそうです。
これは、当時の日本人社会の様子を伝えるものと思われます。
ニューカレドニアの日系人(FEU NOS PERES ニューカレドニアの日系人)
http://www.jomm.jp/events/2006/newcaledonia.html -
さて、最後に2階に上がります。
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2階は第二次世界大戦とニューカレドニアの参戦を中心とした展示がされていました。
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ところで、ウアントロの丘には、大砲が残ってます。
これは第二次世界大戦・太平洋戦争の日本軍に備えて設けられたものです。
幸い、ここニューカレドニアは戦場にならずにすみました。 -
当時の戦況を伝える資料、
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当時の日本軍、米軍の武器・様子が展示されてます。
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1941年、日本軍が真珠湾を攻撃すると、当時1340人いた
邦人は敵国人として即刻逮捕され、そのうち1124人がオーストラリアの強制収容所に送られてます。
4年後、選択のすべなく日本に強制送還された日本人の中には、現地女性との間に子供がいた人もいたそうです。
これは、その人達の残した品でしょうか? -
2階の隅に1897年のヌメアを再現した大きな模型(6m×4m)があります。
この博物館は館内、館外の庭で、ゆっくり休むこともできますので、市内中心部観光の際に、ニューカレドニアの歴史に興味のある方は、ぜひ立ち寄って下さい。
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