2009/07/13 - 2009/07/13
1位(同エリア10件中)
kumさん
ラマナイ遺跡(Lamanai)は日本ではあまり知られていないが
この都市は最も長い期間、人が居住し続けたマヤの都市として知られる。
多くのマヤ文明の都市が9世紀に衰退し、放棄されていく中、
ラマナイはその後も都市機能を維持し続ける。
紀元前1500年頃から人が住み始め、
17世紀〜18世紀頃まで都市は完全には放棄されなかったと考えられている。
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- アメリカン航空
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ラマナイ遺跡はOrange Walk Townというベリーズ北部にある。
ベリーズ・シティから車で1時間ほどNew Riverという川の船着き場まで行き、そこから船で川を進む。
私はキー・カーカーの旅行会社で手配し
ベリーズ・シティのウォーター・タクシー乗り場まで
ガイドに迎えに来てもらった。 -
何とも簡素な船着き場
なぜかソファがある。 -
船着き場から遺跡までは小型の船で片道1時間以上かかった。
途中、ガイドが動植物について説明してくれる。
これはSpider Monkeyという手が長い猿。
餌付けされていて、ボートが近づくと寄ってきた。 -
と、思っていたらボートに乗り込んできた!
-
カメラを構えるとポージングしてくれた!?
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お目当てはナッツ
どうやら好き嫌いがあるらしく
嫌いなナッツは投げつけてきた。
凶暴です・・・ -
赤っぽいサギのような鳥
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これは分かるかしら?
幹の真ん中あたりをよく見てみて下さい。
これは蝉みたいですが、こうもりなのです。
よく見ると5匹います。 -
見上げてみると太陽に薄雲がかかっており
日暈が見えました! -
そうこうしている内に遺跡の入り口に到着
-
まずは全体像を。これがラマナイ遺跡のマップです。
遺跡はジャングルに埋もれており、
遺跡の発掘はあまり進んでいない。 -
まずは入り口にある小さな博物館を見る。
こちらはステラ9と呼ばれる石碑 -
紙に描くとこうなる。
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博物館をでて遺跡内を歩く
遺跡内は広いものの、ティカルに行ったときほど暑くなく辛くはない。
緑の中を散歩しているようなものかしら。
どこかで猿が吠えているけど。
ヒゲが生えた木 -
毒々しい木の実。
これは何かしら?? -
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ラマナイには最盛期に3万5000人ほど住んでいたと考えられている。
他のマヤ遺跡と同じように今ではジャングルに埋もれており、都市の全貌がどんな様子だったのか、想像がつかない。 -
N9-56又はマスク神殿として知られる神殿
-
この神殿はとても興味深い
紀元前200〜100年頃に最初に建設されるが
その後も何度も増築(?)され形を変えていった。
発掘時に壁を取り除いたところ
このマスクがでてきたらしい。
元々このようなマスクが神殿の外観を飾っていた。 -
ガイドが絵で説明してくれた。
第一形態
かなり小さい -
AD500年頃に神殿が拡大され、マスクもつけられる
第二、第三形態 -
第四、第五形態
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マスクの上には現在保存のためにビニールシートの屋根がつけられている。
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観光客がほとんどいない静かな遺跡
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次に来たのはN10-43と呼ばれる神殿
ラマナイ遺跡の中で最も高い建造物
高さ34mほど。BC100年頃に建造されたと見られている。
マヤの都市でこの時期にこれだけ大きな建造物が築かれたのは珍しい。 -
-
僅かに残るマスクの装飾
-
この神殿は上ることができます。
階段は非常に急なので、ロープが取り付けられている。 -
神殿の上からの眺め
こうやって見ると遺跡が完全にジャングルに飲み込まれていることが分かる。
3000年もの間、人が住んでいた都市があったとは思えない光景。 -
上りよりも下りの方が怖い
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遺跡に咲く小さな花
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N10-43の南にある球技場
ここも木に浸食されている -
マヤの都市には必ずといっていいほどある球技場
形、大きさはそれぞれ異なる
ラマナイのはかなり小さい。 -
試合は宗教的な意義があったと考えられ
その結果によって生け贄が選ばれたとされているものの
敗者が生け贄になったのか、勝者がなったのか
説が分かれている。
以前、メキシコのチェチェン・イツァでは敗者が生け贄になったと聞いていたが、ティカルでは勝者がなったと聞いた。ラマナイのガイドは両説紹介しており、はっきりしたことは分かっていないと説明していた。
いずれかによって宗教観が全然異なってくると思うが、マヤ文明についてはまだ謎が多く、研究が進んでいないということか。 -
N10-27と呼ばれる神殿の前に立つステラ9
博物館にあったもののレプリカ -
AD625年に立てられた石碑
生け贄にされたと見られる子供の骨がこの下から発見されている。 -
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王族などのエリートの居住区
遠くに見えるのはジャガーの神殿(N10-9) -
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ジャガーの神殿前は大きな広場になっている
この神殿も何度か増改築されているが
最初に建てられたのは600年頃と見られている。 -
高さは19mほどとさほど高くはない。
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この神殿の名前の由来となっているジャガーのマスクの装飾
風雨にさらされているが、N10-43の装飾に比べると保存状態が良い。 -
形あるものは全て崩壊に向かっていく
-
遺跡の大半は今もジャングルに埋もれたままで
恐らくこの先も埋もれたままなのでしょう。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Tomさん 2010/01/17 11:04:19
- 最近、マヤ文明・・・に興味を持ち始めて・・
- 近場なこともあり、メキシコシティーのティオティ・ワカンか・・カンクンのチェツエン・イッア辺りから・・入門しようかと思っている先に・・、これはすご過ぎます(笑)。
くむ姫の行動力には・・脱帽です。ベリーズで40目深く潜ったかと思えば・・こんなジャングルの中。なんか・・これを見たら、考えていた2箇所は観光地みたいで(事実なんですが)・・。
いきなり・・シチリアの・・壊れ掛けた壁に囲まれた裏町の石畳見たいなぁ・・。なんか。。迫力が違いすぎます。中央アメリカ・・今行っておかないといけない様な気持ちに駆られてしまいます。
ところで・・、おかめさんも・・レトロ風にへんしんですね。
ついさっきボスケへ鳥を見に行ってきたのですが・・鳥がいません!!!どこへ行ったのやら・・?????かんしゃさいにあんなにいたのに〜〜???これから長い冷たい冬が続くのかなぁ?不思議でたまりません。今日は・・ボスケノそばのホテルから書いています。今から・・前回行って美味しかったメキシカン・レストランへ行ってきます。
すばらしい、この旅行記に乾杯です!ありがとう・・くむ姫・・。
−Tom
- kumさん からの返信 2010/01/18 00:21:55
- 謎の多いマヤ文明
- Tomさん、こんばんは!
毎度ありがとうございます。
テオティワカンやチェチェン・イツァも私は好きですが
確かに、特にチェチェン・イツァは、
観光地化されすぎていると言う友人もいました。
私が行ったのは遙か昔なので、最近は変わったのかもしれません。
昔はピラミッドを上ることもできたんですが
今では上れなくなったという話も耳にしました。
とはいえ上記はいずれも絶対行った方がいいと思います!
マヤの遺跡の中では発掘作業が比較的進んでいる方なので
どんな都市だったのか、イメージが沸きやすいという意味でも。
また、メキシコシティ、カンクンのいずれも
アメリカからだったら航空券もめちゃめちゃ安いので手軽に行けますよね。
いいなぁ。
ベリーズは80年代に独立したばかりの新しい国ということで
遺跡にしてもまだPRしきれていないのかもしれませんが
メキシコやグアテマラにひけをとらないくらい
重要かつ面白い遺跡がいくつもあります。
アクセスはいずれもあまり良くはないですが。
ラマナイやアルトゥン・ハは比較的アクセスが楽かもです。
ラマナイの近くにクエーリョ遺跡というマヤ発祥の地ではないかと言われているマヤ文明的にはかなり重要な遺跡もありますが
個人の敷地内にあって入るのには所有者の許可が必要なのだそうです。
> ところで・・、おかめさんも・・レトロ風にへんしんですね。
そうなのです。気分を変えて。
> ついさっきボスケへ鳥を見に行ってきたのですが・・鳥がいません!!!どこへ行ったのやら・・?????かんしゃさいにあんなにいたのに〜〜???
えー。もしかしたらボスケは越冬の最終目的地ではなくて、
もっと南下しているのかしら。
それとも餌の関係もあり、越冬地は一冬の間に点々とするのかしら??
しかし、そうだとするとタイミングをうまく見計らって行かなきゃいけないんですね。
kum
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