ポロンナルワ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
1999.2.9<br /> 次の日はバスで長時間ドライブした後、アヌラーダプラへ到着した。昨夜は熟睡できたのでガイドの下記の如き説明をメモすることができた。<br /><br />スリランカの生産物は紅茶、椰子、ゴム、宝石の順番になるという。自動車は勿論、自転車も生産できないで輸入している。三輪車はインドからの輸入であるし、子供と大人を問わず欲しがるボールペンさえスリランカでは生産できない。<br /><br />教育制度は6、3、2、5制であり学校は国営である。授業料は国が負担し制服は白色で白布を国から支給される。バスから眺めていると大人達は裸足の人が半分くらいは田舎で見かけるのに対し、どんな田舎へ行っても集団登校したり下校している生徒達は一様に白い制服を着衣し布靴を履いていて裸足の生徒はみかけない。国が支給しているからなのだろう。独立前は英国の統治下にあったため、英語の教育も熱心に行われたから英語を喋る国民の数も多く、外国へ出稼ぎしても英語能力を買われて良い仕事につくことができた。独立後国語はシンハリ語とパーリ語になって英語教育を学校でしなくなった。そのため英語を話せる若い人が少なくなった。農業国であるから農業に従事している限りにおいてはそれでも良かったが、国際化の波がスリランカにも押し寄せてきつつあり、英語教育に力を入れる必要性を感じだしている。 <br /><br />出稼ぎ先は中東のサウジアラビア、バーレン、イラン等が多いが英語能力の問題があって単純労働にしかつくことができない。彼らの稼ぎだす外貨は工業製品を輸入するための貴重な外貨になっている。自動車は90パーセントが日本製で中古車が多い。ドーラさんが初めて手にした日本製品は万年筆であったという。スリランカ人には、セーラー、パイロット、ダットサン、ナショナルラジオ、ソニー、ホンダ、スズキ、クボタという固有名詞は日本のイメージに繋がるのだそうである。そして日本製は品質がよいというイメージだという。<br /><br /><br />三日目は ハバラナのホテルビレッジから約1時間のバスドライブでポロンナルワへ到着した。ここはバラークラマ・サムドゥーラと呼ばれる巨大な人工の貯水池の側にある遺跡の街であるが貯水池は湖のように大きくとても人工のものとは思えない。山間の窪地に流水を堰止めて造ったのであろうがかなり強大な王権が存在したことを偲ばせる貯水池である。<br /><br />ポロンナルワ遺跡の最大傑作といわれる三体の石像ガル・ビハーラを拝観した。これは巨大な一枚岩に刻まれた野ざらしの仏像で涅槃像、立像、座像である。なだらかな線で刻まれ瞑想している仏像を静かに眺めているとその慈愛に誘われて極楽へ旅してみたいという気持ちにさせられる。座像の高さは4.6メートル、立像7メートル、涅槃像の長さは14メートルの大きな像である。密林の中には、キリ・ビハーラ、ランコトウ・ビハーラ等の大きな釣鐘状の塔(ダーガバ)がその威容を誇っていた。<br /><br />キャンディー市内へ入ると街道筋の両側に夥しい数のありとあらゆる車種の日本の中古車が並んでいる。行けども行けども尽きることなく日本車が並んでいるという感じである。ここは、スリランカ最大の自動車市場だということであるが、かつてこれほど多くの中古車が並んでいるのを見たことがない。<br /><br /> スリランカ人の日本製品に対する憧れのようなものを垣間見た気がする。<br /><br />夜は燕が飛び交う、屋根はあるが窓ガラスの入っていない開放的な劇場でキャンディアンダンスショーを見学した。<br /><br />仮面の踊り、コプラの踊り、孔雀の踊り(マユラの踊り)等、よく動物の習性や特徴を観察してうまく踊りの動作に取り入れているなと感心しながら見ていた。最後に火渡りの儀式で終わったが長さ5メートルもある箱の中で燃え盛る火の上を裸足で歩く荒技には思わず手に汗を握っていた。<br /><br />ろうけつ染めの工場を見学後、ホテルへ昼食に立ち寄り、長駆山中の道をヌワラエリヤの街を目指した。くねくねと曲がりながらバスは次第に高度を高めていく。狭い道なので対向車と出くわせたときなどその場の状況に応じてバックしたり前進したりしながら相手をかわしていく。川にかかった狭い橋を渡るときなど脱輪するのではないかと思わず目をつぶつたりするようなスリリングなドライブが続く。運転手の技能を信頼して全てをゆだねざるを、得ず、ハンドルを何回も切り返しながらうまく橋を通りぬけたときなど期せずして一斉に車内から拍手が沸き上がった。バスが登っていくほどに窓外には茶畑が斜面に広がっているのが目に入ってくる。はるか下方には山と山の間に川が白く光っている。崖を流れ落ちる滝も何条か目に入る。<br /><br />ヌワラエリヤは高地にあるので避暑地としてイギリス人の手により開発されたところでアジア最古のゴルフ場もあるリゾートである。気候は涼しく朝夕にはセーターを着用しなければ過ごせないほどであった。<br /><br /><br />旅の印象を纏めればスリランカとは仏教の国、緑輝く国、紅茶の国、シンハラの国、スパイスの国、人畜共生の自然豊かな国ということであろうか。<br /><br />

ワープロで描いた俳画・・・ボロンナルワの仏像

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1999/02/09 - 1999/02/09

138位(同エリア165件中)

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早島 潮

早島 潮さん

1999.2.9
 次の日はバスで長時間ドライブした後、アヌラーダプラへ到着した。昨夜は熟睡できたのでガイドの下記の如き説明をメモすることができた。

スリランカの生産物は紅茶、椰子、ゴム、宝石の順番になるという。自動車は勿論、自転車も生産できないで輸入している。三輪車はインドからの輸入であるし、子供と大人を問わず欲しがるボールペンさえスリランカでは生産できない。

教育制度は6、3、2、5制であり学校は国営である。授業料は国が負担し制服は白色で白布を国から支給される。バスから眺めていると大人達は裸足の人が半分くらいは田舎で見かけるのに対し、どんな田舎へ行っても集団登校したり下校している生徒達は一様に白い制服を着衣し布靴を履いていて裸足の生徒はみかけない。国が支給しているからなのだろう。独立前は英国の統治下にあったため、英語の教育も熱心に行われたから英語を喋る国民の数も多く、外国へ出稼ぎしても英語能力を買われて良い仕事につくことができた。独立後国語はシンハリ語とパーリ語になって英語教育を学校でしなくなった。そのため英語を話せる若い人が少なくなった。農業国であるから農業に従事している限りにおいてはそれでも良かったが、国際化の波がスリランカにも押し寄せてきつつあり、英語教育に力を入れる必要性を感じだしている。 

出稼ぎ先は中東のサウジアラビア、バーレン、イラン等が多いが英語能力の問題があって単純労働にしかつくことができない。彼らの稼ぎだす外貨は工業製品を輸入するための貴重な外貨になっている。自動車は90パーセントが日本製で中古車が多い。ドーラさんが初めて手にした日本製品は万年筆であったという。スリランカ人には、セーラー、パイロット、ダットサン、ナショナルラジオ、ソニー、ホンダ、スズキ、クボタという固有名詞は日本のイメージに繋がるのだそうである。そして日本製は品質がよいというイメージだという。


三日目は ハバラナのホテルビレッジから約1時間のバスドライブでポロンナルワへ到着した。ここはバラークラマ・サムドゥーラと呼ばれる巨大な人工の貯水池の側にある遺跡の街であるが貯水池は湖のように大きくとても人工のものとは思えない。山間の窪地に流水を堰止めて造ったのであろうがかなり強大な王権が存在したことを偲ばせる貯水池である。

ポロンナルワ遺跡の最大傑作といわれる三体の石像ガル・ビハーラを拝観した。これは巨大な一枚岩に刻まれた野ざらしの仏像で涅槃像、立像、座像である。なだらかな線で刻まれ瞑想している仏像を静かに眺めているとその慈愛に誘われて極楽へ旅してみたいという気持ちにさせられる。座像の高さは4.6メートル、立像7メートル、涅槃像の長さは14メートルの大きな像である。密林の中には、キリ・ビハーラ、ランコトウ・ビハーラ等の大きな釣鐘状の塔(ダーガバ)がその威容を誇っていた。

キャンディー市内へ入ると街道筋の両側に夥しい数のありとあらゆる車種の日本の中古車が並んでいる。行けども行けども尽きることなく日本車が並んでいるという感じである。ここは、スリランカ最大の自動車市場だということであるが、かつてこれほど多くの中古車が並んでいるのを見たことがない。

 スリランカ人の日本製品に対する憧れのようなものを垣間見た気がする。

夜は燕が飛び交う、屋根はあるが窓ガラスの入っていない開放的な劇場でキャンディアンダンスショーを見学した。

仮面の踊り、コプラの踊り、孔雀の踊り(マユラの踊り)等、よく動物の習性や特徴を観察してうまく踊りの動作に取り入れているなと感心しながら見ていた。最後に火渡りの儀式で終わったが長さ5メートルもある箱の中で燃え盛る火の上を裸足で歩く荒技には思わず手に汗を握っていた。

ろうけつ染めの工場を見学後、ホテルへ昼食に立ち寄り、長駆山中の道をヌワラエリヤの街を目指した。くねくねと曲がりながらバスは次第に高度を高めていく。狭い道なので対向車と出くわせたときなどその場の状況に応じてバックしたり前進したりしながら相手をかわしていく。川にかかった狭い橋を渡るときなど脱輪するのではないかと思わず目をつぶつたりするようなスリリングなドライブが続く。運転手の技能を信頼して全てをゆだねざるを、得ず、ハンドルを何回も切り返しながらうまく橋を通りぬけたときなど期せずして一斉に車内から拍手が沸き上がった。バスが登っていくほどに窓外には茶畑が斜面に広がっているのが目に入ってくる。はるか下方には山と山の間に川が白く光っている。崖を流れ落ちる滝も何条か目に入る。

ヌワラエリヤは高地にあるので避暑地としてイギリス人の手により開発されたところでアジア最古のゴルフ場もあるリゾートである。気候は涼しく朝夕にはセーターを着用しなければ過ごせないほどであった。


旅の印象を纏めればスリランカとは仏教の国、緑輝く国、紅茶の国、シンハラの国、スパイスの国、人畜共生の自然豊かな国ということであろうか。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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